【ラグビー】完膚なきまでの大敗/関東大学春季大会 大東大戦

先週の中大戦に大勝し、いい流れを作りつつあった慶大。この流れを継続して秋シーズンに繋げたいところである。今日の相手である大東大は昨季のリーグ戦で3位に入り復活の狼煙を上げつつある大学。とはいえ大学選手権ベスト4、さらにはその先の大学選手権優勝を達成するためには絶対に勝たなくてはいけない相手だ。しかし、慶大はその大東大に対し序盤から自分たちのラグビーが一切出来ず7-56の大敗。今後に大きな不安を残すことになった。

 

試合後、選手は厳しい表情を浮かべた

試合後、選手は厳しい表情を浮かべた

関東大学春季大会A vs大東大

5月25日(日)13:00K.O@大東大G

 

得点

慶大

 

大東大

前半

後半

 

前半

後半

0

1

T

2

6

0

1

G

2

3

0

0

PG

1

1

0

0

DG

0

0

0

7

小計

17

39

7

合計

56

 

得点者(慶大のみ)

T=末永

G=矢川

 

慶大出場メンバー
ポジション    
1.PR 青木周大(商4・慶應) →16眞鍋泰明(経4・慶應)
2.HO 佐藤耀(総3・本郷) →17末永晃二(商3・慶應)
3.PR 吉田貴宏(総4・本郷) →18出口桂(商3・明善)
4.LO 西出翼(経3・慶應NY)  
5.LO 大塚健太(環3・国学院久我山) →19佐藤大樹(総1・桐蔭学園)
6.FL 木原健裕(総4・本郷)  
7.FL 森川翼(環4・桐蔭学園) →20鈴木達哉(環2・茗溪学園)
8.No.8 白子雄太郎(商4・慶應)  
9.SH 宮澤尚人(法4・慶應) →21星卓磨(政4・慶應志木)
10.SO 矢川智基(環3・清真学園)  
11.WTB 服部祐一郎(総4・国学院久我山) →23吉迫雅俊(商2・慶應志木)
12.CTB 下川桂嗣(商4・修猷館)  
13.CTB 川原健太朗(環4・小倉)  
14.WTB 浦野龍基(政4・慶應志木)  
15.FB 中村敬介(経3・慶應) →22廣瀬聡(商2・慶應志木)
 

CTBとして出場した下川

CTBとして出場した下川

試合の序盤は互角の戦いだった。2分にサイドに大きく展開されトライを奪われるもその後は慶大にもチャンスが訪れる。10分、CTB下川からパスを受けたHO佐藤耀が抜け出し一気にゴール前へ。その4分後にはSO矢川が相手の逆をつくWTB浦野へのキックパスでチャンスを演出。しかしいずれもトライには結びつかなかった。すると試合の流れは大東大へ。自陣深くでの相手ボールラインアウトからまたもサイドに大きく展開され追加点を奪われてしまう。その後も慶大は流れを引き寄せることができない。ボールを持っても相手の強いプレッシャーに耐えることが出来ず反則が多くなり、自陣でのプレーを余儀なくされる。27分にはPGを決められ0-17で前半終了。とはいえ相手のゴール前でのハンドリングエラーに助けられた場面が多々あり、点差以上に劣勢の前半となった。

後半になっても試合は大東大ペース。開始早々、相手のSHに単独で突破され独走トライを許すとその3分後にも再び同じような形でトライを奪われる。接点の攻防にことごとく競り負け、また相手のゲインをしっかりと食い止めることができなくなった。なんとかしてきっかけを掴みたい慶大は20分、矢川のキックパスに反応したFB中村敬がチャンスを作るもボールを奪われカウンター攻撃を受け追加点を奪われてしまう。その後も右サイドのディフェンスラインの綻びをつかれ2本トライを奪われるなど点差は56点にまで広がってしまった。試合終了間際に、終了時間を勘違いした大東大のミスを見逃さず末永がトライを決めるも焼け石に水であった。慶大は7-56と完敗でこの大会連勝とはならなかった。

 

「タックルもアタックも単発でやっていた」(川原)。この言葉通り、この試合チームとしての連携が取れていなかった場面が目立ち、それが大量失点につながった。ボールを持っている人へのサポートが遅く、相手のプレッシャーに屈し反則でピンチを招くという場面が繰り返された。また、ディフェンスにおいてもメンバー間の意思統一がなされておらず、簡単に相手のゲインを許してしまった。それに加え、個々のタックルの甘さやポジショニングの悪さも目立った。ディフェンスでの粘りで勝機を見出すチームなだけに早急な対応が求められる。チームの連携、個々のスキルともに未熟であり、今後に大きな不安を残す大敗となってしまった。とはいえまだ春シーズン。この時期の大敗はチームが変わる大きなチャンスであるともいえる。これから慶大は同大、帝京大、早大、明大と強豪との戦いが続く。次の試合まで期間は短いがいかにチームを変えることが出来るか。木原組は早くも正念場を迎えている。

 

体を張ったプレーを見せた

体を張ったプレーを見せた

【ケイスポ的MOM】ラストイヤーに懸ける大型CTB 川原健太朗

終始相手ペースで進んだ試合の中で、攻守に渡って奮闘した川原。アタックでは恵まれた体格を生かして前進し、ディフェンスでは体を張って相手を止めた。さらなる活躍で慶大を勝利に導いてほしい。

 (記事 住田孝介)

 

 

コメント

 

森川翼

(今日の試合を振り返って)ディフェンスが良くなかったです。個々のタックルが良くなくて、この点差になってしまいました。少ないフェーズでゲインされてしまいました。(自身のプレーを振り返って)スクラムとラインアウトは良かったのですが、個人としては何もできなかったです。不完全燃焼でした。(次に向けて)ディフェンスの課題が多いので、そこを修正していきたいです。

 

川原健太朗

(試合を振り返って)今日はチームというよりも個々で全部プレーしていてタックルもアタックも単発でやっていて、それで相手にターンオーバーされて焦ってペナルティー多くてみたいな感じで自分たちの流れが一本もなかったような気がします。反省しないといけないと思います。(ペナルティーが多くチャンスをつくれなかった)今日はブレイクダウンでターンオーバーの意識をしようということだったんですけど、ファースト、セカンドプレーヤーがブレイクダウン周りで寝ちゃうということが多かったので、これは今後の課題だと思います。(自身のプレーについて)僕としては体がBKの中でも大きい方なので、今日もちょっとは前出れたと思うんですけどまだまだ前に出れるように、FWを楽にできるようにやっていきたいなと思います。(次に向けて)一つ一つ確認して一歩一歩成長して、本番は秋なのでここで落ち込むんじゃなくて反省して一個一個の試合しっかり勝てるように次から頑張ります。

 

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