関東大学リーグ1部前期第9節。リーグ戦4連敗中の慶大ソッカー部女子は、ホームで最下位の帝京平成大学に1―2の逆転負けを喫し、5連敗となった。
後半開始早々に副将・佐藤凜(総4・常盤木学園)のゴールで先制するが、終盤に立て続けの失点で逆転を許した。チームの目標の『インカレ出場』に向け、痛恨の1敗となった。
2026/5/30(土)14:00キックオフ@慶應義塾下田グラウンド
O.R.S 第40回関東大学女子サッカーリーグ戦1部 前期第9節
【スコア】
慶應義塾大学1ー2帝京平成大学
【得点】
51分 慶大 佐藤凜
82分 帝平大 西尾唯花(上田妃茉里)
86分 帝平大 宍倉梨里華(西尾唯花)
【慶大出場選手】
ポジション
背番号 選手名(学部学年・出身高校)
GK
1 四宮里紗(環1・桐蔭学園)
DF
18 岩田理子(総3・十文字)
→73分 15 田中紗莉(総3・市ヶ尾/日体大SMG横浜U18)
6 木田遥(総1・十文字)
5 米口和花(総3・十文字)
4 宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)
14 福島紗羅メヘル(政1・昌平)
MF
11 森原日胡(総2・作陽学園)
→90分 25 廣本瑞季(文3・学習院女子高等科)
10 野口初奈(環4・十文字)
2 竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)
8 佐藤凜(総4・常盤木学園)
→62分 13 山田葵(総2・聖和学園)
FW
9 野村亜未(総4・十文字)
『インカレ出場』(=8位以上)を目指す慶大は試合前時点で10位。前期第5節の今季初黒星から4連敗中で、勝負どころで決め切れない展開が続いている。
今節も慶大は攻撃時3―1―5―1、守備時5―4―1のシステム。対する12位(最下位)の帝平大は攻撃時4バック、守備時5バックに可変するシステム。低いブロックを敷いてくる。
最初のピンチは11分、左ポケットに侵入され、ゴール前にクロスを入れられるも、右CB・木田遥(総1・十文字)がクリアしてシュートには持ち込ませない。

ナイスカバーを見せた木田
帝平大はその後も前線の選手の連携による速攻で攻め込んでくる。17分、DFラインの裏に抜け出されるも、キーパー・四宮里紗(環1・桐蔭学園)がボックスの外まで飛び出してシュートを防ぐ。

好判断でピンチを未然に防いだ四宮
慶大は攻撃時、右の岩田理子(総3・十文字)と左の福島紗羅メヘル(政1・昌平)の両WBがマンマークされ、自由にプレーできない時間が続く。アンカーの竹内あゆみ(看4・日ノ本学園)がフリーでボールを引き出すも、アタッキングサードまで運ぶことがなかなかできない。

竹内が攻撃のタクトを振るう
32分、左CB・宮嶋ひかり(環3・芝浦工業大学柏/ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)のフィードに反応したCF・野村亜未(総4・十文字)が粘り、落としを受けた岩田がクロスを供給するも、キーパーにキャッチされる。

好フィードを送った宮嶋

ゴールを脅かした野村
37分、相手ゴールから35mほどの位置でリベロ・米口和花(総3・十文字)が直接フリーキックを狙う。ショートバウンドでゴール右下を襲ったボールはキーパーに防がれるも、コーナーキックを獲得。しかし、サインプレーは不発で攻め切れない。

惜しいシュートを放った米口
44分、自陣ゴール前でクロスにフリーで合わされるも、枠を外れ、ピンチを逃れる。アディショナルタイムには相手のアーリークロスを米口がスライディングでクリア。ボール支配率は高いものの決定機はなく、速攻でピンチを招きながら前半を終える。
後半開始早々の48分、コーナーキックのサインプレーを今度は成功させると、ゴール前で立て続けにシュートを放つ。しかし、帝平大守備陣に防がれ、得点には至らない。
51分、帝平大のショートカウンターを右シャドウ・森原日胡(総2・作陽学園)、竹内、米口が素早く囲い込んで防ぐと、トップ下・野口初奈(環4・十文字)が中盤でボールを運び、野村にラストパス。野村のシュートはキーパーに防がれるが、こぼれを左シャドウ・佐藤凜(総4・常盤木学園)が押し込み、先制する。チームとしてはリーグ戦4試合ぶりの得点になった。

今季2得点目の佐藤
慶大の先制後、帝平大は前がかりになり、中盤にスペースができ始める。55分、森原が岩田とのワンツーから右サイドを崩し、右足でクロスを供給するも、キーパーに弾かれる。61分、岩田が自らのシュートのこぼれに反応し、シュート性のボールを供給するも、キーパーにキャッチされる。

森原がチャンスメイク

岩田がゴールに迫る
慶大最初の選手交代は62分、先制点の佐藤に代えて、山田葵(総2・聖和学園)を左シャドウに投入する。73分には岩田に代えて、前期第3節を最後に戦列から離れていた田中紗莉(総3・市ヶ尾/日体大SMG横浜U18)を右WBに投入。攻勢を強める。

山田を左シャドウに投入

田中紗が復帰
しかし、追加点を挙げられないでいると、82分、スルーパスからキーパーと1対1の状況に持ち込まれ、失点。同点に追いつかれる。
直後の86分、自陣でのロストからクロスに合わされ、勝ち越しを許す。90分、右シャドウの森原に代えて、廣本瑞季(文3・学習院女子高等科)をFWに投入。右の野口、左の山田の2トップ下で攻撃時3―1―4―2のシステムに変更したが、反撃は及ばず、1―2の敗戦で11位に転落した。

廣本(中央)の投入で2トップにシフトしたが、及ばなかった
帝平大の5バックに苦戦した。マンマークに遭ったWBは時折ダイヤゴナルランで内側のスペースを狙うも、チャンスにつなげることはできなかった。

徹底マークに遭った福島紗
前節からトライしているデザインされたセットプレーは、ゴールにはつながっていないが武器となっていきそうだ。

野口を起点としたサインプレーでチャンスをつくった
後半は15本ものシュートを放ったが、先制後、丁寧にボールをつなぐのか、速攻を狙うのか、チームとして統率が取れていなかった。今季は複数得点がなく、先制しながら勝てなかった試合が今節を含めて5試合ある。
自陣でデュエルに負け、手数をかけずに攻められて失点するシーンも多い。今季のチームの課題が表れた試合だった。
残り2試合で前期リーグを終える。開幕直後は4戦無敗だったものの、その後は5連敗と苦しんでいる。
課題に向き合い、弱点も強さに変えながら、昨季は4年越しに1部昇格を成し遂げた。ソッカー部女子はここで終わるチームではない。必ず巻き返せるチームだ。一人ひとりが自信を持ってプレーしてほしい。
次節はホームに3位の日本大学を迎える。
【次節】
2026/6/6(土)14:00キックオフ@慶應義塾下田グラウンド
O.R.S 第40回関東大学女子サッカーリーグ戦1部 前期第10節
慶應義塾大学対日本大学
【後期リーグ日程発表】
前期第9節の試合後、後期リーグの日程が発表された。慶大の後期第1節はホームの十文字学園女子大学戦。6/20(土)の14:00にキックオフ。翌週は試合が組まれていない。7/25(土)の17:00キックオフのアウェイ・山梨学院大学戦を最後に、2か月の中断期間に入る。全試合の日程は以下の表に記載。
(取材:柄澤晃希)
-
スタメン①
-
スタメン②
-
90分~①
-
90分~②
-
順位表
-
各地の結果
-
慶大前期試合結果&予定
前期第6節以降の図表をすべて掲載しました。資料の掲載が遅れましたこと、お詫び申し上げます。










