【野球】15奪三振喫し完封負け 勝ち点落とし優勝戦線から大きく後退 法大②

4月28日(日) 慶大―法大 2回戦

なかなか投打がうまくかみ合わない慶大

なかなか投打がうまくかみ合わない慶大

昨日の法大1回戦の敗戦により、優勝に向け窮地に立たされた慶大。この日も先発・加嶋(商2)が先制点を許すとその後も効果的な追加点を許してしまう。打撃陣は最後まで法大先発の石田を打ち崩せず、終わってみれば15奪三振を喫し、4安打の完封負け。慶大は2カードを終えて勝ち点0と、優勝から大きく遠のく結果となった。

 

   
慶大
法大 ×
 

慶大:●加嶋、明、渡邉義、加藤―小笠原、藤井

法大:○石田―木下

 

慶大出場選手

  ポジション 選手名(学部学年・出身高校)
[7] 佐藤旭(商3・慶應)
[4] 杉山(商3・慶應)
  北村(商2・丸亀)
  稲垣(商4・慶應湘南藤沢)
[9] 谷田(商2・慶應)
[4] 横尾(総2・日大三)
[8] 藤本知(環3・慶應)
[2] 小笠原(環2・智弁和歌山)
  渡邉義(環1・静岡)
  加藤(政1・慶應)
[3] 植田(商4・慶應)
  松本大(環4・桐光学園)
[6] 山本泰(環2・慶應)
  牧野(商4・千葉東)
  近藤(環3・國學院久我山)
[1] 加嶋(商2・慶應志木)
  荒川(商4・慶應)
  明(政3・慶應)
  藤井(環3・郡山)
 

2年生ながら安定した投球を見せる加嶋

2年生ながら安定した投球を見せる加嶋

慶大にとって、1つの負けが優勝戦線からの脱落を意味しかねない中で迎えた法大2回戦。そのような状況下で加嶋が立大2回戦同様、先発マウンドに送られる。また、法大先発の左腕・石田対策としてスタメン復帰の藤本知(環3)、リーグ戦初スタメンの杉山(商3)、小笠原(環2)といった右打者を起用した。1回、2回は両先発が危なげない立ち上がりを見せ、試合は静かな幕開けとなる。

 

先に先制のチャンスを作ったのは慶大。3回表、連続三振で簡単に2死を取られた後、加嶋がチーム初安打となる中前安打を放つと、続く佐藤旭(商3)がきれいな流し打ちの右前安打で一,三塁の好機を得る。ここで迎える打者は、この日リーグ戦初出場にして初スタメンとなった杉山。昨日の悪い流れを断ち切るためにも先制適時打が欲しい場面であったが、空振り三振に倒れ先制とはならない。逆にその裏、加嶋は先頭の斎藤秀に遊撃手・山本泰のグラブのわずか上を行く、左中間への二塁打を打たれるとその後1死三塁とピンチを迎える。何とか凌ぎたいところだが、昨日途中出場ながら2安打の蔵桝に中堅への先制適時打を許してしまう。続く4回裏にも加嶋は連続適時打を浴びてしまい、3点のビハインドを喫する。

 

早い回に反撃の狼煙を挙げたい慶大は6回表、加嶋に代わり荒川(商4)が打席に立つ。粘った末の8球目、しぶとく二遊間を抜ける中前安打を放ち、この試合初めて無死からの走者を出すと、次打者の佐藤旭の空振り三振の間に二盗を決め、この日2度目の得点圏の走者となる。是が非でも本塁に還したかったが、途中出場の北村(商2)、谷田

神宮初安打を放つ荒川

神宮初安打を放つ荒川

(商2)が期待に応えられず。 

続く7回表にも横尾(総2)が死球を受け、無死から走者を出すが、藤本知の遊撃への併殺打でまたしても好機を潰してしまう。なかなか打線が繋がらず、苦しい展開に。

 

打線が機能しない中、粘りの投球を続けていた投手陣であったが、8回表、前の回から登板の明(政3)が2死一,三塁のピンチを背負う。ここで1年生左腕・渡邉義(環1)に継投。しかし、昨日2本の適時打を放った法大主将・河合に右前適時打を打たれ、4点目となる痛すぎる追加点を与えてしまう。

 

そして迎えた最終回も、1死から代打・稲垣(商4)がリーグ戦初安打を中堅前に運び意地を見せるが、谷田、横尾があえなく凡退し試合終了。法大先発・石田からわずか4安打で得点圏の走者は2度のみ、さらには7回を除き先発野手全員の毎回15三振を奪われ、0-4の完封負けを喫した。

 

 ここまで2カードを消費した慶大であるが、投打ともに本来の力を発揮し切れておらず、1勝4敗の勝ち点0と優勝がほぼ絶望的な状況となってしまった。しかし、春季リーグ戦はまだ半数以上の3カードを残している。次週には東大戦、さらに最終週には華の早慶戦が待っている。陸の王者がこのままでは終われない。慶大ナインに流れる若き血は、まだ決してその流れを止めていないはずだ。 

(記事 山内貴矢)

 

 

 

 

堀野 真主将(理4)

(今日の試合を振り返って)何とも言えないですね、負けたんで。これで終わりではないんで頑張ります。(法大戦でスタメンだった北村選手、杉山選手について)北村は立大戦でホームラン打っていますし、2年生なのに度胸があるんで安心して見ています。杉山は初ベンチ入り即スタメンだったので。まあ今自分は出れないので応援するしかないです。(法大先発石田投手について)球速くて、下級生の頃から出ているので狙い玉絞っていきたかったんですけど、なかなかうまくいかないですね。(次戦に向けて)応援していただいている方に申し訳ないので、相手関係なく勝ち点を取りたいです。

 

荒川健生(商4)

(今日の試合を振り返って)負けちゃったので、完敗です。(今季初安打について)出たのですが、点につながらなかったので、ちょっと残念でした。(チーム内での自身の役割について)今、代打や代走などで途中から出るので、そこで一生懸命頑張るだけだなという風に考えています。(次の東大戦に向けて)しっかりと勝てるように、全員で頑張っていきたいと思います。

 

佐藤旭(商3)

(今日の試合を振り返って)なかなかチャンスを作れなくて作ったチャンスでも一本が出なくて、でも法政は作ったチャンスをほとんどものにできていたので、そこの差だったのかなと思います。(法大2連戦の結果をどのように捉えているか)負けられない、勝ち点を落とせない試合だったですけど、2連敗して悔しいというか、残念に思っています。(自身の調子は)調子自体は悪くないですけど、昨日と今日で2回しか出塁できていないので、自分の結果には全然満足していません。(次週の東大戦に向けて)もう一回しっかりとどうやったら勝てるかを考えて、来週は東大戦もありますしまだ3カード残っているので、練習からしっかりやっていきたいと思います。

 

小笠原 知弘(環2)

(試合を振り返って)点を取れないと勝てないですね。あと先発の加嶋をもっと上手くリードできたらチームの流れもこっちに来て、いい方向に進んだんじゃないかと思います。(加嶋投手は受けていてどんな印象だったか)いいボールを投げていたんですけど、ここ一番での制球がもう一つ無かったかなと思います。(初のスタメンマスクでした)後ろに手錢さんがいたので、できるところまで全力で思い切ってやりました。(東大戦に向けて)出る機会があれば自分のペースでいけるように一生懸命練習して頑張ります。

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