【ソッカー(男子)】1点が遠い…決定力不足に苦しみスコアレスドロー 第8節 vs学芸大

ソッカー

ホームでの引き分けから中3日、そろそろ勝ちがほしい慶大は東京学芸大との試合に臨んだ。前半19分に一度決定機を作られるも、鴻巣良真(総4・国学院久我山)のスライディングでブロックする。その後は試合を優位に運び前半を終えた。後半も開始からボールをコントロールするが、64分に退場者が出てしまう。その後は数的不利な状況の中でも攻撃を続けるが1点が遠くスコアレスドローに終わった。

 

第92回関東大学サッカーリーグ戦 第8節  vs東京学芸大

2018/06/03(日)14:00KO @中央大学グラウンド

【スコア】

慶應義塾大学0―0東京学芸大学

◇慶大出場選手

GK上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)

DF井出悠介(環4・桐蔭学園)

DF鴻巣良真(総4・国学院久我山)

DF篠原新汰(総1・FC東京U-18)

DF北城俊幸(総3・青森山田)

MF増田皓夫(商4・桐蔭学園)

MF江本優貴(総3・大宮アルディージャユース)

MF橋本健人(総1・横浜FCユース)→68分 中島玲央(総4・柏レイソルU-18)

MF山田盛央(総3・藤枝東)→57分 松木駿之介(総4・青森山田)

MF多嶋田雅司(商3・国学院久我山)

FWピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタユース)→86分 福本拓海(総3・済美)

主将の松木はこの日もベンチスタートに

前節(1△1)から間を置かずに開催された第8節の対戦カードは勝ち点2差の学芸大(8位)との一戦。得点力不足に苦しむ慶大は、松木駿之介(総4・青森山田)主将を前節に引き続きベンチスタートとし、前節で劇的な同点ゴールを決めたピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタユース)を1トップとしてスタメン起用した。

お互いに守備陣が奮闘し、膠着状態に

前半開始直後から、慶大はピッチコンディションへの適応に苦しんだ。滑りやすいピッチに足を取られ選手が転んでしまう場面や、グラウンダーパスの球足が速すぎて連携面が崩れる場面が生まれてしまう。一方学芸大は慶大左サイドの裏を突くロングボールを多用し、慶大ゴールを脅かしていく場面を生み出していった。19分には慶大ゴール前でルーズボールを拾われ、あわやキーパーと1対1という場面を作られるも、横から走り込んできた鴻巣のスライディングで何とかブロックする。その後は慶大がペースを掌握し、得点こそ生まれないものの押し込んだ状態で前半を終えた。

多くのシュートを放つもゴールに嫌われた

前半からの流れそのままに前がかりに攻める慶大だが、ゴールが遠い。すると後半9分、最大のピンチを迎える。左サイドからペナルティエリアに侵入してきた選手を倒してしまい、PKを与えてしまう。しかし、幸いにもPKはクロスバーに当たり、九死に一生を得た。その後、またしても慶大に不運が襲いかかる。前半から徹底して慶大左サイドへの攻撃を仕掛けてきた東京学芸大の思惑が当たり、64分に左サイドバックの北城俊幸(総3・青森山田)が2枚目のイエローカードで退場となってしまった。数的不利の中でも引かず、果敢に得点を奪いに行く慶大だが、最後の決定力を欠いてしまう。試合はそのまま終了し、今季初のスコアレスドローに終わった。

これで5戦勝ちなしに

ほとんどの時間で試合をコントロールしたが、最後まで崩し切ることができない。ここまで得点力不足に苦しむ慶大の弱点が改めて浮き彫りとなった。「何かを変えないといけなくて」(冨田監督)と言うように変革が望まれる今、その中でどれだけ勝利を追求できるかどうか。次こそは歓喜の「若き血」を、荒鷲軍団は勝利を渇望している。

(記事:中村駿作 写真:桑原大樹)

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試合後コメント

冨田賢監督

――今日の試合を振り返って

わりと自分たちが持てる時間が多い中で最後の決定的なところとかで決め切れなかったなって印象があって、1人足りなくなってからはよく我慢しながら、その中で相手の前に出てくる力をうまく利用して何回か攻撃できたのは良かったと思うけども、全体としてはやっぱり自分たちは力がないというのを改めて感じたという。何か変えていかないとチームとして浮上するきっかけがないと。まあそれはトレーニングの中で出していくものだと思うし、そこから1回皆で、僕、コーチ陣も含めてそういうところを変えていけるように、神大戦に向けて良い準備していきたいなと思います。

――中3日での試合、コンディションは

まあそこはもちろん気になるけど絶対言い訳にしちゃいけないし、そういう中で後半やっぱりちょっと落ちてきたというのは、一人ひとりの課題だと思うしチームとしての課題だと思うので、トレーニングの中から強度の高い練習をして、ゲームの中で楽に力を発揮できるようにもっともっと練習からこだわって、そういったところを突き詰めてやっていきたいと思います。

――試合全体を優位に運んだが最後の決定力不足に悩まされた、その原因は

最後のゴールのところって、守備のところもそうなんだけど、流れとしては良い形でボール持てても、守備の局面だったり、攻撃の局面だったり。最後こじ開けるってのはある意味個人のクオリティで、そういったところを練習から、じゃあそれを身に付けるために日々のトレーニングの中で徹底できているかといえばまだまだ改善の余地があるから、そういうところを一個一個突き詰めていくというのと、あとは苦しい状態でのシュートを打つシーンも多いから、今日の(多嶋田)雅司(商3・国学院久我山)が打ったシーンとかは結構ポイントだと思うんだけども、ああやって前向きで良い状態で持てるようなチームとしてのボールの動かし方ってのができてくると得点につながってくるんじゃないかなって思います。

――1人退場からの戦い方について

左サイドバックが退場して、最初はハシケン(橋本健人=総1・横浜FCユース))がサイドバックもできるから入れたんだけど、やっぱりサイドバックの選手を入れて守備の方を強化してってところで。守備の方は4-4-1にしてまずは失点しないこと、そこの部分ではある程度、一人ひとり我慢して戦ってくれたなって思います。

――その時点でドローの方に意識が向いていたか

やっぱりあの状況で、チャンスがあったら狙っていくけども守備のところを安定させるという狙いがありました。ああいう状況になると、相手も1人多いから攻めに重心がかかってくるからそこにチャンスがあると思ったし、何回かチャンスが作れたかなと思います。

――次節に向けて

勝ち点3取ることって本当に難しいことだなって実感してて、そこを乗り切るためには何かを変えないといけなくて、そのためにはトレーニングの姿勢から、そういったところを追求して次のゲームこそ皆で勝ち点3を取れるように頑張りたいと思います。

 

 

松木駿之介(総4・青森山田)主将

――試合を振り返って

自分たちの良いところはあまり出せませんでしたが、幸運な形で勝ち点1が取れたゲームだったと思います。

――この試合に向けた準備について

クロスを上げさせない、シュートを打たせないといったボールへの寄せの部分を徹底してきました。

――後半途中からの出場となったが、どんな狙いがあったか

守備面では、味方の左サイドが相手に狙われていたのでそのサポートをしようと心がけました。攻撃面ではゴールに結びつくようなプレーを狙っていましたが最後までできなくて悔しかったです。

――次節に向けて

チームが変わらなければいけないタイミングだと思うし、もっともっとみんなが私生活から準備する必要があると思うので、生活の部分から改めて見直して試合に挑みたいと思います。

 

鴻巣良真(総4・国学院久我山)

――試合を振り返って

自分がPKを与えたのもそうですし、レッドカードで退場者が出たのもそうですし、負けゲームだったのをうまく勝ち点1もらえたっていう、ネガティブではないゲームだったのかなと思います。

――2試合連続でゲームキャプテンとして出場しているが、自分の役割をどう考えているか

ゲームキャプテンとしては今までと変わりないです。キャプテンマークを着けていてもいなくても、ディフェンスラインを統率すること、後ろからやりたいように前を動かすとか、ゲームの流れを見ながらディフェンスの指示をするというのが自分の役割で、キャプテンであろうがなかろうが自分の役割は変わらないと思います。

――最近の試合ではボールは保持しながらも崩して得点するまでは至っていないが、何が良くないのか

そうですね…。中盤までのボール運びはまずまずなのかなと思うんですけど、そこから先の迫力が足りないかなと思います。何が原因でその迫力がないのかは今は分かっていない状況なんですけど、個々の1対1の強さだったりとか、サイドからクロスが上がるときの入り方の問題だったりとか、ちょっと色々ありすぎてこれから突き詰めないといけないと思います。

――退場で数的不利になりながらも最後まで無失点でしのいだのはポジティブな点か

そこだけは今日のポジティブだった点かなと思います。

――次節に向けて

流れ一発変えたいですね。勝ち点3を取って、残り3節でしっかり勝ち点9取れるようにやっていきたいと思います。

 

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