【バスケ(男子)】オフェンスで圧倒し京王電鉄杯初勝利/京王電鉄杯3日目vs東大

先週の試合、2日間で4連敗を喫した慶大の今大会最後の対戦相手は六大学リーグ戦で勝利を収めた東大。怪我人が続出する厳しいチーム状況だが、なんとか今大会初勝利を収め、今月末の関東選手権に繋げたい。現有戦力の奮起が期待される一戦に慶大が臨んだ。

2018/4/15(日)@エスフォルタアリーナ八王子

第34回京王電鉄杯第5試合vs東大

 

1Q

2Q

3Q

4Q

合計

慶大

20

20

22

20

82

東大

15

7

7

11

40

◆慶大スターティングメンバ―

 

#6小原陸 (政4・慶應志木)

 

#7 澤近智也(環4・高知学芸)

 

#8 吉敷秀太(政4・慶應志木)

 

#10 髙田淳貴(環3・徳島城東)

 

#14 甲谷勇平(環2・東山)

 

第1Q 。スタメン出場の澤近が躍動する。開始20秒で幸先良く先制となるミドルを決めると、その後も鋭いシュートを連発。開始5分までに澤近が4本のシュートを決め、8-7とリードを奪う。その後は甲谷のミドルや途中出場の工藤翔平(政3・慶應)の素早いカットインからのレイアップも決まり、慶大は1Qを20-15とリードして終えた。慶大があげた20得点のうち16点は澤近によるものだった。

第2Qに入ると慶大の勢いはさらに加速。オフェンスリバウンドを確実に取り、しっかりと決める。オフェンスの基本の形がしっかりと決まった。工藤を中心として着実に得点を挙げると、吉敷の3ポイントも決まり東大を突き放した。終盤には途中出場の藤井陽右(政2・慶應)がいきなり3ポイントを決め、会場を沸かせた。慶大はこのQも20得点を挙げ、大差をつけて前半を折り返した。

 

第3Q。開始30秒で高田がバスカンを取り、相手に流れを渡さない。2分後には高田が今度は3ポイントをヒット。じりじりとリードを広げる。その後も小原の3連続得点や岩片悠馬(環2・広尾学園)の高身長を活かしたゴール下でのマッチアップからのシュートなどで得点を挙げた慶大。このQ22得点を挙げ、さらに相手を突き放した。

最終Qの前半はまさに岩片の独壇場だった。ゴール下でのマッチアップ、速攻、カットイン、全てのプレーで実力を発揮し、得点を量産した。わずか4分で8得点を挙げ、チームをけん引する。後半は吉敷の2ポイントや工藤のカットイン・3ポイントを中心に加点。慶大はこのQ20得点を挙げ、最終スコア82-40とダブルスコアの圧倒的な強さで東大を下した。

現有戦力の奮起が期待された一戦で見事に選手たちは結果を残した。2年の甲谷、岩片、藤井の台頭など明るい材料は多い。また、今日の試合好調だった澤近、吉敷など上級生の存在も忘れてはならない。さらには現在ケガで離脱中の主将・鳥羽陽介(環4・福岡大濠)、原匠(環4・近大付属)、昨年活躍した高田、山崎純(総3・土浦日大)など慶大には躍進のためのピースは揃っている。あとは復帰を待つのみだ。次戦は、関東大学バスケットボール選手権大会。トーナメント方式だけに、一戦にかける集中力が選手たちには求められる。完全体となった慶大に期待だ。

 

(記事:染谷優真、写真:内田貴啓)

 

小原陸(政4・慶應志木)

――今日の試合振り返って

まだまだ自分たちのバスケできていない部分がわかったので、早慶戦に向けて詰めていかなきゃいけないなと思いました。

――自分たちのバスケとは

クレバーさだったり、スピーディーさというところだと思っています。やっぱり身長が小さいなら頭を使って、相手の裏をかいてバスケをしていかなきゃいけないので、練習から頭使ってやっていきたいと思います。

――ここまでのチームの雰囲気は

頭を使ってやっていかなきゃいけないので、その分会話を多くしています。ケガが多いので、練習からみんなでケアしていたいです。

――京王電鉄杯を振り返って

練習でやっていたことをどれだけ出せるかという大会で、あまりそれを出すことをできなかったので課題が残る大会でした。

――トーナメントに向けて

早慶戦に向けて、自分たちのバスケがどれだけできるかだと思うので、トーナメントでしっかり詰めていきたいです。

 

工藤翔平(政3・慶應)

――試合を振り返って

昨日の練習でやるべきことをいろいろと確認したのですが、パスの強さや声出しの部分ではまだ詰められるところがあると思うので、トーナメントに向けてそこを頑張っていきたいです。

――得点面での活躍が目立ったが

今日はプレータイムも多かったので、積極的にシュートを狙っていきました。ただその中でも自分中心にならないように、アシストを狙ったり、リバウンドといった慶大が大切にしているプレーを頑張ったりしていきたいです。

――自身のプレーの持ち味は

出場時間が少ない中でリバウンドやルーズボール、ディフェンスや速攻に全ての体力を集中させて、チームに勢いを持ってこられるように、つなぎの役割を果たしていくことです。

――これからどうチームに貢献していきたいか

前の4年生のビッグマンが抜けた中で岩片や僕がインサイドをやることもあると思うので、シーズンが始まってから大事にしているスティッキーなディフェンスや、スクリーンプレーをひたすらやり続けていきたいです。

――トーナメントに向けて

主力が復帰すると思いますけど、もし出場時間がもらえれば、少しでもチームに貢献できるように頑張りたいと思います。

 

甲谷勇平(環2・東山)

――今日の試合を振り返っていかがですか

レベル的には僕たちより低い相手だったですが、その相手でも出来なかったことがいろいろあったので良い課題が見つかった試合でした。

――具体的に課題というのは

ディフェンスンのヘルプをしていなかったり、シュートを打てるのに打たなかったりだとかそういった部分でオフェンスもディフェンスも両方課題が見つかりました。

――連敗中だったがどのような意識で今日の試合に臨まれたか

まずは第一にケガをしないことと、心に余裕をもってプレーすることを心がけました。

――京王電鉄杯を振り返って

僕自身初めて1部のチームと戦わせていただいて、自分がどのレベルにいるのかが分かったのでとてもいい経験になりました。

――チームは怪我人が多く大変な状況ですがご自身の役割をどのようにお考えですか

去年と比べて怪我人が出れば僕がスタメンで出ることが多いのでケガをしないことを第一に考えています。チーム内での役割は、チームに足りないものを補っていきたいと今年は思っているのでそういった部分は意識してやっていきたいと思います。

――次戦のトーナメントに向けて意気込みを

一つでも勝てるように、全力を尽くしたいと思います。

 

岩片悠馬(環2・広尾学園)

――今日の試合を振り返って

前半はチーム全体で気が抜けているプレーが目立ってしまいました。個人としては、インサイドでもっと徹底していかなければいけなかったと感じています。

――ご自身のプレータイムが増えてきていることについて

(まだ体重が足りていなくて)公式戦で使ってもらえるかどうかは分からないですが、チームの中で自分たちの役割が決まってきて、僕の場合はそれがリバウンドなので、そこを一生懸命やっていきたいと思います。

――この試合に向けてどのような部分を意識して練習してきましたか

自分の役割がリバウンドだと言いましたが、練習ではディフェンスリバウンドだけではなくオフェンスリバウンドにおいても、取れなくてもまずはリバウンド争いに絡んでいくことから意識して練習してきました。

――昨年の4年が引退してビッグマンが多く抜けましたが

やはり190cm台の選手がいないのは大学バスケを戦っていく上で難しい部分になってくると思うので、自分はジャンプ力を活かして、インサイドのプレーでチームを引っ張っていかなければならないと思っています。

――最後に次のトーナメントに向けて意気込みを

試合に出た時には自分の役割をしっかりと意識して、リバウンドも取り切ってという部分を意識していきたいと思います。

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