♢第45回全日本心身統一合氣道競技大会
2026年9月20日(日) @ひがしんアリーナ(墨田区総合体育館)武道場
1年に1回となる心身統一合氣道の全国競技大会。慶大からは計16人の選手が出場した。中でも古田悠希(経2・慶應)が剣技で銅賞、杖技で銀賞、体技では野口翔平(法3・西武学園文理)とともに金賞を獲得し、大会を通しての最優秀賞を獲得した。また、杖技では主将・村上滉(商4・慶應)が素晴らしい演技を見せ金賞を獲得した。さらに、団体では出場大学チームでトップの得点をたたき出し、銀賞を獲得した。
心身統一合氣道とは、「何百回、何千回と稽古する努力によって会得し、世の荒波に処する原動力となる」ものであり、慶大の選手たちはこの流派に属する。その選手たちにとってこの競技会は「自分の修練の成果を発揮する場」となった。慶大は「大学の部」で競技会に参加し、「剣技」、「杖技」、「体技」、「団体」の4つの部門に分かれ、選手たちは日頃の修行の成果を披露した。
剣技
木剣を使って行う剣技。ここで会場を圧巻させたのが古田悠希である。全体競技順5番目で登場すると、ダイナミックで息をのむような剣技を披露。いきなり8.97点という高得点をたたき出した。さらに、全体11番目に登場した林谷彬生(文2・慶應)もほぼミスがない剣技で8.83点をたたき出す。主将の村上滉、山下翔太郎(政4・青山学院高等部)の2人も4年生の意地をみせ、それぞれ8.77点、8.70点と高得点を出した。最終的には林谷が5位入賞、古田は他大の選手と同点になったものの、規定秒数などの大会規定により銅賞となった。

銅賞の古田

5位入賞の林谷

主将・村上

4年の山下
〈慶大選手の得点〉
NO | 名前 | 得点 |
1 | 阿原 由也(政2・広島) | 8.27 |
2 | 藤島 理歩(政2・共立女子) | 8.03 |
3 | 古田 悠希(経2・慶應) | 8.97 |
4 | 平井 智忠(理1・慶應) | 8.60 |
5 | 林谷 彬生(文2・慶應) | 8.83 |
6 | 飯牟礼 久遠(経2・慶應志木) | 8.07 |
7 | 勝俣 慶柾(理2・慶應) | 8.23 |
8 | 溝口 結唯(理3・国際基督教大学) | 8.53 |
9 | 村上 滉(商4・慶應) | 8.77 |
10 | 野口 翔平(法2・西武学園文理) | 8.03 |
11 | 立山 慶一郎(経1・慶應) | 8.13 |
12 | 上原 凜太郎(政1・慶應) | 7.77 |
13 | 山下 翔太郎(政4・青山学院高等部) | 8.70 |
※名前、及び得点は競技順に並べております。
杖技
剣技とは異なり、杖を使って行う杖技。剣技よりも手数が増え、難易度も上がる。ここで圧巻の杖技を見せたのはまたしても古田。緩急をつけたキレのある杖技で8.90点とまたしても高得点をたたき出した。その古田を超えたのが主将・村上。1年生の頃にも金賞を獲得し、本人も得意と語る杖技で8.97点の好記録。終わってみれば8.9点台を出したのは大学の部ではこの2人のみ。古田が銀賞、村上が金賞となった。

杖技金賞を果たした村上

銀賞の古田
〈慶大選手の得点〉
NO | 名前 | 得点 |
1 | 平井 智忠 | 8.27 |
2 | 勝俣 慶柾 | 7.80 |
3 | 古田 悠希 | 8.90 |
4 | 林谷 彬生 | 8.47 |
5 | 藤島 理歩 | 8.20 |
6 | 立山 慶一郎 | 8.57 |
7 | 村上 滉 | 8.97 |
8 | 上原 凜太郎 | 8.00 |
9 | 飯牟礼 久遠 | 7.27 |
第二十二体技 太刀取り
剣を用い、「投げ」と「受け」の2人に分かれ、2人一組で行う体技。ここで慶大勢は圧巻の演技を見せた。慶大からは6組が出場すると、全組が8.50点以上の高得点をたたき出す。その中でも目を引く体技を見せたのが古田・野口組。息の合った迫力のある体技で会場を魅了し、観客からは感嘆の声が聞こえる。得点は8.83点と高得点。その後に体技を行った他大の選手と得点は並ぶも、規定秒数などの大会規定の関係で金賞となった。観客の投票によって決まる「観覧賞」にも古田・野口組が選ばれた。さらに、ここまでの剣技、杖技、体技の結果を踏まえ古田が大会を通しての最優秀賞を獲得した。

金賞の古田・野口組

慶大2位の高得点を出した神山・林谷組
〈慶大選手の得点〉
NO | 投げ | 受け | 得点 |
1 | 神山 咲希(理3・淑徳与野) | 林谷 彬生 | 8.73 |
2 | 古田 悠希 | 野口 翔平 | 8.83 |
3 | 高橋 実華(商4・洗足学園) | 立山 慶一郎 | 8.70 |
4 | 村上 滉 | 杉本 晃祐(理3・慶應) | 8.50 |
5 | 溝口 結唯 | 勝俣 慶柾 | 8.70 |
6 | 山下 翔太郎 | 阿原 由也(政2・広島) | 8.67 |
団体
ここまでの剣技、杖技、体技とは異なって道具を何も使わず、6人で行う団体。大学の部では慶大を含め4チームが出場した。慶大は全体最後に登場。プレッシャーのかかる中、慶大は畳を大きく使ったダイナミックな技を見せ続ける。最後にはこの種目の目玉ともいえる1人を中心として他5人が受け身を取り続ける技をみせる。慶大は主将・村上を中心にほぼミスのない演技を見せ、得点は8.74点。見事得点では4チーム中1番になったものの、大会規定で金賞は8.80点以上のチームに授与されることになっていたので、慶大は金賞は獲得できず、惜しくも銀賞となった。

団体に挑む慶大チーム
〈慶大の得点〉
投げ | 受け | 得点 |
山下 翔太郎 杉本 晃祐 村上 滉 | 勝俣 慶柾 古田 悠希 林谷 彬生 | 8.74 |
(取材:柄澤晃希、山内悠暉)
試合後インタビュー
村上滉(商4・慶應)
――競技会を振り返って
私は今日はコンディションが良くなかったんですけど、自分の得意としている杖技の部分で金賞を獲れたのはすごく良かったかなと思います。
――主将としてこの日のチームは
杖技以外の部分ですと、私はあんまりコンディションがよくない状況の中で他の部員たちが、下級生も含めていい所まで点数を上げていってくれたのがチームとして良かったと思います。
――今後に向けて
今日の大会の盛り上がり、チームの勢いを踏まえて11月の上旬にある早慶定期競技会でもこの力を存分に発揮して良い成績が収められるように頑張っていきたいと思います。

村上
古田悠希(経2・慶應)
――体技の優勝について
大体のペアが4年生と2年生とか、4年生と3年生のペアだったのに比べて、ぼくらのペアは2年生と2年生で一番下っ端だったんですけど、それで負けるのは悔しいので、練習を重ねて良かったと思います。
――個人としては最優秀賞となった
剣技に関しては特段追い込みをやったというよりかは、普段剣を振っているのが結果に出て良かったと思います。
杖技に関しては去年も銀賞で、「今年は金賞を」と思っていましたが、高校1年生の頃から憧れの主将が優勝して、悔しいと共に嬉しい気持ちです。
体技に関してはペアともずっと仲が良くて「絶対に金賞を取るぞ」と誰よりも稽古してきた自信があるので、結果が出て良かったです。
――塾高の頃に合氣道を始めたと聞いたが、高校の部活で合氣道をやるのは珍しいのでは
そうですね、高校の部は塾高等学校がほとんどの大会です。
――合氣道を始めた理由
正直なところだと、土日がオフだったので(苦笑)、でもすぐ沼にハマって、大学まで続けてきました。
――合氣道の魅力
スパッと技が決まったときの気持ち良さが何回かに一回あって、こういう本番で出せるとやっていて良かったなと思います。
――11/8の早慶戦に向けて
2種目出場するので、慢心せずにこの調子で慶應が優勝できればと思います。

古田