【アイスホッケー】怒涛の追い上げも実らず 早大に悔しい敗戦/エイワ杯2025年度関東大学リーグファーストリーグ 対早稲田大学

アイスホッケー

ファーストリーグの最終戦として幕を開けたこの試合。序盤から一進一退の攻防が続く中、早大選手の隙のないアタックをGK・多田圭之介(政4・慶應)が何度もかわしながらパックを死守する様子も見られたものの、慶大は1Pで2点を奪われ苦しい展開となる。2Pではさらに追加点を許し3点差に広がるが、FW・栖原大河(経3・慶應)の鋭いシュートでこの試合初得点を挙げ、反撃のきっかけをつかむ。3PにはDF・茨城康瑛(法1・慶應)がブルーライン手前から放ったロングショットを決め、2-3と1点差に詰め寄る。終盤には6人攻撃やパワープレーで果敢に攻め込むも、あと一歩届かず惜敗。慶大はファーストリーグを7位で終え、セカンドリーグでの巻き返しに挑む。

 

2025年10月11日(土)17:30試合開始 @東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

 

 

1P

2P

3P

TOTAL

慶應義塾大学

0(4)

1(17)

1(12)

2(33)

早稲田大学

2(17)

1(11)

0(11)

3(39)

※()内はシュート数

 

【メンバー】

慶應義塾大学

1. 勝見、芝田、ラカラ、有馬、茨城

2. 三田、倉田、立島、久恒、古館

3. 石村、小島(佑)、栖原、土井、片山

4. 郷、木原、小島(壯)、生原、大塚

GK:多田 控え:秋田

 

【得点者】

【1P 】

9分59秒 早大 杉本大洋(アシスト:飯塚創哉)

13分13秒 早大 樋口能乙(アシスト: 村上太一)

 

【2P】

4分55秒 早大 飯塚創哉(アシスト:杉本大洋)

12分50秒 慶大 栖原大河(アシスト:小島佑太、石村虎太郎)

 

【3P】

14分18秒 慶大 茨城康瑛(アシスト: 勝見斗軌)

 

1Pは序盤から攻守の入れ替わりが激しい展開となる。FW・勝見斗軌(法4・Ontario hockey academy)からFW・ロッコ・ラカラ(総1・Burnaby Central Secondary School)に絶妙なロングパスが通るなど良い攻撃パターンも見られる。

ロッコ・ラカラ

キルプレー(人数が4対5の数的不利)の中、DF・榎本康生(文2・早実)に放たれたショットをGK・多田圭之介(政4・慶應)がリバウンドしたパックがゴール付近にこぼれるも、必死の守りで得点は許さない。徐々に早大にパックを保持されるようになる中、FW・杉本大洋(スポ1・埼玉栄)にパックを奪われる。そのままゴール前まで運ばれ、右サイドからGKの右を突く鋭いショットを放たれ、先制点を許す。その後13分13秒にもFW・村上太一(スポ1・白樺)の縦パスがゴール前にいたFW・樋口能乙(スポ2・八戸)に通り、スティックを合わせて追加点を許してしまう。反撃したい慶大は、DF・有馬龍太(経4・武修館)がDZ(自分のゴールが設置してあるゾーンのこと)で相手を引き寄せつつAZ(相手のゴールが設置してあるゾーンのこと)までパックを運ぶなど良いシーンも見られた。1Pを0ー2で終える。

早大から未だ点を取れていないまま慶大は2Pに突入する。序盤からFW・石村虎太郎(理1・慶應湘南藤沢)が積極的にAZを攻め、痛烈なシュートを放つも相手GKに押さえ込まれる。両チーム激しい攻防が継続する中、最初に大きな動きを見せたのは早大。味方のロングパスを受けたFW・飯塚創哉(教2・早実)にゴール前で隙を突かれ、シュートを決められてしまう。3点を先制され、後がなくなった慶大はより一層攻撃姿勢を強め、何度も果敢にシュートを狙うも得点にはなかなか繋がらない。そんな中、ついに流れが慶大に傾く。FW・栖原大河(経3・慶應)の放った鋭いシュートがゴールの中心を撃ち抜くと、この試合待望の初得点をもぎ取った。

その後、2点差を詰めるために慶大は6人攻撃に出る。パワープレーの間も追加点とはならなかったが、このピリオドを1-3と3Pに希望を見出す結果で終えた。

逆転勝利をつかみ取りたい3P。AZでパス回しをしながら、ゴール前にパスが通り、FW・石村がシュートするなど好機も生まれたが、得点には至らない。中盤には右サイドから強烈なショットを放たれるも多田がパックをキャッチし、好セーブを魅せる。勝見からパスが渡り、FW・立島健大(政4・慶應)がシュートを放つも惜しくもゴールポストにはじかれる。

好機を得点に結び付けたい中、再び勝見のパスがブルーライン手前にいたDF・茨城康瑛(法1・慶應)に通り、ロングショットが決まる。

2ー3と1点差まで追い上げる。その後もFW・倉田晃佑(商1・慶應)の鋭いショットなど攻撃の手を緩めない。試合終盤、パワープレー(人数が5対4の数的有利)の重要な場面でタイムアウトを取り、6人攻撃(GKをベンチに下げ6人で攻めること)を選択する。AZでパックを保持し続けたが、ゴールには至らず。最終スコア2-3で試合を終えた。

慶大はファーストリーグを7位で終えた。強豪相手に厳しい戦いが続いたが、次戦からはセカンドリーグが始まる。Division 1ーA残留に向けて負けられない戦いが続く。

 

試合後インタビュー

1点目を決めたFW・栖原大河(経3・慶應)選手

──ゴールを決めた時の心境について教えてください

チャンスを決めきれない試合がずっと続いていて、自信を無くしかけていたので大一番での得点は素直に嬉しかったです。

──セカンドリーグに向けての意気込みを教えてください

残念ながら上位リーグ進出はできませんでしたが、まずは(1部A)残留を目標に僕自身も一つでも多くのポイントを取ってチームに貢献できるように頑張りたいです。

 

2点目を決めたDF・茨城康瑛(法1・慶應)選手

──2点目を決めた時の心境について教えてください

苦しい試合展開の中で、チームに流れを引き寄せるようなゴールを決めることができ、とても嬉しかったです。

──セカンドリーグに向けての意気込みを教えてください

セカンドリーグでは勝ち点を落とせない試合が続くのでより一層気を引き締めて臨みたいと思います。

 

次戦予定

・10月18日 対東海大学 17:00試合開始

・10月25日 対青山学院大学 17:00開始

・11月2日 対立教大学 15:00試合開始

・11月8日 対大東文化大学 17:30試合開始

・11月16日 対日本体育大学 17:30開始

@東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

 

(取材:五條理子、小林由奈、檜森海希)

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