慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】終了間際の大逆転劇!5年ぶりに早慶戦制す!/第24回早慶定期戦

第24回目を迎えた早慶定期戦。夏のような暑さの中、会場は溢れんばかりの観客で埋め尽くされ、今年も大いに盛り上がりを見せた。六大戦では大差で敗れた早大相手に、なんとしても雪辱を果たしたい慶大ラクロス部。試合は慶大が先制したものの、その後相手の猛攻を許し3点差まで広げられてしまう。しかし、粘りのディフェンスと後半からの巻き返しで見事に追いつき、ラスト1分でMF丸山(政4・慶應高)が逆転のゴールを決めた。この大接戦を制し、慶大が5年ぶりとなる早慶戦制覇を果たした。

 

第24回早慶ラクロス定期戦

 

2016/5/15 14:20F.O @日吉陸上競技場

 

慶大

経過

早大

0

1Q

0

1

2Q

4

4

3Q

1

2

4Q

1

7

合計

6

 

 

試合後、守備の要DF河村を胴上げするメンバー

試合後、守備の要DF河村を胴上げするメンバー

 

1Qは両者譲らぬ展開となった。慶大は序盤からAT野上力(政4)らを中心に積極的にゴールを狙っていくが、早大の守備に阻まれなかなか得点を奪うには至らない。慶大が自ゴール付近でファールを取られピンチを迎える場面があったが、DF陣の懸命な守備で失点を防ぐ。その後も攻撃が交互に入れ替わる激しい展開が続き、終了間際にはDF荻野裕貴(政4)がロングシュートを放つがネットを揺らすことは出来なかった。早慶ともにしっかりとゴールを守り切り、1Qは両校無得点で終了する。

 

先制点を決めたAT野上

先制点を決めたAT野上

2Qは慶大が精彩を欠く。いきなりファールで一時的にメンバーが一人少ない状態になってしまうが、最初のピンチはなんとか守り切る。そこからなんとか先制しようとボールを持つが、早大の徹底的なマークによりなかなかゴールが生まれない。しかしそんな中、AT野上が敵ディフェンスに囲まれながらも難しいシュートを決め、欲しかった先制点を奪うことに成功。そのまま慶大ペースに持って行きたかったところだが、すぐに早大に反撃を許してしまう。G杉本健(経2)がボールを弾き不運な失点をしてしまうと、勢いづいた早大は猛攻撃で一挙4点を取り、このクォーターで一気に逆転されてしまう。

 

 

 

 

 

新戦力として期待に応えたMF松平

新戦力として期待に応えたMF松平

後半に入り、なんとか逆転への突破口を開きたい3Q。慶大は開始から積極的に攻勢に出る。すると攻撃の要の一人、AT仁熊健太(商4)が姿勢を崩しながらもゴールを決め、1点を返す。これをきっかけに慶大の攻撃は激しさを増し、新戦力のMF松平悠希(経2)の正面からの鮮やかなシュートでさらに1点。「得点した後のパフォーマンスは決めていた」(松平)と言うから、試合前から気合は十分だった。そのまま流れを引き寄せ、AT井上裕太(経3)のゴールでついに同点に追いつく。その後、守備の乱れから早大にボールを奪われ一度は勝ち越されるが、AT野上の下からの地面を這うようなシュートでこの試合2点目を決める。これで再び同点とし、4Qへ勝利への希望を繋ぐ。

 

 

 

 

決勝のゴールを決めMVPに選ばれた丸山

決勝のゴールを決めMVPに選ばれた丸山

決戦の4Q、またも慶大は序盤のファールでピンチを招いてしまう。だが、ここでも試合全体を通してのキーとなったDF陣が活躍。DF河村武志(商3)の好守、G杉山のファインセーブもあり、苦しい時間帯を守り切る。守りからリズムを作り、一気に勝利を引き寄せたい慶大。AT野上の3連続シュートなどで果敢に攻め続けるが、早大も好守を見せ1点が遠い。その合間に慶大がファールを取られ、そこから痛い失点をしてしまう。そのまま試合が終盤に差し掛かり、絶体絶命となったラスト1分、MF山田晃平主将(政4)が執念のゴール。「大事なところ」(山田)で主将がしっかりと決め、土壇場で再び同点に追いつく。慶大ベンチが沸き立つが、残り時間が無く「今回も引き分けで終わりそうな空気が出ていた」(山田)。しかし、その空気を一瞬にして切り裂いたのがMF丸山翔平(政4)だ。終了のホイッスル直前、「自分でミスしたところを取り返したい」(丸山)という思いで放った一打が早大ゴールに突き刺さり、劇的な大逆転勝利となった。丸山は試合のMVPに選ばれ、「まさか自分が選ばれるとは」と驚きとともに「単純に嬉しかった」と振り返った。

 

全体を通して慶大が2点以上リードすることなく、非常に厳しい場面の繰り返しであった今回の早慶戦。しかし、山田主将は「厳しいギリギリの試合で勝てたというのがすごく大きいと思っています」、と前向きだ。それだけでなく、今回ゴールを決めた松平ら2年生が試合でしっかりと役割をこなしていたのも今後に向けて大きなプラスになるだろう。大きな大きな勝利ではあるが、早慶戦はあくまでも通過点。「日本一になるためにリーグ戦に向かう」(丸山)慶大ラクロス部のこれからの成長が楽しみだ。

 

 

 

(記事・下川薫)

 

 

(以下、選手コメント)

 

 

山田晃平主将(政4・慶應義塾)

 

 (試合を振り返って)序盤は結構苦しくて、ディフェンスは耐えてくれていたんですけど、オフェンスが点を取れないで自分たちに流れを持ってこれず、厳しい展開でした。六大戦の時はそのままずるずると点差を離されて負けてしまったんですけど、今回はそこで離されずに上手く付いていけたので、最後逆転出来たんだと思います。そこは、厳しい雰囲気で練習出来たからだと思います。(同点に追い付いた自身のゴールについて)それまでは全然目立ててなくて不甲斐なかったので、大事なところで決められて良かったです。(逆転の瞬間は)もう、本当に感動しました。3年連続引き分けていたのをずっと見ていて、今回も引き分けで終わりそうな空気が出ていたんですけど、そこでしっかり勝ちきれたというのが嬉しかったです。(リーグ戦に向けて)良い雰囲気が出ました。それだけじゃなくて、厳しいギリギリの試合で勝てたというのがすごく大きいと思っています。リーグ戦は圧勝したいんですけど、その後のファイナルや全大、全日での試合になった時に、この経験が生かせるんじゃないかと思います。(今後の課題は)まだチームとしての戦術が仕上がっていないので、もっと上手く噛み合っていくように練習していきたいと思います。

 

 

丸山翔平(政4・慶應義塾)

 

(今日の試合を振り返って)僕はもともとエキストラマンオフェンスだけのプレーヤーでずっとベンチで見ている時間帯が多くて、ベンチからずっと声を掛けていました。仲間が必死でやっている姿を応援しながら見ていて、僕のチャンスが回ってきたときに絶対に決めてやろうという気持ちで試合に臨んでいました。(逆転シュートについて)実は一回第1Qでエキストラマンオフェンスとして出たときに少しミスをしてしまって、そのミスをしてしまったという自分のモヤモヤが残っていました。自分でミスしたところを取り返したいという思いと最後同点だったという二つの思いがあって、最後にしっかり決められて良かったです。それが最後決勝点にもなって、大満足です。(久しぶりの早慶戦での勝利)僕は実は先週までアメリカに留学していて、先週帰ってきて一週間練習に参加させてもらっていました。この早慶戦に出るためにアメリカから帰国を早めて準備してきたので早慶戦にかける思いはとても強かったです。僕が一年生の頃からずっと勝利を経験していなくて、四年生の最後の早慶戦への気合いは今までよりも入っていたので勝利はかなり嬉しかったです。(試合のMVPに選ばれたが)試合にずっとフルで出ていたわけではなく、最後得点には絡めたのですが、ずっとベンチで声を掛けることの方が多かったのでまさか自分が選ばれるとはという感じです。やはり自分がMVP取れたのは単純に嬉しかったですし、これからリーグ戦に向けてもっとステップアップしていければなと思っています。(リーグ戦に向けて)まだまだチームは完成してはいなくて、もっと成長できる部分や成長しなければいけない部分がたくさんあると思うので、そこをつめていきたいです。もちろん日本一を目指して、日本一になるために練習をして、日本一になるためにリーグ戦に向かうというのをただやるだけだと思っています。

 

 

野上力(政4・慶應湘南藤沢)

 

 (今日の試合を振り返って)最高です。(自身の2得点について)決めるべきシーンはもっとたくさんあったと思います。でもその2点でチームが勢いづいてくれたので良かったと思います。(5年ぶりの早慶戦の勝利となったが)先程も言った通り最高です。本当にチームが一丸となっていると感じるので、早慶戦だけに限らずリーグ戦も勝ち進んでいきたいと思います。(リーグ戦に向けて)絶対に勝って日本一になりたいと思います。

 

 

松平悠希(経2・慶應義塾)

 

(今の気持ちは)ほんとに勝てて良かったと思います。初の早慶戦であんな試合展開になるとは思わなかったので…。(5年ぶりの勝利だが)僕は塾高のときからラクロスをやってるんですけど、ずっと慶應の早慶戦での勝利はこの目で見ていなくて、自分の出る試合で早慶戦に勝てたというのは大きな意味があったと思います。(自身のゴールを振り返って)得点した後のパフォーマンスは決めていたんですけど、嬉しすぎて何もパフォーマンスが出てこなくて、凄い動きをしちゃいました。(試合の流れを引き寄せられた要因は)やっぱり、今まで負け越してるときはチームの雰囲気は凄く沈んでいたんですけど、河村剛志(商4・慶應NY)といった4年生の人のメンタル的な支えがあって、ああいう局面だからこそ力を発揮できたのかなと思います。(リーグ戦に向けて)早慶戦に勝ったとはいえ、自分としてもチームとしても色んな課題が見えてきたと思います。あくまでも僕らの目標は全日での日本一でクラブチームに勝つということなので、今回の1点差を5点だとか7点だとかもっと差を広げられるようにして、かつクラブチームに勝てるようにというのを意識してこれからリーグ戦まで練習していきたいです。

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