慶應スポーツ新聞会

【バスケ】リーグ戦最終週 首位チームの勢いを止められずに敗戦 白鴎大戦

 

「支柱になるのは上級生でなければいけないと思う」(本橋)

2012/10/27(土) @東洋大学総合スポーツセンター

第88回関東大学バスケットボールリーグ戦 白鴎大戦

9週間に渡って行われてきた関東大学リーグ戦も、いよいよ最終週。入れ替え戦回避のために2連勝を目標としていた慶大だったが、7位の神奈川大学がこの日の試合に勝利。8勝目を手にしてしまった。これにより、直接対決の得失点差で劣る慶大は、2連勝しても神大を追い抜くことが出来なくなり、入れ替え戦に回ることが決定してしまった。失意の中、今後のためにも切り替えて勝利を収めたい白鴎大戦に臨んだが、結果は敗戦。チームとしての真価が問われる重要な一戦は、黒星に終わってしまった。  

2012/10/27(土) @東洋大学総合スポーツセンター
第88回関東大学バスケットボールリーグ戦17日目 白鴎大戦
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 16 16 26 17 75
白鴎大 28 22 22 15 87
◆慶大スターティングメンバー
  選手名(#背番号・学部・学年・出身校)
PG #16 伊藤良太(環2・洛南高)
SG #18 大元孝文(環1・洛南高)
SF #8 蛯名涼(法3・洛南高)
PF #14 権田隆人(政2・慶應高)
C #7 本橋祐典(環3・佼成学園高)
 

ベンチスタートとなった福元は、25分間安定したプレーを披露

この日の第2戦で神大が勝利し8勝目を手にしたため、入れ替え戦が決定してしまった慶大。とはいえ、負けて良い試合などない。現在リーグ戦首位の白鴎大に勝利し、入れ替え戦へ向けて弾みを付けるためにも、強豪に対して強気に挑んで行こうと試みる。しかし、立ち上がりから慶大は流れを掴むことが出来ない。ゴール下にそびえ立つ白鴎大#30トゥーレイ・アビブの高さの前に、シュートを決められず。オフェンスで攻めあぐねると、そこから速攻を出されて失点。ディフェンスでは高さと跳躍力を併せ持つ白鴎大に「リバウンドを取られてしまった」(伊藤)。これにより、お家芸である堅守速攻の形を封じられることになった慶大。伊藤のスリーポイントで状況を打開しようと試みるも、その後もらしさを見せることは出来ず。相手に終始ゴール下を支配されてしまうと、途中でゾーンに変わった相手ディフェンスに対し反撃の気配は薄れて行ってしまう。終了間際、福元(環1・福大大濠高)のカットインから権田への合わせという良い形で相手ディフェンスを崩すことに成功するも、直後に蛯名が3つ目のファウル。これは自身のスリーポイントで取り返すが、最後まで白鴎大に圧倒された第1Q。16-28と大きく離されてしまう。 少しでも差を縮めたい慶大の第2Qだったが、先に仕掛けたのはリードしている白鴎大だった。ボールマンに対して強いプレッシャーを掛けるディフェンスに、慶大は2つのターンオーバーを記録。3点を奪われてしまい、このQの主導権を白鴎大に奪われてしまう。たまらずタイムアウトを要求し、立て直しを図った慶大は、直後に本橋が蛯名との合わせからゴール下で得点。続くプレーでも蛯名がポスリーポイントを決めて10点差まで詰め寄ると、今度は本橋が留学生センターを相手に奮闘。フックシュートやレイアップで堅実に加点し、差を詰めようとチームを鼓舞する。だが、チームが25点目をマークした直後に権田が3つ目のファウルを犯すと、そこから慶大の得点が停滞。その間にゴール下やカットイン、3ポイントを武器に得点を重ねて行く白鴎大に、慶大は苦しい戦いを強いられる。得点が止まってから4分後、残り2分45秒に伊藤がスリーポイントを決めるまでの間に白鴎大が積み重ねた数字は11。リードにして21点を、白鴎大に許してしまう。権田のリバウンドや大元のスティールからのレイアップで4点を奪うも、大きく離れた差は埋められず。32-50の18点差で後半を迎えることに。

4Qに無念の負傷退場となった蛯名。入れ替え戦に向けても怪我の具合が心配される

一桁差まで詰めたい慶大は、3Qを蛯名のタップシュートでスタート。すると、ここからディフェンスがようやく形になり始める。「ディフェンスで粘ることが出来た」(本橋)慶大はバックコートで強いプレッシャーを掛けると、これが相手のターンオーバーを誘発。その隙を逃さず突き、大元のジャンパーやフリースロー。そして、権田によるこの日最初の速攻が決まると、白鴎大にタイムアウトを請求させることに成功。ようやくリズムを掴み始める。タイムアウト後も勢いを落とさなかった慶大は、蛯名→権田のホットラインから4点を重ね、遂に44-54。一桁差が見えるところにまで詰め寄って来る。しかし、この日の慶大は流れを掴み取れない。続くプレーで相手エースにスリーポイントを決められると、それまでは抑えることが出来ていた白鴎大攻撃陣の導火線が再び着火。4分間を2得点に抑えられていたのが嘘だったかのように得点を奪われて行く。慶大も負けじと福元の速攻やミドル、蛯名のゴール下、権田のベリメーターからのジャンプシュートなどで得点。再度11点差まで詰め寄り、一桁差を目指すも、白鴎大のスリーポイントがブザーと共にネットを通過、14点差の58-72で4Qへ。 その4Qは、両チーム共にミスが多発。その間に点差を縮めたい慶大だったが、フィニッシュの部分でシュートを決め切ることが出来ず。そして残り7分には、更なるアクシデントが慶大を見舞う。スリーポイントを放った蛯名が、着地に失敗し足首を負傷。離脱を余儀無くされてしまう。この暗雲を何とかして振り払いたい慶大は、大元のスリーポイントや本橋の連続得点で追撃。点差を詰めにかかるも、自分達のミスなども重なり、結局一度も一桁差にまで迫ることは適わず。終了間際に伊藤が連続得点を奪い計75点を記録した慶大だったが、86点を奪われた白鴎大の得点力の前に撃沈。最終週の初戦を、手痛い黒星で終えることとなった。

直前に入れ替え戦が決まってしまったショックもあってか、試合の入りで集中力を欠いてしまった慶大。これには指揮官も、チーム状況を「分かって無い」(佐々木HC)と叱責。試合前のショックをコート内にまで引きずってしまったことには問題が残る。勝ち負けが順位に関係が無くなろうとも、大きな衝撃を試合前に受けようとも、試合は試合。常に勝利のみを目指す慶大の姿勢、「チャレンジャー精神」(権田)を変えてはいけない。順位が確定しようとも、慶大にとってこの2試合は、入れ替え戦に直結する大切な試合なのだから。 長かったリーグ戦も、明日が最終戦。2ヶ月に渡る戦いにも、遂に終止符が打たれることとなる。明日勝利することが出来れば、2部残留に向けて大きく前進出来る筈だ。「この試合にしっかりと臨むこと」と伊藤も語る通り、気持ちは今日で切り替えた。きっと彼らは明日、9週間にも上る戦いの日々の集大成をコートで体現してくれるだろう。

(記事:大地一輝)

◆試合後コメント

佐々木三男HC

(入れ替え戦が決定しての一戦でしたが)(選手に言ったことは)無いです。というのも、明らかに選手ががっかりしている顔を見たら、話が違うよね、と。残り2試合、どういう状況になろうが全力投球するぞ、って言ってるにも関わらず、周りの結果で表情が変わるような余裕があってはいけないチームなのに、その辺が分かって無いですね。(前半で大きくリードされたが)結局今まで取れないのは、何か自分達の感情があって、それが試合に悪い影響を与えてしまっているせいなんですよ。17試合それを乗り越えられてないですね。それを何回か色んな形で言ってはいるんですが…残念ながら、選手たちにバスケットの形が見えてないです。というか、私がそれを見えるように指導出来てないんだと思います。その辺が全部総合して、今日みたいな試合になったかなと思います。ある意味他力本願的な形になってるんだから、目の前の戦いを真っ直ぐ見て戦うしか無いのに、違うところに気持ちがいっていますね。それが前半のプレーにも、まさに現れています。入れ替え戦っていうのは、実力が30点くらい違うところでもひっくり返る可能性がある。そういうことを分かってないといけません。過緊張するくらい、今日は緊張した中でやりなさいと言ったんだけど、スタートに全然緊張感が無かったですね。(ハーフタイムの指示は)パスは2つ以上してはいけない。3つ目にはシュートを打てるようにしなさいと言いました。早いうちに3ポイントを入れて、あわよくば一桁差に、とね。練習でも3分間頑張ろうよって言ってる訳だから、先ずは3分やって、15点、あわよくば一桁っていうことで。それから途中でタイムアウト取った中で、スタートのところで悪い流れだったのを刺激を与えて少し流れが変わったので、本当は最初からそういう風に出来ればなと思います。そうすれば、こんな前半で届かないような試合にはならない筈なんで。やることをハッキリさせたから、それで少し吹っ切れたかなと思います。(明日が最終戦だが)目の前の相手と戦うという集中力というか、そこに向けて絞っていくということが出来なかったら、やっぱり入れ替え戦も戦えません。勝ったらどうしようとか敗けたらどうしようとかでは無くて、そういう余裕のあるチームでは無いので、真っ直ぐ前を向いて戦うしか無いので。明日もそういう意味で言ったら、ウチと同じ様に怪我人が出て歯車が狂い始めたチームなので、額面通りやれば大敗するような相手では無いと思います。でも、今日みたいな気持ちで戦いに入っちゃうと厳しい戦いになりますね。

本橋祐典(3・佼成学園高)

1ピリ、2ピリともにビハインドをおってしまって、しかも前半でガード陣のファウルがかさんでしまったこともあり、浮き足立ってターンオーバーが増えてしまったり、ゾーンに対応出来なくなってしまいました。僕自身、センターとして、上級生として、強引にでもパスを繋いだりして、助けることが出来なかったのかということをすごく反省しています。あと、アップテンポなバスケというのが僕らの得意な展開だと思うんですけど、そうするべきでない所で慌ててしまったかなと思います。(後半は持ち直したが)後半はディフェンスから速攻が出せたり、ディフェンスで粘ることが出来ました。あとは周りがリング下のこぼれたリバウンドを拾ってくれたので、それはすごく助かりました。(セネガル人センターとの対戦だったが)ローポストの1対1があるわけではなくて、シールからのドライブというのが他の試合を見ても多かったので、とにかく身体を40分間ぶつけ続けて、リバウンドを取れなくても弾き出すということを意識してやったつもりだったんですけど、結果的に10本以上多く取られてしまったので、それは反省するべきことだと思います。(後半戦になり、自身のプレータイムも伸びてきていると思うが)やっぱり順天と神大の週がターニングポイントだと思っていて、そこで上級生が仕事をすればああいう試合ができることがわかったので、そこで少し吹っ切れました。やっぱり競っている場面で、支柱になるのは上級生でなければいけないと思うので、それが理解出来たのは収穫だったと思います。(中大戦に向けて)今日蛯名が怪我をしたんですけど、相手も佐藤さんが怪我をしてるので、条件としてはイーブンだと思いますし、入れ替え戦に繋げる意味でも、自分達のゲームをして、いい内容で勝ち切りたいです。

権田隆人(2・慶應高)

前半でああやってよくない展開になると、試合を通じてよくないのかなって感じてて。まあ後半少し盛り返した部分はあるんですけど、前半あれだけよくないバスケットってのをしてしまったんで、そこが反省です。(後半意識したことは)ハーフタイムの指示であわせのプレーだったりを意識するようにってことを言われたんで、意識してたんですけど。(前半は)やっぱ相手の留学生センターに物怖じして、外からのシュートが増えたりだとか、あとはちょっと難しいシュートになってしまったなていうのが反省です。後半はそのセネガルの人に対しても引きつけて中にパスとかそういうあわせのプレーってのができてたのは収穫だと思います。スカウティングでセネガル留学生をひっぱりだして中でオフェンスするって言われていたにもかかわらず、そういうプレーが前半からできなかったのが反省としてありますね。(ファウルは)このリーグ戦を通してファウルってのが自分の中で課題なんですけど、いっつも吹かれてるんで、やっぱその僕のファウルに対する基準の甘さっていうか判断の甘さみたいのがすごいあると思うんで、ギリギリを攻めるじゃないですけど、上手く守らなきゃいけないかなと思ってます。(明日に向けて)リーグ戦最後の試合なんで、入れ替え戦は決まっちゃってるんですけど、入れ替え戦に向けて僕たちがやらなきゃいけないことはまだまだありますし、入れ替え戦は下との入れ替え戦になりますけど、中央は上との入れ替え戦が決まってて、いい経験になると思うので、相手が格上だというふうに思わず、物怖じしないで、それにチャレンジャー精神ってのも忘れないようにして、戦っていきたいと思います。

伊藤良太(2・洛南高)

前半に18点差をつけられたのが大きかったです。前半相手のゾーンに対してハイポストにあてることが出来ず、慌ててしましました。前半ディフェンスでやられてしまいましたが、ゾーンの部分でハイポストにあてて前を向くことが出来なかったのが最大の反省点です。(試合前に入れ替え戦が決まったが)入れ替え戦に回ることは仕方ないと思っていました。それとは関係なしに、先ばっか見るのではなくこの試合にしっかりと臨むことが大事だと思っていました。それがチームのためになりますので。なので集中してこの試合に挑みました。(白鴎大で意識した選手について)アビブ選手や柳川選手を特に意識しました。アビブ選手にリバウンドを取られてしまったり、柳川選手にドライブされてしまったりと、スカウティングで意識したことを守れなかったです。(1Qのディフェンスについて)スカウティングで意識したことを守れていましたが、外のシュートを決められたり、そこで自分たちの出鼻を挫かれました。(2Qの佐々木HCからの指示は)オフェンスのゾーンに対してハイポストにあてること、ディフェンスは前からプレッシャーをかけることで相手の流れを止めることです。(チーム全体でファールが多かったことについて)今日は軽い笛でした。それに対して一人一人が対応できなかったのがファールが多かった要因です。1Qで審判を見極めて後で対策を練る必要があります。(ゲームの組み立てで意識したことは)自分たちの持ち味である速攻はいつも意識しています。その中でも、白鳳大はリバウンドが強いので、それを取ることを意識しました。しかし、セカンドリバウンドを取られてしまったり、ゲームを組み立てる部分で反省が残りました。そこは切り替えてディフェンスからの速攻を頑張っていきます。(自身のプレーについて)外のシュートが入りませんでした。その中で、中央にドライブで切り崩そうとしましたが、アビブ選手にブロックされてしまいました。自分が調子悪い時にどのように泥臭いディフェンスだったり、ルーズボールだったりを地道にやることがチームに貢献する近道です。(最終戦に向けて)入れ替え戦は決まってしまいましたが、観客やチームメイトのためにも全力で戦いますし、ここで勝つことが入れ替え戦にもつながっていくと思います。

大元孝文(環1・洛南高)

まず1クォーター目の開始一分でポイントを抑えようっていう所の、♯2の石川選手のリバウンドの部分で、僕がそこをちゃんと抑えられていなくて、リバウンドを2本取られるっていう、入りの部分で少し良くない部分が出てしまってリズムをなかなか掴めず大幅にビハインドっていうところから入ってしまいました。そしてその点差がどうしても最後に響いてしまったっていう感じで…。前半はすごく、良くない時間帯が続いてしまった試合でした。(試合の入りが良くなかった原因は)やっぱり相手の高さっていう部分を少し意識しすぎて、どうしてもみんなのシュートが短くってしまって、そのボールを相手の速攻につなげられるっていう、慶應のやりたいバスケットを相手にさせてしまったところが、なかなか流れを掴めなかった原因だと思います。(スリーでチームを牽引していたが)あの時間帯は監督の方からも、どんどんスリーポイントを狙えということで、チームもスリーポイントをみんな打っていましたし、やっぱりあのチーム状況だと僕がスリーポイントを決めないと流れを持って来れないので、ボールを持ったらとにかくスリーポイントを狙うっていう気持ちでプレーをしました。その結果シュートが入ったので、そこは監督が言ったとおりに出来たと思います。でも、それを1クォーター目から出せなかったのはすごく悔しいです。(リーグ戦最終日への意気込みは)今までリーグ戦を17試合やってきて、でも思うような結果は出なくて、入れ替え戦も確定してしまったんですけど、その入れ替え戦につながる大事な一戦でもありますし、中央大学という上級生が安定したチームと最後に試合をするっていうことで、慶應は下級生中心のチームですけどその勢いっていうのを大事にして、明日は今日出来なかった分、1クォーター目の最初から気を引き締めて、最後の最後ということで意味のある一戦にしたいと思います。

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