９月９日（土）に東京六大学野球秋季リーグ戦が幕を開け、初戦の立大戦を迎えます。慶應スポーツでは、王座奪還に向けて闘志を燃やす体育会野球部の選手たちにインタビューを行いました！
第２回は春季リーグでフル回転の活躍を見せた谷村然投手（環４・桐光学園）と森下祐樹投手（総４・米子東）の４年生投手コンビです！
左から谷村、森下
――まずはお互いの他己紹介をお願いします。
谷村：森下は左ピッチャーで。慶應の中では終盤だったり、中盤のめちゃめちゃピンチな場面で颯爽と現れてしっかりと抑えてくれる頼もしいピッチャーです。
森下：然くんは、性格的な面では真面目で。僕とは違って真面目で馬鹿力がすごいなと（笑）
谷村：（笑）
森下：いきなりホームラン打ったり、あと普通にピッチングでも東大戦で一気に完封したりとか。そういう感じで、僕には持ってないものをたくさん持っているので、そういったところがあるかなと思います。
――谷村選手は春のシーズンが初登板で、森下選手は去年に比べて投げたイニングも多く、いい内容の試合が多かったと思いますが、春のシーズンを振り返っていかがでしょうか。
谷村：そうですね。春からデビューということで緊張する場面も多かったんですけど、普段やってることをやるだけだと思って割り切って望めたので、それが春の結果になったんだなと。
森下：僕は最後の早慶戦で打たれちゃったのがすごい悔しかったというのが大きく印象に残ってて。それ以外だったら、たくさん試合に投げることができたっていうのは、すごく良かったなと思ってるんですけど。その中での課題とかも色々出てきたので、良かったなと思う反面、悔しい気持ちもありました。
４年生にしてリーグ戦に初出場、チームに大きく貢献した谷村
――春のシーズンで最も印象に残った試合や場面は
谷村：そうですね。僕はやっぱり先ほど話にもあった、東大戦でホームラン打って完封もした試合が結構印象的でした。
森下：そうですね。悔しかったって意味では、早慶戦がすごい印象に残ってて。良かったというか、リリーフなんであんまり長いイニングは投げてないんですけど、やっぱり1番緊張したのは明治の1回戦の引き分けの時の 9回裏に0対０で投げた時は1番緊張しました。
――お互いの好きなところや直してほしいところは
森下：好きなところと直してほしいところ？普段別にそんな話さないよな（笑）
谷村：森下の好きなところは、やっぱどんな時でも場を盛り上げようとめちゃめちゃ頑張ってくるところが好きで、暇さえあればいじられ役も。ここにはいないですけど、他の同期のやつを積極的にいじってくれたりして。そういうところは結構好きですね。
森下：いじめっ子みたいじゃん（笑）。まあそうだけどさ、僕は腹黒いとこが好きですね。めっちゃストレートにぐさって言う時あるんで、そこが逆に見れて面白いですし、僕そういう面白いとかいじれるところ探すの大好きなんで、そういうところは今後も発揮してほしいなと思ってます。
――お互いにここは勝てないなと思うところは
森下：僕はやっぱり、さっき言ったパワー的なところも勝てないなって思いますし。取り組み的なところで言ったら、本当真面目にコツコツやるってのは僕はできないので、僕はすぐ楽して、ちょっとの練習で上手くなりたいなて感じなんで、そこはすごいなって思って見てます。
谷村：僕は目標に対して貪欲というか、自分のこうしたいていうビジョンを僕以上に明確に持ってることが勝てないところだと思います。自分のイメージの中で持ってるものに対してどういうアプローチをしたらいいかとか。そのためだったら後輩にでもアドバイス聞くみたいなことをしてて。そういった姿勢みたいなのは、僕はちょっと人に聞くっていうのが苦手なんで、そういった部分がなかなか勝てないのかなと思います。
――お互い投手として尊敬している点を教えてください。
森下：（然くんは）めっちゃ器用だなと思ってて。僕はあの春の結果見ての通り、ストライクの入らないピッチャーなので、すごいコントロールもいいなと思いますし、変化球1つにとってもすごい器用に投げてるなってのはあるんで。僕はただストレートをキャッチャーに向かって投げることしかしてないので、そういうところはすごいなと思います。
谷村：森下に尊敬しているところは、さっき言ったところもそうなんですけども、やっぱり僕はあんまり経験してないんですけど。ランナーを元から背負った状態でっていうのが今季の春多くて。その中でも自分の力をしっかり発揮しているようにくれていたので、そういったことは自分はちょっとできるか自信がないので、そういったのはすごいなと尊敬してます。
――プライベートでの関わりは
森下：プライベートでの関わりですか。あんまないですねこれは（笑）
谷村：そうなんですよ（笑）
森下：あんまなくて。僕もプライベートはピッチャーじゃない人ともよく関わったり、ピッチャーの人でも全然関わったり関わらなかったりはあるんですけど。俺、然と2人で飯行ったことある？
谷村：いや、サシはない。なんなら写真とかもあんまり写ってない。
森下：写真とかもなくて。これはちょっと質問のミスかなと思うんですけど（笑）まあ基本寮は一緒なので寮とかで一緒になることはあったりはするんですけど、別に特段ケイスポの方が求めてる「一緒にこういうことしてます」とかは答えられないかなって感じです。
――他大学でライバルだと思っている、警戒している選手は
森下：みんな警戒してますけど、立教戦開幕なんで。立教で言うと、2年生の西川（侑志、社２・神戸国際大附属）くんですね。僕は春リーグは、その子はちょっと嫌だなって思って。その他にも、みんな基本警戒してるんですけど、春リーグをパって振り返った時に、なんかちょっと嫌だなっていう感じはありました。
谷村：そうですね。僕は、初戦の立教で挙げるんだったら、西川晋太郎（コミ４・智辯和歌山）かな。この前ちょうど六大学のオールスターで試合やってて、すごい状態良さそうだなと思ったんで、警戒します。
――北海道のキャンプでの課題、取り組んだことや収穫は
森下：そうですね、課題。僕はウィニングショット、決め球を作ろうみたいなのをずっと思ってて。それと、コントロール。コントロールとか、とにかくストライクゾーンの中でどんどん勝負していく、この2つを主なテーマとしてやってたので、そこは順調に出るのかなとは思います。
谷村：僕もそうですね。決め球を投げていくというのがあって。その中でフォークボールだったり、春はスライダーを投げたんですけど、フォークボールを中心に（投げました）。
――お互い4年生として、4年間の思い出となどあったら教えてください。
森下：思い出はランニングがきつかったかなぁて感じですかね。今もきついんですけど、2年生ぐらいの時すごいきつくてサングラスかけて泣きながら涙隠していたの、つい昨日のように思い出します。いや、だめです、なんか浅いです。もっといいのないかな（笑）。ランニングはきつかったですね。無理やり然エピソード持っていくと、最初2月から2人で一緒にAO入試で入って、なのでお互いのこと存在は知っていて、僕も然が高校1年生からバンバン投げて神奈川でやってたというのは分かっていたので、右左違いますけど負けたくないという思いはずっと持ちながらやってきました。今後輩には2年生だったら外丸（東眞、環２・前橋育英）とか、3年生以下もリーグ戦絡んでるピッチャーとか増えてきて、自分が投げるような立場になっても、常に同級生を止めてみんなに負けたくないという思いはあるので。そういったのもあってきついランニングを乗り越えられたかなと思っています。
谷村：僕も張り合うみたいなところでいうと、投げ込み期間というのがあって、誰よりも投げてやろう、と。ちょうど森下もめっちゃ投げてたんですけど僕もめっちゃ投げまくって、2人だけ同じ期間で1000球を超えたていうことがめちゃめちゃ記憶に残ってます。
森下：その後然くんは投げ込みすぎてケガしました。僕はでも途中然くんがもう1日300球とか訳わからんこと言い出すので、俺はもうついていけないと思って聞いてなかったんですけど。でも（然くんは）そこで300球投げてても最後なんかめちゃくちゃ全力で投げられてて、そういった意味でも体の強さとかはすごい。すごいなと思ったことに付け足しといてください、お願いします（笑）。
――秋季リーグ戦には自分のココに注目してほしい！というところは
谷村：僕は、多分毎回毎回投げ方がちょこっとずつ変わってると思うんで、その辺をちょっと注目してみてほしいなと思います。
森下：春から変わったところとすれば、今考えてるのは、ソックスあるんじゃないですか。オーバーストッキング、3本線が入ったソックスのやつ。あそことズボンのの下げ具合をちょっと変えようかなとは思ってます。
谷村：（笑）
森下：そこのユニフォームの着こなしにもちょっと変化があるかな。あ、困ったら全力投球って書いてください（笑）。
――最後に秋季リーグ戦での個人としての目標と意気込みをお願いします。
谷村：僕はタイトル、最優秀防御率を獲れれば獲りたいなと思います。意気込みは、僕が投げる試合は全部勝ちます。
森下：目標は、リードの展開だったら必ず守り抜く。次のピッチに繋ぐ時でも、試合終わる時でも、勝利に結びつくようなピッチングするってことと、負けてたら負けてたで、チームが勢いづくようなピッチングをしたいなと思って。それが目標で、意気込みとしては、やっぱり最後の秋、優勝パレードしたいなってのはあるので。最後勝って、優勝パレードして、神宮大会に出て、優勝して、卒業旅行行きたいです。
――お忙しい中、ありがとうございました！
（取材：ウジョンハ）
