慶應スポーツ新聞会

【競走】箱根駅伝予選会直前インタビュー② プレイングマネージャー木下雄登

木下雄登選手

木下雄登選手 

第2弾では、長距離パートの、プレイングマネージャーである木下雄登(薬4)選手にお話を伺った。選手として厳しい練習を積みながら、今年からはチームをサポートする役割を多く担っている。駅伝はチームの総合力が試される舞台である。「間近で部員たちの頑張りを見てきた」木下選手に、去年の箱根駅伝予選会からの1年間、慶大競走部長距離パートの伝統、注目選手について語っていただいた。

・今年一年を振り返って

 

――木下選手はプレイングマネージャーを務めているが

 

1年生から3年生までは選手として箱根駅伝出場を目指して走ってきました。しかし体調不良を機に、かなり厳しい決断だったのですが、自分が目標としていた「走りで慶大に貢献する」ということは諦めました。しかし3年間の選手としての経験を伝えることは可能だと思い、マネージャーとして今年はチームに貢献しています。4年生なので主将を支えるのはもちろんですが、今年から就任したコーチと選手のコミュニケーションをとりやすくすることを意識していました。

 

――昨年の予選会以来、チーム作りはどのように進んでいったか

 

練習から走行距離を増やしていこうという方針でした。僕たちより強い学校はやはり、それだけ練習で走り込んでいます。強くなるためにはまず走り込むことが大事です。これまでの水曜日・土曜日での集団トレーニングを、今年は日曜日も設けることで練習量を増やしていきました。

 

――新チームが始動してからの雰囲気はどうだったか

 

約20人の長距離を走る選手のうち、4年生が4人、3年生が9人と上級生が多いチームです。クレバーなチームだったんじゃないかなと思います。春の大会では4年生が怪我で出られない状況で、3年生が活躍してくれました。来年度主将になる予定の門出(理3)はハーフマラソンでの自己記録を大幅に伸ばしました。内山(商3)は大学から陸上を始めたのですが、春の大会ではものすごい成長を見せつけてくれました。必ず主力となってくれるはずです。

 

――夏合宿ではどのような点を強化したのか

 

今年はマネージャーとして選手をサポートしている

今年はマネージャーとして選手をサポートしている 

夏合宿は今年4回ありました。菅平合宿(4泊5日)で2回、それに加えて紋別合宿(9泊10日)と河口湖合宿(3泊4日)というスケジュールでした。例年は3回なのですが、今年は河口湖合宿が増えました。目的は、予選会に向けての感覚の調整です。例年より調子を良くしようということです。夏の練習でのコーチのコンセプトは「とにかく走り込もう」ということでした。例年は8月で走行距離700キロを超えればトップクラスの数字だったのですが、今年は主将の齋藤(総4)を中心に大幅に走行距離が増えました。齋藤は1000キロを超えましたし、鐡本(理4)は約950キロ、福島(経4)と松田(理4)も900キロに近い数字でした。

 

・慶大競走部長距離パートとは

 

――競走部長距離パートの歴史を教えてください

 

箱根駅伝でも優勝したことがある伝統校です。本選への出場経験も30回あります。箱根駅伝の歴史を語る上で慶大は欠かせない学校ですが、近年は他校の台頭もあり、結果を残せていません。最後に出場したのは、今から18年前です。

 

――OBの方はどのような支援をしてくれていますか

 

過去のOBの方などで箱根駅伝で走られた方にアドバイスをも頂けます。歴史がある部なので、幅広い年代のOBがいます。なので、若い年代の僕たちが少しでも箱根駅伝に近づけるように努力していかなければならないですね。

 

――競走部の伝統が今に引き継がれている部分はどのようなところでしょうか

 

代替わりごとに、練習のスタイルをより良いものに塗り替えていくということですね。その年の代にとって最良なものにどんどん変えていける環境があると思います。自主性に任せられる部分が多いので、頭を使って練習したり、チームの骨格となる部分を作っていけるということは誇りです。

 

予選会に向けて

 

――予選会の持つ意味合いは

 

慶大としては本選に出られていない現状があります。箱根の舞台は大学生の長距離選手にとっては憧れの舞台です。僕たちにとっても、一年間の中でも絶対的な目標となります。

 

――昭和記念公園というコースはどのような特徴がありますか

全長は20キロです。最後の5キロが非常にアップダウンが激しいコースになっています。本選比べるとスポットライトは当たりませんが、様々なドラマがあります。

 

――注目選手を挙げていただけますか

 

主将の齋藤は学連選抜として箱根で走る可能性があります。彼は確かに有力候補で、コーチからもそれを狙えと言われています。しかし、同じ4年の鐡本が「自分も箱根を走りたい。自分も本気で箱根を狙っている」と言ってくれました。その言葉通りに、彼は8月の練習でチームの模範となる働きをしてくれました。その二人がチームを引っ張ってくれました。他には坂庭(総3)ですね。彼は現在1500メートルの選手でした。しかし今回、夏合宿で様々な意見が出たときに、「自分が3年生をまとめたい。些細なことでも言ってほしい。」と4年生に言ってくれました。その後は足の痛みに耐えながら、率先してメニューをこなしていました。その姿は今のチームの強さに良い影響を与えたと思います。下級生の模範となりました。最後は河田(法1)ですね。彼は慶應湘南藤沢高の出身です。元々は抜きんでた選手ではなかったのですが、真面目に練習に取り組む姿が印象的でした。彼は着実に力を付けていて、予選会でも欠かせない存在となっています。

 

競走部一丸となり、予選会に臨む

競走部一丸となり、予選会に臨む 

――慶大競走部はどのような思いで予選会に臨むか

 

この予選会では100人を超える競走部員全員が応援してくれます。予選会は厳しいレースです。特にラスト5キロは非常に辛いものです。そのときに、各パートを超えて全部員が長距離の選手のために応援してくれている姿を見ると感じることがあります。この予選会は長距離だけが戦っているわけではなく、競走部全体で戦っているのだということです。慶大は競走部が一丸となって臨みます。

 

――競走部を応援してくれているファンに一言

 

長距離パートに関して、近年は不甲斐ない結果が続いています。僕も慶大を強くしたいと思って競走部の門を叩きました。部員全員が慶大をもっと強くしたいと思っています。「陸の王者」と形容される慶大だからこそ、我々が盛り上げていきたいです。

 

――ありがとうございました!

 

89回東京箱根間大学駅伝競走予選会(箱根駅伝予選会)は、10月20日(土)9時30分~陸上自衛隊立川駐屯地‐立川市街地‐国営昭和記念公園において開催されます。

(取材・黒瀬 健太郎)

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