【バレーボール】接戦制し、１敗守る　青学大戦

前日に惜しい敗戦を経験した今季のリーグ戦。昇格へ望みを繋ぐためにも負けられない慶大バレー部は序盤から激しい接戦が続き、フルセットまで縺れたが、最後は見事に勝利を手にした。

１０月４日(日)秋季関東大学男子２部バレーボール第８戦　慶大×青山学院大＠町田市立総合体育館

　序盤から好調な滑り出しを決めた第１セット。相手に連続ポイントを許さず９－４と突き放しにかかる慶大、たまらず青学大がタイムアウトを取る。タイムアウトが明けると均衡した戦いが続いたが、慶大の連携ミスによる失点から４連続ポイントを取られ、同点に持ち込まれてしまう。ここはタイムアウトで何とかしのいだ慶大だったが、流れを引き寄せられず、じりじりと離されてしまう。タイムアウトやピンチサーバーで林智之（商４・高知学芸高）を入れるなど流れを引き寄せようとするも、あと一歩届かず２３－２５でこのセットを落としてしまう。

スパイクを放つ岩本

「取られたセットの次のセットを大事に思いっきり（宗雲監督）」という様に、切り替えて臨みたい第２セット。慶大は布川智規（商３・桐朋高）に代えて岩本龍之助（商１・仙台二高）で臨んだ。序盤からサイドアタックにブロックと抜群に決まり、青学大を突き放した。がしかし、簡単にはおいていけないのが青学大。２連続３連続ポイントとその差を着実に詰めてくる。その中でも、慶大はタイムアウトを挟みつつペースを維持し、最後は上野素希（文３・甲陽学院高）の速攻で試合を決め、危なげなくこのセットを獲得した。

　セット数で並んだ第３セット。ここでは両者が序盤から拮抗した。取っては取られてと試合が進んでいく中で、先に一歩を踏み出したのは慶大であった。相手も速攻などで攻撃パターンを増やそうとしてくる中、向こうのサーブミスから生まれた流れを清水拓朗（環３・弥栄高）のバックアタックや上野のブロックで１９－１５と一気に流れを引き寄せようとする。試合を決めたいところであったが、ここでとられた相手のタイムアウトで失速してしまう。速攻などで点を取るも、ミスが目立ち次に繋げられない状況が続いていく。惜しくもこのセットは２３－２５で落としてしまう。

　もう後のない第４セット。が、このセットも出だしから苦しい展開となった。相手の２連続ポイントから始まると、ミスも重なり、あっさりと４－７とされてしまい、たまらずタイムアウトを取る。しかし、この場面でしっかりと立て直すと、サイドアタッカーの活躍により４連続ポイントを取る。膠着状態を避けるように、慶大は上田悠貴（総４・生野高）に代えて伊藤祥樹（総１・清風高）を投入。なかなか勝ち越しきれないところであったが、中盤で再びサイドアタックが輝き、頭一つ抜けると一進一退の攻防の中でも決してリードを許さず、２６－２４でこのセットをものにする。

ブロックで流れをつかんだ

何としても取りたい第５セット。互いに一歩も譲らず一進一退の攻防が続くなか、流れを引き寄せたのは池田裕哉（環３・北嵯峨高）と上野のブロックだった。ここから、尾木将（政２・修道高）のフェイント、上野の速攻とポイントを奪い、一気にリードを奪う。最後は互いに調子を上げられず、不完全燃焼な試合となってしまったが、しっかりとリードを保ち、最後は尾木のサービスエースでこの接戦を制した。

　ここまでをリーグ戦１敗で迎えた慶大バレー部。厳しい戦いが続いているが、けがでスタメンを欠くなかでの勝利や、控え選手の活躍が見られているというのは次につながる大きな収穫だ。次からは更なる強豪と当たることになるが、慶大のチーム力に期待したい。

（記事　岩本弘之）

宗雲監督

(試合を振り返って)

昨日は負けちゃったので、負けなかったというのは一番の収穫でした。

(前回に続いてフルセットにもつれたが)

今はスタメンも何人か出ていないので、わりと急造チームなので、セット毎の好不調の波がでるのはある程度しょうがないと思っているので、取られたセットの次のセットを大事に思い切りとやるように伝えています。

(清水選手、岩本選手について)

昨日も少し話したんですけど、清水は元々佐藤康平選手が故障しているので代役として今週まで出てもらって、岩本選手は布川選手が今ひとつ調子が上がらないので使ってみました。昨日も使って、非常にこちらの期待以上の働きをしてくれたので良かったですね。

(次戦に向けて)

多分その時には佐藤康平も戻ってきていると思うので、もう少し高さのあるチームてよくなるんじゃないかなとは期待してますので、頑張らせます。