前節の立正大との一戦に敗れたことで、昇格のためにはもはや一戦も落とすことが出来ない慶大。首位中大との一戦は厳しいものになることが予想されたが、29分、佐藤海徳(政3・桐光学園)が放ったFKに飛び込んだ鴻巣良真(総4・国学院久我山)がヘッドで合わせ先制する。そのまま守り切って勝利につなげたいところだったが、後半終了間際にまさかの2失点。つかみかけていた勝ち点3を逃し、2連敗となった。
第92回関東大学サッカーリーグ戦 第15節 vs中大
2018/10/06(土)14:00KO@中央大学グラウンド
【スコア】
慶應義塾大学1―2中央大学
【得点者】
1-0 29分 鴻巣涼真(慶應義塾大学)
1-1 89分 上島拓巳(中央大学)
1-2 90+1分 大橋祐紀(中央大学)
◇慶大出場選手
GK上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース) |
DF井出悠介(環4・桐蔭学園) |
DF鴻巣良真(総4・国学院久我山) |
DF野村京平(総3・国学院久我山) |
DF 佐藤海徳(政3・桐光学園) |
MF 江本優貴(総3・大宮アルディージャユース) |
MF八田和己(総3・桐蔭学園) |
MF内桶峻(政2・国学院久我山)→72分 山田盛央(総3・藤枝東) |
MF松木駿之介(総4・青森山田) |
FW小谷春日(環4・藤枝東)→74分 多嶋田雅司(商3・国学院久我山) |
FW沼崎和弥(商3・暁星) |
前節の敗戦で上位との勝ち点差を再び広げられた慶大。昇格争いに残るためには何としても踏ん張りたいところだ。今節の対戦相手は首位・中大。前期は0-3で負けているだけに、この試合も苦しい試合展開になることが予想された。
試合はキックオフ直後からやや中大ペースで進む。左右から切り崩そうとする中大の攻撃陣に対し、GKの上田朝都(総3・横浜F・マリノスユース)を中心に組織で守り、決定機は作らせなかった。すると29分、パスをインターセプトしようとした中大のDFと沼崎和弥(商3・暁星)が交錯。DFにイエローカードが提示され、慶大は直接FKを得る。ゴールを直接狙うには遠い位置だったが、佐藤が放ったキックに逆サイドから走り込んできた鴻巣が頭で合わせゴール。強豪相手に先制して試合を折り返した。
後半は攻勢を強めた中大に押し込まれる展開が続くことに。確実な勝利のためにはもう1点ほしい慶大は、山田盛央(総3・藤枝東)、多嶋田雅司(商3・国学院久我山)と攻撃のカードを切り、試合を決定づける2点目を狙いに行く。しかしゴールは遠く、むしろ押し込まれる展開が続いた。何とかチーム一丸となって守り続けていたが、勝ち点3を目前にした89分、セットプレーから失点し、ついに同点に追いつかれてしまう。悪い流れはその後も続き、後半アディショナルタイム、右サイドから放たれたアーリークロスに合わせられさらなる失点。たった2分で試合を大きくひっくり返されてしまい、痛恨の逆転負けを喫した。
この試合の結果、慶大は8位に後退。昇格ラインの2位との勝ち点差は13に開いてしまった。試合後、冨田賢監督が「目標設定は残留」と話したように、これからの目標は昇格ではなく残留争いになる。次節に向けてどこまでチーム一丸となれるか、慶大の真価が今、問われている。
(記事:中村駿作 写真:髙橋春乃)
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試合後コメント
冨田賢監督
まだ1敗しかしていない中大が相手ということで、本当にチャレンジャーというところで戦おうと。冷静に考えたら5回やって1回勝てるかどうかっていう相手だと思ってて、その中で勝利を引きつけるには、一つになることだったり、戦い方を共有することだったり、そういうところで勝ろうと思ってて。前半は皆やろうとしていたこととか、チームとして慶應らしい戦い方ができたと思うんですけど、最後の最後でやっぱり、残り15分、10分で勝負強さというところが最後(中大が)勝ったというゲームだったと思うので。まあある意味目標設定は残留という、ある意味はっきりしたと思うからそこに向けて準備していきたいと思います。
――前半の先制シーンを振り返って
大きかったですね、我慢しながら戦おうって言ってて逆に1点とれたというのはあったので、自分たちのアドバンテージに出来たのだと思います。
――ゲームプランでは前半は耐えるような形を想定していたか
0-0で我慢しようという話はしていたから、その中で(佐藤)海徳の素晴らしいキックから得点できたのは本当に良かったと思います。後から圧力が上がってくるとは思ったので、もう1点カウンターから奪おうと言っていたけど、チャンスは何回か作ったけどやっぱりそこで決め切れなかったというのは大きかったなと思います。
――次節に向けて
結構良いゲームが出来てたかなという中で連敗してしまったので、上位との対決でここ2勝できると近づけるところだったので、下を向きがちな状況ですけど本当にこういうときこそ真価を問われていると思うので、一つになって次の試合に向けていきたいと思います。
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