【バスケ】六大学リーグ戦1日目 歯車が噛み合わず黒星発進

桂はチームの柱となれるか

第8回 東京六大学バスケットボールチャリティーマッチ

2012/3/17(土)@明大和泉体育館

3月17日、18日、20日の3日間で行われる六大学リーグ戦が開幕した。慶大にとっても他大学にとっても4年生が引退して、新たな代になってから初めての大会となる。そのため、各校共に今の実力を試すための大会ともいえるだろう。慶大の一日目の相手はリーグ戦3部の立教大と1部の明治大。新しい顔ぶれも揃う中、慶大バスケ部にとっての挑戦の一年が幕を開けた。

1試合目 慶大立教大

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 22 20 16 13 71
立教大 20 15 20 22 77

◆慶大スターティングメンバー
選手名(学部・学年・出身校)
PG 中島一樹(総1・高崎高)
SG 田中貴啓(環3・福大大濠高)
平石健斗(環3・慶應高)
大木崚介(経3・慶應志木高)
山崎哲(環1・秋田高)
 

1Q、Bチーム主体のメンバーで試合に臨んだ慶大だが、序盤から攻め手を欠き、立教大にリードを許す展開となる。ただ、その中でも大木のスリーポイントや平石のバスケットカウントなどで何とか食らいつく。また、リバウンドが拾えず苦しい展開になるも、田中が立て続けにパスカットに成功。そして徐々にトランジションが機能し始め、22‐20と慶大リードで1Q終了。2Qは序盤から平石が順調に得点を重ねる。一時、噛み合わない状況に陥るも、投入された吉川(環2)の連続スリーポイントなどで主導権を握り、42-35で前半を折り返す。

平石は献身的なプレーでチームに貢献

後半、出だしこそ拮抗した展開になるも、次第に慶大のターンオーバーが目立ち始め、1点差にまで追い上げられた所で慶大はたまらずタイムアウトを要求。だがその後もつき離せずに58‐55と3点リードで最終Qへ。4Q、出だしから慶大はオフェンスが噛み合わず、約4分間無得点という厳しい状況に陥ってしまう。だがディフェンスでは、山崎哲が積極的にボールを狙いに行くなど、奮闘を見せる。その後吉川が積極的なプレーでチームを鼓舞するも、立教大の速い展開のオフェンスを止められず逆転を許し、71‐77で試合終了。黒星スタートとなった。


 

2試合目 慶大明大

1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 13 17 15 18 63
明大 19 23 16 23 81
◆慶大スターティングメンバー
選手名(学部・学年・出身校)
PG 伊藤良太(環2・洛南高)
SG 矢嶋瞭(総3・福大大濠高)
SF 権田隆人(政2・慶應高)
PF 桂竜馬(政4・国立高)
本橋祐典(環3・佼成学園高)
 

洛南高時代以来コンビを組んだ伊藤(右)・大元(左)

1Q、序盤なかなか得点を挙げられず、昨季を通して課題として挙げられていた、出だしの悪さが露呈する。その後、伊藤のドライブや矢嶋のミドルで明大に喰らいつくも、なかなか連携が取れず、オフェンスは停滞。ディフェンスでもマークミスや、ファールがかさむ苦しい展開になる。終盤には明大のゾーンディフェンスに苦しめられ、13‐19で1Qを終える。2Q、矢嶋、桂、中島祥(総3)が順調に得点を重ねるも、ディフェンスでは相手をマークしきれず、スリーポイントを立て続けに沈められ、点差をつけられてしまう。慶大も伊藤のドライブ、ルーキーの大元(環1)のジャンパーで得点していくもなかなか点差は縮まらず、30‐42で後半へ。 3Qに入ってもなかなか攻撃がつながらず、明大につき離されていく。だが、徐々に慶大も積極的にオフェンスを仕掛けるようになり、相手のファールがかさんでいく。慶大は与えられたフリースローをきっちり沈め、45‐58で3Q終了。4Q、昨季司令塔として活躍し、この日欠場となった蛯名(法3)に代わり、伊藤が奮闘を見せる。開始早々にドライブからバスケットカウントを奪うと、その後も積極的に1対1を仕掛け、チームを鼓舞する。これに応えるように、権田のスティールからの速攻や、8秒オーバータイムを奪うなど、慶大がいい流れを引き寄せる。だが、最後まで明大のスリーポイントを止めることが出来ず、結局63‐81と点差を広げられて試合終了。

「去年と同じ感じでしたね。」(佐々木HC)というように、昨季の慶大と同じような課題が見受けられた。だが昨季から下級生主体であった慶大は、他チームよりも早くチームの形を完成できるであろう。そしてこの日出場した一年生にも一日も早くチームに溶けこみ、活躍できるように期待したい。二日目の対戦相手は2部の法大と4部の東大。特に法大は慶大と同じ2部リーグのため何としても白星を挙げたい所だ。

(記事・水島涼太)

試合後コメント

佐々木三男HC

(今日の試合を振り返って)去年と同じ感じでしたね。ただ1年生が使えそうなので、去年より少しはいいかなという感じはしますね。(立教大戦はBチーム主体のメンバーでしたが)そうですね。それは始めからそのつもりでした。でもやってみて相手が強そうなので失敗したなと思ってます。でもそれなりに出来ているので、やっぱりAチームが弱いんだよね。(明大の印象は)これでまた一年生が入るわけなので、だいぶいいんじゃないかと思うんだけど、ただ22番の外からのシュートはちょっと打たれ過ぎですね。タイトにつく練習をさせないといけないですね。(明大戦では新1年生のプレータイムが多かったが)まだ3回ぐらいしか練習してないんだけど、大元あたりはかなり出来ますよ。ただ彼に関しては、もう少しジャンプショットを打てばいいと思ってます。ディフェンスのこと以上にドライブをするように言っているので、それをやろうとしてリズムを壊してますね。あの子はジャンプショットが上手な子なのでもっと打っていいですね。

*学年・学部は六大学リーグパンフレットに基づき、2012年度で表記しています。

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