【アイスホッケー】試合序盤勢い振るわず敗戦するも、課題が見えた戦いに  関東大学リーグ戦 vs法政大

秋リーグ戦が開幕し、徐々に勢いをつけてきた慶大アイスホッケー部。前節、東洋大戦では終盤に同点に追いつかれたものの力を見せつけただけに、法大戦は勝利への期待が十分にあった。第1ピリオド、慶大は立ち上がりすぐに失点を許し、そのあともパスが繋がらず苦戦を強いられる。1-2で向かえた第2ピリオドはパックを長い時間保持するも得点には繋がらず、4点を追って最終ピリオドへ。慶大は必死の追撃を見せるも、第1p・第2pの失点が痛手となり3-6での敗戦となった。

1得点1アシストの活躍を見せた永田(総2)

1得点1アシストの活躍を見せた永田(総2)

平成28年度 関東大学アイスホッケーリーグ戦 Division  GroupA 第5

 

2016922() 1030 F.O. @DyDoドリンコアイスアリーナ

 

慶應義塾大学 36 法政大学

 

 

Period

1

2

3

Score

慶大

1(6)

0(9)

2(8)

3(23)

法大

2(8)

3(13)

1(12)

6(33)

※()内はシュート数

 

早大戦・東洋大戦では勢いを見せつけ、勝ち点こそは取ったものの最後の一息で勝利を飾ることはできなかった。今回こそは初勝利を手にしたいところであった。第1ピリオド、開始1分でいきなり失点を許してしまう。田中陸(政1)がカウンターからシュートを狙うが弾かれ、得点にはならない。法政大に個人でパックが多く運ばれる場面が目立つ。一方の慶大はパスがうまく繋がらず、攻撃がうまくかみ合わない。しかし、ここで慶大に流れがやってくる。8分、史習成リック(総2)がカウンターから一人で持ち上がりゴール前までパックを運んだり、一対一でカットに成功する。パワープレーで在家秀虎(総2)がゴールを狙うも、得点にはつながらずチャンスをものにすることはできなかった。しかし14分、大久保健介(経3)のシュートに阪本航大(環3)がうまく合わせ同点へ持ち込む。その直後、法政大のパワープレーにやられまた失点を許してしまう。全体的に慶大は攻撃に精細を欠き、1点差をつけられ第2ピリオドへと向かう。

得点を決めた阪本(環3)を祝福するチームメイト

得点を決めた阪本(環3)を祝福するチームメイト

なんとかして法政大に追いつきたい第2ピリオド。開始早々、危ない場面が続くものの、キーパー河合智哉(環1)の堅い守りで失点は許さない。その後、田中陸(政1)から史習成リックへパックが渡り、ゴール前まで運ぶがシュートを決めることはできなかった。4分、立て続けにシュートを決められ、わずか30秒の間に2失点を許すと、すかさずタイムアウト。そこからキルプレーになり、法政大の勢いがさらに増してきた。しかし、この勢いを止めるべく慶大が反撃する。得点には繋がらないものの、慶大のパックを持つ時間が増えてきた。だが、第2ピリオド残り10秒、守備に隙ができ失点を許す。あわやゴールという場面が続いたこのピリオドだが、得点を決めきることができずに1-5で最終ピリオドへ向かう。

 

第3ピリオドは慶大の得点から始まった。反則による一時退場からゲームに戻った史習成リックがフリーでパックを持つと左にパス、永田雅宗(総2)がうまく合わせ、点差を3に縮める。しかし、得点をしてすぐに失点を許す。ここで第3ピリオドから交代したゴールキーパー小池丈二(経1)が体を張った守備を見せる。14分、永田からスムーズに運ばれたパスを史習成リックが冷静にゴールへ流し込む。その後慶大は何度もシュートを放つが、得点を重ねることはできなかった。試合終了間際、法政大に立て続けにシュートを放たれるものの小池丈が死守し、3-6で試合は終了。法大戦を勝利で飾ることはできなかった。

得点を決めた阪本(環3)を祝福するチームメイト

得点を決めた阪本(環3)を祝福するチームメイト

 

「集中力の部分で抜けてしまっていた部分があった」「自分たちのやるべきところをやれなかった」と主将小池が試合を振り返るように、精神面や試合の運び方での課題が見つかったこの試合。立ち上がりでの気持ちの入れ方と慶大が考えるゲームプランをしっかり遂行できるか否かが今後勝利を掴むための鍵となってくる。次節に向け個々人が課題を修正し、秋リーグ初白星を挙げたいところだ。

(記事 前田さつき)

 

小池玲央(環4)

(今の率直なお気持ちをお聞かせください)もったいない試合を落としました。精神的に試合の入りが難しいというのは予想していたのですけれども、案の定立ち上がり5分以内に失点してしまいました。そこからタイムアウトを取るまで全然目が覚めてなかったですし、自分たちのやるべきところをやれなかったというのが、今回の敗因かなと思います。もったいないというのが率直な意見ですね。(上位2校に連続して引き分け。その後迎えたこの試合でチームの雰囲気は)いい試合の後は試合の入りが難しいのけれども、みんなで攻めていこうと言っていました。雰囲気としてはよかったと思うのですけれども、いざ試合となってみると、自分たちのやるべきことを見失ってしまうような、集中力の部分で抜けてしまっていた部分があったのかなと思います。(失点後は差を広げられてしまう一方だったが)1点返した後もその後に失点してしまうシーンがあり、集中すべきところでまた失点してしまうというタイミングが悪い失点でした。得点した後にはその後の失点を防ぐための、失点した後には連続失点を防ぐために非常に重要なシフトがあるので、そういったところをもっと声掛けできていれば結果も違ったのかなというのが主将としての率直な思いです。(3ピリオドは押す展開であった)タイムアウトで喝を入れられてからは、反則があったものの選手に火が付いてきていました。3ピリのような試合が最初からできていれば、結果はまた違ったものになったのかなと思います。(次節の日体大戦までにどういう点を修正するか) 今までいい試合ができていたのは、試合の立ち上がりやゲームプランをしっかり遂行できていたことに尽きるので、自分たちでもう一度原点に立ち返って、気持ちを切り替えてから練習を3回して、今回の反省点を修正したうえでしっかり勝ち切りたいと思います。

 

史習成リック(総2)

(今日の試合を振り返って)この前の2連戦では勝ち点は取れたが勝ち切れなかったので、今回は勝たないといけない相手でした。本当に勝利以外許されていなかったのにこんな結果になってしまって悔しいです。(今日の試合は)僕たちは相手のチームを気にするというよりかは、自分たちのゲームプランを集中したいと思っているので、相手のことはあまり見ずに僕たちがやりたいことをやると結果はついてくると信じてプレーしました。(1pではなかなか得点を決めることができなかったが)僕たちは守りから攻めてつながるような作戦をしているので、最初得点を決めることができなくても2P3Pで入ると信じていました。1pは得点を決めることができなくても気にしていないのですが、今日は2p3pも得点を決めることができなかったのでそれは僕たちが悪いと思っています。(2pは押してたが、得点がなかなか入らなかったことについては)準備不足でしたね。早大戦、東洋大戦における慶大のベンチの雰囲気は絶対に勝つぞという雰囲気でした。しかし法政大は早大や東洋大より下の順位にいて、手を抜いても勝てると思ってしまったので、最初必死にプレーできずに今日の結果になってしまいました。(3pでは2得点で絡んでいたが)点数を入れるのは気持ちいいです。僕も入れて永田選手も得点を入れて一緒に喜びました。そこで仕事は終わっていないと気持ちをすぐに切り替えました。最後は2得点で足りなかったという気持ちしかないですね。(次の試合まで少し時間をおくがどんなことを修正したいか)やっぱり時間が空くので、準備不足は言い訳として使えないです。次は日体大戦なのですが、それまで日体大・日大戦のことだけを頭に入れるようにしていきたいです。僕たちはやることは把握していて、やればできるという状態なので、個人個人が完璧にしたいです。(最後に意気込みを)チームメイトを信じていれば、結果はついてくると思います。、一人一人のプレーをしっかりすれば、チームとして絶対勝利につながると思うので、これからもよろしくお願いします。

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