2025年春、36名が“第111代目の部員”として競走部に新たに加わった。その1人が、中距離ブロック所属の亀山翼(商1・三条)。高校までは800mに取り組んでいたが、大学では1500mに転向。インターハイ出場などの経験を胸に、自慢のきれいなフォームで新たなステージを駆け抜ける。
この記事は(【競走】ルーキーたちよ、集まれ!! 新入生紹介企画 第二弾(亀山翼/齋藤凪彩/齊藤にいな) | KEIO SPORTS PRESS)の続きとなります。こちらの記事も併せてご覧ください。

「成沢さんに『1500mやらないか』と誘われて」
今大学では1500mをメインでやっていて、中学、高校までは800mをやっていました。始めたきっかけとしては、もともと一番初めは1500mをやっていて、800mのほうが短いから楽そうだなっていう(笑)。すごく安直な理由で800mを始めましたが、どんどん記録も伸びたし、800mは「陸上の格闘技」と言われるくらい選手とぶつかり合うので、そういった部分に面白みを感じました。一言でいうと、「競馬」のような、誰が差すか差されるかという勝負なので、見ている分にも面白いかなと思っいます。。
大学に入って、競走部に入部するときには800mをメインでやる予定でしたが、さっき言った通り成沢さんに「1500mやらないか」と誘われて、どっちが面白いかなと考えたときに、このまま800mを続けるよりも、※横田(真人)さんとの交友関係だったり、自分の世界を広げようと考えて、あまり力を入れてこなかった1500mに取り組んでみようと思いました。
※横田真人:総合政策学部卒業。男子800m元日本記録保持者。現在は「TWOLAPS」代表を務め、慶大生からトップアスリートまで多くのコーチングを手掛ける。
全国をかけた大会に出た経験はなかなかないし、何事にも代えられないものなので、結果としては負けましたが、自分の中でこれから頑張ろうと思えましたし、強い選手との距離感もしっかり掴むことができたので、そういった意味で今の自分の成長につながっていると思います。
亀山:…フォームですね。
齋藤(凪)、齊藤(に):きれい!きれい!
――サポートブロックのお二人から見ても?
齊藤(に):そうだと思います。
齋藤(凪):いいと思います!
亀山:自分よりもフォームがきれいな人はいっぱいいるけど、きれいな方ではないかなと思っています。
――きれいなフォームにするために意識していることはありますか?
普段のジョギングで常に自分の動きを意識していて、どこの筋肉をどう動かしたらどういう走りになるのかな、というのをいつも考えながら走っています。

「今はとにかく練習量を意識しています」
練習量ですね。先ほど言ったように、大学からより長い1500mに本腰を入れていて、800mと違って有酸素能力がとても大切になるんです。が、自分は高校時代に1500mをやるにしてはジョギングを怠ってしまったので、今は土台作りに苦労しています。練習しか強くなる方法はないと考えて、今はとにかく量を意識して頑張っています。
亀山:友達と行くご飯が楽しみです(笑)。
一同:(笑)
亀山:部活が終わった後に、一年の中距離ブロックの同期とご飯を食べに行ったりするのですが、そういった何気ない日常が自分は一番好きですね。

「選手としての理想像は”応援される選手”」
4年間での具体的な目標は、「関東インカレ、全日本インカレで表彰台」です。今1500メートルをやっているんですけれど、今年の関東インカレでも鈴木太陽(環4・宇都宮)さんが表彰台に上がったりしているので、そういう方みたいに自分もなれればいいなと思っています。選手としての理想像は、「応援される選手」です。そのためにはもちろん普段の生活であったり、人間力を鍛えたりしないといけないので、普段から頑張っていこうと思います。
(取材:竹腰環、吾妻志穂、中原亜季帆 編集:吾妻志穂)