慶大のインサイドを支えてきた大黒柱岩下達郎選手(総4)。
常に向上心を忘れない岩下選手は今年最上級生となり集大成の年。代表の経験や昨季の反省、今季の抱負を語ってもらった。
―昨シーズンを振り返って
昨シーズンは最後の最後で勝ちきれないっていうのが2回連続で続いて、目標達成出来ずに、終わってしまったので、そういう意味では一言でいうと悔しい1年でした。
―去年の慶大の成績については
成績としては胸をはって誇れるものだとは思います。優勝することも出来ましたし、準優勝するってことも大変なことなので。そういった意味では価値ある成績だと思いますけど、目標が優勝であっただけに、誇れる面満足いかない成績だったかなと思っています。
―連戦が続くリーグ戦における体調管理については
一応試合に出場させてもらう立場として責任を持って、体調管理、コンディショニングは徹底してました。食事面の面も実家なので、親に助けてもらいながらしっかりと栄養面で調整して、あの時はインフルエンザとかがはやっていたんですけど、徹底した手洗いうがいとか地道なところを徹底して、絶対に体調を崩さないようにしていました。
―モチベーションの維持は
モチベーションの維持が課題だったと思います。僕は特にモチベーションに波があると言われて課題だったんで、そういったメンタル面でひとつ成長しきれなかったのかなという反省があります。
―印象に残っていた試合は
個人的に3つくらいあって。ひとつは春の東海戦。ブロックして終えられたんで個人的には印象に残っています。二つ目はリーグ戦の筑波戦です。あの負けが悔しくて絶望感で、そういった意味で印象に残っています。インカレの準決勝の青学戦はいい意味で印象に残っています。あのパフォーマンスだったらどこにも負けないというような思いが試合中からも自信として湧きましたし、ゾーンに入るというか、集中しきっていて研ぎ澄まされた状態を感じた1戦だったなと思います。
―昨季のチーム状況は
試合としては田上さんと大祐(小林)さんに頼っていたところがあって、そういった意味では柱が抜けたんで、柱として二人に頼っていた部分があったと思います。チームとしては人数が多くてまとまるのが大変なので、Aチーム、Bチームで一緒にやったり分けたり変えていたんですけど、チームとしてのところにちょっとした不和がありました。結果から見ると一体になれなかったというか、同じ目標にみんなで向かわなかったかなというのがありました。
―現在のチームの雰囲気は
今は始まったばかりで僕らも度々育成キャンプとかで抜けているんでまだなんとも言えないんですけど、新入生が入ってくるとだいぶ違ってくると思います。今はちょっと厳しくっていうのを前面に押し出してやっているんですけど、今ひとつ練習に元気というか主体性がないかなと思っています。そういった中でチームの雰囲気を上に僕らが仕向けていかなければいけないので早い段階で修正したいと思っています。
―主将が二ノ宮選手になったが
とてつもない時間話し合ったんで僕らの中では本当に納得いった決断だったと思います。
―ユニバーシアードなどの代表経験については
本当にさせてもらえるだけのことすべてさせてもらえてるんで、そうした中で吸収して成長していきたいと思ってます。ただ体も一時期インカレくらいがピークでそこから体重も落ちてしまったんで、そういった面で今ひとつしっかりものに出来てない感じです。その経験をしっかりとスポンジのように吸収してすべてを体現していきたいなと。今年1年が最後なので、崖っぷちに立ってがんばりたいと思います。
―3年間慶應バスケ部で得たものは
難しい質問ですね(笑)僕の中では1年目の2部落ちとふるわない成績というのがある意味人生の中で初の挫折ですかね。それが僕の中で一番すばらしい経験になったと思います。
―今年はどのようなプレイスタイルで臨みたいか
僕の任されているポジションというのはチームでも代表でも5番ポジションですが、僕の場合1on1で得点するシーンがめっきり少ないと思います。それは自分でも自覚していて、ポストの1対1っていうのをオフェンスディフェンス通して強化してインサイドとしてのポジションを確立した上でチームの支えになったらいいなと思います。
―ライバルだと思う大学や選手は
あんまりライバルというのはないですかね。戦う相手一人一人がライバルだと思いますし、後は単純にスポーツにおいて厳しい練習を積む上では自分との戦いというか自分に負けないように頑張らないとなと思います。
―期待している下級生や新入生は
4年生、田上さん、大祐さんが抜けてスタメンの席が二つ空いているんですけど、順当にいけば僕と祐典(酒井)と二ノ宮がスタメンで出ると思います。その上で二つの席を争ってほしいです。そういった意味で誰っていう特定はせずに出来ればみんなに自分が試合に出るんだっていう気概をもって頑張ってほしいなと期待しています。
―今年ここを一番見てほしい所は
慶應のカラーで3年間培ったものを基盤にバスケットボールにひたむきにプレイする姿を慶應の代表として体現したいと思ってます。そこを見てほしいです。
―個人的な目標や抱負は
個人的に目標に掲げた優勝というのは絶対に成し遂げたいと思っていて去年負けた早慶戦とインカレ決勝といのは本当に勝ちたいです。代表として李相伯とかに行くんですけど、それも今年で最後なので自分が代表に入っても試合に出てしっかりと役割を果たせる選手になりたいなと思っています。
特集取材・筬島茂久 梶ヶ野翔太
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