【競走】ルーキーたちよ、集まれ!! 新入生紹介企画 藤井南月子

競走

2025年春、36名が“第111代目の部員”として競走部に新たに加わった。その中で注目を集めるのが、短短ブロック所属の藤井南月子(環1・鷗友学園)。慶同戦では向かい風の中11.68をマークし塾記録を更新。1年生ながら関カレ・全カレでの入賞も狙える逸材だ。

この記事は(【競走】ルーキーたちよ、集まれ!! 新入生紹介企画 第一弾(藤井南月子/喜久里彩吹/松波一翔/岸村祐月) | KEIO SPORTS PRESS)の続きとなります。こちらの記事も併せてご覧ください。

――慶同戦で塾記録を更新した時の気持ちを教えてください。

昨シーズンは怪我に苦しんで、なかなか思うように走れない時期が続きました。なので、高校2年ぶりに自己ベストを更新できた時は、本当に純粋に「嬉しい!」という気持ちでした。怪我で走れなかった時は「もう自己ベストは出せないんじゃないか」という不安もあったんですが、工夫を重ねて戻ってこれたのがすごく安心につながりました。高校の時は“量をこなす”練習が多かったんですが、大学に入ってからは“質を高める”練習が中心で、正直少し不安もありました。でも「量じゃなくても速くなれるんだ」と実感できたことも大きな収穫です。

――ご自身の走りの強みはどんなところだと思いますか?

強みは大きなストライドと、後半の伸び

私の強みは大きなストライドと、後半の伸びです。高校の頃は48〜49歩で走っていて、日本でもかなり少ない歩数で走っていました。ただ、その分ピッチが遅いと記録が伸びないので、今はストライドを活かしながらピッチを高める練習に取り組んでいます。

――陸上以外の趣味や、リフレッシュ方法はありますか?

食べることが大好きで、練習後に同期や先輩とご飯に行くのがすごくいい息抜きになっています。特にお菓子が大好きで(笑)、お菓子を食べることで得られる幸福感って大事だと思うんです。心の健康も競技には大切なので、適度に自分にご褒美をあげながら、追い込みすぎないように楽しんで続けられる工夫をしています。

――ちなみに最近ハマっているお菓子は?
じゃがりこの「たらこバター」ですね。冷蔵庫で冷やして食べるとさらに美味しいんです。

――9月末に行われるU20日本選手権に向けての意気込みを教えてください。

「高校時代には叶わなかった“全国優勝”を大学で!」

目標は11秒5台を出して優勝することです。高校時代には叶わなかった“全国優勝”を大学で最初に実現したいと思っています。そのために、自分の走りの課題をしっかり分析して、少しでも目標に近づけるように頑張りたいです。

――100mという競技の魅力とは何ですか?

10秒ちょっとという短い時間の中で、0.01秒を削っていく。そのために全てをかけるのが100mの魅力だと思います。傍から見たら「ただ走っているだけ」に見えるかもしれませんが、実際にはその0.01秒を更新していくために無数の工夫と挑戦が詰まっていて、自分との戦いでもあると思います。その奥深さが、この競技の一番の面白さですね。

「0.01秒を削るために全てをかけるのが魅力だと思います」

(取材:竹腰環、塩田隆貴 編集:山口和紀)

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