【應援指導部】吹奏楽団が届ける夏のステージ 初の挑戦に懸ける4人の思い/サマーコンサート直前インタビュー

應援指導部

月8日(土)、日吉記念館で應援指導部吹奏楽団によるサマーコンサートが開催される。ケイスポでは本番を前に、ステージ企画責任者、指揮、ドラムメジャー、ガードチーフを務める4人にインタビュー。それぞれの役割や公演の見どころ、サマーコンサートに懸ける思いを聞いた。

 

ーー役割について

H.Sさん:指揮と広報責任者を務めていますH.Sと申します。指揮という役割は、演奏練習の指導、本番での指揮などを管轄しております。合奏練習や、各部員の技術に合わせた練習メニューの考案に始まり、指揮の先生や各楽器のトレーナー、パートリーダーとも連携し、演奏技術の向上を目指しています。

O.Yさん:ステージ企画責任者を務めていますO.Yと申します。ステージ企画責任者は、定期演奏会などの應援指導部のステージの運営の部分を担っております。

N.Yさん:ガードチーフを務めていますN.Yと申します。ガードチーフは、ドリルステージでカラーガードと言われる、楽器を持たずに旗やライフルなどを使って視覚的に音楽を表現するパートを統括しております。そこで一人一人の指導をしたり、ステージを構成したりといったところを務めております。

N.Mさん:ドラムメジャーと塾生動員企画責任者を務めていますN.Mと申します。ドラムメジャーという役割は、ドリルにおいて楽器を演奏する「メンツ」と呼ばれる人たちを主に管轄します。練習の進行だったり、メニューを考えたり、ステージに向けては、実際にどういった隊形を作って、どう移動していくのかといった部分を考えています。

 

ーーサマーコンサートを開催するに至った経緯

H.Sさん:春は新歓期間で、4、5、6月は野球のリーグ戦があり、また秋のリーグ戦が9月から始まるので、7月と8月の期間をどう使うかが毎年悩みの種でした。そこで、今年は技術の向上のために有効活用したいと考え、サマーコンサートを検討いたしました。

今回は地域の皆様方、塾生、塾員の方々が楽しめるものを企画しています。應援指導部は応援活動がフォーカスされがちですが、やはり地域の方々のご協力や、塾生、塾員の方々のご支援もあって成り立っていますで、そこで何か一つ、定期演奏会以外にも感謝を伝える場があれば良いなと考えて、開催に至りました。

 

ーーどのような思いで準備を進めているか

H.Sさん:演奏ステージに関しては、サマーコンサートということで、夏らしい曲や、普段の應援指導部ではあまり演奏しない今時の曲や、懐かしい曲など、全ての世代の方々に喜んでいただけるような曲を選びました。また、部員に選曲アンケートをとり、部員の意見も取り入れて、部員も楽しめる曲になっています。演奏を聴いて、暑い夏を乗り越えられるような楽しいステージを目指して頑張っています。

O.Yさん:定期演奏会は演奏用のホールで行いますが、サマーコンサートはアリーナでの開催となります。演奏会用ではない場所でクオリティを高めていくにはどうすればよいか、2、3年生と一緒に考えながら準備を進めています。

N.Yさん:サマーコンサート自体の開催も初めてですし、定期演奏会とはまた違ったステージが作れないかなというところを考え、新たな取り組みを2つ用意しました。

1つ目はチャンスパターンメドレーです。私たち吹奏楽団として何か表現できないかということで、ドリルステージでチャンスパターンを披露させていただくことを考えました。

2つ目は、新たにカラーガードだけのステージも用意させていただきました。今まであまりお見せすることのできなかった魅力も見せられるようにしたいという思いで、準備してまいりました。

N.Mさん:ドリルステージの構成としては、「春曲」と呼ばれる、新歓で新入生向けに披露した曲目と、チャンスパターンメドレーという2本立てになっています。

春曲はこれまで、新入生以外の塾生や塾員の方々にお見せする機会がありませんでした。そのため、より多くの人に見ていただける今回の機会は、非常に貴重なものだと考えています。一度完成したものをさらにより良いものにできるように、この春に披露した時よりもさらに成長したステージをお届けできるよう、準備しております。

チャンスパターンのステージについては、今言ってくれた通り、本当に今までやったことがないものになります。チャンスパターンは、慶應義塾にとっても應援指導部にとっても大事なものとして、代々受け継がれてきました。その伝統に恥じないようなステージにしたいと考えています。

 

ーー新しい挑戦だからこそ、苦労したこと・大変だったこと

O.Yさん:運営面では、この時期にステージを準備するのが初めてなので、7月には試験オフが入る中でそれぞれに負担をかけすぎないようにしながら、準備を進めていくことも大変でした。初めてのステージになるので、どういうものを準備したらいいだろうというのも手探りで、お互いに相談しながら進めている状況です。そこは大変な部分だったかなと思います。

N.Mさん:スケジュールの面が大きいかなと思っています。7月の2週目まで練習を行うと試験に向けたオフ期間となり、その後は8月まで練習がありません。試験オフが明けると8月8日がサマーコンサートというスケジュールなので、なるべく7月の頭までにいろいろと詰めて練習し、完成度を上げつつも、8月の限られた時間でどう効率良く進めていくかという部分は、大変でした。

N.Yさん:1年生は5月に本入部をし、入って3か月程度で本番を迎えます。ガードに関しては全員が初心者からスタートするので、0の状態からステージをお客様に見せられるレベルまで持っていくために、まず技術を上げるということと、ステージ上での振る舞いや、表情だったり動きといったところも、両方同時進行で進めています。そこが練習を進めていく上で、プレイヤー一人一人も大変に思っていた部分なのかなとは思います。ですが、日々成長している姿を見るのは、すごくやりがいのあることなのかなと思います。

H.Sさん:初めてのサマーコンサートなので、開催したい思いを関係者にお伝えして説得するのが大変でした。サマーコンサートとはいえ、定期演奏会と同じくらいの重みのある曲を演奏しています。一度演奏した曲でも、更に高みを目指していますし、曲数も多く、大きなステージにもなります。

定期演奏会は大4か月くらいかけて練習していますが、サマーコンサートでは、6月の全日本選手権が終わってから2か月弱で仕上げようとしているので、そこが大変でした。練習責任者もスケジュールを組むのに大変苦労していたと思いますが、部員もそれについてきてくれて、いつもより強度の高い練習をしていると思います。部員が練習前後の予習、復習も、真面目にしてくれているから成り立っていると思うので、私が苦労したというよりは、大変だけれど、みんなで頑張って良かったなと思っています。

 

ーー見どころや注目して欲しいポイント

H.Sさん:ポップスステージでは、誰もが聴いたことがある曲を演奏しています。シンフォニックステージでも、聴いたことがあるという曲があったり、吹奏楽をするなら一度は吹いたことがあるような曲を演奏していますので、全世代の方が楽しめるコンサートだと思っています。いつもと違うところは、吹奏楽団員が踊るステージもありますので、今までにない演出にも注目していただけたらと思います。

N.Mさん:普段の定期演奏会ですと、もちろん2階席のお客様には上から見ていただけるのですが、1階席の水平の目線でドリルを見ていただく機会が多いのかなと思っています。今回は基本的にすべてのお客様が上からご覧になるということで、隊形の変化により注目していただきやすい鑑賞環境になっています。私たちが隊形を作る時に意識した、複数の円があって回転したり、一列がそのまま移動したり変化したりといったこだわりも分かりやすくなっています。ぜひ、その隊形変化に注目していただけると嬉しいです。

N.Yさん:チャンスパターンメドレーとガードステージに特に注目していただきたいです。すべての曲においてさまざまな曲調があり、ゆったりとした美しい曲調から、キレのある華やかな曲調まであります。その中で、一人一人の表情だったり、旗の動きだったりが全然違っています。そういった変化や、曲ごとの表現といったところに、特に注目していただきたいなと思います。

O.Yさん:今回は吹奏楽団のみのステージになっています。普段の応援席では、吹奏楽団を見るために来るわけではないと思いますし、見ようと思って見るのも、メイン台での踊りや「応援指揮」などになると思います。今回は吹奏楽団を見るために来ていただけるということが、すごく幸せなことだなと思っています。見に来てくださる方がどんなお客さんでも、絶対に一曲は刺さる曲があるような構成になったかなと思っています。「来てよかった」「應援指導部の吹奏楽団が好きだな」と思ってもらえることを目指して頑張ります。

 

ーーどのようなコンサートにしたいか

O.Yさん:すごく小さい子から近くに住むおじいちゃん、おばあちゃんまで、楽しめることを目指しています。吹奏楽団にとっても、夏に大変な練習のスケジュールを組んでいるので、練習してきてよかったと思えるようなステージを作れたらなと思っていますし、お客さんにも、サマーコンサートに来てよかったなと思ってもらえるようにしたいです。

N.Yさん: 全世代の人に愛されたり、いいなと思ってもらえたりするようなステージにしたいです。ドリルは、あまり見たことがない人も多いのかなと思っています。初めて見る人にも「すごく魅力的だな」と感じてもらい、それこそ小さいお子さんに「これからやってみたいな」と思ってもらえるようなものをお届けできたら、私たちとしてはすごくうれしいなと思っています。

H.Sさん:2人も言っているように、まずは、お客様に「来てよかった」「見てよかった」と思っていただけるようなステージを作り上げることが目標です。それと同時に、部員も「サマーコンサートをして良かったな」と思えるようなステージを目指したいです。

本番は緊張してしまうという部員が多いと思います。本来の自分の力が出せなかったり「一瞬で終わってしまった」という感覚になる部員もいると思いますが、その経験を次の演奏に繋げてほしいと思います。特に楽器初心者の部員には初めてのステージになりますので、安心して緊張がほどけるくらい、たくさん練習して「楽器を始める道を選んでよかった」と思ってもらえるようにしたいです。

私としては、全世代の人に来ていただきたいと思っています。初開催ということで、集客面でも不安なところがありました。そこで考えたのが、地域の方々に還元しようということです。子どもたち向けの演出も考えることになり、3年生の部員を中心に、日吉近辺の小学校や幼稚園にビラを配りに行って、ご来場を呼びかける活動もしてくれました。

演奏会に来てくれた子どもたちが、いつか吹奏楽を始めるきっかけになったり、20年後ぐらいになってしまいますが「サマーコンサートをきっかけに應援指導部を目指しました」という子が出てきたりすることが、プチ目標でございます。

N.Mさん:本当に3人が言ってくれたことがすべてです。地域の方や、いつもお世話になっている方に感謝を伝えて、少しでも元気になっていただきたいです。私たちは「應援指導部」吹奏楽団ということで、普段から応援活動にも力を入れて取り組んでいます。私たちの演奏会を見て少しでも「明日も頑張ろう」と思って帰っていただけるのだとしたら、それは本望かなと思っています。

部員一人一人にも、「しっかり成長できた」「やり切った」「本番を頑張れた」という自信を、このステージを機に持ってもらえたらいいと思います。吹奏楽団としても、このステージを通して一つレベルアップし、自信をつけて、秋以降の秋以降の活動に活かしていきたいです。

 

ーーサマーコンサートに来られる観客に一言

H.Sさん:「888」と8が3つ並ぶ日の開催です。猛暑が続いていますが、この暑い夏すら好きになってしまうような、素敵なメロディーをお届けしたいと思います。夏休みの楽しい想い出になります様に、ご来場お待ちしております!

N.Mさん:ドリルステージは初めて見る方も多いと思うのですが、「素敵だったな」と思っていただけるようなステージをお届けします。ぜひ全力でお楽しみください。

N.Yさん:私たちの全力を最大限、皆様にお届けします。ぜひ楽しんでいただいて、應援指導部吹奏楽団らしさを感じていただき、この夏の一つの思い出になるようなものをお届けしたいと思っています。ぜひ楽しんでもらえたらうれしいです。

O.Yさん:全力で楽しんでいただいて、應援指導部や吹奏楽団のことを好きになって帰ってもらえたらうれしいなと思います。

 

ーありがとございました!

應援指導部の活動を支える地域の方々や塾生、塾員への感謝を胸に、吹奏楽団が初めて挑むサマーコンサート。耳なじみのある楽曲に加え、ドリルの隊形変化やカラーガードのみの演目など、多彩な見どころが用意されている。部員一人一人が磨き上げてきた演奏と演技を体感し、この夏の思い出をつくりに、ぜひ日吉記念館へ足をお運びいただきたい。

(取材:小野寺叶翔)

 

サマーコンサート開催概要
日時:8月8日(土)15時開場、15時30分開演
場所:日吉記念館
入場料:無料

詳しくは、應援指導部の公式Instagramおよび公式ホームページをご覧ください。

・應援指導部Instagram

・吹奏楽団Instagram

・應援指導部公式HP