慶大ラクロス部女子が怒とうのゴールラッシュで東海大を12-5で下し、開幕2連勝を飾った。第1Q序盤に3点を追う苦しい展開も、第2Qに一挙5得点を奪って鮮やかに逆転。主将/G・矢嶋千穂(文4・東京学芸大付属)を中心とする堅守から、AT・重村百香(総4・学習院女子)の4得点やMF・宮原紫乃(政2・慶應女子)の3得点など攻撃陣が爆発し、次戦・早稲田戦へ弾みをつけた。
♢スタメン♢
AT#16 井口穂(総3・日本大学)
AT#39 重村百香(総4・学習院女子)
MF#8 藤田恭子(法3・学習院女子)
MF#67 平井美寿(経3・慶應女子)
MF#77 安達心結(法4・日本大学)
DF#28 野澤舞桜(文4・聖ヨゼフ学園)
DF#30 佐藤優衣(経4・県立湘南)
DF#34 都村沙枝(文4・雙葉)
MF#38 山上美晴(法3・慶應女子)
G#51 矢嶋千穂(文4・東京学芸大付属)
♢得点♢
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 計 |
慶大 | 1 | 5 | 3 | 3 | 12 |
東海大 | 3 | 1 | 0 | 1 | 5 |
慶大得点者 | 藤田恭 ーーーーー | 井口、宮原、 安達、重村、宮原 | 重村、重村、 井口 | 重村、宮原、宮原 | ― |
前節の開幕戦から1ヶ月あまりの中断を経て、慶大ラクロス部女子の戦いが再び始まった。酷暑対策として朝9:00試合開始となったが、大井ホッケー場には多くの慶大ファン、そして應援指導部が駆け付け、大きな声援を送って慶大を後押しした。
対戦相手は今季2部から昇格し、初戦を1点差で制し、勢いに乗る東海大。慶大は前節の東大戦で得点力に課題を残しただけに、オフェンスの精度向上が試合の鍵を握る。

大きな声援の中、試合が幕を開ける
第1Q、序盤から主導権を握りたい慶大だったが、先にスコアボードを動かしたのは東海大だった。2分、素早いパスワークから先制点を許すと、5分にはゴール前の密集から押し込まれて追加点を献上。さらに10分にも失点を喫し、いきなり3点のビハインドを背負う苦しい立ち上がりとなる。流れを断ち切りたい慶大は失点直後の11分、MF・平井美寿(経3・慶應女子)がドローを制してオフェンスを開始。MF・藤田恭子(法3・学習院女子)が力強いドライブで東海大ディフェンスを掻い潜ると、そのまま鋭くクロスを振り抜いてゴールを奪い、反撃ののろしをあげた。この後、終盤にかけてポゼッションを支配し相手ゴールに迫るも、得点は奪えず。一方、守備では主将/G・矢嶋千穂(文4・東京学芸大付属)を中心に堅牢なディフェンスを取り戻し、逆転が十分に狙える2点差で最初の15分を終えた。

守護神、主将/G・矢嶋
すると第2Q、開始直後から慶大オフェンスがフルスロットルで襲い掛かる。まずはドロー後の球際の攻防をMF・安達心結(法4・日本大学)が制すると、敵陣に侵入したのち、左サイドからAT・古賀妃夏(法2・横浜市立東)がゴール前に正確なフィードを通す。このフィードを受けたAT・井口穂(総3・日本大学高)が相手Gとの駆け引きを制して冷静に沈め、開始2分で1点差に詰め寄る。さらに、試合再開のドローをMF・平井が制し、今度は手前からドライブを仕掛けたMF・宮原紫乃(政2・慶應女子)がパワフルな一撃を叩き込み同点に追いつく。
試合を振り出しに戻した慶大の勢いは止まらない。東海大のオフェンスをG・矢嶋が好セーブで防ぐと、素早くロングカウンターに移行し、緩急を使って敵陣を切り裂いた安達が逆転弾を叩き込む。電光石火の逆転劇で慶大がリードを奪うと、東海大ベンチはタイムアウトを要求して立て直しを図った。それでも主導権を手放さなかった慶大は5分、AT・重村百香(総4・学習院女子)が圧倒的なスピードで東海大ディフェンスを抜き去り得点。1点差、相手のタイムアウト明けという重要な場面で、頼れる韋駄天が流れを大きく手繰り寄せる一撃を浴びせる。
7分にFSから失点を喫して点差を縮められたが、10分にMF・宮原が力強いミドルシュートでゴールを撃ち抜き、この日2点目を挙げる。2戦連続複数得点と好調を維持するMF・宮原の活躍で、再びリードを2点に広げた。終盤は東海大にボールを握られる展開となるが、ディフェンス陣が冷静に対処し相手をシャットアウト。慶大は、一挙5得点のゴールラッシュでスコアを6-4として試合を折り返した。

4得点の活躍をみせたAT・重村
試合後半戦は、再びMF・平井のドローから始まる。開始早々は守備に回る時間帯が続く慶大だったが、副将/DF・松岡楓恋(法4・慶應湘南藤沢)がボールを奪い取ると一気に敵陣へと攻め込む。AT・古賀、MF・藤田とパスを繋ぎ、ボールを受け取ったAT・重村がゴール右サイドから鋭く切り込んで豪快にシュートを決め、7−4に。続く5分には、フリーシュートを獲得したMF・宮原が正面から落ち着いて沈め、リードを広げる。その後は両者一進一退の展開となるが、相手のフリーシュートに対してもG・矢嶋を中心としたディフェンス陣が追加点を許さない。そして第3Q終了間近、ゴール裏でタイミングを計っていたAT・脇芽生(政3・大妻多摩)が相手の隙を突き、MF・宮原へとパス。これを確実に決め、主導権を握ったまま9−4で最終Qへと繋いだ。
最終Q、MF・平井がドローを制して慶大ポゼッションでスタート。序盤は互いに譲らない展開が続いたものの、3分ごろ、AT・重村が相手の隙を見逃さず冷静に得点する。直後に相手の反撃を受け追加点を許してしまうが、ここで流れを渡さないのが慶大。ドローで再びボールをキープすると、鈴木杏(経1・慶應女子)のアシストからAT・重村がこの試合4得点目となるシュートを決め、相手を突き放す。終盤もしっかり主導権を握り続けた慶大は、AT・井口がダメ押しとなる豪快なシュートを叩き込み、12−5で快勝を告げるホイッスルが鳴り響いた。

次戦・早稲田戦へ弾みをつけた
(記事・取材:野口ことみ、髙木 謙)
▽以下、選手インタビュー:矢嶋千穂、重村百香、宮原紫乃
ーーご自身のプレーを振り返って
最初は相手に流れを持っていかれていましたが、こうした展開も想定内でした。焦らずしっかりと立て直すことができたので、いい試合になったと思います。
ーーチームとしての雰囲気はいかがでしたか?
失点があっても下を向かず、全員でしっかりと気持ちを切り替えられていたので、チームの雰囲気も非常に良かったです。
ーー序盤は相手に先行される苦しい立ち上がりでしたが、自分たちのペースを取り戻すきっかけとなった『ターニングポイント』はどこだったと感じていますか?
ドローをしっかり取り切れるようになったことや、一つひとつのシュートを確実に決め切れたことです。メンバーそれぞれの強みを生かしたプレーの積み重ねが、チームの流れを手繰り寄せるきっかけになったと感じています。
ーー次戦・早稲田戦に向けて
5月に行われた早慶戦では悔しい敗戦を喫してしまったので、今度は何がなんでも「勝利」にこだわって絶対に勝ち切ります!
ーー今日の試合を振り返って
序盤は追いかける苦しい形で始まりましたが、終始「強気」の気持ちを持って試合に挑みました。チーム全員が最後まで確実にゴールを狙い続ける姿勢を持てていたのが良かったです。
ーー本日4得点挙げましたが、その中でも印象的なプレーはありますか?
やはり1点目に決めたシュート(第2Qの逆転直後の追加点)ですね。チームとしてもさらに勢いをつけたい重要な場面だったので、試合の流れを完全にこちらへ引き寄せる一撃になったと思います。
ーー攻撃の際にオフェンスとして意識したことは?
チームには自ら仕掛けられる強力な選手がたくさんいます。それぞれの強みを最大限に生かせるよう、コートを広く使いながら攻め込むことを常に意識していました。
ーー次戦、早稲田戦への意気込みをお願いします!
早稲田戦まで1週間もない短い期間ではありますが、コンディションをしっかり整えて絶対勝ちます!
ーー約1ヶ月リーグが中断したが、その間はどのような準備をしましたか
前節の東大戦では、自分たちの攻めの形がとても単調になってしまったことが課題でした。東大戦では、相手が低い位置で構えるディフェンスをしてきたこともあり、粘り強く攻めることを意識していましたが、今回は相手のディフェンスのやり方がガラッと変わったこともあり、反省を活かすというより、1から攻撃を作り直す形で練習をしてきました。今回は、その練習してきたことを良いかたちで試合でも出すことができたと思いますが、まだまだ攻めのバリエーションはたくさん持っているので、次戦以降も楽しみにしていてください!

4得点の活躍をみせたMF・宮原
ーー今日の試合を振り返って
序盤は調子が上がらず、自分のプレーでチームに流れを引き寄せることができず、逆に自分のプレーでチームのチャンスを潰してしまうところもありました。ただ、2Qの最初の得点をきっかけにギアを入れなおして、試合を通してきちんと持ち直す経験ができたことは良い収穫になったと思います。またチーム全体として、ロースコアの試合が続いていた中で、勢いに乗って12得点できたことも良かったと思います。
ーー同点、中押し、ダメ押しとなった4得点を振り返って
点数のことはあまり気にせずにプレーしていて、自分としてはあまり詳しく覚えていないのですが、結果的に逆転に繋がってよかったです。
ーー次戦・早稲田戦に向けての意気込みをお願いします!
得点をたくさん入れて、前回(定期戦)よりももっと面白いゲームができたら良いなと思っています。萎縮せず、全員で強気のオフェンスができれば、12得点できることが今日証明出来たと思うので、次戦も良いオフェンスを発揮したいと思います。


