2025年12月13日~14日の2日間、東京辰巳アイスアリーナにて開催された、第48回全日本ショートトラックスピードスケート選手権大会。ミラノ・コルティナ冬季五輪の代表最終選考を兼ねる今大会は、有力選手による白熱した試合が繰り広げられた。慶大からは、榛村慧(法3・慶應)と許嘉升(経2・慶應)の2選手が出場した。
★1日目 1500m準々決勝
榛村選手:榛村は試合序盤は5番手につき、後方から試合展開を窺う。残り7周、前方の選手がバランスを崩した隙に、外からゆったりと入り4番手に浮上。残り3周時点、カーブを内から入り一時3番手になるが、その後すぐに入れ替わり4番手に。残り1周で前方との差が広がり、4番手でゴールした。
男子1500m 準々決勝 第1レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 渕上結太 | 関西学院大学 | 2:24.527 |
2 | 井上幹皓 | 滋賀県スポーツ協会 | 2:24.646 |
3 | 三好瑛久 | 関西学院大学 | 2:24.873 |
| 4 | 榛村慧 | 慶應義塾大学 | 2:25.323 |
5 | 夏目笑 | 中京大学 | 2:25.338 |

加速する榛村
許選手:許は試合前半は4番手に構え、前方集団の後ろに付きながらレースを進める。残り3周まで上位集団と共に固まりながら滑走していたが、カーブで失速し前方の集団と引き離され、そのまま4番手でフィニッシュした。
男子1500m 準々決勝 第3レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 佐々木泰雅 | 小海高校 | 2:17.687 |
2 | 齋藤駿 | 相模原SSC | 2:17.782 |
3 | 小池克典 | 全日空商事 | 2:17.839 |
4 | 許嘉升 | 慶應義塾大学 | 2:19.243 |
5 | 前田耕助 | ひょうごSSC | 2:28.378 |
★1日目 500m予選
榛村選手:榛村はスタート直後、最初のカーブで他の選手と接触し転倒。その後反則として失格となった。
男子500m 予選 第6レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 菊池耕太 | 社会医療法人 恵仁会 | 42.214 |
2 | 齋藤駿 | 相模原SSC | 42.292 |
3 | 丸山左右吾 | 高崎経済大学 | 42.669 |
4 | 土屋源輝 | 愛媛県競技力向上対策 | 43.863 |
ー | 榛村慧 | 慶應義塾大学 | 失格 |
許選手:スタート直後、阪南大学の和田拓実(経営4・アナン学園)と全日空商事の小池克典の圧倒的なスピードにより突き放される。許は3番手で追走するが、後続の選手と競り合い4番手となり、そのままゴールした。
男子500m 予選 第7レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 小池克典 | 全日空商事 | 41.837 |
2 | 和田拓実 | 阪南大学 | 41.949 |
3 | 播磨亮汰 | 神奈川大学 | 42.674 |
4 | 許嘉升 | 慶應義塾大学 | 42.493 |
5 | 前田耕助 | ひょうごSSC | 45.422 |

先頭集団を追いかける許
★2日目 1000m予選
榛村選手:榛村はスタート後、1周通過時点で5番手につける。残り5周、カーブで内側に入り4番手に浮上すると、残り3周でさらに勢いを上げ3番手につける。しかし、残り2周で後続に位置していた関西学院大学の三好瑛久(文3・関西学院)による、外からど怒涛の追い上げで後退、榛村は4番手でフィニッシュした。
男子1000m 予選 第1レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 三好瑛久 | 関西学院大学 | 1:28.835 |
2 | 松津秀太 | (株)シリウスEHC | 1:29.047 |
3 | 安藤蒼人 | ひょうごSSC | 1:29.148 |
4 | 榛村慧 | 慶應義塾大学 | 1:29.241 |
5 | 土屋源輝 | 愛媛県競技力向上対策 | 1:30.096 |
許選手:許はスタート後5番手につけ、集団はまとまったまま順位に変化はなく後半に突入する。どの選手も終盤まで大きく仕掛けることなくレースは進んでいくが、残り半周を切った時点のカーブで4番手の選手と接触。ゴールはしたものの、その後反則となり失格となった。
男子1000m 予選 第3レース | |||
順位 | 選手名 | 所属 | タイム |
1 | 井上幹皓 | 滋賀県スポーツ協会 | 1:27.202 |
2 | 佐々木泰雅 | 小海高校 | 1:27.300 |
3 | 齋藤駿 | 相模原SSC | 1:27.340 |
4 | 江平昂太 | 神奈川大学 | 1:33.700 |
ー | 許嘉升 | 慶應義塾大学 | 失格 |
ーー大会前のコンディションは
榛村選手:私は正直万全とは程遠かったです。練習していくうちに課題を見つけて、その課題を解決しようと焦っていました。

スタート地点に向かう榛村
許選手:コンディションの面では出来上がっていたと思います。
ーー1日目(1500mと500m)を振り返って
榛村選手:想定される不安要素を抱えた状態でレースに行ったことで、保守的なレースになってしまったと思っています。自信を持って、「練習ではできなかったけれど試合でここを修正すればできる」と考えて、もっとアグレッシブなレースをしていれば、1500mはもっといいレースができたと思います。500mは、1500mの後で気持ちを切り替えられずに悪い方向に行ってしまったのが敗因だと思います。
許選手:有力選手が多い組だったので、強気でレースを臨むように心がけてはいたのですが、レース中にいくつか課題も見つけました。1500mでは自分の力不足というのがはっきり見えたので、そこはポジティブに捉えて今後の練習の指針にしたいと思っています。500mはスタートの時点で少し出遅れてしまって、僕はついていくのは得意なのですが、自分で先頭を引くという点では力不足だったので、自分の瞬発力の発揮ができていなかったように感じてます。1500mも500mも課題は同じような部分なので、それを克服するために今後は練習していきたいです。

アップを行う許
ーー2日目(1000m)を振り返って
榛村選手:初日の2種目が良くなかったことで、2日目は自信がないまま気持ちの面で負けていました。その上で自分の体力面、パワーも含めて様々な面が、周りの有力選手に比べて足りていないと感じました。他の選手と比較して自分が練習で意識することが遅れているのには気づいていたのですが、シーズンが始まってしまい、これまでやってきたことを変えなかった結果が2日目に出てしまったと思います。
許選手:2日目は、5コース目の一番外側からスタートだったのですが、最初のポジション取りでまず負けてしまいました。そういった部分も瞬発力が足りなかったところだと思いますし、抜く時の瞬発や、抜き方が良くないことといった自分の課題がそのまま1000mでも出てしまいました。去年と比べて体力は向上したのですが、一方でレースでの力が圧倒的に足りないと実感しました。1日目も2日目も、その課題を克服すればもっといいレースができたと思います。
記事:中原亜季帆 編集:髙木謙

