【バレーボール】全日本インカレ直前企画 “共に歩んできた7年間の道” 塾高出身4年生対談

バレー企画

全日本インカレ第2戦を控える中、渡邊大昭(商4・慶應)、田鹿陽大(法4・慶應)、細野(経4・慶應)選手による対談をお届けします!お気づきの通り、今回は4年生かつ塾高出身の皆さんにお集まりいただきました!塾高時代から数えて経7年、お互いのことを深〜く知り尽くしている3人による対談、ぜひお楽しみください!

 

――4年生かつ塾高出身のお3人にお集まりいただきました!よろしくお願いします!

――まずは他己紹介からお願いします
細野渡邊
商学部4年。今はバレー部の主将を務め、エースとしてこのチームを引っ張ってくれている人です。(塾高時代の第一印象は)自分は普通部からバレーボールをやっていて、でもその遥か上のレベルのプレイヤーというか。入部した時からすでに勝つチームで活躍していた選手なので、決して悪い意味ではないけれども距離があるというか、バレーボールがうまい人というイメージがありました。

渡邊田鹿
法学部法律学科4年。今は副将を務めていてアナリストとしてチームを牽引している方ですけれども、3年生の頃からフロアでベンチに座ってチームの戦術や士気を上げてくれる人です。(アナリストは)普通4年生からフロアのベンチに入るのですが、それを3年生の頃から経験していて、チームにとっても大きな存在ですし自分にとっても大きな存在だなと思います。第一印象としては、塾高の時は結構俺のことを小馬鹿にしてくるキャラで、自分は推薦入試で入ってきてあまり頭が良くなかったので、それでちょっと小馬鹿にされてるなという印象はありました
一同:(笑)
渡邊:でも話すとめっちゃ面白い話が多くて、場を和ます良いキャラの田鹿陽大です。

田鹿細野
経済学部(A)4年。今は主務を務めています。彼を一言で表すなら「くそ真面目」。粗相(そそう)も一回もしてないし、みんながウェーイって熱くなっている時に一人だけ一歩引いて「ちょっとそれはまずいんじゃないか」とちゃんと諌(いさ)めるというか。この部のガバナンスを一挙に担っている男です。主務の仕事とかはよく分からないから「いつもありがとう」くらいしか言えないんだけど。第一印象としては、普通部と中等部で普中戦というのがあるからそこでなんとなく顔を知ってるし、 俺のスパイクを止められたっていう謎の思い出話もあったりするぐらい昔から存在を知ってたみたいな感じです。ちゃんと話したのは塾高ですけれど、まあ変わってないか(笑)。真面目なままです。

田鹿アナが中等部出身、細野選手が普通部出身です!

今年度を振り返って

――皆さん役職が違うのでお一人ずつ今年を振り返っていただきたいと思います!
渡邊:この1年を振り返ってみると苦しいシーズンだったなと思っています。1部残留という形で去年の島田キャプテン(=令6経卒・島田航希/大同特殊鋼知多レッドスター)から良いバトンタッチをしてもらったのですけれど、今シーズンとしては1部から2部に降格して、秋も1部昇格できなくて・・・というところで。結果だけ見るとあまり良い成績を収めることができず、後輩たちにもなかなか良い思いをさせてあげられなかったです。それでも個人としてはすごく成長したシーズンなのかなと思っています。いろんな経験もできましたし、2部を知ることができたという点に関して、後輩たちには来シーズン以降の良い糧にしてもらいたいなと思っています。今シーズンはあと全カレがあるので、昨日は慶関戦をやってすごく良い試合ができたのでこの感じで、あと少ししかできないですが練習して全力で臨んでいこうと思います。

後輩思いの渡邊主将

細野:主務として1年を振り返ると、自分は3年間下積みというかスタッフをやってきたのですが、 それでも想像がつかないぐらい忙しかったというのは振り返って思うことです。本当にチーム全体を見ないといけなくて、1年生とかも1人で見ないといけないというところで、もちろん試合の勝ち負けとかも大事ですけれども、チーム全体を見て理解しないといけないのがすごい大変だったかなっていうところはあります。試合の結果で言うと、春リーグで2部に落ちて秋で絶対に1部に戻りたいという思いが強くて。もちろん4年間1部にいたいという思いはありましたけれど、今年が一番1部にいたいという思いが強くなったなと自分では感じていてます。 その分、秋リーグ2部で終わってしまったというのは悔しいですけれど、次の全カレでさらにいい景色をみんなで見られればなと思っています。

田鹿:まずチームとして1年を振り返った時に、春は1部リーグで、秋は2部リーグ を経験したということで。春に関して言うと、1部リーグは「総合力で戦わなければいけない場」だったなと思っています。ただ、そこにチーム力がまだ醸成されていない状態で臨んだというところに悔しさが残るかなという感じです。1〜3月ぐらいで、個々のスキルはないけれどもう少しチームでガッと一体感をもってやれていれば、上手いこと助け合うようなやり方ができていれば、一勝はできましたけどもっと爪痕残せたのかなと思っています。それで2部に落ちて。2部は逆に個々のスキルというか、「個VS個」みたいな シーンが多くなるようなリーグだったと思うのですが、僕がそこを補い切れてなかったというのもあるかなと。チームにフォーカスしすぎた結果、あまりそれが上手くはまらなくて。やっぱり「個々のスキルが大事だよね」みたいなことに気づかされたりみたいな感じでした。だから、ちょっと表裏逆にしちゃったかなみたいな。最初でちょっと総合力を上げておいて、最後に個々を高めるべきだったなとチーム面としては反省しています。個人としては最後の年で、先ほどの話にもあったように3年生からフロアに入っていて試合中起きたことに対して“もの”を伝える役割をしていて。特に3年生の時からやることは変わってないけれど、この1年は結構熱入ってたかなと思っています。3年生の時は、結局4年生がやってくれるだろうみたいな思いがあったのですが、今年は自分たちがやらなきゃなと。かつ、自分がやらなきゃなという思いが去年よりも強かったなと思うので、そういう意味では去年よりも濃いシーズンだったと思います。裏のデータ打ちも含めて、裏も表もどっちも頑張ったシーズンでした。データ打ちは1年生が3人入ってきてくれて、その3人が結構分担して試合データを打ってくれていたので、そういった裏のデータ集めの段階に関しては作業量的に少なくなって助かった部分もあります。そこも3年生の時と4年生の時では違いますね。

的確な分析力を武器にコートそばで選手を支える

今年のチームについて

――思い描いていたチーム像なども踏まえつつ、今年は実際にはどんなチームでしたか
渡邊:「自立したチームを目指そう」というのは、4年生同士のミーティングでも話しましたし、全体にもそういう話をしました。大学生なので、高校生までみたいに「あれやれ」「これやれ」ではなくて、自分たちで何が必要なのかを考えて、練習だったり、私生活だったりをしっかり「自立」してやっていこうという話はしていました。一方で、1年生がたくさん入ってきたというのもありますし、まだまだ4年生として伝えなければいけないところも「自立」という言葉に甘えてなかなか言葉にして伝えられてなかったところがあるので、そこはちょっと反省でもあります。 逆に言えば、2・3年生には背中で見せられてるところがあったのかなと。主にプレーとかですけれど、自主練習にしっかり取り組むところであったりとか、練習の時に「しっかり声出してやってこう」みたいな声掛けという部分に関しては背中で見せることができたと思うので、これから先の「自立」につながっていくのかなという印象はあります。

田鹿:組織的なところで言うと、楽しいチームだなという印象です。すごい抽象的だけど。春からずっと武器は爆発力と言ってきたと思うので、そこに通ずる話でやっぱり楽しいチームだなと。「バレーが楽しい」が根源にあって「バレーが上手くいっている→楽しい→爆発」のサイクルに乗ると、そのサイクルがずっと回っていくみたいなチームが慶應かなと思っています。逆に弱いと負のサイクルに移っちゃうみたいな。

――特にその良いサイクルに乗ってた時期などはありますか
田鹿:でも、リーグ1年通してきつかったからな・・・。早慶戦だったり慶関戦もそうでしたけれど、定期戦とかはすごいお客さんも入ってるし、いつもの思い詰めた雰囲気とかとは違ったかな。お客さんが入っていたり、自分たちのパフォーマンスが見られているみたいな時は、すごい選手もスタッフも楽しそうにやってるなという感じでした。実際それがプレーにも表れているなとも思ったので、 武器は春から変わらず爆発力。そしてどんなチームかというと、楽しく明るいチームです。

――確かにそういう印象を受けます!細野さんは逆に今年のチームの課題などは何だったと思いますか。
細野:特に1年生とかはほんとにバレーボールを好きな気持ちが強いし、もちろん1年生じゃなくても大小はあるけどみんな自分の中にバレーが好きという気持ちを秘めてる印象はすごく感じたので、 そこを全て同じ方向に掛け合わせて莫大なパワーにすることがまだ足りてなかったのかな。やる人はやるし、ふわっとしてる人はふわっとしてるし、みたいな瞬間もあったなと自分は感じています。全員バレーボールが好きというのは多分あると思うけど、そこがもっとかみ合って莫大なエネルギーになったらよかったなとちょっと思ったのでそこが課題かなと。

――一体感を作るためにしたらよかったと思う行動などはありますか?
細野:自分は結構ミーティングとかコミュニケーションの形式ばったミーティングというよりかは、今自分がどう考えているのか、どんな目標を持っているのか、みたいなことをお互いが知る時間をもっと増やしていればお互い理解する時間になったかなと。「この人こう見えてたけど、こうも考えてるんだ」ってことを知れると、さらに良かったのかなと思います。

――プレー面で良かったことと課題は
渡邊:チーム全体としては、ブロックと攻撃の部分ですかね。平均身長が高いので、 ブロックで相手に圧をかけたり、ブロックポイントが例年に比べてすごく多かったのかなという印象です。良いタッチから切り返してという状況が、特に後半にかけてはすごく多くなったと思います。攻撃の部分で言うと、4年生の内田・芳賀(=環4・内田克弥、環4・芳賀祐介)と3年生の入来(=環3・入来晃徳)とかも含めて攻撃が軸となる選手が多かったので、そこでしっかり(攻撃に)持っていければ、ちゃんと戦えていたなという印象がありましたね。

田鹿:アタック、アタック、アタックです(繰り返し)。 アタックと、もう打つことが重要だなって感じだと思います。

4年間を振り返って

――一番印象に残ってる試合はどの試合ですか。
田鹿:そんな一つに絞れないですけど、僕で言うと転換点みたいになったのは2年生の時の専修大学戦です。負けると入替戦に行くかもしれないという一戦で、本当はベンチに入るはずの藤田先輩が就活などで遅れて、お前が入れって急に言われて入りました。だけど別に相手のことを何も理解してないし、試合が刻々と変わっていく中で変化に対応することもできず、ベンチにただ座っているだけみたいな。結果として負けてしまって入替戦に突入しました。すごい自分の無力さとか、準備不足とか自覚のなさを感じた試合でした。そこからもうちょっと頑張ろうかなと思って。1・2年はバレーボールだけをやってたんですけど、そこから「ちゃんとパソコンと向き合おう」みたいな。遅いじゃんというぐらいだけど、パソコンと向き合おうと思うきっかけになった試合だったので、そういう意味では初めてベンチに入ったその試合が一番印象に残ってる試合ですかね。

――アナリスト対談でも話していただいて、すごい印象に残ってます!素敵なお話ありがとうございました。細野さんはいかがですか?

細野:総じて早稲田との対戦はすごい印象に残ってます。今年の東日本インカレでも勝てそうで、 ほんとに最後の最後で負けたんですけど成長したし、一昨年の早慶戦もだいぶ良い試合をしたこともあって、それはやっぱり何か違うエネルギーがあるのかなと感じています。あとは早稲田以外で言うと、俺は去年の全カレの愛知学院大戦がすごいイメージにあって、それはもう最後4年生っていうか、全カレに向けてのエネルギーとかチームのエネルギーがすごい集結して、ものすごい良い試合だったなと個人的には思ってます。

――渡邊主将はいかがですか
渡邊:自分が一番印象に残ってる試合は2年生の時の春リーグ初戦の筑波大戦なんですけど、 何年ぶりかの勝利で、自分が初めてスタメンで出た試合でした。自分は何もサーブキャッチとかもしたことなかったのに、試合で「お前やれよ」みたいな感じで出させてもらって、でも自分のやることが明確だった試合だったなと思っています。サーブキャッチを返すことじゃなくて点数を取ることが自分の役割だと認識して、それをしっかり実践できたというとこもありましたし、大学で初めてスタメンで出た試合だったので、「大学のバレーはこういう感じか」みたいなのを実感して、今があるっていう原点。自分にとってこの大学生活の原点的な試合だったのかなと思います。

――皆さん塾高3年と大学4年で長い付き合いだと思います・・・この際だから言っておきたいことはありますか?
渡邊:一真に関しては「本当にいつもありがとう」と。本当に俺がプレーに専念というか、どちらかというとチームのプレーとか、勝ち、結果にフォーカス当てたところを頑張ってるつもりなんですけど。一真はそうじゃなくてチームマネジメント、 僕たちが見えないところでちゃんと働いてくれているというところで、普段は感謝を伝えられていないので、ここだから言えるってことで。

細野:「ありがとう」っていつも言ってもらっていいんだよ。

田鹿:プラスのことを言っていいんだっていう(笑)。

渡邊:そうですね。陽大に関しては自分が言えないところをちゃんとチームに伝えてくれてるところが、すごくありがたいなと思っていて。自分はプレーを頑張っているんですけど、ちょっと根本的に多分甘いと。甘いというか優しいところが多分あると思うんで。それに対して陽大はちゃんと厳しくというか、ちゃんと真っ当なことを・・・

田鹿:嫌なやつなんだよな(笑)。

渡邊:普通の人ならちょっと一歩引くところをチームのためにということで、ちゃんとみんなに言葉にして伝えてくれてるところは、すごくありがたいなと思います。

田鹿:本当に小心者だから、疑問に思ったところ、ちょっと不快なところ、自分が思った通りにいかないことがあると目背けちゃうみたいな。ちょっと(大昭が)言ってくれたこととは反するかもしれないけども、心の奥底ではそういうところがあって。大昭とかはそれを包み込むというか、(思い通りにいかないことが)あった上でどうするか、みたいなことをちゃんと考えられるところがあるなとずっと思っています。そういう面で、僕にないものを持っていて、キャプテン向きだなと。なんだかんだ、言えないことを言うのがキャプテンじゃないと思うし、おそらく言わないで思っておくぐらいの方がいいから、そういうところではすごい助かりました。自分が言って大昭が許すみたいな構図をちゃんと作れていたことがありがたかったな。

中高時代の選手経験を生かしたアドバイスは選手からも信頼が厚い

細野:陽大とは塾高でBチームでプレーすることが多くて、すごくおもしろかったですね。Bチームって結構適当なので。

田鹿:そうだね。

細野
なんですけれど、その時は大学で続けるイメージあんまりなかった。本当に。続けるイメージはなかったけれど、今はもう相当熱くて。本当に「情熱」というところは、俺は結構そういうの苦手というか、ないタイプだと思うけれど、そこを出して、そこが後輩にも伝わるし、チームに影響するというところは、本当に素晴らしいと思って、感謝って感じですかね。

田鹿:取ってつけたよう(笑)。

細野:大昭は王座で最後試合に一緒に出て、俺は大昭さんにオープントスを上げ続けることにより、パスが短いっていう弊害があった。

田鹿:弊害でもなんでもない(笑)。大昭に上げて決めてくれるトスが1番俺は好きかなっていう。たまにこれだよね!!みたいな時があって、トス上げて一番嬉しい選手かなと思います。

――この際なので・・・田鹿さんはどのような思いで髪型を変えたのですか?

田鹿:5連勝してきてて、次ちょっと上位層と当たるぞみたいな折り返し地点で土・日と負けて、何か変えなきゃなという思いで。学生時代あと1回ぐらい坊主やりたいなと思ってたので、ちょうどいいかなという思いでやりました。選手は行動とかで変えられるなと思ったんだけど、裏方だし「いつもふんぞり返ってコートの奥で立ってるだけじゃん」かよみたいなことを誰かからきっと思われてるんだろうなと思いながら、目に見える形で変えるってなったらすごく短絡的なのだけど、坊主にしようかなって思って。(選手に)伝われーっていう。

――その反響はどうでしたか?
田鹿:なんもない(笑)。「似合ってるやん」くらい。誰か1人ぐらい感化されて坊主にしてくる人もいるのかなって思ったけど、続かなかったな。ちょっとおもろいよって(笑)。

 

――来年のチームに期待することは
渡邊:今の3年生(=次の新4年生)はすごく真面目で何に対しても熱い男が多いし、渉外主務の歩奈(=経3・河村歩奈)もすごくいつも頑張ってくれてると思うので、そういったところで後輩たちを引っ張って、戦力的にはやってみないと分からないですけれど全カレを終えてまた冬の期間があると思うので、そこでトレーニングだったりとか、技術のところでしっかりやって、あとはみんなで一つになれば2部でも良い結果は残せると思いますし、1部昇格を僕たちは願っているので。そこに向けて僕たちが成し遂げられなかった1部昇格をみんなで果たしてくれたらなという思いがあります。特に入来はこの3年間ぐらいずっと目かけて、口酸っぱくずっと言ってきて、やっと変わり始めたなという点があるので、彼にはちょっと頑張ってもらわないといけないかなという印象はあります。

――フォーカスした話にはなりますが入来選手はどのように変わりましたか
渡邊:元々バレーボールはできる方、高さもある選手なので、1年生の頃から良い選手だよねって認識ではいるのですけれど、ずっと「良い選手だよね」というイメージだけで終わっちゃっているところがあって。今年も秋はリーグ途中で抜けちゃったりだとか、怪我で早慶戦も出れなくてっていうところで。ただ、彼がいない間に1年生の清水(=総1・清水悠斗)が頑張ってくれて、それも良い収穫だなと思うんですけど。そこも踏まえてなのか分からないですけど、今殻を破りつつあるというか、殻を破って今ここにいる。3年生終盤になって変わってきているなという印象があります。あとは来年絶対エースになるので、気持ちの部分であったりとか、技術は申し分ないと思う。本当に。多分彼は「気持ち!」だと思うので、そういったところを頑張ってほしいなと思います。

田鹿:じゃあ2つ。まず競争、そしてチーム全体で結束してほしい。この2つかなって思います。1つ目に関しては、今年とか今までとかは、なんだかこう、スタメンが圧倒的で、出てない人はまあまあみたいなところがあったなと思って、それだとなんか腐っちゃう奴が出たり、矢印が同じに向かないみたいなことがあったような気がしたので。出ている奴らと外の奴らがしっかり競い合うことで上手くなっていってほしいと思います。2つ目の中と外の結束は、これもその話に通じるところで、 コミュニケーションをしっかりとってみんなで同じ方向を向いてやっていく結束力がありながらも競争。お互い火花を散らしてるみたいな、 そういうチームを期待しています。

――なるほどありがとうございます。細野さんはいかがですか
細野:克弥とか祐介とかね。チームの主軸も抜けちゃうし、優秀なアナリストも抜けちゃうし、優秀な学年も抜けちゃうし、優秀な主務も抜けちゃう。ただ、それが言いたくてずっと考えてた(笑)。まあまあ、代替わりは絶対に仕方ないんですけど、もちろん主軸がね、3年が4選手抜けるということで、 大変なことだらけだと思うけれど、みんなで影響し合ってほしいなと思って。強い人はやっぱりスタメンで出ていて、そこまで活躍できない選手は「活躍できないでしょ」みたいな雰囲気だと、やっぱり競争が起こらないし、上は上でそこまで成長できないかなと思います。そこまで活躍できない選手が頑張る、プレーで頑張るってことはもちろんだけど、声を一生懸命出すとか、変化する。1年生が上級生になるにつれて変化していくところを、スタメンの選手とかが見ると、あいつ頑張ってるなとか気づけて、それもチームのエネルギーになるのかなと思うので、今年全然試合に絡めなかった選手とかも含めて成長していってほしいし、変わっていってほしいなと期待しています。

全日本インカレについて

――チームとしてはどんなプレーに注目してほしいですか
渡邊:まずは京都産業大学さんと1回戦であたって、その後におそらく早稲田大学さんが来ると思うんですけど、そういった中でチーム的にはすごく士気が上がっていて、早稲田とまたやれるんだみたいなところもあります。まずは京都産業さんに勝って、早稲田としっかり戦うことにみんな向けてると思うので、そこに対して良い雰囲気でやりたいなというところがあります。で、プレー面で言うととにかく、陽大もさっき言ってくれたんですけど、攻撃の部分はリーグ戦終わってから、慶関戦もやって、すごく良くなっている印象があるので。サーブやスパイクはすごい伸びたなという印象があるので、そこの長所を活かして武器にして、しっかり僕たちにとって最後の大会なので、全国の舞台でとりあえず全てをぶつけて良い結果で終われたらと思います。

――皆さん引退を間近にして、全カレへの思いと意気込みをお願いします!
渡邊:一昨年の全カレも然り、去年の全カレも然り、自分は負けた試合のコートに立っていた人間の一人なので。そういったとこで先輩たちが泣いて引退しちゃった姿であったりとか、自分のせいで負けたっていう側面もある試合だったので、そういった思いも含めてまずはチームのためにもそうですけれど、引退した、お世話になった先輩たちのために、まずは結果で恩返ししたいなっていうところもあります。後輩たちに良い景色を見せたいというところもあるんですけれど、最後は笑顔で終わりたいというのがあって。自分は高校の時も大学の先輩たちの引退試合の時も全部泣いて終わっているので、同期全員もそうだし、みんなで、最後は笑って終われたらいいなと思います。プレーは全力で。もう今練習で積み重ねてることがプレーに出ると思うので。練習はしっかりやっているつもりなので、そこはしっかり出せるかなと思うので、最後の最後は笑顔で終わりたいです。

田鹿:本当に集大成というか、やってきたことを最後に全部ぶつけるみたいなところで。早稲田大学は4年間1回も倒したことない相手で、最後の最後で負ける試合とかも見てきてすごく悔しかった。最後、早稲田に一勝できたらなって。チームの目標はベスト8だもんね。そこから日本一に突き抜けるっていう。早稲田に勝つとベスト16、(目標達成のためには)倒さないといけない相手だよ。 注目してほしいとこはないんだよ俺。俺なんて椅子に座ってるだけなんだからほんとに。

細野:陽大の注目してほしいところは、いかに副審に怒られるか(笑)。

渡邊:確かに、いかに暴れてるかってところはね。注目。

田鹿:(笑)あと最後意気込み!絶対勝ちます!

細野:自分は主務という肩書きなんですけど選手もちゃんとやっていて、実は最初スタッフとして体育会に入ったんですけど、2年の時に「選手もやります」って自分で決めたことなので。最後のけじめとして、スタメンとして絡めないとしてもピンチサーブとかでも、何か一球でも絡めたらいいなと。意気込みでもありますけれど、全カレの目標ですね。チームとしてはとにかく一勝でもする、勝ちにこだわらないっていうところで言うと、ほんとに慶應らしさを前開に出すかことが大事かなと。多分女子バレー部とかも応援に来てくれるし、自分の塾高バレーの同期も応援に行くよって言ってくれてるので、それもひっくるめて本当に慶應バレー部らしさを全開に出して、最近はチームベンチ、ベンチ外の応援もすごい楽しくやってるんで、そこも全カレで見せつけられたらなと思います。

選手としてもピンチサーバーなどで出場(右上)

――お3人ともありがとうございました!!

 

全日本インカレへの意気込みを一言で

(取材:五関優太)

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