【野球】 迎春企画!河合新主将就任インタビュー!

連覇と日本一を掲げ、新たな戦いが始まる

―一緒にチームを作ることを目指していきたい

2017年の慶大野球部を振り返ると、春季リーグであと一勝に泣き、優勝を逃した。悔しさをバネに挑んだ秋季リーグは初戦で東大に敗れる波乱もあったが、6連勝で見事7季ぶりの優勝を果たした。連覇、そして昨年果たせなかった日本一を目指す新チームを率いるのが河合大樹新主将(新総4)だ。全早慶戦沖縄大会を制し白星スタートを切った、TEAM河合のこれからについて伺った。

――沖縄の早慶戦を振り返って

オープン戦が全くないなかで、いきなり早慶戦ということで大丈夫かなという不安はありました。「昨年度の4年の方々がチーム作りしてくださったような戦い方、チームで勝つという戦い方をしよう」と試合前に話をして、その戦い方が実際できたんじゃないかなと思います。

 

――沖縄は楽しみましたか

そんな楽しんだという感じではないですね(笑)。でも沖縄のあたたかさといいますか、終わった後の懇親会などでは沖縄の方々は温かいなと感じました。気温も暖かくて、人も温かくてやりやすかったです。

 

――主将になった経緯について教えてください

リーグ戦が終わる2、3週間前に学年で話し合って決めました。最初に学年全員でキャプテン、副キャプテンは誰がいいのかという投票をして、何人か候補を出し、最後は話し合いで決めました。

 

――主将に選出された理由は

自分自身はそんなにぐいぐい人を引っ張るというタイプではないですけど、目の前のことをきっちりやるというか、自分のやらなければいけないことをきっちりやっています。あんまり、みんなで一緒にやろうぜという感じではないのですが、自分がやらなければいけないことはきちんとやるということは1年の時からやり続けていたので、その結果かなという風に思います。

 

――主将に就任して変化したことは

主将になる前は自分のことだけでしたが、今は周りの目もあるということを意識して、自分がどう動かなければいけないのかということを考えながら、動いています。僕が練習で手を抜いたり、だらだらしてしまうと、チームもそうなってしまうと思います。なので、移動の時は走るとか、練習で抜かないとか。当たり前ですけど、そういうことは徹底しています。見本にならなければいけないので、そういうことをちゃんとやろうと思っています。

 

―僕はぐいぐい引っ張っていくタイプではない

 

インタビューに答える河合

――これまで主将の経験は

小中高と全部キャプテンをやらしていただきました。でも、そんなにぐいぐい引っ張っていくようなタイプではないので、自分でやれることをやって周りも見つつ、あとは頼れる人には頼っているという感じです。人それぞれタイプがあると思いますが、僕はぐいぐい引っ張っていくタイプではないので、ちゃんと自分のやるべきことをやるというか、声を出してくれる人もいるのでそういうところは任せて、という感じですね。

 

――このチームで”声出す人”は

基本的に誰が声を出すというよりは、みんなでやるというチーム環境になっています。去年だったら天野さん(康大・環4)とかが声出していたと思うのですが、今は全員で盛り上げてやろうという雰囲気です。今はチーム全体で同じ練習メニューを行っているからだと思いますが、全員で雰囲気作っている感じです。

 

――秋は7季ぶりの優勝。連覇が期待されるなかで、プレッシャーは感じますか

プレッシャーはないと言ったら嘘になります。でも、それを感じながら小さくなってやってしまうのは勿体ないと思います。僕たちは僕たちで優勝したいといいますか、連覇はしなければいけないと思うのですが、そこを意識しすぎずに、今まで4年がやってくださっていたことを、引き継いでいくことが大事かなと思います。やるべきことをやるだけかなと考えています。去年のチームもそうですが、選手がいないという状況から、去年のチーム作りはしっかり引き継いで、プレッシャーは感じずに、自分たちの方向性を続けていくことだけを考えていけばいいかなと思います。

 

――大久保秀昭監督からコメントはありましたか

「プレッシャーはあるだろうけど、それに打ち勝って、優勝できるようにチームをまとめてくれ」というようなことを言われました。そんなに多くのことは言われなかったです。

 

――照屋塁前主将(環4)からはコメントはありましたか?

「優勝して次、大変だと思うかもしれないけど、頑張れ」という感じでした。具体的にどうしろということはありませんでした。

 

――“自分の姿勢をみせる”というのは照屋前主将と似ているように思います

照屋さんもあまりがつがつというタイプではなくて、信頼感、安心感があったと思います。明治神宮大会で照屋さんが抜けて、なんか違うなっていうか、照屋さんがいるのといないのでは違ったなという感じはしました。いるだけで安心感を与えるキャプテンだったんだなと感じました。

 

――目指したい主将像はありますか
僕が今までみてきたキャプテンはぐいぐい引っ張っていく人が多かったですが、僕はそれは出来ないなと思ったので、あんまりこういう人を目指そうというよりも、僕が出来ることをやろうと思いました。こういう人をお手本というのはなくて、自分がいままでやってきたことを続けるなかで、変えるところは変えていきたいです。チームで一番支える存在になるといいますか、率先して動くとか、任せるだけじゃなくて、自分から動く、言葉じゃなくて行動するというのが大事だと思うので、そういうところを実践したいと思います。

 

―学年関係なく戦うというのが大事

 

昨秋の慶立1回戦では起死回生の代打同点打を放った

――新チームになるに際して不安点などはありますか

ピッチャーは残っていますが、野手は本当に経験がないので、その点では不安はあります。でも、逆に競える環境であり、全員が切磋琢磨できますし、一人一人のやらなければいけないという気持ちが強くなると思います。一人が出ずっぱりということは今シーズン難しいと思いますが、全員がやらなくてはいけないという意識を持つことが出来るので逆にいいんじゃないかなと思います。

――主将として注目する選手は

もちろん全員頑張らなければいけないですけど、嶋田(翔・新環2)ですかね。沖縄の全早慶戦でも打ってましたし、右の大砲という面では嶋田が出てきて欲しいなと思います。

 

――新4年の学年のカラーは

仲はいいですね。人数が少なくて、レギュラーを張っていた人もいないので、どうやって引っ張っていこうかなと模索しています。そのなかで4年が一番動くということを今まで以上に意識しています。練習でもそうですし、私生活でも4年は見本にならなければいけないと思います。僕たちが1年の時はそういうのはなくて、1年が雑用やったりとか、見本にできる先輩が少なかったですね。僕たちはしっかり自分たちでやることはやって、練習は手伝いも一緒にやって一緒にチームを作ることを目指していきたいです。

 

――全体で戦うという姿勢ということですか

そうですね。全員で戦わないと勝てないので、学年関係なく戦うというのが大事だと思います。(推薦で)選手がそんなに取れないなかで、勝つには全員の力だと思います。こういう勝ち方しか慶應はないかなと思います。

 

――チームとして冬に取り組むべき課題は

今はもう冬なので、バットを振るとか、守備でも基礎とか、ランニングなどです。基本的に全部で他大学には劣っていると思うので、全部やらないといけないと思います。バットも振らないといけないし、守備もやらないといけない。バントとかそういうチームプレイもやらないといけないですし、全部ですね。

 

――個人として取り組むべき課題はありますか

守備ですね。バッティングもやらないといけませんが、今年のチームはは守らないといけないと思います。点がいっぱい取れる保証はないので、守備が肝心だと思います。守備はチームとしても個人としてもやならいといけないと思います。

 

――チーム目標は

連覇と日本一です。日本一は目指さないと取れないといいますか、今年は優勝しましたけど、ずっと優勝を目標にしていました。なので、日本一を目指すとなったときに、リーグ戦終わってちょっと安堵感があったので、しっかりと明治神宮大会を迎えられていなかったと思います。最初から日本一を目指さないとモチベーション的にもチーム的にも目標は果たせないかなと思うので、最初から日本一を念頭に置いて、やっていきたいと思います。

 

――個人の目標としては

個人の成績は実際どうでもいいです。チームが勝てばいいので、それに繋がるプレーが出来たら、一番じゃないかなと思います。自分が試合に出て勝つのが一番ですけど、勝てば自分が出てなくても、チームが勝てるように行動していきたいと思います。

 

全早慶戦で主将としての初陣を飾った

――最後に意気込みを

昨年優勝しましたが、慶應の強さを証明するには何連覇と続けていくことが大事だと思います。まず連覇、そして日本一というのを念頭に置いて、昨年の4年が果たせなかった、連覇、日本一を達成できればと思います。

 

――お忙しいなか、ありがとうございました。

このインタビューは2017年12月16日におこないました。

(取材・小林歩、尾崎崚登、写真・髙山実子)

♠河合 大樹(かわい・だいき)

関西学院高を経て、総合政策学部新4年。外野手。昨年は出場機会こそ少なかったが、7打数5安打と結果を残した。慶大野球部屈指の筋トレマニアである津留崎大成(新商3)も一目置くほど筋トレに取り組んでいる。1㍍73、77㌔、右投左打

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