慶應スポーツ新聞会

【男子テニス】春関クライマックス!16年ぶりダブルス優勝

関東の強豪の意地がぶつかる春関ダブルス、その決勝の舞台に立ったのは、慶大の主将であり過去2回決勝戦で優勝を逃してきた加藤(環4)と、シングルス初戦敗退の屈辱を味わうも仲間の支えによってコートに戻ってきた近藤(環2)だ。その相手は早大の廣田・古田ペア。奇しくも昨年全日本選手権室内大会で敗れた因縁の相手だ。関東の頂点、そして己のプライドをかけた負けられない戦いの火蓋が切って落とされた。

加藤のサービスゲームで始まった第1セット、最大の武器にして最強の威力を誇るサーブが次々と相手コートに突き刺さり、幸先よく滑り出す。さらに互いにサービスキープしあい迎えた第4ゲーム、これまでの対早大戦においていつも課題であったリターンで近藤がいきなりのエース。リターンとボレーのかみ合ったこのゲームでブレークに成功し、3-1とリードを築いた。しかし、ここで大学王者・早大の看板を背負う相手が粘りを見せ、じわりじわりと追い上げられる。一進一退、試合は手に汗握るシーソーゲームに。テンポのよいサーブ、ボレーで危なげなくサービスキープするも、「相手もすごくいいプレーを出してきた」(近藤)ため、なかなかその牙城を崩せない。だが5-4で挑んだリターンゲーム、ついにその拮抗が破られた。近藤のえぐるようなストロークで相手を動かし、窮まった返球をネットで待ち構える加藤が容赦なくたたく。プレッシャーを感じた相手のミスも重なり、「やることを本当に明確に」(加藤)した慶大に第一ゲームの軍配があがった。

続く第2セットでも慶大ペアは「攻撃の手を緩めず」(加藤)、相手を追い詰めていく。加藤のビッグサーブも衰えを見せず、第1ゲームをものにすると、第2ゲームでは近藤のリターンがストレートを貫き、動揺する相手を突き放す。なんとか反撃に転じたい相手は浅く落としてミスを誘うが、それもローボレーから着実に組み立て、その追随を許さない。攻守のかみ合った慶大ペアにもはや死角はなく、相手に1ゲームしか許さず、圧倒的な勝利を収めた。

「とりあえずほっとしたというか、嬉しかった」(近藤)――。昨年の王座決定戦後、長い冬の間に失いかけた自信と誇りは、確実にその手に取り戻した。この決勝で幾度も宿敵・早大に破れ、流した涙は、彼らの中により強く確かな信念を育てている。また、多くの慶大選手の本戦出場、その先への躍進が示すように、新チームの試行錯誤も「成果は徐々に出始めている」(加藤)。優勝トロフィーとともに、大きな手応えをつかんだ慶大庭球部が夏、秋に待ち受ける全国大会へ向けて勢いよく走り出した。

 

試合後コメント

加藤主将

(優勝したときのお気持ちは)そうですね、学生大会で、優勝するのは初めてだったので、三回目の決勝で優勝できてうれしかったです。(第一セットは互いにサービスキープが続きましたが)やることを本当に明確にして、自分たちができる最高のパフォーマンスをしようと言っていたので、焦ることなくしっかりできたと思います。(第二セットで大きくリードできた要因は)序盤でちょっと、リードできたので、そこで攻撃の手を緩めずに自分たちをもう一段階上げることができたと思います。(準決勝の相手はシングルスで敗れた今井選手のペアでしたが難しさは)いや、全く別物だと思っていたので特に気にしませんでした。(準決勝の流れは)相手が結構ストローカーなのでしっかりボレーを堅く堅くやっていけば勝てるだろうと思って堅くプレーしました。(今大会ダブルス優勝の鍵となったのは)やっぱり基礎というか、サーブやリターン、ファーストボレー、チャンスボールをほんにきちっと強気でできるかという、ところだったと思います。(今大会ペアの近藤選手との息は)はい、良かったと思います。(決勝の前にはどんなことを話し合いましたか)やることをやって、とにかく元気だしていけば負けるはずはないということを言いました。(今大会での収穫は)何をやれば勝てるのかということがわかったので、これからもそれを伸ばしていければ。駆け引きだったりとか、そういうところが上手くなってきているので、今後もしっかりやっていきたいです。(今大会全体を振り返ると)今までやってきたことの成果は徐々に出始めていると思いますが、やっぱりもう一人一人がもう一段階上に登らないといけないかなと感じました。(次の早慶戦に向けて意気込みを)本当に、日本一になるのは慶應だと思っているので、ダブルスからしっかり三本取っていきたいです。

 

近藤

(優勝の瞬間は)とりあえずほっとしたというか、嬉しかったです。(シングルスでの敗戦からどのように気持ちを切り替えましたか)正直最初はショックでした。春関のシングルスにはすごくかけていましたし、調子も悪くなかったのでいけるかなって思っていました。その中で今まであまり負けたことのない相手に負けてすごく悔しかったし、テニスをもうやりたくないという気持ちになってしまったんですけど、竜平さんとか、大地さんに支えられて、僕もこのままじゃいけないと思ったので、ダブルスに集中してやれたと思います。(第一セットは競りましたが)相手もすごくいいプレーを出してきたので、6-4のスコアは仕方がない。自分たちも、悪くなかったので、第一セットをなんとか取れてよかったです。(第二セットでは相手を突き放しましたが)こちらが第一セットよりももっと積極的にいけたということもあるし、やっぱり決勝なので、相手もプレッシャーの中でプレーしていたというのが一番大きいかなと思います。(優勝の鍵となったのは)やっぱりその気持ちの切り替えというのがすごくよかったです。あとは大地さんとすごく話し合ったりして二人でダブルスができたのがすごくよかったのかな、と思います。(今大会での収穫は)もちろんダブルスで自信がついたのと、シングルスでもいろいろな試合を観たりして、まあ悔しかったんですけど、自分のテニスをもっと考えなきゃいけないというか、すごくいい経験になったと思います。具体的にはあまり言いたくはないですけど、いい経験になってよかったです。(早慶戦に向けて意気込みを)単複全部とって、絶対チームで勝ちます。

 

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