【ソッカー(女子)】関東リーグ前期第3節 今季初の先制も、後半2失点で惜敗 ジェフ千葉レディースU-18戦

ここまで開幕2連敗と苦しんでいる慶大は、1部の常連でもあるジェフ千葉レディースU―18と対戦した。試合は前半終了間際に慶大が先制に成功するも、後半に2失点を喫し逆転負け。今季初勝利とはならなかった。  

第24回関東女子サッカーリーグ前期第3節 vsジェフ千葉レディースU―18

2018/04/29(日) 14:00KO @姉崎公園サッカー場

【スコア】

慶應義塾大学1-2ジェフ千葉レディースU-18

【得点者】

1-0 45分 足立智佳(慶應義塾大学)

1-1 47分 稲山美優(ジェフ千葉レディースU-18)

1-2 73分 稲山美優(ジェフ千葉レディースU-18)

◇慶大出場選手

GK宇留野麻香(理4・慶應湘南藤沢)

DF佐藤幸恵(総2・十文字)

DF加藤楓琳(総3・常盤木学園)

DF熊谷明奈(総2・十文字)

DF足立智佳(環2・大阪桐蔭)→79分 奥本くるみ(環3・浦和レッズレディースユース)

MF平田朋(環1・日ノ本学園)→74分 MF勝木日南子(総3・大和)

MF工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)

MF小川愛(総2・神村学園)

MF松木里緒(環3・常盤木学園)

FW鈴木紗理(総2・十文字)

FW山本華乃(理2・山手学院)→82分 志鎌奈津美(環4・常盤木学園)

リーグ戦で未だ白星のない慶大はこの日、GKに今季初出場となる宇留野麻香(理4・慶應湘南藤沢)、そして中盤の左に1年生の平田朋(環1・日ノ本学園)をスタメンで起用し、ジェフ千葉レディースU-18との試合に臨んだ。

 

足立のゴールは今季初の先制点となった

試合は前半、立ち上がりからペースを握ったのは慶大。この日ゲームキャプテンを任された工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)を中心に最終ラインから攻撃を組み立て、サイドを使う攻撃でチャンスを作っていく。15分には左サイドで攻勢を強めると、最後は佐藤幸恵(総2・十文字)が切り返しから右足のシュート。これは惜しくもクロスバーの上を超えるも慶大が流れの中からチャンスを作る。26分には右サイドを突破した山本華乃(理2・山手学院)のクロスに鈴木紗理(総2・十文字)が合わせるも得点には至らず。一方の守備ではDF陣の体を張った守りで相手に決定機を作らせない。そして迎えた前半終了間際の45分、右サイドを突破した足立智佳(環2・大阪桐蔭)がクロスを上げると、そのボールがそのままゴールに吸い込まれ慶大が先制に成功。今季初の先制点を取り、良い流れで前半を終えた。

 

前半のリードを守り切れず

後半も前半の良い流れを継続したい慶大だったが、後半開始早々の47分に同点とされてしまう。慶大の想定通り後半に入り相手が前線から圧力をかけてきたため、普段ならゴールキックで繋ぐところで敢えてロングボールを蹴った。しかし「そこに対する反応がまだ習慣化されていない」と監督が言ったように、その流れから同点弾を決められてしまった。甘さが出たという失点でリードを失うと、そこからは攻め込まれる時間が続く。50分、59分とシュートを許し、63分にも決定機を作られてしまう。しかしここはこの日ゴールマウスを任されたGK宇留野が立て続けにセーブ。相手に追加点を与えないと、逆に69分、72分と慶大がシュートチャンスを迎える。しかし73分、攻勢を強めていた時間帯に中央でボールを奪われると、そのままカウンターから失点。「自分たちの攻めに問題がある」(伊藤監督)と言うように、攻撃の時間帯での失点でリードを許すとその後はチャンスを作れず。1-2での惜敗という結果となった。

1部での苦しい戦いは続く

今節の敗戦で慶大は開幕3連敗となった。1部での経験が少ない選手が多いということもあってか、苦しんでいることは確かだ。しかし守備面では、開幕戦の早大戦こそ大量失点を喫したものの、前節のメニーナ戦では3失点、そして今節は2失点と、失点が徐々に減っているということもまた事実である。また攻撃面でも、まだまだ改善する必要はあるが、開幕から3試合連続で得点はできており、チャンスも徐々に多くなってきている。これらのことを考えても、慶大が少しずつではあるが1部での戦いに慣れてきていると言えるだろう。その中で敢えて課題をあげるなら、伊藤監督や工藤副将が言うような攻撃の仕方やリスク管理の部分だろう。リーグ戦は次節まで約2週間あいだが空く。ここはもう一度戦い方を整理できるチャンスになるだろう。2週間後、ホームで行われる神奈川大学戦までにどれだけ調整ができるか。そこにこれからの慶大の行方が懸かっているかもしれない。

(記事:岩見拓哉 写真:柴田航太郎)

 

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以下、試合後コメント

伊藤洋平監督

――試合を終えて

勝たなくてはいけない試合だったと思います。

――惜しい敗戦という印象になったが

まず、やっぱり前半のビッグチャンスを仕留めないと自分たちが苦しい思いをするということが分かった試合でしたし、あとは後半相手がどう対策してくるかというのは大体想定できるんですけど、そこを押し返し、我慢するメンタリティーが足りてないなと感じてます。

――今日は1年生の平田選手をスタメン起用したが

練習も調子が良かったですし、仕掛けられる選手なので、そういうアクセントがつけられるので先発で起用しました。

――今日先発起用のGK宇留野選手について

ビッグセーブも何回がありましたし、まあちょっとパスミスもありましたけど、チャレンジもしていたし良かったと思います。

――後半に2失点し逆転負けということですが改善すべき所は

1失点目は前から来るだろうと想定したゴールキックを珍しく蹴ったシーンからだったんですけど、そこに対する反応がまだ習慣化されていないというか、ちょっと甘さが出ちゃったのかなと。2点目はやっぱりちょっと無理をして切り返しから取られてしまって、やっぱり自分たちの攻めに問題があるのかなと。守備の問題というよりは攻めに問題があるというふうに捉えています。

――次の試合まで間が2週間空くがそこでどのようなことをしていくか

もちろん負けが続いているので守備を改善したい、という考えに陥りがちなのですが、僕やスタッフは逆に攻撃に課題を感じていて、数的優位を生かし切れなかったりとか、そういう甘さがカウンターに繋がっていると思うので、そこをもう一回1週間で改善していきたいと思います。

――次節に向けて

リーグ戦は負けても続くので、ポジティブにやっていきたいと思います。

 

工藤真子(総3・日テレ・メニーナ)副将

――試合を振り返って

前半は自分達の良い形でゴールまでいけていたので、慶應らしいサッカーが出来て1点取れたんですけど、後半、相手が前から来るとそのプレッシャーにやられてしまい、全然自分達のサッカーができなくなって、そこからミスも生まれて2失点、逆転されたというところは凄いもったいなかったなっていう試合です。

――今日はキャプテンマークを巻きましたが

フィールドで誰よりも引っ張って行かなきゃいけないなっていう責任感はいつもよりありました。

――1部の難しさなど感じていますか

やっぱり1部は結構強いっていうのが印象で、点決めれる時に決めとかないと本当に後々きつい試合になるので、そういった決定力を身につけなきゃいけないなと感じてます。

――先発メンバー、特にGKが毎試合変わる中で意識していることは

GKが変わっても自分達のサッカーは変わらないので、普段通りいつも通りのサッカーをするようにしてます。

――1週空きますが、次節に向けて

そうですね、GWも挟んでもう1度次の試合に向かえる良い1週間だと思うので、しっかり今日出た反省とかを改善して、次はホームなので、絶対負けられないので、またチーム一丸となって戦っていきたいなって思ってます。

 

平田朋(環1・日ノ本学園)

――試合を振り返って

そうですね、悔しいしかないですね。

――今節は初スタメンとなりましたが

緊張しちゃったんですけど、先輩とかが声をかけてくれたので頑張れました。

――開幕から全試合出場ですが

守備の面でうまく味方とコミュニケーションが取れてなかったり、攻撃面でも自分の良さが全然引き出せてなかったので、その辺はこれからの練習で改善していけたら良いなと思っています。

――逆に通用した点は

そうですね、具体的には守備の面では、今までだったら連携ミスで奪えなかったシーンもあるんですけど、その同サイドの人とコミュニケーションを取ることで、今まで出来なかったプレーができたり、攻撃の面では攻撃のパターンが増えてシュートまで行くことができました。あとは決めるだけだと思っています。

――1週空きますが、次節に向けて

3連敗でなかなかチームの状況も良くないので、自分がどんな立場になったとしてもチームが勝てるように全力でやっていきたいと思います。

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