【ラグビー】帝京大に力負け 正月越えならず

試合後肩を落とす選手たち

試合中に一度狂ってしまった歯車はもう元に戻ることはなかった。26日に行われた大学選手権2回戦・対帝京大。試合は終始帝京大ペースで進み、終わってみれば7ー38で大差を付けられての敗北。竹本組の挑戦は正月を越えぬまま終わりを告げた。

12月26日(日)14:00K.O 大学選手権2回戦対帝京大@秩父宮ラグビー場

得点
慶大 チーム 帝京大
前半 後半 VS 前半 後半
1 0 T 3 3
1 0 G 1 0
0 0 PG 2 0
0 0 DG 0 0
7 0 小計 23 15
7 合計 38
【得点者】(慶大のみ)

T=村田

G=和田

出場選手
ポジション 名前(学部学年) 交代選手
1.PR 半田 恭平(経4)  
2.HO 髙橋 浩平(経3)  
3.PR 古田 哲也(環3)  →16.金子 大介(総4)
4.LO 栗原 大介(総3)  →18.立石 真也(総4)
5.LO 村田 毅(環4)  
6.FL 柴田 翼(環4)  
7.FL 阿井 宏太郎(環4)  →19.髙橋 立寛(環4)
8.NO8 小澤 直輝(総4)  
9.SH 古岡 承勲(経4)  →20.小斉平 聖人(商4)
10.SO 和田 拓(政4)  →21.高島 大地(商4)
11.WTB 三木 貴史(経4)  
12.CTB 竹本 竜太郎(環4)  
13.CTB 増田 慶介(環4)  →22.落合 陽輔(経4)
14.WTB 児玉 健太郎(環1)  
15.FB 小川 優輔(環3)  
 

ゲインする村田

慶大が風下で始まった試合は、開始直後からいきなり動いた。キックオフで帝京大がけったボールを抑えきれず外に出してしまい、自陣深くで相手にラインアウトを与えてしまう。ラインアウト後もモールで押される厳しい展開に。横にボールが回されてからは慶大自慢の低いタックルで帝京大にゲインを許さなかったが、「相手が強いというかうまかった」(PR半田・経4)スクラムに落とし穴が待っていた。自陣5mライン付近で組んだスクラムでコラプシングをことごとく取られてしまい、前半3分に慶大の3度目の反則で帝京大に認定トライを許してしまう。そこからすぐにでも反撃に転じたかったが、ハンドリングミスでボールを逸しまたもや流れは帝京大に。8分には慶大のオーバーザトップの反則からPGを決められ点差を広げられる。さらに15分にも自陣奥深くでのマイボールスクラム時にノックオンを犯し、その後相手ボールスクラムから左に素早く展開され最後はトライを許し0-15と一方的に攻め立てられてしまう。慶大は何とか攻撃の足がかりを作りたかったが、帝京大が「3週間必死になって練習してきた」(SO高島・商4)ブレイクダウンで苦しむ。「ファーストブレイクダウン、セカンドブレイクダウンで圧力を掛けてくるというのは分かっていた」(CTB竹本主将・環4)が、予想以上のプレッシャーに遭いアタックでフェーズを重ねることができない。さらに敵陣でターンオーバーされたボールを相手SH滑川の絶妙なハイパントで着実にゲインされ自陣まで運ばれる。相手優位の厳しい展開が続き、27分にはPGを決められ、32分には自陣5m付近で得たマイボールスクラムで圧力を受け横にこぼれたボールを相手FLツイにエンドラインへと押し込まれ追加点を許してしまう。だがここで意地を見せた慶大。WTB三木(経4)のロングゲインをきっかけに敵陣に攻め込み帝京大のノットロールアウェイの反則を誘う。そこで得たマイボールラインアウトから順メ、順メに回していきラックを形成。ラックからボールを出したSH古岡(経4)がなんとSOを経由せずにそのままLO村田(環4)へとそのままパス。村田は相手ディフェンスラインのちょうど真ん中を抜けそのままインゴールへ。37分に何とか反撃の狼煙を上げるトライを決め、7-23と「ひっくり返せる可能性がぎりぎりある点差」(林監督)で前半を折り返す。

パスを受ける竹本

ハーフタイムに「風上になり、対抗戦に比べてディフェンスが前に出てきているのでキックを使おう」(林監督)とチーム内で意思統一がされる。帝京大が前に出てプレッシャーをかけてくる分、フルバックのポジションに割く人数が少なくなりがちなディフェンスの穴を狙おうと普段より多くキックを使っての攻めに切りかえた。ただそれは相手にボールを渡す分、「帝京大にペースを握られてしまう可能性が高くなる」(林監督)危険性もはらんでいた。

後半から慶大はブレイクダウンでターンオーバーされる回数は減ったが、ノックオンなどのハンドリングエラーが目立つように。7分には苦しい状況で組まされていたスクラムでコラプシングの反則を取られ、相手ボールラインアウトからつながれたドライビングモールで一気に前進を許す。そして最後は相手選手がグラウンディングしてトライ。どうしても与えたくなかった追加点を許す。そして20分にも自陣深くで与えた相手ボールスクラムからモールへとつながれモールトライを取られてしまう。もうこうなると完全に帝京大のペース。キックで攻撃の機会を与えてしまうと、そこから帝京大が何度も何度もブレイクダウンを経ながらゆっくりとしたペースで攻め、時間をどんどん使われてしまう。さらに帝京大のペナルティからつかんだマイボールラインアウトも「相手がヤマを張っていたところに引っかかってしまう」(村田)。慶大の強みであるラインアウトを起点とした攻撃も鳴りをひそめる。完全に帝京大にペースを握られた慶大にもう反撃する力は残されていなかった。試合終了間際40分にもトライを献上し万事休す。対抗戦で一度は勝った帝京大ににリベンジを許してしまった。

1年というのは長いようで短い。竹本組の1年もまた然り。思うような結果が出なかった春シーズン。オーストラリア合宿、菅平合宿で力を蓄えた夏。10年ぶりの早慶戦勝利など好調を維持し続けた対抗戦。これら全ての出来事が1年足らずのうちに起きたのだ。そして竹本組の挑戦は年をまたいで国立、日本選手権へと続いていくはずだった。だが勝負というものは時に非情である。対抗戦で苦杯を舐めた帝京大の執念が大学選手権では慶大のそれを上回ってしまった。だがこの敗戦によって今季慶大が目指してきたラグビーを否定してされることはない。「慶應のラグビーを信じてきて正しいというのは分かっていた」(竹本主将)「自分のできることっていうのは今日まで積み重ねてきたという自負もあるので、後悔はしていない」(半田)「このチームでラグビーが出来て本当に幸せでした」(阿井)。チームとして悔しさはあるが後悔はない。ただ願わくば「慶應のラグビーを信じてきて正しいという証明」(竹本主将)が欲しかった―敗北を喫してしまった竹本組にもう挑戦権はない。ならば後輩たちに「トリプルワン」を託そうではないか。「全員が4年生の気持ちになって日本一になるのを常に思って1日1日を大切にしていってもらいたいです」(竹本主将)。来年も竹本組の意思を引き継ぐ慶大蹴球部の躍進に期待したい。

By Kazuhiro Takai

監督・選手のコメント

林監督

試合の感想)今日は対抗戦で戦っている帝京大学と戦うということで、帝京に自力があることは大分理解していたんですけど、自分の力不足で選手の力を十分に発揮できるようにリードできなかったことが残念です。内容はセットプレーのスクラム、ラインアウト、ブレイクダウンいずれの場面でも苦しい状況になったのでそれなりの点差になったと思います。選手は1年間本当に良くやってくれたんですけど、自分のリードが良くなくてここで終わってしまい、本当に申し訳なく思っています。(前半のビハインドはどのように受け止めていたのか、また、後半のスタートからキックを使ってエリアをとっていたが)前半のトライ数が3本と1本というのはそれぞれがアタックしている時間からすると当然の比率か、慶應はあまりにもアタックしている時間が短いのに1本取れた、攻撃の時間の差だと思っていました。なので、後半にあの点差で折り返せばぎりぎり追いつける、ひっくり返せる可能性がぎりぎりあると。後半は風上になったのと、帝京が対抗戦の時と比べてディフェンスで前に出てきていること、なので当然フルバックの人数が少なくなっている、稀にワンフルバックになっていたので、わざわざそこでランをするのは避けようと。事前に帝京がそうなってくるのは予想できたので、今日は最初からキックを使う予定でした。どこかに弱いところがあるので、スタイルを勝つためにスタイルはあるので。スタイルを貫くこと自体に美学があるのではなく、勝つためのスタイルなので帝京が自陣から回してくるのにどうしようというのは十分考えていたので後ろはキックを使おうという話をしました。ただ、キックを使った場合一番陥りたくないゲームの展開はペースでした。自分たちの手の中にボールがないとハイペースにならないので完全に今日は帝京の方がゲームを支配していましたので、ペースが落ちてしまいました。キックを使うと相手にボールがいく、そうするとペースをコントロールする可能性が減ってしまうのでそこが今日のキーワードでした。いかにどのタイミングでキックを使ってどう手の中にボールを持ち返してペースを上げるかが課題だったんですけど、その他の部分で勝てませんでした。(後半に先に点を取られてからの指示はあったか)特にそこから無理やり展開しようというのはありませんでした。それほどギアを入れ替えることに効果を感じなかったので。打開策を探しながらですね、具体的にはセットプレーとブレイクダウンの部分ですが。

竹本主将

試合を振り返って)後悔しか残らないというのは分かっていたので、慶應のラグビーを信じてきて正しいというのは分かっていたんですけどその証明が欲しくて日本一になりたかったんですけど、監督とやってきた4年間の証明が本当に欲しかったです。(敗因は)向こうはテンポを上げてフェーズを重ねた時にディフェンスラインもボロボロになるというのは分かっていたので、ファーストブレイクダウン、セカンドブレイクダウンで圧力を掛けてくるというのは分かっていたんですけど、やっぱりそこで負けてしまってフェーズを重ね切れなかったことが敗因だと思います。(その辺りの対策は)もちろん練ってはいたんですけど、それ以上の圧力を受けて、1次目2次目でペナルティを取られたりミスをしてしまいました。(タックルの出来については)やっぱり、結果が全てなので、タックルができていても負けたら何も意味は無いですし、後悔しかないですね。本当に無責任ですけど、あとは後輩につないでいくしかないと思っています。(今後の予定は)何もないです。卒業するまで、僕は卒業してからもラグビーを続けるので後輩の力になれるように気持ちをつないでいけたらなと思っています。(試合中の修正は)相手のプレッシャーが強かったのでラインを狭く、深くしてシャドーディフェンスに対しては前に出る、という対応はしました。でも、うまく向こうのペースでやられてしまったというのはあります。(4年間を振り返ると)やってきたことが正しかったと信じていますし、本当にその証明が欲しかった。魂というものはこれから先も僕の中に生きていくと思いますし、まだ時間はあるので後輩にそれは託していきたいと思います。(後輩へのメッセージは)調和というのは全員が同じになるんじゃなくて、本当にぶつかりあってこそ生まれてくると思うので、思ったことをしっかりやってチームのプラスにしていって、全員が4年生の気持ちになって日本一になるのを常に思って1日1日を大切にしていってもらいたいです。(社会人でのプレーに向けて)サントリーは慶應のラグビーと似ていますし、本当にそれを社会人になって日本一になって証明したいです。まずは試合に出れるように頑張っていきたいと思っています。

半田

引退となってしまったが、試合を振り返って)不甲斐ないなというのが率直な意見で、帝京のペースになってしまったなと。スクラム、モールが得意な帝京のペースになってしまった。(前半からスクラムでコラプシングを取られていたが)相手が強いというかうまかった。トイ面の西村君にうまく組まれてしまって、反則を取られてしまったのという印象です。(3週間前の帝京戦とは何が違ったか)向こうがすごい慶應のブレイクダウンのところで激しくプレッシャーかけてきて、スクラムだったりブレイクダウンでより帝京の強みの部分をうまく活かされたなと思う。(試合前フォーカスしていた点は)この前の試合のように慶應のラグビーを貫こうと。 走るラグビーを展開して、継続していこうというのがフォーカスだった。(今日の試合では自身の力は出しきれなかったか)(力を)出させてくれなかった。うまく自分たちの力を出させなかった帝京さんの方が上だったなと。ベストを尽くしので、力を出せなかったというよりも、帝京さんの方が上だったと思う。(4年間終わったが、後悔よりもやりきったという気持ちが大きいか)悔しいが後悔はない。自分のけがとか色々ありましたけど、自分のできることっていうのは今日まで積み重ねてきたという自負もあるので、後悔はしていない。やりきったかと言えば、負けてしまったのですっきり終わったというわけにはいかないが、後悔はない。(後輩へのメッセージ)来年から練習することもできないですし、試合することもできないので、応援することしかできないが、その日その日自分たちができるベストを尽くして、来年こそ日本一になってほしいなと思う。

村田

試合を振り返って)ブレイクダウンのところで受けてしまいましたね。(帝京大のセットプレーの圧力は)スクラムについては前より強くなっていると感じました。ラインアウトは向こうがヤマを張っていたところに引っかかってしまったのが悔しいです。(敗因は)僕らがペナルティをしてしまうと向こうのラグビーになってしまうので、そこをもっと減らしていかなければダメだったと思います。(トライについて)SHの古岡と良い感じでできました。あれは結構練習していたので、それうまく決まって良かったです。(劣勢なシーンが多い中、どう修正しようとしたか)相手どうこうより、自分たちのラグビーをしようと言っていたんですけど、ミスだったりペナルティのところでうまくいかなかったと思います。(大学選手権を振り返ると)対校戦が尻上がりだっただけに、すごく悔しいです。日本一目指してやってきたので、ここで負けてしまったことはまだ実感が湧かないです。(蹴球部での4年間は)自分は1年の時から試合に出させてもらったんですけど、毎年負ける瞬間をグラウンドで味わって、自分たちの代ではそういう思いをしたくないと思っていたんですけど、結果がこうなって凄い悔しいです。(後輩にメッセージは)日本一になるのは簡単なことじゃない、そう伝えたいです。今までやってきたことよりも、もっともっとやらなければいけない。秋になったら自然に強くなるわけではなくて、春からもっと前からやってきたことは全部自分に帰ってくると思うので、日本一になるのは簡単じゃないと伝えたいです。(期待している後輩は)やっぱりずっとコンビ組んでた栗原に頑張ってもらいたいです。(社会人でのプレーに向けて)まだ社会人でのプレーのことは全然考えられないんですけど、ここでの悔しさを忘れずに、この思いを持ってやっていきたいと思います。

柴田

試合を振り返って)相手の方がタックルとかブレイクダウンとかすべての点で勝ちたい気持ちが慶應よりか大きかったかなと思う。(今日は何が狂ってしまったか)慶應としてはボールを動かして、速いペースでラグビーを展開させたかったが、相手のスローなペースに試合がなってしまったというのが誤算というか相手の方がうまかったのではないかと思う。(セットプレーでも乱れてしまったが)それは誤算の一つで、相手も接点で強かったですし、スクラムも後手に回ることが多かったので、正直強かった。(この試合に関しては悔いのほうが大きいか)自分たちのやってきたことが出せなかったというのはすごい悔しいですね。(4年間終わってしまったが自身の力は出し切れたか)今シーズンに関してはすべてのAチームの試合に出させていただいたので、チームにどう影響したかわからないが、すべての試合に出て慶應のラグビーができたので、よかったと思う。(一番、自分たちのラグビーができたと思えた試合は)やっぱり早慶戦ですかね。(早慶戦、帝京戦と勝利して大学選手権に入ったが、大学選手権中のチームの雰囲気は)あまり相手を意識することなく、自分たちのラグビーをしようということで、視野が狭くなってしまったりそういうことはなく、チームの状態は悪くなかったが、この試合にうまく力を発揮できなかったかなと思う。(引退となったが実感は)実感は湧かないですね。来週の練習何なのかなとか考えたので、明日からラグビーがない生活が始まるというのがちょっとまだよくわからないですね。(9月入学ということで大学生活はまだ少し残っているが何かしたいということはあるか)形的には引退だが、まだ残ってラグビーをやるかもわからないので、時間がほしいので、ゆっくり考えたいと思う。(後輩へのメッセージは)今日Aチームは負けてしまったが、ジュニア選手権優勝したりとか、昨日早稲田戦でBチームCチーム勝利してチームとしてはすごいいい方向性が定まっていると思うので、監督が代わったりするかもしれないが、自分たちのラグビーを忘れないで、ブレないで貫き通してほしいと思う。

阿井

今の気持ちは)何とも言えません。昨年(大学選手権準決勝で)負けて、絶対日本一になろうと思ってやってきたのですが出来なくて本当に悔しいです。何回もこの同じ気持ちを味わってきているので自分に対しても悔しいです。(対抗戦の対戦時と相手がどう変わっていたか)ディフェンスが前に出てきていました。アタックも思い切りが良かったです。Fwdが前に出てきていて、ボールキープも上手でした。選手ももともと良い選手が多く、1対1でとても強いな、と感じました。(試合を振り返って)こんなにディフェンスが悪くて抜かれてしまった試合はなかなか無いと思います。そのディフェンスの末、こういう結果になってしまったので、チームに申し訳ないです。せっかくメンバーに入れない4年生、その他部員が応援してくれていたので。やはり悔しいです。(引退となるが、4年間を振り返って)試合前から思っていたことですが、このチームでラグビーが出来て本当に幸せでした。周りに頼りになる選手がいて、こんなに楽しく思いっきりラグビーができたのも、慶大にいたからだと思っています。環境がとても良かったです。監督もコーチも真面目で、チームは勝利にどん欲でした。慶大は勝つための環境が整っていました。その環境でラグビーをさせてくれた両親や支えてくれた人たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。(思い出に残る試合は)今日の試合が一番思い出に残ると思います。(後輩に伝えたいこと)日本を見渡してもこれほど良い環境でラグビーが出来る所はなかなかないと思います。強くなろうと思えばいくらでも出来ます。その環境に甘んじないで、仲間がいることも当たり前だと思わずにやってほしいです。そうしたらより良いチームが出来ると思います。(最後に)僕もラグビーが大好きで、いいスポーツだと思っています。今日もたくさんの方が観に来ていましたが、もっともっと観に来て楽しんでほしいと思います。

古岡

 
今の気持ちは)悔しいのはもちろんですが、何より出られないメンバーに申し訳なかったというのが1番です。(試合を振り返って)帝京大のブレイクダウンが非常に強くて自分達の思っていたラグビーが出来なかったです。(相手のプレーに対し何か対応策はあったか)あまりよく覚えてる訳ではありませんが、もっと捌ける部分があったんじゃないかと後悔しています。(相手のFwdの強さを感じたか)はい。凄いと思います。(幼稚舎以来続けた慶應でのラグビーも最後となったが振り返って)正直優勝したかったというのが1番ですが、幼稚舎から続けてきて同期や160人の仲間を得ていい経験をさせてもらって慶應の蹴球部に凄く感謝しています。(後輩にはどんなチームを作って欲しいか)今回は敵のブレイクダウンが強いというのを分かった上でそれでも自分達のラグビーを貫こうと思ってやっていたので、後輩達にも自分達のラグビーを貫いて欲しいと思います。

和田

(今の気持ち)今日の試合に関して言うと、個人的にはSOとして何も出来なかったなあと思います。悔しいです。(今日の試合を振り返って)ちょっとセットプレーでプレッシャーを受けてたので、いつものアタックは出来なかったです。攻撃をしていく中で、もっと良いアタックが出来たら良かったのかなと思います。(帝京大には3週間前に勝利を収めていたが)僕らのラグビーをもう一度確認して、これまで準備しました。自分たちのラグビーをしようと思って練習してきました。(これで引退となるが)今は本当に、分からないです。でも、(林)雅人さんを優勝させてあげたかったなあって思って、それが出来なかったのが一番悔しいです。(後輩に伝えたいこと)今日しっかり勝って、また一緒に練習したかったです。本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。来年は、もっと強くなって優勝して欲しいです。

三木

(今日の試合を振り返って)結果の通り負けて悔しいです。けど自分としては準備すべきことはしたしそれをグラウンドでやるチャンスを与えられている身なので悔いはないです。(フォーカスしていた点は)接点では低く激しくというのはもちろんのこと、今日みたいな強風で向かい風追い風がはっきりしているシチュエーションの時に陣地の取り方や攻め方を練習でやっていた。(前半は向かい風だったが)こっちがペナルティが多かったということもあったが、相手がうまく陣地を取って自分達の得意のFwdで攻めてきた。本当に賢いやり方でやってきたのであっぱれという感じです。(ブレイクダウンに関して)(受けるのは)Fwdのほうが多くて僕は見ていることが多かったんですけど、ここまでやられるのは久々でブレイクダウンは激しかったんじゃないかなと思います。(以前の帝京大よりもプレッシャーは増していたのか)これだけ差が開いてしまったのでそう言わざるを得ないですね。(自身のアタックに関して)相手が思いっきり前に出てきていた。それに対して横にパスをしていくのではなくて、思いっきり縦には縦ということでぶつかっていこうというフォーカスがあった。できていたかはわからないですけどそれをフォーカスして戦っていました。(慶大ラグビー部で過ごした4年間を振り返って)林監督の下でラグビーをさせて頂いたんですが、中高よりもラグビーの深さというものを知って実にラグビーというスポーツを楽しめた4年間だったかなと思います。まあつらかったですけど。(レギュラーを張りつづけてきた責務は大きかったか)今日も出れない部員の分を背負って戦っていたつもりだった。同じポジションの人としては僕が出なければいけないので、彼らにはチャンスを与えてはいけない。だが彼らに次の試合でチャンスを与えるつもりでは戦っていた。(下級生に向けてメッセージを)ありきたりなんですがこの経験を経て是非優勝してくださいといいたいです。

増田

試合を振り返って)相手がどこであろうと自分たちのラグビーをしようと思っていたんですけど、向こうもすごく研究してきて、自分たちのテンポの前にすごく圧力を掛けられてしまって自分たちのラグビーをさせてもらえなかった印象です。そのまま80分はあっという間に過ぎてしまいました。(帝京大が3週間前と違った点は)3週間前にやった時はこっちのアタックをきれいに止めてくる印象がありました。今回は陣地がどこでも圧力を掛けてきて、特にブレイクダウンが激しくてそこで受けてしまって良いボールが中々出なくてテンポが上がり切らなかった印象です。(4年間を振り返ると)林監督にいろいろ教えてもらったのと、同期に支えられて自分はここまでこれたと強く感じています。(後輩へメッセージを)自分たちが果たせなかった夢を託すことになったんですけど、時間というのは本当にあっという間で今振り返ると強く思うので1日1日を大切にしていってもらいたいです。(社会人でのプレーに向けて)同期の中でも続ける人はいても、続けない人はすごく多いので、ラグビーを引退してしまうやつらの分まで自分はラグビーをできる幸せがあるので、もう一回体を作り直して早く試合に出て活躍できるように一からまた努力していきます。

金子

試合を振り返って)30分しか出れなかったんですけど、帝京さんのスクラムやラインアウトのプレッシャーで自分たちがセットプレーで後手に回ってしまって、悔しい思いしか残らない試合でした。(受けに回ってしまった要因は)前半の最初から少し受け気味だったのが流れを断ち切れずに上手く後半から行けなかったのが原因だと思っています。(途中で入る時に意識したことは)観客としてしか見れない4年生の分まで愚直にプレーすることしかできなかったので、きっと僕ら以上に見て終わってしまった4年生の方が悔しい、ということを考えたら、入る時はあいつらの顔を見て愚直にやるしかないと思って入りました。(今日で引退となったが4年間を振り返ると)ここで終わると思っていなかったので……優勝以外は後悔が残ると思うんですけど、何より自分自身最後は16番で終わってしまったことが一番後悔です。それで4年間振り返ってみても、高校に比べて成長したので、これを次のステージに向けて生かしていければな、と今は思っています。(後輩へメッセージがあれば)慶應のラグビーは「小よく大を制す」なので、小さいですけど走り続けて頑張って欲しいです。

立石

(今日の試合を振り返って)完敗しましたね。ブレイクダウンとFwdのセットプレーで完全にプレッシャーを食らってしまったので帝京大のペースだったかなと思います。(ブレイクダウンに関して)こっちは相手がプレッシャーかけてくるのが分かっていたのでしっかり出していこうと思っていた。だがサポートが遅くなってしまったのと相手がブレイクダウンに力をかけてきたのでそのせいで展開が出来なくなった。(フォーカスしていた点は)ブレイクダウンの人数(をかけること)と自分達のラグビーをしようと。まあうちは展開ラグビーをしたかったがペースを落とされて近場に攻められてしまった。(前半から後半にかけて修正していこうとした点は)攻めてないから点数を取れないというのを言われ、みんなもそれを感じていた。攻めれば取れるというのはわかっていて後半は攻めていこうとしていたが、ミスでボールを持てずに攻められなかった。(自身のプレーについて)とりあえず点を取らないと始まらなかったので攻めてやろうと。なるべくボールを持とうと思いました。時間が少なかったのもあるので決定的な場面でボールをもらえなかったが、できることはやったかなという感じです。(慶大ラグビー部で過ごした4年間を振り返って)色々あったがとりあえずきつかったです。でもすごく楽しかったですし、こんないい環境でラグビーができるとは思っていなかったので本当に感謝しています。(下級生に向けてメッセージを)月並みになってしまいますが、この悔しさを忘れないで勝って欲しい。後、この環境でこの楽しさでラグビーができるのは幸せなことなので毎日を大切にして頑張って欲しいなと思います

高橋立

(今の気持ち)あまり実感が沸いてないです。(今日の試合を振り返って)相手のペースで終始ラグビーが進んでいたなあと思います。多分、というか間違いなく、僕たちは疲れていない状態での勝負だったので、見ていて去年の対抗戦の帝京大戦を思い出すような展開でした。負けるとしたらこのパターンだなと思いながら見ていました。(相手のFwdの印象)去年と変わっていないですし、毎年戦っている相手ですが、コンタクトが強く、それで勝負してくるなと思います。その強味が出た試合でした。(これで引退となるが)届きそうで、届かないものでした。僕個人としても、最後の年は満足がいかずに苦しみましたし、チームとしても、優勝できそうでできない、勝てそうで勝てない、そんな4年間でした。(後輩に伝えたいこと)諦めることはすぐできるので、ずっと信じ続けていくことは、言葉で言うのは簡単ですけど、凄く難しく感じましたし、大切さも凄く感じました。

小斉平

試合を振り返って)前半から帝京の強い面が出てしまい、慶應のやりたいペースでアタック出来なかったことがうまくいかなかった原因だと思います。(途中出場で意識したことは)指示はありませんでしたが、負けていて時間もなかったのでとにかくテンポをあげて継続していこうと意識していました。(ブレイクダウンで苦戦していて球だしは難しかったか)もう少しうまく出せれば良かったのですが、帝京の力が強かったと感じました。(引退となるが4年間を振り返って)4年間を通じて1本目になることが出来ず、いくら強い相手にチャレンジしようと思っても先発にならなければ挑戦権すらないので、後悔がないと言えば嘘になります。(後輩にはどんなチームを作って欲しいか)今年は慶應のラグビーが確立されて、みんな走って継続してラグビーすればとても強いということが身に染みて分かったと思うので、そういう部分をもっと伸ばして欲しいと思います。

高島

(今日の試合を振り返って)負けたんで悔しいです。(勝敗を分けるポイントは)1つ挙げるとしたら慶應のテンポに持っていけなかったことですね。(ブレイクダウンでターンオーバーされる場面も見受けられたが)そういうシーンが多かったのでそこで相手のテンポになっちゃったかなと思います。さっきファンクションでも(組み合わせが決まってからの)3週間でこの日のためにブレイクダウンを必死になって練習してきたと言っていた。相手からするとその練習が間違ってなかったのかなと。逆に慶應をそれを上回れなかったです。(フォーカスしていた点は)とりあえずボールを動かすというのは変わらずのところで後は帝京はブレイクダウンが強いから低さを持っていこうということだった。(個人として)試合を見てても慶應がアタックをしている時間が短かったので短い中でも変えられるものがあればという気持ちで入った。全然ダメでしたね。(パスについて)もっと散らせばよかったかなって。結構ラックの近場のディフェンスが厚かったんでもうちょっとそこを避けるところにポイントをつくれればなと思った。だがそのラックのブレイクダウンのところで受けてる分焦りもあった。うまくテンポ上げることができなかったのが悔しいですね。(慶應ラグビー部の4年間を振り返って)僕自身ケガが多くて納得いくシーズンを毎年送れていたわけではない。ですが4年でこの時期にチャンスを頂けたのは僕の力ではなく周りでサポートして頂いた皆さんの力が大きいと思う。本当に感謝は言葉では言い表せないが感謝しなければいけないなと思います。(日記リレーで「自分は嘘つきだ」とおっしゃっていたが最後Aチームで出場が叶って意識は変わったか)僕はこの4年間で黒黄の10番を着て試合に出たかった。僕の上にまだ10番を着るプレイヤーがいたということは自分にどこかで足りない面があったのかなって思います。(下級生に向けてのメッセージを)僕はあんまり偉そうなこととか大きなこと言えないんですけど後悔しないで生活を送ってほしいと思います。

落合

今の気持ちは)本当に悔しいです。(今日は途中出場だったがどんなモチベーションで試合に入ったか)自分が出場した時間は現実的に逆転は厳しいところだったので、勝負をひっくり返すのは難しいとは思いました。でもその中で、自分が慶大で4年間ラグビーしてきた全てを出したいな、と思いました。絶対相手に刺さっていこうと思ったし、全てのプレーを全力でやろう、という思いを持ってグラウンドに入りました。(実際試合を振り返って)グラウンドに出た時は無我夢中でやれました。しかし自分自身もっともっと信頼されて、もっともっと試合に出たかったです。でも自分より実力が上のCTB2人(竹本、増田)は今日も一生懸命やってくれていたと思います。だから何とも言えないです。(4年間を振り返って)僕たちの代はすごく良い代になったと強く思っています。4年生中心にまとまって、お互いがお互いを応援出来ていました。ラグビーがここで終わりなのは本当に寂しいです。自分としては、みんなが目指すスタメンの15人というものをずっと意識していたな、と思います。やはりスタメンでメンバー入りするのと、リザーブで入るのは違うな、と最後まで感じ続けました。リザーブにも入れないメンバーもいるんですが、やはりプレイヤーはスタメンの15人を目指さなくてはいけない、ということ、15人に入ってやっと試合の結果というのを噛みしめられるということを強く感じました。(後輩に伝えたいこと)試合中でもケガをしたときでも、どんなことも絶対に諦めずにやれることをやり続けるのは大事です。そういうひたむきさなくして慶大は躍進出来ないと思うので、ただただひたむきにやってほしいです。(最後に)自分はラグビーも辞めますし、大学ももうすぐ卒業します。だからこの思いを後輩に託したいと思います。

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