【應援指導部】神宮に輝いた六連星 東京六大学が一つになり大学日本代表を後押し/侍ジャパンU-18壮行試合 高校日本代表vs大学日本代表

應援指導部

8月29日、明治神宮野球場で「侍ジャパンU-18壮行試合」が行われた。3塁側で高校日本代表を後押ししたのは、「美爆音」で知られる習志野高校吹奏楽部。対する1塁側には、應援指導部を含む東京六大学応援団連盟が集結した。普段はライバルとして競い合う6校が「六連星」のもとで一つになり、大学日本代表へ熱い声援を届けた。世代や大学の垣根を越え、2万人超が見守る神宮を沸かせた応援の模様を振り返る。

 

試合前には、東京六大学それぞれの第一応援歌が披露された。普段は各校の選手を後押しする応援歌が、この日ばかりは大学日本代表の勝利を願う一つのステージをつくり上げる。試合が始まると、六大学各校が回ごとに持ち回りで応援を担当。各校の伝統と個性あふれる応援が次々と神宮を彩り、大学代表応援席が一体となって選手たちを後押しした。

1回の応援を担当したのは法政大学応援団。『若き日の誇り』が神宮に響く中、2死から榊原七斗(明大4年・報徳学園)が安打で出塁する。『チャンス法政』に入ろうかという場面で、4番・渡部海(青学大4年・智辯和歌山)が適時三塁打を放ち、大学日本代表が先制。その一打に呼応するように、大学代表応援席には法政大学校歌が鳴り響き、スタンドの熱気は一気に高まる。

その裏、U―18日本代表の攻撃では、習志野高校吹奏楽部が奏でる『アフリカン・シンフォニー』が圧倒的な音圧で神宮を包み込んだ。2死から大学日本代表の失策で出塁すると、4番・山田凜虎(智辯和歌山3年)が左翼への適時二塁打を放ち、すぐさま1―1の同点に追いつく。好機では『レッツゴー習志野』も鳴り響き、「美爆音」と称される大迫力の演奏が高校日本代表の攻撃を後押しした。

2回は應援指導部が応援を担当。先頭が倒れた後、『アニマル』が流れる中で打席に立ったのは慶大の今津慶介(総4・旭川東)。慶大の担当回で迎えた慶大選手の打席。その今津が右前安打を放ち、大学日本代表の猛攻の口火を切った。

小林隼翔(立大3年・広陵)の打席では『突撃のテーマ』がスタンドを包む中、左翼席へ勝ち越しの2点本塁打。大学日本代表が3―1とリードを奪うと、得点を祝う『若き血』が神宮に響き渡り、大学代表応援席は大きな盛り上がりを見せた。

攻撃の勢いは止まらない。境亮陽(法大2年・大阪桐蔭)が安打で出塁すると、盗塁などで2死三塁の好機をつくる。赤堀颯(國學院大4年・聖光学院)の打席では『朱雀』が奏でられ、その赤堀が中前適時打を放ってさらに1点を追加した。榊原の打席では『ダッシュケイオウ』。その声援に応えるように、榊原も右翼への適時二塁打を放ち、再び『若き血』が神宮を包んだ。

なおも4番・渡部が右前適時打を放ち、この回一挙5得点。得点を重ねるたびに『若き血』が奏でられ、大学代表応援席のボルテージも高まっていった。打者一巡して再び山里の打席を迎えると、『朱雀』が再び演奏される。慶大が応援を担った一回は、慶大・今津の一打をきっかけに大学日本代表が一気に攻勢を強める、印象的なイニングとなった。

7回にも再び應援指導部が応援を担当。終盤の神宮に『若き血』が響く中、この回の攻撃は終了した。それでも大学日本代表は序盤に築いたリードを守り抜き、7―1で勝利。普段はライバルとして向き合う東京六大学の6校が、この日だけは同じ大学日本代表を応援する仲間として声を重ねた。「六連星」のもとに集った各校の応援が、神宮の一夜を鮮やかに彩った。

 

(取材、記事:小野寺叶翔 取材:野田誉志樹)