【バレーボール(男子)】1部覇者ワセダを撃破! 粘り強いバレーで12年ぶりの早慶戦勝利/第90回早慶バレーボール定期戦

バレー戦評

華々しい演出により開幕した第90回早慶バレーボール定期戦。来季1部リーグの復帰を控える慶大は春季1部リーグ王者・早大相手に第1セットを25-12のダブルスコアで落とすも、第2セットは中村玲央(総2・福大附大濠)が連続得点を挙げるなど着実にリードを守り、セットを奪う。続く第3セット、慶大は連続失点を喫し逆転を許す苦しい展開となるが、この試合で積極的に活用してきた強固な3枚ブロックで早大の攻撃を封じ込み、セットを連取する。勝負の第4セット、慶大は先制点を挙げ、一時リードを見せるが、白熱の早慶戦の決着はデュースにもつれこむ。得点を取って取られての展開が続くが、30-29からOH・野口、MB・稲井がネット際のボールを立て続けに押し込んで、見事苦戦を制し31-29でセットを奪取。セットスコア3-1で早大を破り、2014年以来、12年ぶりの大金星を掴んだ。

 

第90回早慶バレーボール定期戦

2026年6月7日(日)@早稲田アリーナ

慶大

セット

早大

12

25

25

21

25

23

31

29

出場選手

 

 

ポジション

背番号

名前(学部学年・出身校)

S

13

松田悠冬(商2・慶應)

OH

10

野口真幸(商4・慶應)

MB

22

稲井正太郎(法3・慶應)

OP

中村玲央(総2・福大附大濠)

OH

山口快人(経4・慶應)

MB

中島昊(経2・慶應)

L

今田匠海(政3・慶應)

途中出場

 

 

MB

松山鼓太郎(商4・慶應)

L

緒方哲平(総3・日向学院)

OH

清水悠斗(総3・習志野)

 

第1セット、慶大はS・松田悠冬(商2・慶應)のサーブから始まるS1ローテーションをとり、試合は始まった。しかし、早大にいきなり5連続得点を許す厳しい展開となり、0-5。この難しい状況を打開したのは慶大を引っ張る主将、OH・山口快人(経4・慶應)。3枚のブロックを打ち抜く強烈なスパイクでチーム初得点を挙げる。その後は再び早大に連続得点を許すが、S・松田が、レフトのOH・山口、ライトのOP・中村玲央(総2・福大附大濠)を軸にトスを集め、相手にくらいついていく。また、MB・中島昊(経2・慶應)がBクイックを決めるなど多彩な攻撃を見せる。中盤になるとロングラリーが多くなり、互いに簡単には得点を許さない。慶大はL・今田匠海(政3・慶應)を中心に相手のスパイクを拾い続け、得点を重ねる。10-16の場面では相手にサーブで崩されながらも、スパイクを拾い続け、最後はOH・野口真幸(商4・慶應)がブロックアウトを奪い、11点目を取るが、ここから早大に3連続得点を許し、11-19となる。この場面で慶大はS・松田がライトから決めきり12点目を奪うも、そこから得点が奪えず第1セットを12ー25で落とす。

第2セットは、OH・山口の先制点で幕を開けた。OP・中村のアタックや MB・中島の得点、相手のタッチネットなども重なり、慶大は序盤から5連続得点を記録。8-1と大きくリードを奪う。その後も S・松田や MB・稲井正太郎(法 3・慶應)が得点を重ねると、OH・山口と MB・稲井のブロックも決まり、11-5と主導権を握る。さらにMB・中島のクイックや、MB・中島と S・松田のブロックで得点を重ね14-8とリードを広げる。中盤以降は早大の反撃を受けるも、OH・野口や MB・稲井の活躍で流れを渡さない。L・緒方哲平(環3・日向学院)も途中出場し、サーブでチームを後押しした。終盤には OH・中村が連続得点を挙げるなど着実にリードを守る。最後は MB・中島のアタックでセットポイントを奪い、25-21で第2セットを制す。

続く第3セット。慶大は序盤、早大に先制を許すものの、OH・野口とOP・中村を中心とした攻撃で立て続けに得点を重ね、早大からリードを奪う。中盤、意地を見せる早大に連続失点を喫し逆転を許す苦しい展開となるが、OH・清水悠斗(総3・習志野)を投入して攻めの姿勢を維持し、この試合積極的に活用してきた強固な3枚ブロックやL・今田の好レシーブが光るなど、チームは勢いをつける。終盤ではOH・山口のサービスエースで同点に追いつき、続くOP・中村のスパイクでサイドアウトを奪取。最後はOP・中村とMB・稲井の二枚ブロックで相手早大の猛攻を封じ込め、粘り抜いた慶大が25-23でこのセットも奪い取った。

いよいよ12年ぶりの早慶戦優勝に王手がかかった第4セット。先制したのは慶大。強烈な相手のサーブを拾ったL・今田がS・松田に完璧なパスを返し、OH・山口が相手の意表を突くロールショットで得点する。その直後相手にブレイクを許し1-2となるも、OP・中村がライトからアタックを決めると、OH・山口がレフトから強烈なスパイクを叩き込み、ブレイクに成功。第2、第3セットを連続で奪った慶大の勢いは止まらない。5-4の場面では、OH・山口が相手スパイクに対して好レシーブをみせ、ロングラリーとなる。しかし、S・松田がブロックで相手のスパイクを止め、ブレイク。さらに12-11の場面でも、相手に粘られながらも3枚ブロックで相手の攻撃を完璧にシャットアウト。徐々に点差を突き放していく。

しかし、17-14からまさかの4連続失点。17-18と逆転を許す。その後、22-22から早大に2連続得点を許し、相手のマッチポイントに。この場面でMB・稲井がBクイックでサイドアウトを奪い、23-24。この1点も与えたくない場面で、相手のスパイクがアウトに。得点は24-24となり、この白熱の早慶戦の決着はデュースにもつれこむ。

両者、粘り強い守備を見せる。28-28の場面では早大にブロックアウトを奪われ、再び相手のマッチポイント。この緊迫した場面、サーブレシーブで崩されながらも、OH・野口がブロックアウトを奪い、再び29-29の同点にする。ここでMB・中島のサーブで相手を乱し、チャンスボールが返ってくる。これをOH・野口が決めきり、慶大にこの試合5度目のマッチポイントが入る。MB・中島のサーブで相手を崩すも強烈なスパイクが返ってくる。これを慶大守備陣が好反応をみせて拾い、ボールはネット際へ。これをOH・野口、MB・稲井が立て続けに押し込み、31-29でゲームセット。セットカウント3-1で、2014年以来12年ぶりとなる早慶戦勝利を果たした。

試合を振り返ると、慶大は第1セットをダブルスコアで落とす苦しい立ち上がりとなったが、第2セット以降は、この試合で徹底してきた3枚ブロックを中心に粘り強いバレーを展開し、格上の早大を相手に3セットを連取して2014年以来遠ざかっていた待望の勝利をもぎ取った。ロングセットの末に勝利を決めた瞬間、会場は観客の盛大な歓声に包まれ、選手たちはコート中央に雪崩れ込み喜びを分かち合った。秋から1部リーグへの復帰を控える慶大にとって、今春の1部リーグ王者である早大から定期戦で挙げたこの白星は、現在の実力を示す大きな一戦となった。今後も秋のリーグ戦で慶大がどのようなバレーボールを見せてくれるのか、目が離せない。

(記事:山内悠暉、松永一真、北畠海光

撮影・取材:塩田隆貴、島森沙奈美、河合亜采子、梅木陽咲、蕭敏星、

根本佳奈、小野寺叶翔、高木謙、岩切大志、奥秋柚生)

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