第88回関東大学サッカーリーグ戦 第11節
2014/6/15(日)15:20KO@古河市サッカー場
慶應義塾大学3-0桐蔭横浜大
◇慶大出場選手
GK峯達也(政4・桐光学園高) |
DF溝渕雄志(環2・流通経済大学付属柏高)→90分 保田隆介(法4・横浜F・マリノスユース) |
DF望月大知(環2・静岡学園高) |
DF久保飛翔(環3・済美高) |
DF井上大(総2・國學院久我山高) |
MF山浦新(総4・東京ヴェルディユース) |
MF浅間翔大(理4・暁星高) |
MF川田悠介(環4・桐蔭学園高) |
MF増田湧介(環4・清水東高) |
FW加瀬澤力(総2・清水東高)→黄将健(総3・近畿大学付属高) |
FW宮地元貴(総2・東京ヴェルディユース) →81分 平戸奨眞(法4・暁星高) |
試合開始後、両チームともボールを落ち着かせることができないまま試合が流れていく。慶応大はボールを奪うとすぐに前線に送り、素早い攻撃を仕掛けるがゴール前でかみ合わずにシュートまで持ち込めない。22分、慶大は加瀬澤(総2・清水東高)が右サイドでボールを受け、ノーステップで難しいシュートを放つがボールはゴールのわずか上。両チームなかなかチャンスが作れないでいたが、前半終了間際に慶大は待望の先制点を得る。45+1分、浅間(理4・暁星高)がスローインからボールを受けると、左サイドを突破。中央で待ち構えていた加瀬澤に冷静にパスを送ると、加瀬澤はトラップから落ち着いて決め、慶大が先制点を得る。直後に前半終了の笛が鳴り、慶大1点リードで前半を折り返す。
後半は両チームともシュートチャンスが増える展開となった。55分、相手陣地でボールを奪った加瀬澤が増田(環4・清水東高)にパスを送り、シュートを放つがゴール左に外れた。桐蔭大も58分に左からのフリーキックに頭で合わせるがキーパー正面。一進一退の攻防が続く中の65分。慶大はセットプレーからチャンスを作る。加瀬澤のコーナーキックはきれいな弧を描きゴール前へ。相手より1歩前に出てフリーになっていた望月(環2・静岡学園高)が頭で合わせ追加点。その後は慶大が試合を有利にすすめると87分には素早い攻撃で右サイドを駆け上がると、最後は川田(環4・桐蔭学園高)が左足で見事ゴール右隅に決め3点目。その後も桐蔭大にチャンスを作らせないまま試合終了。リーグ戦4試合連続のクリーンシートとなった。
慶大はこれで前期4位という好成績でリーグ戦を折り返すこととなる。アミノバイタルカップでは悔しい思いをしただけに、この試合にかける思い、そしてインカレ出場への思いも強くなったのだろう。今後、慶大は天皇杯予選を戦った後、いよいよ早慶定期戦を迎える。リーグ戦の良い流れを維持し、定期戦3年ぶりの勝利をあげることができるか。慶大の戦いに注目だ。(記事 吉田遼平)
◆慶大の試合後のコメント◆
須田芳正監督
(今日の試合で意識したこと)
ここ数試合の反省点としてあまりにもDFラインと2列目が近すぎて相手のサイドバックにボールが入った時にプレスをかけることができないということがあったので基本的にはセンターラインからプレスをかけて我々の陣内に入ってきたら自由にさせないということを意識してやりました。
(カップ戦からの切り替えについて)
あれは逆に我々にとって良い勉強にしようと思ったね。前半の最後に先制し後半開始後に追いつかれるということがカップ戦ではあったので同じ失敗を繰り返さないようにしてみんな集中してゲームに臨めた。
(今日の試合で修正すべき点は)
決定的な場面はまだあるのでその最後の質を高めたい。そうすればもっと楽なゲームになっているかもしれないし。戦術は堅守速攻だからそれを意識して練習をやったのでそれを
修正というかより磨きをかけ、そして決定力を高めたい。
(得点は良い形で取れたのでは)
1、2点目については、相手の弱点はセットプレーであると分析していたのでそこで取れて分析が効いたのだと思う。3点目は縦への素早い攻撃で川田の体のキレも良く、狙い通りだった。
(今節は前期リーグ戦最終節であったが)
今日は節目のゲームであったので大切にしようと思っていた。11戦あったのだが、去年の反省を活かして一戦一戦背水の陣で臨もうと試合をやってきたので特にこの最後のゲームはものにしようと言ってきた。前期の目標順位が4位だったので自力で達成でき、選手たちがよくやってくれた。ただ前期が終わっただけで反省点も多々あるので夏に修正し、磨きをかけて後期に臨みたい。次は早慶戦、天皇杯もあるので勝つと多くのゲームができるのでそこでチーム力を上げていきたい。
増田湧介(環4・清水東高)
(今日の試合を振り返って)
勝利できて目標の4位以内も達成できて良かったです。
(3点良い形で点が取れたが)
11人全員が前に前にサポートをして、勢いを持って同じイメージで攻撃できたのでそれが点につながったと思います。
(次回の早慶戦について)
新しく会場が等々力になるなどしており、自分にとって最後の早慶戦なのでなんとしても勝ちたいという思いが強いです。
山浦新(総4・東京ヴェルディユース)
(今日の試合を振り返って)
今日の試合は前期最終節ということで、ここまでいい調子で10試合やってきて、最後締めくくりの試合いうことで前期でどういう終わり方をして後期につなげられるかっていう大事な試合だったと思うんですけど、結果的に3-0で勝てたということは、このあと続く天皇杯であったり後期に向けてすごいいい締めくくりが出来たと思います。
(チームとしてどういうことを意識して試合に臨んだか)
前期、このチームが始動してから積み上げてきたものを全部出そうということを言っていて、ここまでやってきた慶應の強みであるしっかりした守備というものをもう一度基本に立ち返って、守備から攻撃につなげて、0に抑えようという話をきていました。
(自身の役割は)
自分と浅間に関してはセカンドボールを拾うこと。そんなにパスをつなぐということでは無かったりするが、自分個人の出来としてはそこまでは良くなかったが、そういうときにどうやってチームに貢献できるかっていうのを考えて、声を出してチームを鼓舞することであったり、みんなが攻めている間にしっかりと守備の準備をすることであったり、黒子になるという部分で貢献出来たかなとおもいます。
(快勝した中での課題は)
しっかりと守備をしようと言っている中でも中盤がディフェンスに吸収されすぎてしまって、相手の中盤をフリーにして中に入れられるシーンというのが少ないながらもあったので、そういうところを詰めていかないと決定力が高い相手に対しては守り切れないかなと思いました。
(水曜の天皇杯への意気込み)
今回の夏の総理大臣杯に関しては負けてしまったので、夏の大会というのは、天皇杯を勝ち上がっていくことで強い相手と戦って成長出来ると思うので一試合でも多く戦って、一試合一試合大事に戦っていきたいと思います。
川田悠介(環4・桐蔭学園高)
(今日の試合を振り返って)
前期最終節で、自力で目標に掲げていた4位以内に入れて、皆で絶対勝とうという思いのもとやって勝てて良かったと思います。
(ゴールシーンを振り返って)
うまく自分の目の前にボールが来たので、あとは冷静に決めるだけという感じでした。
(前からプレスをかけていたが)
結構狙っていました。練習でもそういうのをずっと意識してやっていたので、そういう意味ではできて良かったと思います。
(ピッチコンディションは)
正直あまりいいグラウンドではなかったんですけど、それは相手も一緒なので、どれだけ対応できるかという意味ではできて良かったんじゃないかなと思います。
(アミノバイタルカップからの切り替えは)
結構皆カップ戦で落ち込んでいたんですけど、リーグ戦しかないということで、うまく切り替えられたんじゃないかなと思います。
(次の試合に向けて)
天皇杯も、上に行っていろいろな強いチームと試合すると成長できると思いますし、そういう場を作るためにも一試合一試合勝ちを目指してやっていきたいです。早慶戦も、もちろん絶対勝利したいなと思います。
久保飛翔(環3・済美高)
(今日の試合を振り返って)
前期最後の試合でしっかり0で抑えられたというのは守備陣として大きかったと思います。
(自身のプレーを振り返って)
前半の立ち上がりの部分で、セーフティにやればよかったところをボールを持ちすぎてピンチを招いてしまったので、自分のなかでもっと裏をセーフティにしてやっていかなければいけないと思いました。
(意識して臨んだことは)
無失点を1番意識して、今までやってきたサッカーをしっかり追求しようと思いました。
(前期リーグを終えて)
個人としては最初出れてなかったので、すごい悔しい思いをしたので、この気持ちを後期リーグ戦にぶつけたいと思います。
(守備面での成長は)
去年に比べると失点数も減って、チームとしてやりたいことを統一したことがこの結果につながっていると思います。個人としても1人ひとりの選手のなかで、絶対に点を与えないんだという気持ちが例年より強いと思います。
(早慶戦に向けて)
まだ自分のポジションが確定したわけではないので、しっかりポジション争いに勝って、まだ早大に勝ったことがないので、しっかり勝利を収めて前期しっかり締めくくりたいと思います。
井上大(総2・國學院久我山高)
(今日の試合を振り返って)
アミノバイタルカップで負けてから個人的には初めての試合だったので、絶対0で抑えて勝とうと思ったし、チームとしても前期の最後で勝てば4位以内が決まるということだったので、勝ててよかったです。
(自身のプレーを振り返って)
スカウティングのときから相手の8番が桐蔭横浜大のキーマンだということは分かっていたので、僕は8番とマッチアップする役割だったので、絶対に8番を抑えてやろうという気持ちでプレーしました。
(勝因は)
チームとして90分守備の意識を徹底できたことが勝利に繋がったと思います。
(前期のリーグを終えて)
最初の半分くらいはずっとベンチだったんですけど、前期の後半くらいから試合に出れるようになって、いい経験になりました。
(早慶戦に向けて)まだ出れると決まったわけではないので、これから天皇杯の予選や毎日の練習の中でしっかりアピールして、絶対に出たいと思います。
望月大知(環2・静岡学園高)
(今日の試合を振り返って)
前期最終戦ということで最後しっかり勝とうと臨んだので、結果がついてきてよかったです。
(得点シーンを振り返って)
練習でもやっていた形だったので、(加瀬澤)力からいいボールがきたので決められてよかったです。
(得点をとった感想は)
今シーズン、チャンスは多かったんですが、決めきることができてなかったので素直に嬉しかったです。
(失点がかなり少なかったが)
昨シーズンに比べたらかなり向上したと思うんですけど、まだまだ危ない部分もあるのでさらに詰めていきたいです。
(天皇杯予選・早慶戦に向けて)
リーグ戦いい形で終われたので、天皇杯や早慶戦も流れにのっていい結果を出したいです。
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