【ラクロス(男子)】ホーム日吉で激闘演じるも一歩及ばず惜敗  最終戦黒星も収穫糧にFINAL4へ/第38回関東学生ラクロスリーグ第5戦 vs中大

男子ラクロス

すでにFINAL4(準決勝)進出を確定させている慶大男子ラクロス部。予選リーグ最終戦となる第5戦は、ホーム・日吉陸上競技場に中大を迎えての一戦となった。詰めかけた多くの観客や慶應應援指導部が見守る中、試合は序盤から一進一退の攻防が続く。慶大は持ち前の粘り強い守備と鋭い反撃で食らいついたものの、後半の要所での失点が響き3-5で惜敗。ホームでの予選最終戦を勝利で飾ることはできなかったが、次戦のFINAL4へ向け確かな手応えと課題を持ち帰る60分間となった。

 

♢スタメン♢

AT

#4  福田天真(法4・國學院久我山)

#31 佐藤仁一郎(政4・慶應)

#3  鈴木孝人(法3・学習院)

MF

#14  小出晋也(商4・浅野)

DF

#16 中本孝太郎(政4・慶應)

#5  峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)

#22 伊藤優希(政4・慶應)

#19 築地泰志(経3・本郷)

FO

#63 水本太一(経3・慶應)

G

#2  岩城敦大(法4・慶應)

 

♢得点♢

 

1Q

2Q

3Q

4Q

計

慶大

2

0

0

1

3

中大

2

0

2

1

5

慶大得点者

鈴木孝、大類

ー

ー

福田天(児玉)

―

 

試合開始のホイッスルとともに、FO・水本太一(経3・慶應)が卓越した技術でフェイスオフを制し、最初のポゼッションを獲得。立ち上がりは中大に押し込まれる時間帯が続き、G・岩城敦大(法4・慶應)が好セーブでしのぐものの、相手の鋭いシュートを浴びて先制点を献上してしまう。 しかし、ここで崩れないのが今年の慶大。直後の攻撃でボールを保持すると、AT・鈴木孝人(法3・学習院)がゴール裏から巧みなポジショニングでこじ開け、すぐさま1-1の同点に追いつく。 勢いを取り戻したい慶大は、主将/DF・峰岸諒が自陣から一気に敵陣へと独走。AT・佐藤仁一郎(政4・慶應)、AT・福田天真(法4・國學院久我山)へとテンポ良くボールを繋いで好機を演出する。その後、慶大守備陣の一瞬の隙を突かれて失点を喫し1-2と再びリードを許すも、直後のフェイスオフでFO・溝部航貴(総3・國學院久我山)がボールを奪取。MF・橋山隼人(商3・慶應)のパスを受けたMF・大類慈英(商4・慶應)がシュートを突き刺し、2-2の同点に。激しいシーソーゲームとなった第1Qをタイスコアで終えた。

慶大に2得点目をもたらしたMF・大類慈英(商4・慶應)

 

第2Qは中大ポゼッションの守備からスタート。MF・小出晋也(商4・浅野)、DF・中本孝太郎(政4・慶應)らを中心とした鉄壁のディフェンス陣が気迫のチェックを見せ、幾度となく訪れた危機を凌ぎ切る。攻撃陣もAT・福田天らが果敢に相手ゴールを脅かし、オフェンス陣がシュートを放つも相手ゴーリーの好セーブに阻まれネットを揺らすことができない。 その後もディフェンス陣が必死に食らいつく我慢の時間帯が続く中、ひと際輝きを放ったのがDF・中本。相手ボールとなった場面で、ロングスティックを巧みに操った見事なチェックでボールを奪取。着実にオフェンスへと繋げるプレーが非常に印象的だった。その後は互いに決定打を欠く一進一退の攻防が続き、2-2のタイスコアのまま前半を折り返した。

相手のパスを鮮やかにカットしたDF・中本孝太郎(政4・慶應)

 

第3Qも守備からのスタートとなるが、守護神G・岩城が好セーブを見せてチームを鼓舞する。しかし直後に相手の猛攻を浴び、2-3と勝ち越しを許してしまう。 追いつきたいオフェンス陣は、MF・岸敬太郎(政4・慶應)、MF・大類、AT・佐藤仁、AT・鈴木孝らが周囲と細かくパスを回しながら相手ディフェンスの隙を窺う。しかし、相手ゴーリーのタイトな間合いに阻まれ、決定機を仕留めきれない。 守勢に回った場面でもG・岩城が再びスーパーセーブでピンチを救うなど守備陣も踏ん張りを見せるが、激しく入れ替わる展開の中、マンダウンの数的不利となった時間帯に追加点を奪われ2-4に。重苦しい空気のまま勝負の第4Qへと向かうこととなった。

粘り強いディフェンスをみせる主将/DF・峰岸諒(環4・慶應湘南藤沢)

 

2点差を追う最終Q、FO・水本が意地のフェイスオフから攻撃の起点を作る。MF・岸らの惜しいシュートが外れ、すぐさま相手の速攻を受けるもディフェンス陣が必死に食らいついて守る。 すると慶大に待望の瞬間が訪れる。MF・岸、MF・児玉類(環4・慶應湘南藤沢)、AT・福田天と鮮やかなパス回しで相手ディフェンスを崩し、最後はAT・福田天が冷静にゴールネットを揺らして3-4。1点差に迫り、スタンドの応援も最高潮に達する。 直後のフェイスオフでもFO・水本が確実にボールを抑え込んでオフェンスへ繋げたが、その後は再び防戦を強いられる展開が続く。タイムアウト後も相手の攻勢を止められず、痛恨の追加点を奪われ3-5。終盤、慶大ベンチは相手スティックのクロスチェックをリクエストするも認められず。反撃の時間は残されておらず、3-5のスコアのまま試合終了を告げる笛が鳴り響いた。

慶大3得点目のアシストをしたMF・児玉類(環4・慶應湘南藤沢)

 

ホーム日吉のグラウンドで迎えた予選第5戦は、悔しい黒星となった。しかし、主将/DF・峰岸のブレイクやDF・中本のロングスティックを活かした好守、そしてMF・岸らを中心としたテンポの良いパスワークからの得点など、随所に慶大らしい躍動感あふれるプレーが光った。 これでリーグ戦の予選全日程が終了。この敗北で浮き彫りとなった課題を修正し、チームは来月に控えるFINAL4へと向かう。

 

 

 

(取材・記事:野口ことみ)

 

▽以下、選手インタビュー:福田天真、中本孝太郎、️鈴木孝人

◇福田天真(法4・國學院久我山)

ーー今日の試合を振り返って、率直な感想をお願いします
チームとしてFINAL4に弾みをつけるためにも、今日は圧倒して勝ちたかったので、率直に悔しいです。個人としてもチームとしても、中央大学を相手に個の部分で勝ち切れなかったことはしっかり受け止める必要があると思います。ただ、この敗戦から得られるものも大きいと思うので、課題を明確にしてFINAL4につなげていきたいです。

 

ーーご自身の得点シーンを振り返って

試合を通してショットを決め切れなかったり、自分のファールから失点につながってしまったりしていたので、まず一本決められてホッとしました。次戦ではもっと決めます!

 

ーー副将として、この敗戦をFINAL4に向けてチーム内でどう受け止め、切り替えていきたいですか?

もちろん負けたことは悔しいですが、FINAL4進出が決まったことで、チーム全体にどこか気持ちの緩みがあったのも事実だと思います。この敗戦をただの一敗で終わらせず、もう一度全員が危機感を持って、FINAL4に向けて切り替えていきたいです。

 

ーーFINAL4への意気込みをお願いします!

昨年はFINAL4で大敗して、自分たちのシーズンが終わり、その悔しさは今でも強く残っています。今年は同じ思いをしないように、残された期間でできる準備をすべてやり切って、法政を圧倒したいです。来週からはNY遠征もあるので、本場のラクロスから貪欲に学び、個人としてもチームとしてもさらに成長した状態でFINAL4を迎えたいと思います。

 

 

◇中本孝太郎(政4・慶應)

ーー今日の試合を振り返って、率直な感想をお願いします

FINAL4に向けて勝って弾みをつけたい中での敗戦ということで、正直、勝ちたかった試合でした。ただ、同時に得るものも多い試合だったと思います。FINAL4までに取り組むべき課題が明確になった一方で、DF組織としては手応えを感じられる試合でもありました。

 

ーー守備の連係で良かった点と、今回の試合で浮き彫りになった課題は?

「連係」とは少し離れますが、個々の対人能力の高さが際立った試合だったと思います。一方で、課題としては人数不利の場面での守り方が挙げられます。実際に2点を献上してしまい、敗因の一つにつながってしまいました。FINAL4までにさらに連係を深め、今回出た課題を修正していきたいと思います。

 

ーーFINAL4への意気込みをお願いします!

1年生の時に、4年生の先輩方が法政大学に敗れて引退する姿を目の当たりにしたこともあり、法政大学には強い思いがあります。必ず勝利して、全国大会へ駒を進めたいと思います。応援よろしくお願いいたします!

 

 

◇️鈴木孝人(法3・学習院)

ーー 今日の試合を振り返って、率直な感想をお願いします
FINAL4に向けて弾みをつけ、個人的にも日吉での公式戦に対する苦手意識を払拭したいという思いで臨みました。中央大学のDF陣は対人能力が高く、1on1で優位に立てないまま敗れてしまい、とても悔しいです。

 

ーーご自身のゴールシーン、プレーについて
ゴールシーンでは、相手と接点を持った瞬間に「抜ける」と感じました。少し強引にはなりましたが、そのままショットまで持ち込めました。一方で、それ以外の場面では良いプレーが少なく、状況に応じた判断ができていなかったことを反省しています。

 

ーーFINAL4へどう調整していきたいですか

個人としては、1週間の海外遠征を通じて、1on1の強度やスピードをさらに高めたいです。チームとしても新たに取り組んでいることがあるので、その精度を上げ、良い状態でFINAL4に臨みたいです。