「結果だけ見てももっとできる」
―昨シーズンを振り返っていかがですか
優勝したいと思ってずっとやってきたので、3年目でやっと目標がかなえられてすごい嬉しかったです。
―監督の不在というトラブルは今振り返ってみてどうでしたか
最初は竹内さんが新監督になるということだったんですけど病気で来れなくなって、どうなるかなというのもありました。でも、江藤前監督が戻ってきてくれてその前までとあまり変わらない環境で野球をすることが出来たので、そんなに不安はなかったです。
―昨シーズンで印象に残った試合はありますか
早慶戦はもちろんですけど、1点ビハインドから逆転した法政戦がすごく印象に残っています。
―昨シーズンで課題はありましたか
春のリーグ戦が終わって、個人的にはもっと打てたなって思いがありました。チャンスで打てなかった、あそこの場面で打ちたかったっていう打席も何打席もありましたし、結果だけ見てももっとできると自分では思ってるんで、自分の目標を越えるべくもう少しバッティングを磨いていかないといけないと思いました。
―谷田選手にとって優勝はどのようなものでしたか
初めての経験だったので、よくわからないまま優勝パレードも祝賀会も過ぎていったんですけど、すごくたくさんの方が一緒に喜んでくれて、すごく幸せだなと思いました。
―全日本選手権を振り返っていかがですか
春のチーム結成時に佐藤旭主将(商4)から今シーズンはリーグ優勝、日本一を達成するっていうお話があったので、日本一を目指していたんですけど、初戦で負けてしまいました。僕が打てば勝ってた試合だったんで、チャンスで回してくれたのにかえせなかったことがかなり悔しかったです。
―オランダでの世界大会を振り返っていかがですか
すごくいい経験ができました。
―世界大会でホームラン王になりましたが自信になりましたか
あまり全体的な結果が良くなかったので、自信がつけられたというわけではないんですけど、海外で試合をして、普通ではできない経験をさせていただきました。そこで自分の弱点だとかもいろいろ見えてきたので、そういう意味でいい経験になったと思います。
―海外はいかがでしたか
僕はやっぱり日本が好きだなと思いました(笑)。
―食事の面など困ったことはありましたか
最初にアメリカに遠征してからオランダに行ったんですけど、アメリカはジャンキーな食べ物がほとんどで、ずっと和食が食べたいなと思っていました(笑)。
―世界大会ではいつもと違う選手たちとチームメイトになりましたが、そうした面から得たものはありますか
六大学の選手が結構多くて、東都の選手も知っている人は多いんで、知っている人は多かったです。でも、名前だけ知っている選手とかもいて、その選手と話してみたらこんな人だったんだって知れたこともあって、すごく楽しかったです。
―アドバイスをもらった選手はいらっしゃいますか
アドバイスをもらったわけではないんですけど、法政の畔上とよく一緒にバッティング練習をしたりして、バッティングに関する話をよくしていました。
―春のシーズンから全日本選手権、世界大会、キャンプと全体を通じて成長したなと感じることはありますか
春のリーグ戦の前に打率を下げずにホームランを増やしたいと思って、実際に打率を上げてホームランの数を増やすことができたので、もっとできるという思いはありますけど、自分のやりたかったことはできているのかなと感じました。
「得点圏でしっかり一本打ちたい」
―髙多監督はどのような方ですか
僕らのことをよく知らない状態から始まったと思うんですけど、すごくチームのことを理解しようとしてくれて、個人的にもたくさんバッティングのアドバイスを頂いているので、すごくいい環境を作ってくれています。
―春にお話を伺った際にはウエイトトレーニングであるとかバッティング練習を重点的にやっているとのことでしたが、髙多監督に代わって新しく取り入れたトレーニングなどはありますか
バッティングの量もウエイトトレーニングも継続してやってはいるんですけど、髙多監督はバランスも重視するとのことです。春は守備のミスもあったので守備練習もしっかりと、バランスよくやりたいと髙多監督は仰っています。
―オープン戦ではどのようなことを意識してプレーしていますか
自分のやってきたことを結果として出していきたいなと思っていて、まだちょっと自分の思ったようにいってないんですけど、打率をもっと上げてホームランをもっと増やしてということと、それにプラスして得点圏でしっかり一本打ちたいということを意識してやってます。
―秋のシーズンで注目してほしいことはありますか
やっぱりバッティングに注目してもらいたいんですけど、特にチャンスでのバッティング。ずっとそれを意識して練習しているので、チャンスで期待してもらいたいです。
―オープン戦の中で春から変わったなという手応えはありますか
まだ途中ですね。ずっと春の自分と闘っている途中というか、春を越えたいという思いがあります。まだ春よりも確実に良くなったという手応えはつかめてないんですけど、ここからまだ時間があるので、残り少ないですけどしっかり春を越えて秋に臨めるようにしていきたいと思っています。
―打線の中でどのような存在になりたいですか
チャンスを作ったりランナーをかえすことが僕の役割だと思っていて、それができる選手になりたいなと思っています。
―春にお話を伺った際には早大の有原投手と明大の上原投手に気をつけたいと仰ってましたが、秋のリーグ戦で注目している他大学のピッチャーはいますか
有原さんからは今年の春も打てなかったので、秋こそは打ちたいという思いがあります。上原とは対戦が少なかったんですけど、秋も明治戦では終盤の大事な場面で上原と対戦することになると思うので、そういうときにはしっかりと打ちたいと思います。
―六大学の中でも明大は特にピッチャーの質が高いと思うのですがどうお考えですか
春も打ち勝つことができたので、ピッチャーが頑張って抑えてくれた以上の点数をとってあげて秋も明治に勝ちたいと思います。
―他大の打者で注目している選手はいますか
立教の佐藤ですね。日本代表でよく話をしていたんですけど、バッティングを見ていても天才的というか、すごいセンスがあるなと思います。どんなボールでも正確に打ちますし、ヒット打っているところしか見たことがないなってくらいいつも打っているので、やっぱりすごいなと思います。
―夏の間もクリーンアップを打っている藤本知選手(環4)や横尾選手(総3)とお話をしたりというのはありましたか
練習しているとやっぱり3人とも意識しますね。特に話したりということはないんですけど、春のリーグ戦中もよく藤本さんが横尾と僕をご飯に連れてってくれたりだとかして、クリーンアップ頑張ろうなということを言ってもらったんで、3人で頑張りたいと思います。
―春は原田選手(商3)に注目していると仰ってましたが、谷田選手が今秋注目している選手はいますか
原田はずっとベンチに入って頑張って、すごいムードメーカーで声を出しています。秋は北村(商3)ですね。今はレギュラーじゃないんですけど、一時期はレギュラーを取った選手です。すごくバッティングがいい選手で、監督も使っていく機会も多いので、リーグ戦中も大事な場面で右の代打として出ることが多いです。また、結構バッティングの話とかもするので秋頑張ってほしいなと思っています。
―秋のリーグ戦の目標をお願いします
もちろん春秋連覇というのを目標にやっているんですけど、個人的にも春を越える成績を残すというのと、4割5本15打点を目標に掲げてやっているのでそれを達成したいなと思います。
―お忙しい中、ありがとうございました!
(取材 河合美紀 布寺智裕)
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