【バスケ】快進撃はまだまだ続く。差を見せつけて4連勝! vs駒大

小さな体を張ったリバウンドで、チームに貢献した西戸。

小さな体を張ったリバウンドで、チームに貢献した西戸。

前日の日体大戦に勝利し、3年前以来となる3連勝を果たした慶大。この勢いを止めることなくリーグ戦前半を走り抜ける為にも、負けることは許されない駒大との一戦に挑むこととなった。試合は、序盤こそ駒大のスピードバスケットに押される形となるものの、後半からは強いプレッシャーと果敢なリバウンドを武器に駒大を圧倒。100点ゲーム未遂となる99得点を奪う快勝で、破竹の4連勝を記録してみせた。

2013/09/08() @東洋大学総合スポーツセンター
89回関東大学バスケットボールリーグ戦2 4日目   vs駒澤大
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計
慶大 14 28 20 37 99
駒大 15 17 20 18 70
慶大スターティングメンバー
PG #21 西戸良(1・洛南高)
SG #16 伊藤良太(3・洛南高)
SF #14 大元孝文(2・洛南高)
SF #4 蛯名涼(4・洛南高)
C #23 黒木亮(2・延岡学園高)
◆主要選手スタッツ(背番号/選手名/成績)◆
#16 伊藤良太:24得点、12スティール、8リバウンド

#10 矢嶋瞭:19得点

14大元孝文:18得点

鋭いドライブや高確率の飛び道具など、持ち味を発揮した矢嶋は19得点。

鋭いドライブや高確率の飛び道具など、持ち味を発揮した矢嶋は19得点。

無傷の4連勝を目指す慶大は、ルーキー西戸のターンシュートで試合を始めると、直後にスティールから大元もレイアップを決めるなど、勢いに乗って立て続けに得点。6-0と幸先のよいスタートを切る。その後も伊藤の1対1を中心としたオフェンスで試合を進めて行く慶大だったが、1Q中盤に差し掛かると、その勢いは失速してしまう。それまでは拾えていたオフェンスリバウンドに絡めなくなると、それに呼応するように駒大は速いバスケットを展開。流れの中から仕掛けられる1対1と、そこからの合わせのプレーに対応することが出来ず。僅か3分間の間に試合をひっくり返されてしまう。慶大も大元のジャンプシュートで試合を繋ぐものの、リズムを立て直すまでには至らず。14-15と逆転されたまま1Qを終えることとなる。出鼻を挫かれた慶大だったが、2Qではプレッシャーをかけたディフェンスからの激しいオフェンスで、再度主導権を握り返す。その立役者となったのは矢嶋瞭(環4・福大大濠高校)。味方のシュートミスをタップで押し込むと、続くプレーでは得意の3ポイント、加えて伊藤のスティールからレイアップも沈め、1分間で7得点をマーク。チームに流れを引き寄せる。また、「フロントコートに入ってもプレーができている」と佐々木HCも納得の、フロントコート陣の強いプレッシャーディフェンスで相手のミスを誘発。そこからブレイクに持ち込むなど自分達のバスケットを見せた慶大は、42-32とこのQで10点のリードを獲得する。

脅威の12スティールを達成した伊藤。開幕から4試合連続で20得点を記録し続けている。

脅威の12スティールを達成した伊藤。開幕から4試合連続で20得点を記録している。

伊藤のスティールからのレイアップで幕を開けた第3Q。立ち上がりこそ精彩を欠いたパスミスが見えるも、1Qに見せた積極的なリバウンドが再び見えるようになると、流れは平静を取り戻した慶大へ。178cm・73kgと小柄な西戸の果敢なオフェンスリバウンドで得たセカンドチャンスから、大元の3ポイントや伊藤のバスケットカウントが生まれ、差はじりじりと開いて行く。更に、途中出場の平石健斗(環4・慶應高)のスティールが大元の速攻を呼び込むと、ベンチも大盛り上がり。この時点で19点のリード、試合を決めたかに思われた。しかし残り3分のタイムアウト明けから、駒大が息を吹き返す。シュートまでは行きながらもフィニッシュの精度を欠いた慶大とは裏腹に、駒大は速い展開から3本の3ポイントを成功。一瞬にして点差を3Q開始時の10にまで引き戻されてしまい、62-52で4Qを迎えることとなる。試合を優位に進めながらも中々相手を引き離せない、もどかしい時間が続いていた慶大。しかし、4Qの入りで一気に畳み掛け、試合を決めにかかる。開始20秒で、主将の蛯名がバスケットカウントを決めて3Qの悪い流れを断ち切ると、チームは「ディフェンスとリバウンドから」(佐々木HC)というベンチの指示を体現。再度激しいプレッシャーディフェンスを展開する。相手のミスや自分達のスティールから西戸や福元直人(環2・福大大濠高)らがシュートを沈めると、トドメと言わんばかりに伊藤が3ポイントを決め、点差は遂に20に到達。開始5分で勝利を決定付けた。その後は、3ポイントに頼る駒大の攻撃をいなしつつ、相手のシュートミスから得意の速攻を連発。大元や矢嶋らによるスピードあるブレイクで、得点を積み重ねて行く。このQでは1秒足りとも相手に主導権を渡さなかった慶大は、余裕を持った試合運びで駒大に99-70と完勝。最後はベンチから登場した清家智(経2・慶應高)のシュートで、湧き上がりながら試合を締めた。

4連勝を大きな声援で支えている、応援席の部員達

4連勝を大きな声援で支えている、応援席の部員達

この勝利でリーグ戦4連勝。同じく4勝している日大と並び、現在2部リーグの首位を快走している。チームの雰囲気も上がり調子で、勝利を喜びながらも決して有頂天になることはなく、日々の試合に集中することが出来ているようだ。しかし、先はまだまだ長い。佐々木HCも「ヤマだと思っています」と語るように、来週からは昨季のリーグ戦上位校との連戦が続くことになり、肉体的にも精神的にもハードな戦いの連続となるだろう。一瞬の気の緩みが敗北に直結してしまうだけに、今日の試合のように点差をなかなか離せないバスケットをしていれば、間違いなく痛手を負うこととなってしまう。自分達の流れになった瞬間を逃さずに得点を積み重ねられれば、2部の強豪達相手でも十分に勝利を掴むことが出来るはずだ。この勢いに乗って、立ち止まることなく快進撃を続けて欲しい。

(記事: 大地一輝)

◆試合後コメント◆

佐々木三男HC

もうちょっとディフェンスで押さえて、30点くらい離してほしいですね。勝ちは勝っているんですけどね。(前半のバックコート陣のディフェンスについて)だいぶよくなってきた。フロントコートに入ってもプレーができているので、それをもうちょっと完成させたいですね。(4Qは慶應の流れでしたが指示したことは)ディフェンスとリバウンドからしっかりやって、それから1on1のぺネトレイトをしっかりやりましょうということを言いました。(4連勝と好調の要因は)火、水と対戦させて、木、金とスターターで練習してというやり方がゲームのような感覚を生み出していて、競り合いのところでいいプレーができるようになったんじゃないかなと思います。ずっとチームの中で競り合いをやってくれよと言っていたんだけど、全然形にならないので、ポジション関係なしに競わせることでいい効果が生まれていると思います。(来週に向けて)来週は日大戦と法政戦なので、ヤマだと思っています。ちゃんとやれば大丈夫だと思いますが。たぶん負けませんよ。

[G] 西戸良(1・洛南高)

今日勝ったら4連勝ということで、先輩たちも意気込んでいたので、その波を崩さないように、自分もプレーできたかなと思います。(前半の流れが良くなかった理由は)ディフェンスはある程度出来ていたんですけど、最後のシュートチェックだったり、リバウンドだったりが甘くなってしまったことが原因かなと思います。(4Qにその流れが変わったきっかけは)4Qのタイムアウト明けに、蛯名さんが「ディフェンスから流れを取ろう」とおっしゃっていたので、そこを気持ちをいれてやったのがきっかけだと思います。(オフェンスリバウンドが目立ったが)先生からもリバウンドに入るように言われていたので、ボールの動きとか読んで、来たら取る。そんな感じでした。(次戦に向けての意気込み)来週は法政大と日大ということで、今までより強くなると思うので、やっぱり練習から相手を意識して、実戦的練習をして頑張っていきたいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました