【バスケ】新人戦初戦、明大に敗れるも期待の新戦力が奮闘

6月24日に開催される白熱の早慶戦まで、残り3週間を切った。6月7日、早慶戦の開催地と同じ代々木第二体育館で、1・2年生による新人戦が行われた。慶大は昨年のリーグ戦で活躍を見せた山﨑、髙田を中心としたチーム編成で臨む。これからの早慶戦、そして秋のリーグ戦やトーナメントを戦っていくためにも、下級生の活躍に期待したいところだ。試合は序盤から慶大が主導権を握るが、2Qに逆転を許すとその後は明大のペースで試合は進み、勝利を掴むことはできなかった。それでも1年生の活躍が目立つなど、明るい材料の多い試合となった。

 

2017/6/7(水)@国立代々木競技場第二体育館

第57回関東大学バスケットボール新人戦 vs明大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

15

8

19

19

61

明大

9

25

21

20

75

◆慶大スターティングメンバ―◆

PG

#4 山崎純 (総2・土浦日大高)

SG

#12 甲谷勇平(環1・東山高)

SF

#8 工藤翔平(法2・慶應義塾高)

PF

#5 髙田淳貴(環2・城東高)

C

#11岩片悠馬(環1・広尾学園高)

 

1Q、慶大は工藤がスティールから速攻でレイアップに持ち込み、最初の得点を奪う。その後も甲谷が山﨑のアシストからシュートを沈めると、次は高田がステップバックシュートや3ポイントなどで連続得点を挙げた。ディフェンスでもタイトなマークで、相手にフリーでシュートを打たせず、明大の得点を一桁に抑え込んだ。終盤残り5秒には山﨑のノールックパスから山本純平(商1・慶應義塾志木高)がゴール下のシュートを決め、6点のリードを奪って最初のQを終えた。

初得点を決めた工藤

 

2Qも堂本魁(商1・慶應義塾高)のフリースローで慶大が先制するが、明大に外のシュートを立て続けに許し、逆転されてしまう。それでも岩片がオフェンスリバウンドで、寺部勇佑(環1・洛南高)がディフェンスで奮闘するなど、随所で1年生が輝きを放った。残り5分過ぎには山﨑が速攻を決めて2点差に詰め寄るなど粘りを見せていたが、そこからは一方的な明大のペースとなる。慶大はタイムアウトを取って立て直しを図るも流れは変わらず、13点を連続で取られてしまい、23-34というスコアで後半へ折り返す。

堂本を中心に一年生の活躍も大きい

 

 3Qの序盤、慶大は甲谷がスティールから相手のアンスポーツマンライクファウルを誘発すると、次は岩片が先輩の高橋晃史郎を彷彿とさせる巧みなポストプレーで得点を挙げるなど、1年生が会場を沸かせる。中盤以降、ディフェンスでは相手のドライブに苦しめられながらも、オフェンスでは引き続き良い流れをキープ。特に山﨑はタフショットを次々に沈め、このQで11得点の活躍を見せた。終盤には堂本魁の連続得点も飛び出し、良い形でこのQを終えた。

新人戦で主将を務めた山﨑

 

 4Qは開始からなかなかシュートが決まらず、逆に相手に何度もインサイドを突かれ、一時は点差を23点まで広げられてしまう。それでも山﨑がバスケットカウントを奪って流れを取り戻すと、そこからは寺部、山本が3ポイントをヒットさせるなど意地を見せた。それでも相手にプレッシャーをかけるには至らず、61-75で試合は終了。新人戦は初戦で敗退となった。

 

残念ながら敗戦となってしまったが、内容は決して悲観すべきものではなく、むしろ収穫の多い実りある試合となった。1年生は初めての公式戦で、荒削りながらも怯むことなく積極的なプレーを見せ、慶大バスケ部の明るい未来を予感させた。この試合をステップとして、1・2年生のさらなる成長に期待したいところだ。次はいよいよ早慶戦。これまでの練習の成果を出し切り、何としても勝利を掴み取って欲しい。

(記事・徳吉勇斗)

 

 

阪口HC

 (今日の感想は)明大が思ったよりも出来が悪かった、という印象が強いです。それで少し競った展開になったのかなと思います。(1年生のプレーは)まだまだこれからですね。ここから4年間頑張って伸びていってほしいです。(これからキーマンになりそうなのは)こればかりは誰が出てくるかわからないです。1年生は経験も全く足りてないので、4年間かけてみっちり育てていきたいですし、それがコーチの役目だと思っています。代々木でプレーするのも今日が初めてだろうから、今日はいい経験になったはずです。 (早慶戦へ向けて)とにかく絶対勝ちます。それ以外には何もないです。

 

 

山﨑純選手(総2・土浦日大高)

 (今日の試合を振り返って)他の大学は新人戦で春は終わるけれど、自分達は早慶戦に向けて準備してきたので、1・2年生だけで練習する時間はありませんでした。そこが相手との差になったかなと思います。(主将としてのプレーは)この(新人戦の)チームでは最上級生なので、プレー面だけでなく、しっかり声を出してチームを引っ張っていこうと思っていました。(1年生の印象は)1年生はチームとしての練習がそれほど出来ない状態で臨んでいたけれど、インサイドで本当に頑張ってくれました。とても良いプレーをしていたと思います。 (早慶戦に向けて)去年勝って五分に並んだので、今年は勝ち越せるチャンスです。チーム一丸となって全力で戦って、勝ちたいと思います。

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