【野球】投手陣踏ん張れず終盤5失点 10残塁で好機逃し今季初黒星/東京六大学野球 2026秋季リーグ戦 法大2回戦 @明治神宮野球場

野球戦評

10月4日(日)東京六大学野球2026秋季リーグ戦 法大2回戦 @明治神宮野球場

前日の試合で4-1で勝利した慶大は4回表、吉野太陽(法4・慶應)が富田櫂成(営1・帝京大可児)から適時打を放ち先制する。先発の広池浩成(経4・慶應)は6回まで法大打線相手に被安打1に抑える。しかし7回裏、代打・土肥憲将(キャリア4・鳴門)の三ゴロ間に三塁走者が生還。広池は四球で出した走者を一塁と二塁に残して降板する。代わった熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)が連続四死球を与え、逆転を許す。8回表、林純司(環3・報徳学園)が一時同点となる適時二塁打を放つも、その裏、4番手・沖村要(商4・慶應)が内野安打と連続四球で満塁のピンチを作り降板。5番手・水野敬太(経3・札幌南)が代打・只石貫太(営2・広陵)に適時二塁打を浴びるなど、この回3点を失う。最終回は助川太志(グローバル4・茗溪学園)に抑えられ、2-5で今季初黒星となった。

123456789計
慶大0001000102
法大00000023×5

慶大バッテリー:広池、熊ノ郷、鈴木佳、●沖村、水野ー吉開

法大バッテリー:富田、秋田、菊池斗、〇助川ー井上和

慶大本塁打:なし

法大本塁打:なし

前日の法大1回戦では、先発・渡辺和大(商4・高松商業)が4回表に井上和輝(法2・駿台甲府)に先制弾を浴びる。しかし6回裏に横地広太(政4・慶應)が助川から2年ぶりの今季1号本塁打を放ち、同点に追いつく。8回裏に小原大和(環4・花巻東)が意地の適時内野安打を放ち、これが決勝点に。最終回は小宅雅己(環1・慶應)と渡辺憩(商3・慶應)のバッテリーで締め、4-1で勝利した。

この試合の先発投手は広池。これまで東大と立大相手に失点しておらず、防御率は0.00、10月3日時点でリーグ1位の成績である。しかし前回登板の立大2回戦では球数がかさみ4回89球で降板。今季2勝目とはならなかった。この試合では強打の法大打線を相手に球数を抑え、できるだけ長く投球することが鍵となる。

先発・広池

打線は2回表、1死から一宮知樹(経2・八千代松陰)が左安打を放つと、暴投で二塁に進塁。続く林純が遊安打を放ち、1死一、三塁の先制のチャンスに。しかし吉野が痛恨の一併殺打に倒れ、先制とはならず。3回表も1死から吉開鉄朗(商4・慶應)が中安打と今津慶介(総4・旭川東)の死球で2死一、二塁になるも、小原は二ゴロに倒れる。

2回裏、先発・広池は先頭の井上和に四球を許す。さらに盗塁を決められ1死二塁のピンチになるも後続は打ち取る。結果的に広池は3回を37球被安打0にまとめる。

4回表、先頭の中塚遥翔(環3・智辯和歌山)が遊失で出塁すると、林純が右安打を放ち、1死一、三塁に。ここで吉野が中前適時打を放ち先制する。なおも1死一、三塁だったが、八木陽(法3・慶應)は空三振、吉開は三ゴロに倒れ、複数得点は挙げられず。

先制打を放った吉野

打線は5回、6回と秋田康介(法1・大分舞鶴)に完璧に抑えられ、広池も6回を79球被安打1に抑える好投を披露し投手戦に。

7回表、2死から吉開鉄朗が右翼線に落ちる二塁打、横地が死球を受け一、二塁のチャンスをつくる。ここで投手が菊地斗夢(営1・旭川北)に代わる。今津が三失で出塁し、2死満塁の絶好機を作るも小原が二ゴロに倒れる。

7回裏、ここまで好投を続けていた広池は先頭の井上和に左中間への三塁打を浴びる。その後四球で走者を出し、1死一、三塁になると代打・土肥の三ゴロ間に三塁走者の生還を許し同点に。続く小川大地(営3・大阪桐蔭)に四球を許したところで広池は降板。7回2死97球被安打2だった。代わった熊ノ郷は連続四死球を与え、痛恨の逆転を許す。ここで慶大は3番手・鈴木佳門(経2・慶應)にスイッチ。後続を二ゴロに打ち取り、安定した投球を見せる。

ピンチを凌いだ鈴木佳

8回表、前日の法大先発・助川から先頭の中塚が二塁打を放つ。二塁に代走・丸田湊斗(法3・慶應)を置いて、一宮は右飛に倒れるも三塁に進塁。ここで林純が左翼線に適時二塁打を放ち、同点に。さらに吉野が右安打を放ち、1死一、三塁と勝ち越しのチャンスを作る。しかし上田太陽(商4・國學院久我山)、吉開と連続三振を喫する。

同点二塁打を放った林純

その裏、「頼むぞ沖村!」のコールで沖村がマウンドに上がる。しかし先頭の中村騎士(営3・東邦)に三安打を浴びると、その後2連続四球を与え、全ての塁が埋まる。ここで沖村は降板。満塁の状況で急きょマウンドに上がった水野は代打・只石に右越えの適時二塁打を浴び2点勝ち越され、これが決勝打に。慶大は吉田大吾(キャリア2・星稜)の犠飛でさらに突き放され、2-5に。

3点差を追う9回表。一矢報いたい場面だったが、助川の前に手が出ず試合終了。今季初黒星となった。

この試合を糧に法大戦で勝ち点を挙げたい

終わってみれば慶大はこの試合、法大打線を4安打に抑えたものの8つの四死球を与えた。特に7回に広池が2四球、熊ノ郷が四球と押し出し死球、8回に沖村が2四球と、失点した回で計6つの四死球を与えている。翌日の試合ではより制球を意識した投球に注目したい。

打線も2回、3回、7回とチャンスを作るも凡退。得点した回でも得点してから連続で凡退するなど複数得点を奪えず、結果的に慶大は9安打放ったものの得点は2点に留まった。度重なるチャンスであと1本が出なかった慶大、相手にもらったチャンスを残さずものにする法大の対照的な攻撃がこの試合の勝敗を分けたといえるだろう。

翌日に3回戦が行われる。春秋連覇に向けどうしても落とせない法大とのカード。この試合を糧に制球の安定した投球で相手打線を抑えることと、さらなる打線の爆発に期待したい。

(記事:奈須龍成/写真:河合亜采子、神戸佑貴、山内悠暉、原田武郎)

◆慶大野手成績

位置選手1回2回3回4回5回6回7回8回9回
[8]9横地広太(政4・慶應)見三振一ゴロ空三振死球一ゴロ
[4]今津慶介(総4・旭川東)二ゴロ死球一ゴロ三失二ゴロ
[D]小原大和(環4・花巻東)空三振二ゴロ空三振二ゴロ空三振
[9]中塚遥翔(環3・智辯和歌山)右飛遊失二ゴロ右2
R8丸田湊斗(法3・慶應)
[7]一宮知樹(経2・八千代松陰)左安中飛一ゴロ右飛
[6]林純司(環3・報徳学園)遊安右安中飛左2
[3]吉野太陽(法4・慶應)一併殺打中安空三振右安
[5]八木陽(法3・慶應)空三振空三振
H吉田雄亮(商4・慶應)一飛
5上田太陽(商4・國學院久我山)空三振
[2]吉開鉄朗(商4・慶應)中安三ゴロ右2空三振

◆慶大投手成績

選手投球回打者投球数被安打被本塁打与四死球三振失点自責点
先発広池浩成(経4・慶應)6 2/32697204722
2熊ノ郷翔斗(環2・桐蔭学園)0 0/329002000
3鈴木佳門(経2・慶應)0 1/313000000
4沖村要(商4・慶應)0 1/3428102033
5水野敬太(経3・札幌南)0 2/335100000