【バレーボール】リーグ戦開幕前ケイスポ独占インタビュー! 上野素希主将

笑顔で取材に応じてくださった上野主将

明日開幕となる春季関東大学男子2部バレーボールリーグ戦。昨年の春、2部リーグに降格した慶大バレー部。昇格を目指して戦った昨季・秋季リーグ戦であったが、攻撃と守備の歯車がかみ合わず、2部残留となった。そして今季こそは1部昇格へ。キーマンである上野素希主将(文4・甲陽学院高)に「1部昇格」への熱い思いを伺った。

――昨シーズンは厳しい1年でしたが上野選手自身どんな点が厳しい1年だったか

練習はしているのですが、それがなかなか結果に出ない。去年は攻守の波が激しいチームで、いい時はすごいいいプレーが出せるのですが、それが試合でうまくいかずに結果が残せなかったというのがすごく苦しかった。本当はもっとスキルあるのに、実力が発揮できなかったというのが苦しかった。

――自分たちの代になって4年生で話し合ったことは

とりあえず今年は全員で勝つということを目標にしていて、まあ4年生が引っ張りますけど、引っ張るのは4年生だけじゃなくて、しっかり1~3年生の下級生にもチームの運営だとか練習方法に絡んでもらって、チームの一員としての自覚を持ってもらうようにしています。

――主将に決まったのはいつか

12月14日、12月10日前後だと思います。

――どのような経緯で

今までは同期で話し合って誰々って感じだったのですが、今年は監督とかOBとか部長とかで話し合って決めた。上から言われた感じです。

――主将に決まった時のお気持ちは

正直なるかなという気はしていたのですが、実際今年はなんとしても1部に上げないといけないというプレッシャーがあるので、決まった瞬間は本当に大丈夫かなという不安でいっぱいでした。

――理想の主将像は

僕のモットーとしては「北風と太陽」。北風よりも太陽であれ。北風みたいに一方的に言って人を動かす、やれやれって強制的にやらせるのではなくて、太陽みたいに諭して、「こうしたほうがいいんじゃない、もっとこういう方法もあるよ」といった感じで強制的にやらせるのではなくて、その人の自発的なものとか内部から変えていけるような主将がいい主将だと思います。

熱い思いを語った上野主将

熱い思いを語った上野主将

――主将として日々の練習や生活において心がけている点は

僕結構短気で頑固で、あまり人の言うことを聞かない人間なのですが、主将になってからはできるだけ人の言うことを聞いたりとか、意見を聞いたりとか、あとは結構適当な人間なのですが、この役職もあるし、バレー部の主将が何をやってるんだって思われるのも嫌なので、私生活でも常に見られているということを意識して礼儀正しくやったりそういうことは気を付けています。

――春合宿で強化した点は

今ファーストテンポのシンクロ攻撃というのとトータルディフェンスという2つをしっかりやっているのですが、それを2月はしっかり練習してきたので合宿で練習してきたことを試合で活かせるようにというのを考えてやりました。

――春合宿で見つかった課題は

チームとしてはしっかり序盤でリードできればいいのですが、先にリードされてしまったときにうまく対応できない、受け身になってしまってそのままズルズルいって負けてしまうっていうのが課題でした。あと、個人的には練習試合なのであんまり勝ち負けにこだわる必要はないですが、あんまり勝てなくて、僕が勝ち負けにこだわりすぎてしまってそこで少しきつくみんなに言ってしまったところがあって、そこが課題かなって思いました。

――今季1部昇格のためにチームに必要なことは

正直技術やフィジカルとかプレー面とかでは1部に上がれると思う。いかに実力を出すかだったりだとか、メンタルとかっていう部分が大事だと思いますし、あとはチーム全員で、結局スタメンの7人だけが頑張ってもたぶん勝てない。ちゃんと部員ひとりひとり1年生から4年生まで応援席に座っている人も全員が一丸となって戦えれば1部には昇格できると思います。

――新1年生で期待の選手は

マルキナシム君(総1・川越東高)と、富澤太凱君(経1・慶應高)です。彼ら2人は高校時代も結構ユースや高校選抜にも選ばれていて経験もありますし、なによりガッツがいい。期待しています。

――今季注目してほしい点は

今までは個人とか誰かが引っ張っていくという形だったのですが、それをチーム全員で引っ張っていくというのに変えていこうと思っているので、それがまだ練習試合とかやっている限りではあんまり表れていないのですが、リーグでそれがしっかりできてればいいと思います。今までと違って応援席もベンチももっとみんなが一体となって、みんなで戦っているというところを見てほしい。

――今季目指すバレーは

ファーストテンポのシンクロ攻撃というのとトータルディフェンスという2つ。これはシステムで、今まではすごい強い人がいて強いスパイク打って、レーシーブはすごい強いレシーバーがいてすごい強打をとってつなげるみたいな感じだったんですけど、チーム全員で戦うっていうのが目標なので、ファーストテンポのシンクロ攻撃というのとトータルディフェンスというのをちゃんとシステムで戦うということ。プレー面でもそれ以外の部分でも全員で戦うというのが目指すバレーです。

――対戦が楽しみな大学、ライバル視している大学は

宇都宮大学(4月16日、第2戦目に対戦予定)と法政大学(5月15日、第9戦目に対戦予定)と国士舘大学(5月21日、第10戦目に対戦予定)。その3つは単純に強いというのもありますし、あと友達がいるからっていうのもあります。同じポディションで競い合っているひとがいるので対戦が楽しみです。

――今シーズンの意気込みをお願いします

絶対1部に昇格するので応援よろしくお願いします。

                               取材:太田彩恵、写真:後藤理央

タイトルとURLをコピーしました