今年で84回目となる早慶バスケットボール定期戦。満員の代々木の応援を背に戦った慶大は、テンポが速く3Pシュートを多投する早大のバスケに終始苦しめられるも、副将・服部怜恩(商3・大垣北)や桑原佑尚(総2・済々黌)を中心に得点を重ねていく。早大の勢いを止められず試合は惜しくも敗戦となったが、2部昇格に向け手応えを感じる試合となった。
2026/6/27(土) @国立代々木競技場第二体育館 | |||||
第84回早慶バスケットボール定期戦 | |||||
| 1Q | 2Q | 3Q | 4Q | 合計 |
慶大 | 16 | 21 | 20 | 11 | 68 |
早大 | 24 | 24 | 17 | 21 | 86 |
◆慶大スターティングメンバー◆ | |||||
SF | #6 服部怜恩(商3・大垣北) | ||||
PF | #7 中田大智 (理3・都立小山台) | ||||
SG | #9 柳本晴暖(理3・延岡学園) | ||||
SF | #11 桑原佑尚(総2・済々黌) | ||||
SF | #24 稲葉優生(文2・常磐大学) | ||||
第1クォーター
第1Q、序盤から早大に6点のランを許すも、開始3分で久保田和空(政3・慶應)がチーム初得点を挙げる。続いて柳本晴暖(理3・延岡学園)が3Pシュートを沈めると、桑原もファウルを受けながらレイアップを決め、フリースローを獲得。ゾーンディフェンスで早大のシュートを何本もブロックするなど、粘り強い守りを見せる。早大の素早いオフェンスや3Pシュートに対し、服部怜恩のドライブや桑原のターンシュート、久保田のリバウンドを中心に応戦し、16−24でこのクォーターを締めくくった。

攻撃の起点を作る桑原佑尚
第2クォーター
流れそのままに追いつきたい慶大。第2Qは、稲葉優生(文2・常磐大学)のパスを受けた服部のゴール下シュートで先制する。桑原がリバウンドから得点を決め、服部もターンアラウンドを成功させるなど、簡単には離されない。早大の1年生宮本耀(スポ1・福岡第一)と下山瑛司(スポ4・中部第一)のパス回しやアグレッシブな攻撃に苦戦するが、慶大はルーキー橋口友太郎(総1・相模原中等)を起点としたオフェンスで速攻やゴール下シュート、3Pにより着実点を重ねていき、37−48の11点ビハインドで前半を折り返した。

得点にベンチも大きく沸く
第3クォーター
後半開始早々、早大に3Pシュートを決められるも、久保田がすぐさま得点を返して応戦する。桑原のスティールでチームが勢いづくと、服部、柳本が立て続けに得点を挙げ、44−51と7点差まで詰め寄った。その後も、早大の高い決定力に苦しみつつも、パスをつないで攻撃を組み立て、新海幸汰郎(理2・慶應志木)、久保田のゴールなどで粘り強く食らいつく。シュートがなかなか決まらない時間帯もあったが、残り30秒には稲葉がオフェンスリバウンドを押し込み、会場を大いに沸かせた。第3Q慶大は、早大の17得点を上回る20得点を挙げ、57−65と8点差で最終クォーターへ。反撃の流れをつくり、逆転への望みをつないだ。

果敢なドライブでゴールへ向かう柳本晴暖
第4クォーター
巻き返したい第4Q、久保田がリバウンドから果敢にゴールへ向かうなど積極的な姿勢を見せるが、早大に連続得点を許し、徐々に点差を広げられる苦しい展開となる。シュートチャンスは掴むものの、あと一本が決まらず得点を伸ばせない。それでも、倒れ込みながらリバウンドをもぎ取り、鋭いスティールを見せるなど、泥臭くボールを追い続けた慶大。タイムアウト明けには桑原が3Pシュートを沈め、服部も意地の3Pシュートで反撃を試みる。中田大智(理3・小山台)が終了間際に得点を挙げるも、早大の勢いを最後まで止めることはできず、68−86で試合終了。最後まで勝利への執念を見せたが、惜しくも逆転には届かなかった。

攻守で存在感を発揮した服部怜恩
最後まで粘り強く戦い抜いたが、早大の勢いを覆すことはできなかった。しかし、最後までボールに飛び込み、ルーズボールやリバウンドに食らいつく姿には、勝利への強い執念が滲んでいた。試合後、桑原は「 “慶應は格下”という言葉を見返す気持ちで戦った。負けはしたが、光は見えてきた」と振り返る。敗戦という結果に終わったものの、早大相手に最後まで堂々と渡り合った慶大。その戦いぶりは、チームの確かな成長と、今後への大きな可能性を感じさせるものとなった。

試合終了後には早大選手と健闘を称え合う
(記事:新妻千里、本橋未奈望、取材:奥秋柚生、河村怜、山内悠暉、写真:塩田隆貴、中原亜季帆)
選手インタビュー
#8 久保田和空(政3・慶應)

久保田和空
――試合を振り返って
個人的には、序盤の立ち上がりは良かったと感じています。ただ途中から、個人の徹底するべきことや、チームのアライメントを全員が徹底できませんでした。早稲田さんの地力も出てきて、プレッシャーに耐えられなかった部分があったと思います。ここからの練習の質や、色々なアライメントをしっかり確認していく必要があると考えています。
――インサイドでの強さが際立っていたが、どのようなことを考えてプレーしていたか
チーム内の役割として、インサイドのリバウンドやゴール下を求められており、そこを強く意識していました。ただ、その役割を完全に徹底しきれたかといわれると、まだ課題が残っていると思うので、100%に近づけられるような練習や、日頃の心構えからしっかりとしていきたいです。
――第3Qは20−17と点差を縮めた。ハーフタイムではどんな声かけがあったか
戦術ももちろんですが、メンタリティの部分が大きかったです。湯浅コーチからは「自分が勝つんだ」という強い気持ちを持ってプレーすることの大切さを伝えていただき、チーム全員でその思いを共有してコートに入りました。実際、後半の入りは良かったと思います。ただ最後は、気持ちはあっても技術が追いついていなかったと感じているので、組織としての連携を高め、その上に技術を乗せられるよう、これからも練習を積み重ねていきたいです。
――秋のリーグ戦に向けて
チーム目標である「3部優勝・2部昇格」を絶対に達成したいです。そして今日の結果を受け止め、新しいチームメイトとともに改善点やメンタリティ的な部分まで、練習で高密度にやっていきたいと思っています。
#24 稲葉優生(文2・常磐大学)

稲葉優生
――試合を振り返って
スタッフの方々が寝る間も惜しんで、相手のディフェンスや、誰がどの距離から(シュートを)打ってくるとか、一つひとつ調べてくれて。そのプランを途中までは実行できていたのですが、やはり自分たちのミスが続いた場面で相手がそれを見逃さず、自分たちの形を作る前に攻められてしまいました。そうした抜かりのないところは、やはり1部のチームだと感じましたし、自分たちもそういう部分を見直さないといけないと思います。逆に、自分たちも相手の隙を突けるチームになっていきたいと感じました。
――早大のオフェンスの印象は
どんなタイミングでも積極的に3Pシュートを打ってくるチームだと認識していたので、序盤は3Pシュートを打たせずに守れていましたが、その後ドライブでかき混ぜられて、結局ノーマークの3Pシュートを許してしまったり…。自分たちのディフェンスに対応したオフェンスをされたので、そこが最後の点差の要因かなと思います。
――自分たちの攻撃面を振り返って
一人ひとり与えられた役割を遂行するべく頑張っていましたが、早大のディフェンスがかなりスイッチ気味で、それに対するアジャスト力が足りなかったと思います。身長でも上回っていたので、リバウンドの部分でもう少し勝っていきたかったです。
――秋のリーグ戦に向けて
自分たちはスタッフ、OB、社会人スタッフの方々が他のチームの何倍も努力してくれていると思うので、責任を持ってプレーし、絶対に2部に昇格したいです。
#42 橋口友太朗(総1・相模原中等)

橋口友太朗
――初めての早慶戦の感想
こんなに多くの観客の前でバスケができるのは初めてのことで、すごく良い経験になりました。ただ、自分としても悔いが残る試合だったので、来年は絶対に勝つという思いです。
――今日のご自身のプレーの良かった点と反省点
ガードとしてボール運びが役割だと思っているので、その部分は自分なりに頑張れたと思います。一方で、シュートやディフェンスなど、チームに迷惑をかけてしまうことが多々あったので、さらに色々な試合を経験して、自分自身のレベルを上げていきたいです。
――今日の試合での経験を来年以降の早慶戦にどのように活かしていきたいか
早稲田は1部ということもあり、ディフェンスの強度やフィジカルなど、とにかく自分との差を痛感しました。自分はフィジカル面に弱点があるので、ウェイトをしっかりやっていきたいです。また、試合後に早稲田の選手たちが喜んでいるのを見て、すごく悔しさを感じたので、来年は自分たちが絶対にやってやろう、という気持ちで練習に臨みたいと思います。
――今後の意気込み
決して簡単な道ではないと思いますが、もっともっとレベルアップして絶対に2部昇格を達成したいと思います。
動画ヒーローインタビュー
ケイスポ公式インスタグラムにて、大活躍を収めた2名にもヒーローインタビューを行ないました。動画を掲載していますので、ぜひご覧ください!
副将・服部怜恩(商3・大垣北)
https://www.instagram.com/reel/DaHSK–It4O/?igsh=MXY1YW54bHh1emJkdg==

服部怜恩
桑原佑尚(総2・済々黌)
https://www.instagram.com/reel/DaHWLPYI3x7/?igsh=aWVjY2xpcnNsYnA5

桑原佑尚

