慶應スポーツ新聞会

【フィギュアスケート】3人娘の戦いの先には―Bクラス団体優勝!! 東日本学生選手権①

Bクラス女子で3位に輝いた奥山

Bクラス女子で3位に輝いた奥山

 

 

東大和スケートセンターにて、第7回東日本学生フィギュアスケート選手権大会(東インカレ)が開催された。大会1日目の10月26日、慶大からは6名が出場し、多くの部門で入賞を果たした。とりわけ緊張感に包まれたのはBクラス女子。鈴木伶奈(環2)、風祭あゆみ(環2)、奥山未季子(環2)の3選手のうち、上位2名が1月に帯広で行われるインカレに出場可能。3名ともに持ち味を生かした演技を披露した中で奥山が3位、鈴木が4位となり、インカレへとたすきをつないだ。

 

 

 

Cクラス男子

・廣澤 聖士(環4)  35.79点 4位入賞

・富田 雄登(商1)  31.30点 7位入賞

・団体 準優勝

 

Cクラス女子で3位に輝いた柳澤

Cクラス女子で3位に輝いた柳澤

 Cクラス女子

・柳澤 薫(総3)  34.38点 3位入賞

・団体 3位入賞

 

 Bクラス女子

・奥山 未季子(環2)  52.95点 3位入賞

・鈴木 伶奈(環2)  52.71点 4位入賞

・風祭 あゆみ(環2)  47.28点 10位

・団体 優勝

 

 

 

富田は関カレから衣装を変えて今大会に臨んだ

富田は関カレから衣装を変えて今大会に臨んだ

 

慶大のトップバッターはCクラス男子の富田雄登(商1)だ。葉加瀬太郎の織り成すメロディーに乗って、品の漂う演技を見せる。「比較的なめらかに降りられるようになった」というジャンプでは転倒することなく、両手を上げてコンビネーションジャンプを跳んだり、イーグルからアクセルジャンプに入ったりなどの工夫を見せた。しかし、ラストのスピンでバランスを崩し惜しくも転倒。結果、5月末に行われた関カレより少しだけ点数を落とし、7位となった。今大会で見つかった課題を克服し、初出場となるインカレで自身最高の演技を披露してほしい。

 

 

 

 

 

ジャンプに挑む廣澤

ジャンプに挑む廣澤

練習のときから調子が良かったという廣澤聖士(環4)の演技には、動きにキレとスピードがあった。冒頭のアクセルジャンプの成功で勢いづき、最後は3連続ジャンプでしっかりと締めるなど、1か月前に行われたシーガルカップと同様にジャンプでも安定感を見せた。観る者を引きこむ表現力も健在。リンクサイドで見守る部員の大歓声や手拍子を誘った。会場が一体となったプログラムだったが、スピンの不調で点数が伸びず、演技後は「不満」と悔しがる様子。スピンの改善という新たな目標が見つかったことで、今後は今まで以上の飛躍が期待できるだろう。大学最後のインカレでの出来に注目だ。

 

 

 

柳澤の優雅なスパイラル

柳澤の優雅なスパイラル

「薫ちゃんガンバ!」という力強い声援を受けてポジションについたのは、Cクラス女子の柳澤薫(総3)。極寒の試合会場とは正反対に、情熱的な『fire dance』のリズムが響き渡る。冒頭の3連続ジャンプを幸先よく決め丁寧に要素をこなしていったが、最後の2回転サルコウは転倒。だがその後のストレートラインステップの途中では、リンクサイドにいる部員たちを目の前にしてポーズを決め、大いに盛り上げた。2年連続の3位入賞に輝いたが、「もうちょっと出せたかな」と満足はしない。高みを目指し続ける姿勢は、1週間後の秋季交流戦、そして約2か月後のインカレの結果へとつながっていくだろう。

 

 

 

新プログラム・新衣装の鈴木

新プログラム・新衣装の鈴木

30名の選手によって美しき戦いが繰り広げられたBクラス女子。鈴木は体調不良の中で演技に臨んだ。冒頭のダブルアクセルでステップアウト。2本目の2回転―2回転―2回転は華麗に決めたが、次のジャンプで転倒して浮かない顔を見せた。しかし、バリエーションに富んだスピンや、色気漂うストレートラインステップで拍手をもらうなど、その他の要素で存在感があった。「思うような演技ができなくてすごく残念」だが、それでも3位の奥山に0.24点まで迫る堂々の4位入賞。地力を見せた今大会の結果を受け、今後のさらなる活躍にも期待が高まる。

 

 

 

名曲『シェヘラザード』を舞う風祭

名曲『シェヘラザード』を舞う風祭

 

関カレでは、序盤のジャンプで転倒した後にミスが続いてしまった風祭。今大会は関カレからの成長が感じられる内容となった。「ネック」だったという冒頭のダブルアクセルは転倒。だが部員からの励ましの言葉を受け、失敗を引きずることなく他のジャンプをこなし、ステップやスピン、スパイラルなどでも魅了した。ラストのポーズでよろけてしまい、笑いを誘ったがご愛嬌。結果は10位となり、奥山と鈴木に及ぶことはできなかった。しかし「次の試合に向けて練習していきたい」と口にした風祭は、しっかりと前を見つめている。

 

 

 

 

奥山はスピード感ある演技を披露

奥山はスピード感ある演技を披露

26日に慶大の締めを飾ったのは奥山だ。重厚なメロディーの中、前半は順調に次々とジャンプを決めていく。後半は2度転倒してから「焦って」しまい、音楽と振り付けにずれが生じてしまった。しかし、それを感じさせないような、全身を大きく使った壮大なステップ、回転が速くポジションも美しいレイバックスピンやドーナツスピンなどを披露。見事30人中3位に輝き、その活躍は、Bクラス女子における2年連続の団体優勝に大きく貢献した。昨年度のインカレでは納得のいく演技ができず「悔しい」と語っていた奥山。今大会の結果で弾みをつけた彼女は、今年度のインカレで最高の笑顔を見せてくれだろうか―。

 

(文:窪山裕美子、写真:須佐奈月、脇田直樹)

 

 

 

富田の4年間での成長に期待が高まる

富田の4年間での成長に期待が高まる

富田雄登(商1)

(今日の演技を振り返って)一番ダメだったなと思ったのはステップです。練習では問題なくできていたところをつまずいてしまって、ステップがほぼない状態になってしまったのが悔しかったです。あと後半スピンがきちんと回れなかったというのが残念だったなと思います。(ジャンプの感触は)前回よりはできたかなと思っているんですけど、サルコウとかがギリギリだったり、回りきってないのもいくつかあったりしたので、そういうところがまだ練習不足だと実感しました。(今回のプログラムはいつから練習されているか)まだ作って1年経っていないんですけど、今まで使っていたプログラムよりも楽に滑ることができるプログラムだと思っています。(関カレからの成長した点は)ジャンプが比較的なめらかに降りられるようになったかなと思います。特にアクセルが一番成長したのかなと実感しています。(今後に向けて意気込みを)今回の試合のミスを改めて反省して、もっともっと練習してインカレに向けて頑張っていきたいなと思います。

 

 

皆がまねるほど、親しまれているプログラムだ

皆がまねるほど、親しまれているプログラムだ

廣澤聖士(環4

(今日の演技を振り返って)いつもはスピンで点を取ってジャンプはあまり良くないのですが、今日は逆でしたね。ジャンプは良かったのですがスピンがダメで。練習からエレメンツにすごい自信を持っていて、スピンはもとから自信がありました。ジャンプもよくできていて狙えるなと思っていたので、結果的には不満です。(前回から改善された点は)前回の方が良かったです。だけど今回は、演技が練習のときから公式も含めてできていたので、練習は良かったと思います。(部員の皆さんも盛り上がっていましたね)そうですね。前々から盛り上げてくれと言っているので、そこは楽しめました。(4位という結果について)やることやっていればできていたので、せっかくジャンプが調子良くて、いつもできているところができてないのがもったいないという感じです。去年も4位だったので。最後のスピンは0点になってしまったし、スピンは自分の中で気をつけている点だったので本当に悔しいです。(今後に向けてどのような調整をされるか)いい練習がすごくできていて、貸し切り練習の中でもプログラムもいい感じにできているので、さらなる高難度の技にも挑戦しつつ今あるものの質を上げていければなと思います。あと、つなぎの部分増やしたいと思うので、また考えていきます。

 

柳澤のレイバックスピン

柳澤のレイバックスピン

柳澤薫(総3)

(今日の演技を振り返って)最近の練習ではすごく調子が良かったので今日もいけるかなと思ったのですが、本番の緊張感とかいろいろなものがあってうまくいかなかったので、これが実力だなと思いました。(転倒してしまったジャンプについて)最後のダブルサルコウが、いつもは絶対失敗しないところだったので、練習でも調子よくてまさかあそこで転ぶとは思いませんでした。でも部員のみんなが盛り上げてくれたので、立ち上がらなきゃと思ってステップの方に切り替えられました。(表現面でこころがけたことは)笑顔で滑ることはいつも心がけていて、力強い曲でもあるので表情もかっこよく見せるようにしました。(今大会への意気込みは)夏合宿で8、9月滑りこんできたプログラムだったので、結構仕上がりも良くなってきたかなっていう状態でのこの試合で、もうちょっと出せたかなという感じです。(今後に向けて)次は交流戦が11月にあるのですが旧採点なので、思いきってダブルジャンプとかも入れて難易度も上げてみたいと思っています。

 

 

観客から手拍子をもらった鈴木の演技

観客から手拍子をもらった鈴木の演技

鈴木伶奈(環2

(今日の演技を振り返って)体調が悪かったので、自分の思うような演技ができなくてすごく残念でした。(インカレに出場できるのが3人中2人ということについては)3人仲がいいので3人とも一緒に行きたかったんですけど、しょうがないかなと思います。(風祭選手と奥山選手を含めた部員の皆さんから、たくさんの声援を受けたが)みんな全力を尽くそうということです。(今回のプログラムはいつから練習されているか)夏休みちょっと前に変更して、昔の曲に戻して、まだあまり練習できてなかったんですけど、最後まで滑れることができて良かったです。(大人の女性を感じさせる演技だったが、表現で気をつけたことは)ステップのときの笑顔だけ気をつけました。(今後に向けて意気込みを)体調管理をして試合に取り組みたいです。

 

 

 

演技前、笑顔を見せた風祭

演技前、笑顔を見せた風祭

風祭あゆみ(環2

(今日の演技を振り返って)1発目のダブルアクセルを失敗してしまって、それでも落ち着いて他の要素をやろうと思って頑張りました(演技前に笑顔が見られたが、緊張は)緊張は多少あったんですけど、悪い方にはならなくて落ち着いて演技できたと思います。(インカレ出場権が懸かった試合だったが)失敗があって、完全に満足となる演技ではないのですが、悔いの残らないように滑れたなと思います。結果がどうであれ、次の試合に向けて練習していきたいと思います。(関カレと比べて成長した点は)関カレのときは一つのミスで慌ててしまって、次のミスにどんどんつながってしまいました。今回は最初のジャンプが一番ネックだったので、そこを失敗したことも想定して落ち着いてやっていくことができたので、ちょっと成長したかなと思います。(今後に向けて意気込みを)もうちょっと練習量を増やせればいいなと思いますが、そこは勉強との兼ね合いです。あとはスピンとかをもうちょっと練習して、課題にしていきたいと思います。

 

 

 

 

奥山の7級取得に期待

奥山の7級取得に期待

奥山未季子(環2

(今日の演技を振り返って)最初丁寧にやろうとしていましたが、アクセルのところで転んでしまいました。いつもあまり転ばないところで転んですごく焦ってしまい、曲にも遅れていったので、できるところをとにかく取ろうと思って最後まで何とか滑りきりました。(今回ダブルアクセルが1本だったが、変更の理由は)7級を本格的に取り始めていて、トリプルサルコウを入れている場所の関係で1つにしました。その1つを確実に跳ぼうと思っていたのに転んでしまったので、自分ではすごく悔しいです(全身を使ってステップを踏まれていたが、表現面で気をつけた点は)今回途中で音楽が変わるところで、ガラッと自分の表現を変えようと思って、表現面ではすごく点数が伸びるように練習してきました。(インカレ出場権が懸かった試合だったが)3人みんな6級で、みんないいところがあって、誰が(インカレに)行ってもおかしくないという状況でした。ドキドキワクワクもありながら、不安もありながらの試合でした。もうちょっと自分自身ちゃんと練習して、学校との両立をした上で、試合に臨みたかったなという反省点があります。(今後に向けて意気込みを)インカレに出られたらインカレで全力を尽くすことを目標に、頑張りたいと思います。

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