【男子ホッケー】思わぬ苦戦も、終盤に連続得点!初勝利を飾る / 学習院大戦

PCの作戦を練る選手たち この後ダメ押しとなる3点目が決まる

PCの作戦を練る選手たち ダメ押しとなる3点目が生まれる

 

開幕戦を白星で飾れなかった田中主将率いる今年度の男子ホッケー部。上位進出を狙うため、もうこれ以上試合を落とせない。前半からボールを支配し、PCも5本とるなど試合を有利に進めるが得点を決められない。後半も前半同様得点をとれない嫌な流れ。焦りの色が見えはじめる中、63分にPCからリバウンドを主将の田中(政4)が押し込み待望の先制点。すると福谷(政1)が大学初ゴールを決めるなど、終盤に点を集めた慶大は3-0で勝利、上位進出へ望みをつなげた。

 

 

関東学生ホッケーリーグ春季 第三節

2014/4/19(土) 15:15~ @慶應義塾大学日吉ホッケー場 

 

慶應義塾大学 3-0 学習院大学

(前半0-0、後半3-0)

 

【得点者(アシスト者)】

63分 田中(PC)

65分 福谷(細井)

68分 岡田(PC・谷)

 

<スタメン>

G本名智一(経3)、FB田中啓介(政4)、三木雅史(経3)、宮坂健吾(政2)、吉國光裕(政1)、MF岡田寛(政4)、細井佑(経2)、中井将人(政2)、FW谷直剛(政3)、遠藤錬(経3)、下山雄大(経2)

 

 

 

谷が攻撃の軸として存在感を示した

谷が攻撃の軸として存在感を示した

 

4月中旬とは思えない寒さ、そして冷たい風が吹き抜ける中、学習院大のセンターパスで始まった前半。「最初の早い段階から点を取ろうということだった」(谷・政3)という慶大は序盤から積極的な攻めを仕掛ける。2分、谷が自慢の快足を飛ばし、サークル内へ放ったラストパスに遠藤(経3)が反応するもノーゴ-ル。7分には右コーナーからのパスを細井(経2)が流し、最後は岡田(政4)がリバースシュートを放つもバーの上へ。続く8分には谷が再び走力と巧みなスティックさばきでPCの獲得に成功。しかし岡田の放ったフリックシュートは学習院ゴーリーに止められてしまう。その後も試合を支配するが、得点できない歯がゆい展開が続く。18分、前線まで上がった田中が打ち込んで獲得したPCの場面では、宮坂(政2)のヒットシュートは右ポストにはじかれてしまう。狙いは完璧だっただけに、運に恵まれなかった。終盤にも森(経2)がフリーになりシュートを放つも決まらない。さらにPCを2本獲得するが、いずれも岡田のフリックシュートはゴーリーに阻まれ得点ならず、前半を終える。

 

福谷(左)はうれしい大学初ゴール

福谷(左)はうれしい大学初ゴール

早い時間帯での得点というプランがうまくいかなかった慶大。しかし決して劣性ではなかったため、ハーフタイム中に主将の田中が「下を向くな」と檄を飛ばした。それに応えるように、後半も立ち上がりから慶大ペースで進むもあと一本のところでゴールが遠い。53分には相手#16、58分にも相手#8がイエローカードで、人数有利となるパワープレーの時間が続くも、ゴールを割れない展開。しかし「0-0の間は焦らないということを意識して、いつか点は必ず入るだろう」(田中)とプレーした結果、ようやくその時が訪れる。63分、PCを獲得し放たれた岡田のフリックシュートはゴーリーに阻まれるも、こぼれたところを田中が押し込みゴール。待望の先制点がようやく飛び出した。「ホッとした」(田中)と言うようにようやく余裕が生まれた慶大は、細井のドリブルからルーキーの福谷(政1)がタッチで合わせゴール。本人は「しょっぱかった」と振り返るも、うれしい大学初ゴールは貴重な追加点となった。さらに終了間際にPCを獲得すると、岡田が6本目にしてこの日初めて右に放ったフリックシュートがゴールネットを揺らしダメ押し。結果3-0で初白星を手に入れた。

 

 流れは完全に慶大が握っていただけに、前半の無得点がやや尾を引いてしまうのが勿体ない試合だった。次週リーグ戦最後の相手は昨季優勝し、今季もここまで連勝中と絶好調の早大だ。去年の早慶定期戦で勝利した慶大はいいイメージをもって試合臨めるだろう。先制点が重要になる展開が予想されるため、ここまでの反省点をしっかりケアし王者早大に挑む。

 (記事:荒川智史)

 

次戦 4月26日15:15~ vs早稲田大学(昨季1部1位) @慶應日吉グラウンド

 

 

 

 

 

以下、コメント

 

FB田中啓介(政4=慶應義塾)主将

(今日の試合を振り返って)なかなか苦しい展開が続く、運にも恵まれない試合だったと思います。ただどうにか勝つことができたので、最低限よかったと思います。(先日の明大戦を終えて、何か反省点はあがったか)戦術的な反省点もいくつかあったんですけど、チームの中で強みはどこなのか、弱みがどこなのかをしっかり話し合って、自分たちの強みが活きるような戦術を組もうと思ったんだけど、今日はうまくいかなかったので、あと1週間かけてレベルを上げていきたいと思います。(後半終盤に得点が続きましたが、気持ちの切り替えがうまくいったのでしょうか)0-0の間は焦らないということを意識して、いつか点は必ず入るだろうと思いつつ、あまりネガティブにならずに、焦らないで焦らないで、と言い聞かせてやっていたので、それが報われてホッとしたということで気持ちの切り替えがあったと思います。(チームとしての初得点を決められましたが)ホッとしただけで、ラッキーなゴールだったので、一生懸命やってよかったなと思います。(早稲田戦への意気込みを)勝つしかもう残されてないと思っているので、絶対勝って上位進出します。

 

FW谷直剛(政3=慶應義塾)

(今日の試合を振り返って)今日の試合はうちのプランとしては、最初の早い段階から点を取ろうということだったんですけど、前半はチャンスを活かせなかったり、PCの精度も悪かったりとチームとしても甘いところが出てしまった印象です。後半は1点取ってからはテンポよく点が入ったけれど、そこがうちの甘いところで、その流れをはじめから持っていけないと良くないと思うので、そこを修正しようと思います。また技術云々より、まだ試合経験が少ない選手が多くて、まだ試合の流れを読めない選手も多いと思うから、全員が主体性をもって「俺が動かすんだ」っていうのを言えるようなチーム作りをしなきゃいけないと思うので、うちのチームの強みである、選手同士のコミュニケーションだったり、意見交換だったりをしっかりやろうと思います。(前半を0で折り返して、どういう雰囲気だったか)ハーフタイムであったのは、キャプテンからあったのは下を向くなということです。決してうちが劣勢ではなかったから、いかにポジティブに前を向けるかというのを確認しました。(次の早稲田まではあまり時間がありませんが、どこに重点を置いて練習をしていくか)結局はもう技術よりも経験だと思うので、対話だったり、主体性を持てるような環境づくりをしてあげるというのが上級生の仕事だと思うし、下級生も付いてくるっていうのかな。(最後に意気込みを)去年の早慶戦は点取ったので、今回も取ります。応援よろしくお願いします!

 

FW福谷亮太(政1=慶應義塾)

(今日の感想は)明治戦ほど緊張はなかったんですけど、前半点が入らなくて、こんなもんじゃないと思ったんですけど、勝ててよかったです。(大学初ゴールおめでとうございます)ありがとうございます。でも内容的にはしょっぱかったと思います。(チーム内ではどんな役割を担っていきたいか)メンバーが全体的に少ないので、不足しているポジションに穴埋めとしては入れれば、まずはそれでいいかなと思っていて、中盤を使う戦術が今あまりないので、個人的には中盤で前に押し上げられる選手になりたいと思います。(高校時代と大学ホッケーの違いは)スピード感が全然違うのが一番の違いですかね。(早稲田戦への意気込み)勝たなきゃいけない試合だと思うので、1点差でもいいので勝って上位に食い込めるように、勝利に貢献できるように頑張ります。

 

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