【ソッカー(男子)】早慶クラシコ直前特集第5弾!宮本稜大×古川紘平×齊藤滉×廣田尚、4年生FW対談〜「最後の夢舞台」で勝利に導くゴールを!〜

ソッカー男子

9月10日(土)、味の素フィールド西が丘にて第73回早慶サッカー定期戦(早慶クラシコ)が行われる。慶應スポーツではクラシコにあたり、計14人の選手に取材した。第5弾は宮本稜大 (商4・國學院久我山)、古川紘平(政4・学習院高等科)、齊藤滉(商4・FC町田ゼルビアユース)、廣田尚(環4・暁星)の4年生FW4名。最後の早慶戦に挑む4人に、お互いのプレーやピッチ外のことまで伺った!

 

ーー 前期をチームとして振り返って

宮本:開幕戦で負けからスタートして、でもそこから盛り返して勝ち点を積み重ねていく中で、後半に去年結果を結構残しているチームとの対戦になったときに勝ち切れなかったり負けてしまったりというところがありました。そこが後期に向けた改善点かなと思います。

宮本稜大(商4・國學院久我山)

古川:自分自身はそんなに試合に出てないんですけど、客観的に試合を見ていて、主将の祐二朗が結構頑張っていた中でけがをしてしまったのが良い意味でも悪い意味でも分岐点だったかなという風に思っています。残り数節、主将がいない中で残り3連勝しようといったところでガタガタと崩れてしまって、なかなかそこから勝利をつかめていないということもあって、何かしらチームとして、監督も今チームの底力というところを言われているんですけど、チーム一体となって何かを変えないと、なかなか後期の戦いも苦しくなってきてしまうのではないかなと思います。

古川紘平(政4・学習院高等科)

齊藤2人が言っていたことがほとんどなんですけど、去年から結構チームとしての戦い方を大きく変えて臨んでいる部分があって、その中で、自分たちで練習メニューを考えて、主体性を出してそれを試合で実行するという挑戦をしています。それが前期はうまくいっている部分があったかなと思います。逆にうまくいってない時というのは、自分たちが思い描いているもの、考えた練習が実行できないという時が多かったので、そういった意味で、もっと学生主体というのを出していく必要があるなと思っています。

齊藤滉(商4・FC町田ゼルビアユース)

廣田去年の4年生、今の社会人1年生がすごく主力としてここ2、3年ぐらい慶應は戦ってきていて、その選手たちが抜けたときに結構正直厳しい展開になるのかなというのはシーズン前とかに雰囲気としてもありました。2年生や3年生のまだトップチームで関東リーグに出ていない人たちが活躍してくれて、4年生も要所要所でしっかりプレーで魅せて、勝ち点を重ねていったのかなと思っています。ただ、もう一踏ん張り、もう一歩ギアを上げて、相手もどんどん成長していっているので、自分たちがそこに乗り遅れないように、どうやったらもっと強くなれるのかなというのを試行錯誤してやっているという感じです。

廣田尚(環4・暁星)

――廣田選手は途中出場が多い印象です。試合前や試合中の心構えのようなものはありますか

廣田自分は結構特徴がはっきりしている選手だと思うので、しっかり体を張って前線でキープして、味方の攻め上がりを待つ、攻め上がりの時間を作るというところが自分の強みです。逆にいうとそれしか出来ないので、途中出場する際にも、試合の流れを見ながら、自分が出るということはそういうプレーが求められているんじゃないかなというのが大前提としてあります。その中でやっぱりFWなので、チャンスがあったらゴールを狙っていきたいですし、自分が取らなくてもチームが点をとって勝てればいいなと思うので、試合の流れはずっとベンチから見て、どうしたら良いかなというのを考えながら出場の機会を待っているという感じです。

出場機会を増やした廣田

ーー齊藤選手は本当に多くの試合に出場されていましたが中でも最も印象深い試合はどの試合ですか

齊藤リーグ戦第3節産能大戦です。

ーー理由は

齊藤僕が決勝点を取ったというのもあるんですけど、去年も結構試合に出させていただいていて、その中で降格してしまったという現実がありました。今年は2年生から出ている自分や紘平とか、ドロ(宮本選手)とかもそうですけど、自分たちが中心となってチームを勝たせなきゃいけないという思いと裏腹に最初の2試合ではあまり良いプレーができていなくて、その中でチームを勝たせるゴールを取れたというのは自分の中ではターニングポイントになったのかなと思っています。やっぱりあの3連戦の中で2連勝、最後を勝利で収められたというのは今年の前期の勝ち点にもつながっているのかなと思っています。

走力が武器の齊藤

――ピッチ外で部員として心掛けていることはありますか

宮本:自分は結構トップだけじゃなくて色々なカテゴリーの人と話す機会が多くて、試合をするにあたって応援してもらったり準備してもらったりという部分もあるので、自分たちの一つのカテゴリーで固まるというよりは、色々なカテゴリーの人と色々な話を部室とかでするようにしています。

古川:自分は食事とか筋トレとかにこだわって自分の武器を見つけてきたので、自分と似たようなプレースタイルや、自分のように技術がなくても何か1つ武器を見つければ試合に出れるんじゃないかみたいなところを、例えば後輩に食事やトレーニングのことを聞かれた時は答えて、参考になればいいなと思ってやっています。

齊藤シーズン最初の方に下のカテゴリーのコーチをやる機会をいただきました。その時に下のカテゴリーの選手たちに自分のこれまでの経験から何を伝えられるのか、4年生としてどのようにしてチームの底上げに貢献できるかというのを考えながら取り組んでいました。そういった選手たちもトップチームに絡んできたりしていたら個人的にはすごく嬉しいなと思ってやっています。

廣田僕はスタッフとして動くことも多いので、選手を支えるための時間も多くあります。選手ですけど学連でリーグ戦の準備とかもここ2年間ぐらいしっかりやってきていて、それが、ありがたさとか感謝の気持ちとかを自然に持ってプレーできることにつながりますし、見えないところで頑張っている人たちの姿が見れるというのが凄く良いなと思っています。直接シュートが上手くなるとかではないですけど、気持ちの部分でプレイヤーとして良い面があるのではないかと思ってやっています。特に自主練というよりはこういった時間の使い方が多いです。

 

 

――FWとして、現チームの攻撃面はいかがでしょうか

宮本:選手として前期の振り返りをする機会があったんですけど、そこでそもそもFWとして試合に出ているのにFWのゴールが少ないというのが結構挙げられていました。やっぱりFWの1番の仕事はゴールだと思うので、そういったところから考えると前期のFWのゴール数は少なかったので、後期はもっとFWが貪欲にゴールを狙いにいく必要があるのかなと思っています。

古川:自分は試合に出てない分その土俵に立っていないという点ではそこまで言えないですけど、圧倒的にサイドからの崩しとか、サイドの選手の方が点を取れているのを見ると、FWは点を取るのが役割なので、FWの得点力というのはまだまだ成長の余地があると考えています。あとは、FWは特に4年生が多いので、がむしゃらに走っていくのが本来あるべき姿なんでしょうけど、僕もドロ(宮本選手)も廣田も走れるタイプの選手ではないので、後期は意地を見せないとなかなか厳しいのかなと思っています。

齊藤最初にも言ったんですけど、学生主体のメニューで、どう崩すか、相手をどう攻略するかというのを結構考えていて、それが実行できて、チームとして思い描いた形、得点が結構取れている部分がある一方で、FWとしての得点というのはまだ足りていないなと思っています。自分はFWではあるんですけど得点を取りたいという思いが凄く強いわけではないので、自分の動きで他のFWや周りがどういう風にすれば点を取りやすいかということを考えながら動いています。

廣田今の慶應のいいところだなと思っているのが、誰が出ても戦えるというところで、逆に言えば絶対的な選手がいないとも言えるんですけど、仮にけが人が出ても、代わりに出た選手がしっかり活躍するとか、途中から出た選手が点決めて勝つとか、初めて出た選手がしっかりプレーできるというのが今すごくいいなと思っています。多分もう前期だけで前4枚で考えると10人以上出ていると思うので、それがすごい強みだと思います。特にFWは早慶戦も次の試合も誰が出るかわからないですし、それがチームとして良い競争を生んでいるのかなと思います。

抜群の身体能力を持つ宮本

――ご自身のプレーの持ち味・強みは

宮本:僕の1番の持ち味はスピードだと思っています。そこの部分ではどの選手にも負けたくないという思いが強いです。そのスピードを活かしてゴールに直結できるようなプレーがしたいと思っています。

古川:自分の強みは、前線で時間を作れるということです。体を張ってボールをおさめて攻撃につなげられるというところが持ち味かなと思っています。

古川はけがから復帰を果たした

齊藤自分の強みは、予測で相手より先に一歩を出すというところだと思っています。常に試合の状況、周りを見て、どこで何を求められているのかを考えて、自分の走力をベースに、1歩、1秒にこだわれるところだなと思います。

廣田僕自身は宮本みたいなスピードも、古川みたいなパワーも、齊藤みたいなスタミナも無いんですけど、球際は負けないという気持ちがあります。簡単にはボールを取られないし、絶対に倒れないという闘志で相手のDFを圧倒します。

 

――お互いのプレーの印象は

宮本古川

宮本:紘平が出てくれると、体も強くてどんな場面も時間を作ってくれるので、そういった面では味方が押し上げる時間とか、足も速いので、裏に抜けて相手の陣地の角を取って時間作ってくれることもあるので、自分たちの攻撃においてひとつの大きな起点になっていると思っています。

 

古川齊藤

古川:滉は、一歩もそうですけど走力がとにかくすごいです。特に夏場の試合ときに滉と一緒に出ると、「こいつが頑張ってるんだから俺ももうちょい走んなきゃな」とか、言葉でも鼓舞するんですけど、その姿勢がたまんないので、そういう選手が1人チームにいるだけで勝敗に大きくつながるなと思う部分はあります。

多くの試合に出場する齊藤

齊藤廣田

齊藤一言で表すと、チェンジアップ的な存在だと思っています。ここにいる宮本とか紘平とか、FWを含めた前線って結構スピードが必要とされている中で、相手とか自分たちの持っている感覚とは違うものを持っている選手です。それが相手とのギャップを作ることができて、そこからチャンスを作ってくれるチェンジアップ的な重要な存在かなと思っています。

 

廣田宮本

廣田宮本に関しては、本当に身体能力が凄くて、誰よりも足速いし誰よりも高く飛ぶし、シュートは強烈で、チャンスじゃないところでも点を奪って帰ってきてくれる、点取り屋としては一段上にいる慶應のエースだと思っています。

 

――期待している後輩はいますか

宮本:僕は(國學院)久我山の後輩に1番期待しています。今トップチームには熊澤(維吹/文3)とか(山本)献とか(山口)絋生とか(村上)健(政2)とかいるんですけど、それ以外の下のカテゴリーにも久我山出身の選手はいて、そういった選手たちが、慶應の中で活躍してくれることが自分にとっては1番の喜びです。

古川:僕が期待しているのは、1年FWの立石宗悟です。宗悟は自分とプレースタイルが似ているところがあるというのが期待している理由です。前線で体を張るところ、体の使い方というのはお互い学ぶところがあると思っていますし、自分が今までの大学サッカーでいろんなディフェンダーと対峙してきた中で、どういう体の使い方をしたら良いかみたいなところとかもたまにフィードバックしたりアドバイスしたりすることもあるので、宗悟が試合で活躍してくれると嬉しいなと思います。

齊藤3年の蛯名(亮太/法3・横浜FCユース)です。自分も2年生からトップチームにいて、蛯名も1年生の時トップチームにいて、自分の中では可能性を感じていて、サッカーに対する姿勢であったりとかは自分たち自身見習うべきところがすごくあって、そういう意味でも今年も来年も、活躍してほしいなと思っています。

廣田僕は3年の塩貝亮太(商3)です。塩貝は同じ暁星高校出身で、5、6年ぐらい一緒にやってきていて、自分としては本当にやりやすいです。ちょっと不器用で色んなことができる訳ではないんですけど、がむしゃらに頑張ってくれるのですごく期待していますし、自分より上手いし速いので、取材には選ばれていないですけど、かなり注目してほしいなと思っています。

 

――4年間の大学サッカーを振り返って成長できたこと、印象深いこと

宮本:自分はサッカーが好きでこれまでずっとやってきたんですけど、基本的には個人にフォーカスというか、組織のためというよりは自分のためにプレーしてきたことが多くて、自分の結果にこだわってやっていたことが多かったです。ただ大学入ってからこのチームは誰かのためにであったりとかOBの方々であったりといった組織力というのを大切にしていて、そういう環境に身を置かせてもらったことで、中高までは自分のためにやってきたサッカーが、だんだん「周りのために」という考えを持ちながらプレーするようになったというところが、大学入ってからの4年間での大きな成長かなと思います。

古川:周りの選手とか、人間性とかも含めて、「すごいな」って素直に認められるようになったことかなと思います。今まで自分は弱小校でサッカーをやってきて、負けず嫌いで、井の中の蛙で、その中で1番になってやると思っていて、それが自分にとって1番良いことだと思っていました。ただ、実際に強豪校から集まってきた人たちとサッカーやる中で、プレーも、人としても「すごいな」と思う人が多いですし、それを素直に認めざるを得ないというところもあるので、そう言った点では認めて学んでいくことが必要だなと思って、そういう力が4年間でついたかなと思います。

齊藤150人が所属する体育会ソッカー部の中で、自分がどういった色が出せるかを常に考えるようになったと思っています。自分が1年の時にDチームのコーチをしていた伊藤さんが、「上に行きたくないなら今すぐ辞めろ」みたいな、「大学4年間なんていくらでも選択肢あるし可能性は広がるから他のことやればいい。その中でサッカーを選ぶ理由を考えろ」とずっと仰っていたことがすごく印象に残っています。だからこそ、体育会ソッカー部に入ったからには、というのを常に考えて、自分なりの存在価値というのを考えるようになったというようなこのマインドは、社会に出てもすごく活きるところだなと思っています。

廣田自分は2、3歳からサッカーを続けてきて、サッカーを「する」立場でしか関わってこなかったんですけど、ソッカー部に入って、部活のSNSを動かす広報部門に入ったり、対戦校の分析・リサーチをする部門に入ったり、フットサルもやって、学連もやって、という中でサッカーを見たり支えたりする立場からサッカーに触れられたというのは大きかったかなと思います。最初の話とも重なりますけど、当たり前のようにもらっていたプログラムが「こんなに作るの大変なんだ」とか、「登録今まで誰がやってくれてたんだろう」とか、本当にいろんな人が関わってくれていたから今までサッカーができていたんだなというのを感じられたので、サッカー人生の締めくくりとしてはすごく良い時間だったのかなと思っています。

 

――宮本選手・古川選手は去年の早慶戦にも出場されていました

宮本:個人的なプレーとしてはあまり良くなかったので、自分自身にはあまり良い印象はないです。ただチーム全体で見た時に、試合を見た人たちは「面白かった」と言っていた人が多かったので、やっぱり早慶戦ってみんな力が入るし、いつも以上のプレーができる人も多いと思うので、それだけすごい舞台なんだなとは思います。

古川:去年の試合は関東リーグとの併用だったこともあって、早慶戦っていう中でも関東リーグの残留がかかっていたんですけど、その中で4年生が3点取ってくれて勝った試合でした。早慶戦はサッカー部員だったら誰でも思い入れがあると思うんですけど、その中でも4年生が率先して引っ張ってくれて、点も決めて勝ってくれたっていうところがありました。慶應ソッカー部に所属している年数が長ければ長いほど早慶戦に対する想いは強まってくると思うので、そういった面では今年の早慶戦も4年生が、去年の4年生のようにチームを引っ張って勝利に導いて行けたら良いなと思っています。

 

――早稲田で意識、警戒している選手は

宮本:注目選手というか、一緒に試合に出て対戦したいなって思う選手なんですけど、福井寿俊(文構2・國學院久我山)選手です。1個下なんですけど、地元の中学校も一緒で中学のクラブチームも高校も一緒で、ずっと一緒にサッカーしてきた存在です。地元の公園で一緒にボール蹴ることもあるんですけど、そいつと試合できるのがサッカー人生で早慶戦しかないので、その大きな舞台で長年の友達というか、後輩と試合ができたら幸せだなと思っています。

古川:奥田陽琉(スポ3・柏レイソルU―18)選手です。同じ背番号9番で、かつ高校時代にプレミア得点王みたいな、高校の最高峰のリーグの得点王が早稲田に入って9番を背負っているみたいなのを聞いて、自分なんかは東京最弱リーグの得点王だったので、最高峰と最弱のリーグの得点王争いみたいなところのライバル意識が勝手にあります。体を張っていくプレースタイルは似ているなと思っているので、やっぱり負けたくないなと思っています。

齊藤西堂久俊(スポ4・市立船橋)選手です。FC東京に内定していて、1年生の時の早慶戦から活躍しているイメージがあります。凄く迫力があって、ドリブルも上手い印象があるので、それを自分たちで止めて、FW陣のゴールで勝ちたいなと思っています。

廣田鈴木俊也(商4・早実)選手です。中学の東京都選抜とかで一緒にやっていて、同じ左利きで、そのころは鈴木選手も前線のプレイヤーで、本当に直接のライバルとして結構バチバチやっていました。そこから早稲田実業高校に行って自分は暁星高校で、その頃はセンターバックになっていて実際に試合でマッチアップする機会もありました。何より結構忘れられないのが、去年の早慶戦の時に自分は学連として運営で入っていたんですけど、MVPのボードを支える仕事をしていて、その時に後ろを通りかかった鈴木選手が肩をトントンって叩いてどこかへ行ったという出来事がありました。それが自分としては結構嬉しくて、また来年頑張ろうと思わせてくれた出来事だったので、実際試合に出たら負けたくないですし、ずっと意識してきたところはあるので、それをプレーでしっかり勝って、ライバル関係を勝って終わりたいなと思います。

 

――最後の早慶戦に懸ける思いは

宮本:自分はまずは「早慶戦出場」というのを目標に慶應ソッカー部に入部して、ありがたいことに2年生で試合に出させてもらって、そこから目標というのを「自分が結果を残して勝利する」というものに変えました。その中で大学3年生の時に試合に出させて頂いて勝利はできたんですけど、自分としては結果を残すことができなくて、嬉しかった反面非常に悔しい思いをしたので、最後の早慶戦は自分のためでもあるんですけど、両親とか周りで応援してくださる方々といった今まで支えてきてくださった方々のためにも、自分がゴールを取って、早慶戦で勝利できるのが1番嬉しいかなと思います。

古川:自分は高校3年生の時に観に行った早慶戦の、あの大観衆の中での大舞台に憧れて「この舞台に立ちたい」と思って入部しました。そこでFWとして点を取ってチームを勝たせられたら最高だなと思っています。2年生でドロ(宮本選手)と同じように試合に出させてもらって、点を決めたいという気持ちはあったんですけど、それができずに4年になって、今けがをしているので(8月中旬現在)出られるか分からないんですけど、出ることができたらもちろん目標であった「点を決めてチームを勝たせる」ということもやりたいです。ただ、2年、3年と出た時に上級生の選手が自分に自由にプレーをさせてくれていた印象があるので、自分も4年生として後輩と一緒に出た時は、そういった周りの後輩たちが自由に思う存分力が発揮できるような環境やプレーを心がけたいと思っています。

齊藤本当にあっという間に最後の早慶戦だなという思いがあって、慶應に入部しようと思ったきっかけも小学生の時に親戚に連れて行ってもらった早慶戦で、その光景は今でも鮮明に覚えています。その舞台で自分が試合に出ている姿を、小さい時から応援してくれていた両親やおばあちゃんに見せることで恩返しがしたいです。大学までサッカーをやっている人ってどんどん少なくなっていて、自分が小学生や中高生だった時まで一緒にサッカーをやっていた仲間は結構辞めている人が多くて、その人たちの分まで、最後早慶戦という大きな舞台で自分が輝いている姿を見せて恩返しをしたいなと思っています。

廣田自分はサッカー人生のクライマックスだと思っていて、コロナとかもあってなかなか支えてくれている人たちが試合を見に来れない中で、「応援行くよ」とか言ってくださっている方も沢山いるので、その人たちにまずプレーで感謝の気持ちを示して恩返ししたいなと思っています。早慶戦は本当に一生モノだと思うので、OBの方達もよく「俺は早慶戦MVPになった」とか「点決めた」とか言われているので、自分も「俺らの代は早慶戦勝ったぞ」と死ぬまで言えるような試合だと思うので、しっかり勝って、みんなで喜びたいなと思っています。

 

――応援してくださる方へメッセージをお願いします

宮本:まず部活を続けるにあたっても様々な方に尽力していただいて、早慶戦をこのコロナ禍で開催するということでも多くの人に動いていただいていると思うので、そういった人たちへの感謝の想いと、部員を代表して出るという責任感を背負って、プレーしていきたいと思います。応援よろしくお願いします。

古川:自分がここまでサッカーを続けてこられたのはこれまで自分に関わってくださった方々のおかげなので、その人たちに最後、自分はサッカー選手にはならないのでここがおそらく最後の大舞台になると思うので、そこで感謝の気持ちをプレーで示していきたいです。試合を見にきてくださる方には、試合が「面白かった」と、「慶應が良い攻撃をしてた」と思ってもらえるようなプレーを、自分の長所である体を張るというところからまずは見せていきたいと思っています。応援よろしくお願いいたします。

齊藤これまでこのソッカー部というのは当たり前ではなくて、OBの方々や色々な人の支えがあると思っているので、その人たちの期待に応えられるような、がっかりさせないような溌剌としたプレーをしていきたいなと思っています。応援よろしくお願いいたします。

廣田自分は感謝の気持ちをプレーで示そうと思っているので、誰よりも闘って誰よりも体張って、慶應が勝って、みんなで喜びを分かち合いたいと思います。

 

――ありがとうございました!

(取材:愛宕 百華)

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