【柔道】約150年の歴史を胸に 目指すは畳を制する陸の王者 平将武×渡辺智瑛/1年生インタビュー「ROOKIES FILE」Vol.7

柔道

1年生の新人記者を中心に、1年生の選手たちにインタビューをするこの企画。第7回は柔道・平将武(総1・都立駒場)選手、渡辺智瑛(経1・慶應)選手です!(インタビューは9月3日に対面で実施しました。)

 

ーー自己紹介

:総合政策学部1年の平将武です。お願いします。

平将武

 

渡辺:経済学部1年の渡辺智瑛です。よろしくお願いします。

渡辺智瑛

 

ーー競技歴

:小学1年生の頃から柔道を始めて、高校の時に最高で都大会のベスト8までいきました。

渡辺:僕は中学校で柔道を始めて、地元の中学校でまず3年間やらせていただいて、その後一般入試で慶應義塾高校に入学して、そのまま柔道部に入部したっていうのが経歴で。中学校の時は実績って言えるほどの実績とかはなくて、頑張って勝てたらなみたいな、で高校の時はなんとか県ベスト8とかには入れたっていう感じです。

 

ーー高校時代からお互いに面識は

:僕が東京でやってて、彼は神奈川でやってたのであんまり会わなかったです。

渡辺:実は僕の中学校の柔道部の同期が平と同じ高校で、そこで。

:慶應行くってなってからお互いちょっと知り合ったっていうのはある感じです。

 

ーー競技を始めたきっかけは

:僕は幼少期わんぱくだったので、とりあえず親が何かスポーツさせようっていうので、運動能力も高まって、あと礼儀とかも学べる柔道を選んで連れてかれたっていう感じです。

渡辺:僕はそんなかっこいい理由とかは実はなくて、中学校の時、その小学校も特にスポーツやってたとかではなかったので、どの部活入ろうかなって悩んでた時に、僕中学校の時から体がでかかったので、柔道部の先生に目をつけられたというか、多分こいつは入ってほしいみたいな感じでそこから誘われたのがきっかけですね。

 

ーー高校までの競技生活を振り返って

:もともと小学校の時はそれなりに実績が残っていたので、中学校から別のスポーツやろうかなとか思ってたんですけど、コロナ禍で他のスポーツもあんまりできなくて、なんだかんだ柔道やってて、高校上がるタイミングでスポ薦で柔道を使っていたので、なんとなくで続けてて、高校でまたちょっと面白くなってまた(柔道に)ハマったっていう感じです。

渡辺:僕は中学校で始めて、めっちゃ柔道が楽しかったっていうのが大きかったかなっていう、振り返って。中学校でも全然勝つとかはなかったんですけど、楽しくてそのまま高校で続けてやろうって思ってたら。最初びっくりしたのは練習環境の違いにびっくりして。中学校の時とか地元だったので、週2でやろうみたいな感じだったところが、高校になっていきなり厳しい環境になって、高校ってなるとどこも大変な練習になると思うんですけど。高校の時とかは急激なレベルアップとかで大変だった時とかもあったんですけど、やっぱり柔道が楽しいってことで大学まで続けられたかなっていう感じですね。

 

ーー大学まで柔道を続けると想像していたか

:僕は全く思ってなくて、最初は黒帯とったらやめようと思ってたんですけど、さっき言った感じでなんだかんだ続けてて、またハマって、大学でもやりたいと思った感じです。

渡辺:僕も全く考えてなかったですね、始めた当時は。どこまで続けようかなみたいなことは特に考えてはなかったんですけど、そのまま道進んでたらいつの間にか慶應義塾体育会に在籍していたみたいな感じですね。

 

ーー慶應を選んだ理由は

渡辺:僕自身は早慶の附属のとこみたいな、高校受験で行きたいなみたいなのと、その中で柔道部あるとこがいいなっていうので、選択肢が早実と慶應ってなったんですけど、周りに、距離遠いとかわかんないですけど、早実に行く人は少ないので、そのまま慶應に入って、で柔道部もあっていいねみたいな感じで慶應に入学しました。

:僕は大学で柔道を続けたいって思い始めたぐらいの時に慶應で柔道している先輩がいて、その先輩に1回誘われて慶應の練習に参加してみて、雰囲気がいいなと思ったので、ここで柔道したいなと思って慶應に決めました。

 

ーー入部してから現在までを振り返って

渡辺:大学に入学すると難しいなっていうのは実感しますね。まず大きなことは指導者が常にいないというか、高校とかに比べると基本学生主体の柔道部になるので、自分でやっていかなきゃいけないというか。先生が教えてくれるので、考えることも大事だと思うんですけど、ちょっとずつ頑張ることを、とりあえず進んでたらよかったみたいな感じだったんですけど、大学だと頑張るだけじゃだめで、しっかり考えなきゃいけない環境、自由っていうのが難しく感じますね。

:大学は高校の時とかと比べるとめちゃくちゃ環境が変わって、先輩たちのパワーなり技術なり跳ね上がって、魔境だなって思いました。

 

ーー歴史ある柔道部で歴史の重みを感じるか

渡辺:柔道部でのつながりが深くて、よくOB方と一緒に稽古してくださったりする時とか、色々先輩方にサポートしていただくこともあるので、そこの感謝というか色々してくださることから、試合とかで担うものが自分のためだけじゃなくていろんな人の思いが乗っかった上で勝負していかなきゃいけないんだなっていうのは感じますね。

:渡辺君と同じようにOBの方がすごい多くて。現役のOB方はもちろんなんですけど、柔道をされていない方々も色々な面でサポートしてくださっていたりして、その分儀式というか形式的なものも多いので、昔からのそういったところで歴史を感じます。

 

ーー柔道部の中でプレーがすごいと感じた選手は

渡辺:個人的にはすごい試合を見せてくれる先輩っていうのは本当にすごいなと思ってて。今の大2の真田優誠(法2・慶應)先輩とか、本当に柔道は強いっていうのはもちろんなんですけど、試合に強いというか、何か見せてくれるんじゃないかって見ててワクワクする、期待させてくれる試合をしてくれる先輩っていうのは本当にすごいなっていうか憧れる先輩です。

:僕は今2年生の山田大志郎(総2・慶應)先輩はもちろん柔道強いんですけど、すごく面白くてエンターテイナーなんで、周りを幸せにする力を持っていて、本当に天性の面白さを持っていて憧れます。

 

ーー山田選手にまつわるエピソードがあれば

:例えば試合の時に髪かきあげる癖があって、すごいかっこいいなって(笑)。かきあげる姿はかっこいいなって思うのと、それから寮で生活していても、距離10センチくらいでスマホを首90度になって歩いてて、テレビの前で必ず立ち止まるんで。そういった習慣が強さにつながるのかな。

渡辺:本当に優しくて大好き大好きな先輩です。

:本当に優しいです。

 

ーーご自身の強みは

:生まれつきというか体が普通より丈夫な方で、怪我とか病気とかしにくくて、大学入って病気にもなっていないので、その分練習とかいろいろ時間かけて頑張れるっていうのは強みかなって思います。

渡辺:僕はぶっちゃけ運動神経はあんまりよくなくて、柔道も上手いかって言われるとちょっと怪しいっていうか多分あんまり上手くないんですけど、その分自分は変な柔道をするっていうか。上手くない分体でいくっていうか勢いでいくみたいな柔道をしてて、とにかくガンガン攻めるというか。高校の先生とかに「異種格闘技」っていうようによく言われてて、変な柔道をしてとにかく頑張ってどんどん行くみたいな柔道をするっていうのは強みかなと思います。

 

ーーお互いに見て、強みになっていると思う部分は

渡辺:平はとにかく頑張ります。メンタリティは本当に参考になる、すごいなって思ってて合宿とかもきついじゃないですか、基本的に。でもマジ楽しいとか、ずっと機嫌がいいというかすごいんですよね。ずっと楽しそうにしてるというか嫌な感じを出さない。周りも今日も疲れたみたいな感じの時も「行くぞ」みたいな楽しそうにしてるのがすごいなって思ってて。終わった後とかもみんな「あれ辛かったね」みたいな振り返りをする時もいくも「あれ楽しかったね」みたいに言っててそれすごいなっていう。どんなにすごくても上を向いている、やる気がある気持ちは本当にすごいなと思います。

:渡辺は柔道の面においては、本当にどんな相手でも自分の柔道をするというか。相手によってスタイルを変えることもない分、試合とかでも動き悪くならなくて、ずっと本当に安定して自分の柔道を貫いてて。僕とかが試合とかで緊張して動けなくなりがちなんですけど、そういう時に渡辺の試合とかが先やってて見てると僕も頑張ろうっていう気になります。あと渡辺選手は本当に頭の回転がものすごい早くて、先輩からどんないじりを受けても速攻で的確に返すのは本当にすごいと思います(笑)。

お互いについて語る平、渡辺

 

ーー入部してから成長したことは

渡辺:一番わかりやすいのは体重が増えましたね。僕とか健康診断の日とかは92キロとか94キロとかだったんですけど、今は100キロ超えて10キロくらい増えたので、だいぶ増えたなっていうのはありますね。

:最初に大学入って選手たちのパワーの話をしたんですけど、まだ全然足りてないんですけど少しずつ追いついてきたというか。入学当初に比べたらパワー負けは感じなくなってきたからそこはちょっとは成長したのかなと思っています。

 

ーー考えることを通して身についたことは

渡辺:レベルが高くなると簡単に技とかかからなかったり、組手とか持てなくなる時があるんですけど、それをいかにどう持てるようになるとか、技をいかにかけるか、一筋縄にいかないことも多いので、そこで創意工夫する力っていうのは、僕はまだまだなんですけどいろんな人に教えてもらいながら、少しは考えていきたいなって思います。

 

ーー逆に浮き彫りになった課題は

:僕はさっき力負けしなくなってきたとは言ったんですけど、本当に今でもパワーの差というのを一番感じて。先輩方の技を耐えるのに僕は精一杯なんですけど、なかなか僕は先輩方を投げかけるような技はかけれないっていう。成長はしてきてるけども、まだ全然一番課題だって思うのは僕はパワーです。

渡辺:技がうまく入らないというか、さっき嫌な柔道をする、頑張る柔道をするようにしてるって言ったんですけど。そういう柔道だと耐えること投げられないことっていうのはできるんですけど、その分自分から取りにいくっていうのがちょっとまだ苦手というか弱くて。僕の柔道を生かしたままうまく技をかける。相手をうまく動かしたりとかそこら辺を考えていかなきゃって最近感じています。

 

ーーチームの中でどのような役割を果たしていきたいか

渡辺:頑張って練習することは続けたいなって思いますね。正直技とかでみせれたりとか、教えられることは僕は少ないので頑張っているっていう姿をみんなに見せたいなって、そういう選手になりたいです。

:僕もまだ1年生で役割って言われるとなかなか難しいんですけど、技術的な面では全然足りてないので、渡辺選手と同じように積極的にいろいろ努力とかをして引っ張っていきたいなって思っています。

 

ーー憧れの選手・目標にしている選手は

渡辺:本当に有名なんですけど、大野翔平選手とかが本当に憧れというか。思い切りぶん投げたり。決して73キロ級で体も大きくない中、そういうぶん投げる柔道とか1本取る柔道をするっていうのは本当に憧れの選手ですね。

:さっき渡辺選手の話に出てきた真田優誠選手。試合の勝ち方にすごいドラマがあるというか。最初相手の方が力とか技術とか強そうに見えてもポイントは取られないように、で相手の一瞬の隙を突くというか気合というか、意地で勝ちに行くみたいな逆転する柔道で、見ててかっこいいなって思って憧れています。

 

ーー慶大の他競技で仲のいい選手は

渡辺:ホッケー部の越田(=越田淳哉、法1・慶應)君とか、競走部の山本(=山本祐貴、経1・慶應)君とかは仲良かったりします。最近大学に入って仲良く話すようになったのはホッケー部の伊原木(=伊原木汰一、経1・慶應)君とかですね。

:僕は同じキャンパスで同じクラスだったラグビー部の竹内君(=竹内楓稀、総1・桐蔭学園)とかは何回か遊んだりもして、夏休み入ってからあんまりしゃべってないんですけど、学校で会った時は仲良くしてもらってました。

 

ーー試合前のルーティーンは

渡辺:僕は瞑想が好きですね。普段からもやったりするんですけど、集中できるというか落ち着けるというか。

:僕は基本試合会場に向かう電車でずっと音楽聴いてます。決まった曲ではないんですけど、King GnuとかFall Out BoyとかThe Weekendとかが好きです。

 

ーー柔道以外に好きなことは

:部活が忙しくてなかなか他のことをやってる時間がないんですけど、休みの時は友達で軽く鎌倉とか江の島とか旅行したりするのが僕は息抜きなんですけど、旅行結構好きです。

渡辺:僕は最近読書とかをするようにしてますね。柔道にもいい影響があって、読んでると集中力が上がるなみたいな。割と意識的に読んだりしています。

 

ーーオフの過ごし方は

:大学生になってからフッ軽になったので、旅行するかカラオケ行って遊ぶか。あとは疲れてたり試合の直前とかだったら寮早く帰って昼寝したりしてます。日頃柔道ずっとやっているので、ケアしてる部分が大きいです。

渡辺:みんなで温泉行くのいいよね。

:基本同期で。

渡辺:みんなで行ったりとか。

 

ーールーキーイヤ―で達成したい目標は

渡辺:全日本学生(選手権)に出たいっていうのが一つの目標ですね。相手も強くなっているんですけど、頑張ってやっていきたいなっていうのがあります。

:今までの話とつながっているんですけど、まだ強い選手とかとやっているとボコボコにされちゃうので、そういう人と互角以上に戦っていけるようになりたいです。技術の面においてもパワーの面においてもとりあえず肩を並べるところから始めていきたいです。

渡辺:僕も先輩方になんとかいい柔道ができるように頑張っていきたいです。

 

ーー慶大での4年間で達成したい目標は

:僕は全国大会とかには必ず出たいなと思います。

渡辺:僕も1年生での目標でも言ったんですけど、全日本学生に出場するっていうのが大きな目標です。まず早慶戦、勝ちたいよなどこかで。

:ちょっと早稲田が強いので、だけど僕たちの4年間の間に1回は早慶戦勝ちたいなって思ってます。

 

ーーケイスポ読者に向けて

渡辺:柔道今人少なくて、やってる人も少ないんですけど、ぜひちょっと興味あったら、来年の入学者とかでもなんでもいいので柔道に興味を持ってくれたら嬉しいなっていうのはありますね。見ても楽しいので(柔道を)やらないにしてももっと盛り上がったら嬉しいなって思っています。

:僕も同じでいろんな人に柔道部を見に来てもらいたいなって思います。さっき言ったように本当に強くてかっこいい先輩もいるし、エンターテイナーですごい面白い先輩もいて、楽しいので本当に。

渡辺:みんな優しいんでめっちゃいいと思います。

:慶應柔道部をよろしくお願いいたします。

 

         (取材:山内悠暉、水野翔馬、奥秋柚生)