【神宮塾生動員プロジェクト】野球部×應援指導部 「早慶戦文化」を取り戻すために(後編)

應援指導部

コロナ禍での無観客開催などの影響で、早慶戦を知ってはいるが実際には行かない。そんな塾生が増えてきている。「慶應らしさ」が最も感じられる場所である早慶戦にみんなで行き、一緒に応援するという文化を取り戻すために、野球部と應援指導部が「神宮塾生動員プロジェクト」を立ち上げた。現役部員として中心的に活動している野球部マネージャーの2人、應援指導部の3人が具体的な取り組み案や将来像を語った。

 

「神宮塾生動員プロジェクト」とは→こちらの記事をご覧ください。

 

♢参加メンバー♢

野球部:マネージャー、河野陽波(政3・慶應女子)

    マネージャー、田村早絵(理2・慶應NY学院)

應援指導部:吹奏楽団、T(経3・慶應)

      チアリーディング部、K(総3・慶應湘南藤沢)

      チアリーディング部、S(政3・慶應湘南藤沢)

得点が入り盛り上がる野球部員

――自己紹介

T:應援指導部の吹奏楽団に所属しているTです。経済学部3年です。

 

K:應援指導部チアリーディング部に所属しています、Kと申します。総合政策学部3年で、このプロジェクトでは神宮にすごくたくさん人を呼びたいと思っています。

 

:應援指導部チアリーディング部3年、法学部政治学科のSです。応援席が復活するというところでたくさんのお客様を神宮に連れてきて、満員の応援席を盛り上げたいと思っております。

 

河野:野球部3年マネージャーの河野陽波と申します。法学部政治学科です。野球部では主に広報を担当しています。私は高校の部活でチアリーダーとしてコロナ前の満員の早慶戦を応援しているので、その時の早慶戦に近づける、さらには越していけるように頑張っていきたいと思います。

 

田村:野球部2年マネージャーで理工学部の田村早絵です。私は普段野球部では新入生担当で、こういった広報やプロジェクトに近いような仕事はしていないのですが、今回応援席復活に向けて何かできたらと思い、参加させていただくことになりました。

 

――プロジェクトの目的

:名前の通り神宮に塾生を戻したいというテーマです。コロナの影響もそうですし、コロナの影響を考えなくても神宮球場の塾生率、若い大学生の人数は減っていると感じています。我々應援指導部、野球部の現役生やOB・OG、部長の先生方など様々な方が同じ問題意識を持っています。その問題を解決するために、両部が連携して活動して、神宮にお客さんを戻し、慶早戦を盛り上げていくために立ち上げたプロジェクトです。

 

――プロジェクト開始の経緯や参加理由

:應援指導部は「スポーツサブ」というその競技の応援担当がいますが、野球サブがこの3人です。昨年から、應援指導部内でいろいろな競技で観客動員のためにSNSを動かすなどのキャンペーンやプロジェクトが立ち上がっていました。その中で、(現)3年生で所属していたのもこの3人だったので、そのまま今年は野球部と一緒に何か動けないかということで、担当することとなりました。

今年は野球サブを務めているKさん

河野:野球部側はマネージャーの中で希望者を募って、この2人になりました。私は高校の時にチアをやっていたので、せっかくなら大学4年間の中で(チアリーディング部門のある)應援指導部と何か関わることができたらと思っていました。その中で應援指導部にはたくさん同期・先輩・後輩の知り合いがいることもあり、このプロジェクトをやってみたいと思い、参加しました。

 

田村:私は應援指導部に知り合いや友達がいるわけではありませんでした。高校の時に塾高(=慶應高)が甲子園に行って、実家が兵庫ということもあり、そこで慶應の応援や野球に触れて、それがきっかけで今野球部のマネージャーを務めています。応援の楽しさ(を広めるということ)に携われたらと思っていて、このプロジェクトに参加しました。河野と私は学年は違いますが友達だったということもあり、一緒に仕事をやれたらいいなと思って、始まりました。

 

――ご自身はプロジェクト内でどのような役割を果たせるのか

T:このメンバーの中で、私が應援指導部側、河野が野球部側の運営面のチーフを務めています。私の役割としては應援指導部の各役割と各方面を結ぶことだと思っています。應援指導部の中でも慶早戦や広報の担当がいるので、そこと野球部をつなぐことや、他のサークルさんとつなぐのも私の役割です。「つなぐ役割」が自分のやるべきことだと思っています。

つなぐ役割も果たす

河野:私は應援指導部とのパイプを作りたいと思っています。そもそも私が野球部のマネージャーをやろう思ったきっかけの一つに、自分が応援している立場で、高校の時は選手と直接関わる壮行会のような機会もなかったので、ちょっと他人事でなんならプロ野球と同じような感じで選手を応援しているという意味合いが強かったです。大学では壮行会などでグラウンドに應援指導部の方々が来ていただいているので、應援指導部と野球部の中でもっと関わりを作れたらという思いを持っています。このような応援の企画は例年應援指導部さんが主導でやってくださっていることだとは思いますが、それに野球部も一緒になってやっていきたいので、その間をうまく取り持っていけたらと思っています。

 

:私は動員チームに入りながらも、野球サブという「どう良い応援を作っていくか」を考えるべき対場であるので、このプロジェクトを通じて何か企画を立ち上げ時に、それをいかに野球部の勝ちにつなげられるかが一番自分のできることだと考えています。例えばTシャツを作る場合、それは視覚的な効果があって選手や相手チームを圧倒できるということなどです。球場の雰囲気を一番知っているなと思うので、小さいころからいる球場で、どうやって応援が好きという雰囲気をみんなに分かってもらって、それを勝ちにつなげるかを具体的に考えられると思います。

また、このチームの良い所は、両部から人が集まっていることです。早慶戦に限らずどの試合も野球部と應援指導部の存在は必須だと思っています。應援指導部も野球部のプレーに元気をもらって応援できていると思っていて、野球部がここまで練習して強いからいい応援できているというのもあります。私たちも野球部に応援を届けているというところで、両部がバラバラだと勝ちは見えてこないし、「早稲田に2連勝して日本一」は達成できないことだと思っています。両部が一つに集まって同じ方向を向けるという場所を作ってくださった方にはすごく感謝をしないといけないなと思っています。

 

田村:私がこのプロジェクトでできることは、大学から慶應に入った人たちも来やすいような応援への誘致の仕方だと思っています。このプロジェクトのメンバーはみんな内部生ですが、私はニューヨーク高でその中では一番大学とは連携の薄い学校で、大学から慶應に入る人の気持ちに一番近いと感じています。そういう人たちにとって慶應の文化や応援を感じられる良い機会である一方で、内部生ばかりが盛り上がっていて遠ざかってしまう一面もあると思うので、そういった(大学から入った)層も引き入れられるような伝え方を積極的にしていきたいと考えています。

 

:私は高校からSFCに入りましたが、SFCでは春の慶早戦に全員が行きます。満員のスタンドで盛り上がって応援しているという文化に惹かれて(應援指導部に)入って、満員で全員が応援しているスタンドという文化を取り戻していきたい、早慶戦という文化そのものを盛り上げていきたいと思っています。具体的に、応援面はKが申した通りですが、どういう企画をして動員をしていくか、例えば公式ラインで新入生に追加してもらって、その人たちが来てくれるような流れを作るなど、ミクロな単位で行動して一人でも多くの塾生に連れてくるという立場でこのプロジェクトに参加したいと思います。

 

――現時点での取り組み案、今後やりたいこと

:Tシャツを作るということを考えています。視覚的に、スタンドカラーを作りたいという話になりました。慶應と言ったら青ということで、塾生や神宮に来てくれる人ほぼ全員に着てもらいたいと思って、Tシャツの作成を考えています。

スタンドカラーを制定して盛り上げる

河野:早慶戦アンケートを取りましたが、みんな存在は知っていても学校行事としての観戦が多く、どうしても(自主的には)行かないということや、チケットの手配が難しいということが挙げられていたので、流れを作って塾生を動員したいと考えています。その軸となるのが公式ラインの作成です。野球部が早慶戦の告知をするのは早慶戦の1週間ほど前からになります。告知が直前になってしまうといろいろな人に「その日あったの知らなかった」「予定あるよ」と言われることが多いので、プロジェクトとしてできることは早慶戦をもっと前から認知させることです。事前告知からチケットの販売、当日、試合後と、動員に向けて「流れ」を作ることがこのプロジェクトの一番の目標です。そのために公式ラインを作り、今後チケットを校内で売っていく予定です。

 

:事前に、公式ラインなど情報を伝える場所を作って、チケットをプロジェクトが主体となってゼミやクラスなど団体に売るということと、ビラなどで応援方法の周知も行いたいです。そして当日は、スタンドカラーのTシャツで一体感を作るという一連の流れを考えています。

 

――取り組む時に直面した課題、直面しそうな課題

田村:コロナの前の応援席やチケット販売方法などを知っている人があまりいなかったので、(私たちの学年の近い)OBたちの聞き込みから始まりました。それが必ずしも効率の良いやり方ではないというところで、聞いた上で改善した方が良いところを私たちの中で模索していくことが一番大事な要素だし大変なことであると感じています。(事前アンケートの)グーグルフォームの集計で苦労したのは、私たちは内部生が多いので、協力してくれた回答数も内部生が多くて、幅広いデータとは言い切れなかったという点です。

 

:今のグーグルフォームの話だと、同じ学校の学生にもかかわらず、どこから慶應に入学しているか、どういう団体に所属しているかなど属性が様々で、アプローチを掛けるときに一つの掛け方では全体に周知が行かず効果的に発揮はしないので、いかに様々な学生に届けるかが難しいかなと思っています。もう一点はプロジェクトの内側の難しさですが、関係者が多いので、良いことでもあるのですが、野球部・應援指導部という2軸から始まって現役だけではなく部長やOB会も巻き込んでいます。そこから様々な団体もいるので、今まで應援指導部がどこかに依頼してYES/NOをもらうだけでしたが、動員をやるという前提のため多種多様な参加者とつながって同じベクトルに進んでいかないといけず、それぞれの思っている考え方や情報量が違うところもあるので、そこを同じマインド・方向性で進んでいけるかが難しいところです。これがうまくいけると(慶應)義塾全体を盛り上げることにもつながります。団体が動くということから派生して、慶早戦にお客さんがくるということだけではなく活動自体が義塾を推進していくための一つの機動力になると思っているので、難しいところでありつつもこのプロジェクトの醍醐味でもあると考えています。

 

:シンプルに時間が足りないということもあります。野球部も野球部で選手のマネージャーをしながらキャンプにも付いて行って、試合情報や結果も載せながら、このプロジェクトをやっていて、應援指導部も普段の練習もして他の部活の応援にも行ってというそれぞれの活動がある中でこのプロジェクトを進めていくということが、一番大変なポイントかなと思います。

 

:本当にノウハウが全部ない、応援も動員もノウハウがないし時代も変わっています。慶早戦を新歓に使うという文化もあったと思いますが、その文化もサークルで引き継がれているかも不明です。すべてを一から時間がない中で見つけて手探りでやっていかないといけないということが全部絡まり合って難しいところではあると考えていますが、その分やりがいもあります。

やりがいを感じているというSさん

――早慶戦やこのプロジェクトの理想像

河野:まずは優勝したいと思います。その上で、早慶戦が優勝決定戦になれば良いなと思っています。そうなると人も入ってくると思います。プロジェクトとしては、これは塾生に向けたプロジェクトなので、塾生のみんなが興味を持って応援席がもっと塾生で埋まったらいいなとすごく思っています。

 

田村:河野が言った通りまず野球部としては、早慶戦で優勝を決める、早慶戦に勝つことです。野球部の目標が「リーグ優勝、日本一、早稲田に勝つ」の3つなので、やっぱり早稲田に勝つことが一番大事になってくると思います。プロジェクトとしては、塾生がどんどん来てほしいというところで、例えば春だったら新入生が初めて「慶應」を感じられる場所として、秋で言えば卒業していく人たちの最後の共通の思い出として、その人たちの4年間の節目じゃないですけど、その世代の共通の1ページになるような未来を想像しています。

一昨年は早慶戦で優勝を決めた

:2点あって、1点目は慶應に帰属意識を持ってほしいというのがあって、今は慶應に所属していても『若き血』を歌えなかったり、慶早戦に来たことがなかったりする塾生が多いです。そうではなくても三田会など慶應愛が強いということが慶應の大きなところとして挙げられると思うので、慶早戦に来てもらうことによって、慶應に対する帰属意識やファミリー感をもっと感じてほしいなと思っています。2点目は、それで塾生みんなが来てくれて、その塾生たち(の応援)を指導するのは私たちだと思います。全体的にすごくいい応援席にして応援を野球部に届け、最終的に野球部に勝ってもらうというのが野球部サブとしてもプロジェクトの一員としてもゴールだとすごく思います。

 

:もちろん文化の継承は絶対にあります。それに加え、應援指導部は、応援して勝ってもらいたいですし、「本当に1mmしか変わらないかもしれないがその1mmを動かすのが応援だ」という言葉もあります。應援指導部はお客様を指導して応援の力を増やすというのが活動している意味なので、たくさんの人を連れてきて応援の力を増やし、1mmを2mm、10mm、そしてそれがホームランになったり(野手が)キャッチしたりと勝利につながる応援をしたいと思っています。文化の継承としてたくさん人を連れてくる、そしてその応援の結果につなげるという2つの軸があります。

 

:プロジェクト全体としては、塾生のアイデンティティの醸成に尽きると思っています。『若き血』を歌えない塾生って何だろうと思って、―『若き血』が歌えないこと自体が問題なのではなく―歌おうとも思わないこと、「帰属意識」という言葉がKからも出ていましたが、学校に対する思い入れのなさは、少々悲しいものがあります。慶應は三田会などずっとつながりがあることが強みだったのですが、慶應としてのつながりに塾生が関心を示さなくなってしまったこと、「慶應で良かった」と感じられる場所が今の慶應にはないと思っています。慶應の強み、アイデンティティを再構築すること、「慶應で良かった」と感じられる場所を作ることです。これは塾生が慶早戦に来て感じることもあると思いますし、応援される部活が応援されない状況を変えることや、他校を見て慶應でスポーツをやれて良かったと思ってもらうことができたらいいなと思っています。それが自分の活動の軸なので、慶應の強みを最大限発揮できるようにサポートするのが我々の使命だと思っています。

 

――早慶戦の良さ、特別さとは

田村:私は最初高校野球が好きで、よく「甲子園には魔物が住んでいる」と言われると思いますが、早慶戦も同じようなものがあると感じていて、何か起こると言いますか、簡単には終わらないという不思議さがあると思っています。また塾生に気軽に足を運んでもらいたいという思いがあります。私の友達でルールを知らないから行っても面白くないという人がいますが、そういう人でも絶対に楽しめるというのが早慶戦のいいところで、野球の一歩目にふさわしい試合かなと思っているので、気軽に足を運んでほしいと思います。

 

河野:私が入学してからの早慶戦を振り返ると1年目の春は早慶戦前に優勝が決まったのにもかかわらず、早慶戦は連勝することができませんでした。秋は早慶戦の時に「あと勝ち点0.5点で優勝」というところまで行きましたが、早稲田に勝つことはできず、引き分けでギリギリの優勝となりました。昨年は春は早稲田に2連勝して、本当に久しぶりに連勝できましたが、秋は勝ち点を取れば優勝というところで惜しくも2連敗をしてしまい、優勝を逃してしまいました。

そういったところも踏まえると、早慶戦は本当にドラマがあるなと思いますし、いい舞台で試合をさせてもらっているなと思っています。最近のWBCを見ていた人も多いと思いますが、同じように野球のドラマが生まれる場所として、野球の一歩目として興味を持ってもらう機会にしたいなと思っています。

もう一つは、早慶戦は一貫校も行事として参加していたり、コロナ前はサークルが団体で行ったりするので、周りがみんな塾生・塾員の方になるので、すごく慶應を感じられる舞台だと思っています。相手も「早稲田」なので早稲田と慶應、それぞれの応援やいいところを一気に見られる貴重な場だと思います。学生生活の一部として一回でもふらっと来てもらえればうれしい限りです。 

昨年はあと一歩届かなかった

:逆に卒業してからということも話すと、OG・OBや(慶大出身である)自分の親を見ていても神宮に行けば絶対に誰かに会えるというのがあります。慶早戦は慶應を感じられる場所であるからこそ、特にOB・OGの方はそういう思いも強く、同窓会みたいな意味で誰かしらに会えるという楽しみで来ている卒業された塾員の方々もいると思っています。今現役の大学生が卒業して塾員になった時にも、慶早戦をそういう場所にしたいと思っています。例えばコロナで同窓会は開けなくても慶早戦に行けば誰かに会える、ずっと会えてなくて連絡を取れてなかった人でも会えるかもしないという場にしておきたいと思います。

 

:應援指導部の部員として、「打倒早稲田」という5文字で本当に全力で死に物狂いで頑張るのが應援指導部だし、それは野球部も一緒で「早稲田に勝ちたい」というのが目標に入っているくらい慶早戦は大きな舞台であると思うので、何かが起きるし、それだけの思いが詰まっている場所、たくさん人の思いが詰まっている場所、それは早稲田にとってもまたしかりだと思います。そういう思いを感じることができる場所だと思っています。

 

:田村がさっき「慶早戦には魔物が住んでいる」と言っていたと思いますが、何で魔物がいるんだろ、その特別感って何だろうと考えた時にそれは早稲田の存在だと思います。慶應が4回で使用する『我ぞ覇者』の4にも、「好適早稲田」と書きます。我々は宿敵だと思ってはいないし、「打倒早稲田」とはいっていますけど、毎年試合をする相手であってお互いをリスペクトした上で慶應として一丸となって勝つというのが慶早戦だと思うので、早稲田の存在は大きいと思います。これが早稲田じゃなかったら慶早戦の盛り上がりは正直ないと思います。お互いがお互いへの愛校心を持っていて、お互いリスペクトがあるからこそ、そこに懸ける思いを選手だけでなく応援をする部員も塾生・塾員も持っていて、早稲田である意味、慶早戦である意味なのかなと思います。それが日本一に向かうというてっぺんという意味でもですが、早稲田という特別な相手がいるから生まれる特別感であり慶早戦ならではの魔物もいて、だから慶早戦では番狂わせを慶應が起こすことも早稲田が起こすこともあると思っています。

もう1点、みんなが言っていた通り塾生の集う場所であり、こんなに縦横そろう場所はないと思いますし、下は本当に小さい子から上はかなりのおじいちゃんまでくる場所って慶早戦か冠婚葬祭くらいしかないと思うんですよ。それくらい行けば会える場所ですし、普段会わない人とも「ここで集う場所」(が慶早戦)だと思います。それを踏まえて塾生には、慶應というバックグラウンドをもとに一つに盛り上がれる、共通の想(おも)いを全員が持って集える場所がそこにはあるので、ぜひ神宮に来て、この空気感を感じ取ってもらって塾生の一員になってもらえたらと思います。

最高の早慶戦に

 

早大応援部よりメッセージ(リーダー部3年郷田悠生さん)

早慶の間には特別な関係があると思っていて、たとえ他の大学には負けても慶應だけには絶対に負けないという思いがあります。早慶戦に対する一人一人の思いは強く、自分も今年3年生で応援に関わる役職で早慶戦を迎えることになると思うのですが、やっぱり野球でも慶應に勝って応援席でも学生がいっぱいで盛り上げっているなと、応援席の雰囲気でも野球でも全部で圧倒して早慶戦に勝ったと言えるところがあるので、本当に特別な思いを持っています!

 

(取材:長沢美伸)


 

♢エピローグ♢

――野球部から應援指導部への印象は

田村:このプロジェクトを通して應援指導部ってすごい夜行性だなと思ったんですけどどういう睡眠時間なんですか(笑)。

:應指(おうし=應援指導部)が夜行性なんじゃない(笑)。

だけ。

:僕とは朝型です。

田村:夜中にしか返信こないから(笑)

:昼間は練習があるので…

:私は寝るのが早くて、12時前には寝るんですけど、朝起きてオフだったら軽く筋トレとかしてますね。

タイトルとURLをコピーしました