【ソッカー男子】アミノバイタルカップ準々決勝 後半ATに悲劇、大阪行きは順位決定戦へ持ち越し 青学大戦

つかみかけた全国の切符があと一歩でこぼれ落ちた。勝てば総理大臣杯出場という状況で臨んだこの一戦。相手は2回戦で明大を倒し勢いに乗る青学大であった。試合開始から慶大はいつものように相手にボールを持たせる展開に持ち込みスコアレスで前半を終える。すると迎えた80分。途中出場の飯高颯生が頭で押し込み慶大が先制に成功する。選手交代などで時計を進め、慶大の勝利かに思われたが、ラストプレー。青学大が右サイドからのクロスを頭で決め試合は振り出しに戻る。93分に再び青学大に得点を許すと試合はそのまま終了。慶大の全国大会出場は順位決定戦に持ち越された。  

アミノバイタルカップ2014 第3回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選 準々決勝    

2014/6/4 (水)13:50KO@時之栖スポーツセンター裾野E1グラウンド    

慶應義塾大学1(EX)2青山学院大学  

【得点者(アシスト者)】

慶:80分 飯高颯生(溝渕雄志)

青:904分 関谷 祐 (堤 勇人)93  関谷 祐     慶大出場選手   

GK峯達也(政4・桐光学園高)
DF溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)
DF望月大知(環2・静岡学園高)
DF久保飛翔(環3・済美高)
DF井上大(総2・國學院久我山高)
MF山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
MF浅間翔大(理4・暁星高)
MF澤根祐(商4・清水東高)→69分 飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース)
MF増田湧介(環4・清水東高)
FW加瀬澤力(総2・清水東高)→90+3分 川田悠介(環4・桐蔭学園高)
FW宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)→86分 平戸奨眞(法4・暁星高)
DSC_5583 2回戦から中1日、スタメン、サブともに2回戦と全く同じメンバーとなった。 試合開始から、青学大が「攻撃的なサッカーをしてくることがわかっていた」(須田監督) 慶大は青学大にボールを持たせる展開が続く。10分、溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)がボールを奪い、澤根祐(商4・清水東高)が右サイドを突破。澤根のクロスは増田湧介主将(環4・清水東高)に渡るもシュートは打てず。すると慶大に前半最大のチャンスが訪れる。18分、加瀬澤力(総2・清水東高)のコーナーキックに合わせたのは久保飛翔(環3・済美高)。打点の高いドンピシャのヘディングはクロスバーに阻まれた。一方、守備陣は青学大の攻撃を完全にシャットアウト。そのまま両チームチャンスなく前半はスコアレスで終わった。

 

後半、慶大はカウンターから多くの決定機を作り出す。15分、青学大のコーナーキックをクリアするとこのボールを拾った加瀬澤が増田へとつなぎ最後は宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース)。しかし、これを決めることはできない。19、23分にもカウンターからチャンスを迎えるがゴールにつなげることはできなかった。24分、慶大が1枚目の交代カードを使う。澤根に変えて飯高の起用、これが試合の均衡を破った。35分、青学大のコーナーキックのクリアボールを増田主将がキープ。オーバーラップした溝渕にボールが渡るとそのまま右サイドを独走。クロスをファーで待っていた飯高が完璧に合わせて、慶大がついに先制する。 DSC_5848 これで勝負あったかと思われたが、慶大には悪夢が待っていた。ラストプレー、青学大は右サイドからアーリークロスを上げると、これをヘディングで合わせる。オフサイドに思われたが副審のフラッグは上がらず。このシュートがゴールに吸い込まれ試合は延長へと突入する。

延長前半3分、中盤のプレスが甘くなったところをミドルシュートを打たれ失点。ついに青学大にリードを許す。5分、6分と立て続けに浅間翔大(理4・暁星高)、山浦新(総4・東京ヴェルディユース)がチャンスを迎えるも相手キーパーに防がれてしまう。この後は青学大にチャンスを作らせてもらえず、無情にも試合終了。

いつも通りの試合展開でつかみかけた全国への切符。しかし、ロスタイムの失点でそれを逃してしまった。下を向いているわけにはいけない。6日には次の戦いが待っている。勝てば全国、負ければ終わりの一戦だ。この試合を「いい経験」(須田監督)として次につなげることができるのか。昨年、悔しい思いをした、大阪のピッチに立つラストチャンスに慶大が挑む。(太田悠貴)

 

◆試合後の慶大のコメント◆

 

須田監督

(今のお気持ちは)

しょうがないなという感じですね。前半から自分たちのサッカーでプラン通りにやってこれたんですけど、最後の最後にね。 まぁでも、自分たちスタッフ含めて、全員がいい経験になったのかなと思います。

(青学の印象は)

元々、スカウティングの段階で、丁寧に繋いできて、攻撃に何人も個人技がうまい人がいる攻撃的なサッカーと聞いていたのでその通りでした。彼らは1部レベルの実力があると思います。10番はうまかったね。

(明日1日はどのように使いたいですか)

それを今スタッフで話していて。明日1日の過ごし方が結果を左右すると行っていいほど大事なので、今ではなく東京に帰ってから決めることにしました。ですが、明後日は11時半キックオフなのでまぁ明日各自で現地に行って前泊してミーティングとかをすると思います。

(そのミーティング選手にどのような言葉をかけますか)

とりあえずまだ終わってないということですね。自分たちは正直、最初から優勝を狙っていたわけではなくて、「総理大臣杯出場権獲得」を目標にやってきたのでなんとしても次のゲームをとるそれだけです。

(次節に向けて)流経大と敵地でやるので、完全なアウェイになると思いますが絶対に勝ちます。

 

増田湧介(環4・清水東高)

(今のお気持ちは)

しょうがないですね。しょうがないというかすごい悔しいですね。まだチャンスはあるのでそれに向けて切り替えたいです。

(今日の試合を振り返って)

自分たちのプラン通りに進んでいたので、追い付かれてしまったのは本当に残念でした。

(青学の印象は)

個人個人が高い技術があって、嫌なところでボールを受けたり相手にとって嫌なプレーをできるチームなので、チームとして守ろうという感じでした。

(10番がバイタルで浮くことが多かったが)

10を自由にさせすぎました。それが決勝点に繋がってしまいました。

(次節に向けて)

しっかりと気持ちを切り替えて、次の相手は流経なのでアウェイで厳しい戦いになると思いますが絶対に勝って全国に行きます。

 

飯高颯生(環3・大宮アルディージャユース)

(今日の試合を振り返って)

ずっと、お互いが拮抗していた試合だったので、最初前半出ていなかったときはどうなるかと思って、出たら決めるつもりでいて、実際に出て、1点決めて勝てるかなと思ったんですけど、青学大もそんなに甘くなくて、圧倒されてしまいました。気持ち的に向こうのほうが優っていたのかなと思います。

(得点シーンを振り返って)

後半から入って、フレッシュというか、僕はまだ全然走れたので、相手はけっこう疲れていたと思うので、走りで差をつけて、それが点になったのかなと思います。

(相手の印象は)

関東リーグでは普段やらなくて、練習試合で少しやるくらいなので、あまり知らないんですけど、パス回しや個人技などがうまかったという印象です。

(次戦に向けて)

また出るとしたら、可能性としては後半からだと思うので、また出たら結果を残して、チームが勝てるようにできたらなと思います。

 

浅間翔大(理4・暁星高)

(今日の試合を振り返って)

先制して、自分たちのプラン通りにしっかり守備をして、カウンターで1点取るということをしっかりできたと思うんですけど、最後の残り5分というところで集中が切れてしまって、失点してしまって、それが相手のいい流れを与えてしまったと思うので、そこはしっかり切り替えて次に向けてやらないといけないなと思います。

(青学大の印象は)

もともとは、リサーチの人たちが調べてくれて、パスを回してくるというチームだったので、相手は回すけれど、自分たちは守備というところをしっかり耐えて、というのをモットーとしてやってきたので、相手のパス回しに関してはできたかなと思います。

(反省点は)

最後の5分で、失点してしまったことです。

(次戦に向けて)

気持ちを切り替えて、次の試合に勝って、大阪行きを勝ち取りたいと思います。

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