慶應スポーツ新聞会

【ラクロス(男子)】王者相手に一歩も引かず全日本準優勝!/全日本ラクロス選手権大会 VS FALCONS

聖地・江戸川で日本一を決める戦いが行われた。相手は大会8連覇中のクラブチーム・FALCONS。シーズンで初めて“挑戦者”として臨んだ今試合、上手く攻撃のリズムを作れずに前半を26で折り返す。しかし3Qに入ると、AT野上力(4・慶應義塾)MD大坪厚介(4・慶應義塾)らのスピードを生かしたプレーで2点差まで詰め寄る。勝機が見えたかに思われたが、4Q開始すぐにゴールを決められると一気に流れはFALCONSに。このクウォーターだけで5点を奪われ、最終的なスコアは5-1280分全力で走り切った慶大だが、悲願の日本一へあと一歩及ばず。準優勝でシーズンを終えた。

4年間の集大成となった今試合

4年間の集大成となった今試合

 

27回全日本ラクロス選手権大会 決勝戦

2016/12/18 () 11:00 F.O. @江戸川区陸上競技場

 

慶大

経過

FALCONS

2

1Q

3

0

2Q

3

3

3Q

1

0

4Q

5

5

合計

12

 

 

 

3得点で優秀選手に選ばれたAT野上

3得点で優秀選手に選ばれたAT野上

 1Q。今試合のFOはMD青木裕太郎(商3・早稲田)。最初のボールをキープするが、グラウンドボールを奪われ不運な形で先制点を許す。しかし、その後はDF荻野裕貴(法4・慶應義塾)を中心にDF陣がぴったりと相手に付き、全力でシュートを打たせない。守りから反撃のチャンスに繋げる慶大だが、そこに立ちはだかったのは相手のゴーリー。慶大の得点パターンの一つ、AT仁熊健太(商4・慶應NY)のゴール裏からのダイビングシュートを止められてしまう。1点目を決められないまま中盤にはさらに1点を奪われるが、14分と17分にAT野上力(政4・慶應義塾)が2得点。頼りになるAT陣のリーダーがチームを鼓舞する。終了間際に勝ち越しを許すものの、良いスタートを切ることができた。

 

 

DF陣の奮起があった

DF陣の奮起があった

 ここで追いついておきたい2Q。序盤は慶大がボールをキープしゴールを狙うが、パスミスや相手の好守備に阻まれ得点には至らない。1Qからの流れをうまく引き継げずに、中盤以降は守りにつく時間が延びていく。それでも、DF陣は集中力を切らさずに相手のシュートコースを塞ぐ好プレーを連発。MD大坪やDF北川拓(政4・慶應義塾)は中でパスを待つ相手にもしっかりと気を配り、マークを外さない。また、守護神・G杉本健(経2・慶應義塾)も決定的な場面で何度もゴールを死守。しかし、このクウォーターではボールの保持率で大きくFALCONSが上回り、攻撃に転じることができずに3失点。2-6で前半を終え、日本一に向けて暗雲が立ち込める。

 

 

好セーブで苦しい時間を救ったG杉本

好セーブで苦しい時間を救ったG杉本

 3Q。点差が開いてしまったが、ライン外に出ようとするボールに指の先まで体を伸ばす全力プレーは健在。技術面では経験で勝るFALCONSに軍配が上がっても、日本一に対する気持ちの強さは決して負けない。このクウォーターでは、開始からスピードを生かして積極的な攻撃を仕掛けていく。すると4分、ゴール付近でDFをぎりぎりまで引き付けながらのパス回しで相手のマークを外し、フリーになったAT野上がすかさずシュート。理想的な攻撃の形で1点を返す。その後1点を追加されるが、確実にFALCONSのペースを崩し始めていた。14分にはAT仁熊がゴール裏から走り込んでゴール。また、18分にはLMD河村剛志(商3・慶應NY)のパスカットからMD大坪がシュートを決め、ついに2点まで差を縮める。最終クウォーターへ逆転の望みを繋いだ。

 

 

攻守で存在感を見せたMD木全

攻守で存在感を見せたMD木全

 勝負の最終4Q。3Qの勢いのまま一気に逆転したいところであったが、2分からファールをきっかけに失点してしまう。この1点が大きかった。MD木全隼人(政4・慶應義塾)が何度も好守から中盤でボールを運び存在感を見せるが、なかなかシュートまで繋げることができない。その後4点を続けて奪われたところで終了のホイッスルが鳴り、80分全力で動き続けた足がそこで初めて止まる。今シーズン最後の試合であり、最初の敗北であった。

 

 悲願達成は来年に託された。4Qで大きく崩されてしまったが、それまでは王者に引けを取らない程の素晴らしいプレーを見せてくれた慶大ラクロス部。日本一は手の届く場所にある、それを改めて教えてくれた試合であった。「仲が良い代でした。お互いを尊重して、プレーでも良さを引き出し合っていました」と、今年の4年について語るMD山田晃平主将(政4・慶應義塾)。「優しすぎる」と形容されることもあったが、「練習などでも下級生は伸び伸びとやることができた」(杉山)のは、そういった上級生の雰囲気があったからであろう。この大舞台での経験を糧に、来年は後輩たちがきっと頂点まで上り詰めてくれるはずだ。

 

(記事・下川薫/写真・森田悠資)

 

 

【以下、試合後コメント】

 

山田晃平主将(4・慶應義塾)

 

(試合を振り返って)途中まで本当に勝てる試合だと思っていたので、悔しいです。でも、自分たちの出来ることは全て出せたので、来年に後輩たちがリベンジしてくれると信じています。FALCONSと実際に戦ってみて感じたことは)やはり個人能力が高くて、全日決勝のFALCONSは一味違うと感じました。シュートだったりパスだったり、一つ一つのプレーが上手いなと。(ラクロス部での4年間はどういったものだったか)高校から競技を始めてラクロスとしては7年間になるんですが、正直3年までは競技歴が長いにもかかわらずあまり活躍できず、悔しい思いをしていました。その分、4年で皆に主将に選んでもらって、主将としてチームを日本一には導けなかったんですが、周りに支えられながらここまで来られたことを感謝したいです。(今年の4年はどのような代だったか)私生活でも部活中でも仲が良い代でした。お互いを尊重して、プレーでも良さを引き出し合っていました。(後輩に向けて)全日決勝で、僕らがFALCONSに負けている姿を全部員が目に焼き付けたと思います。なので、この舞台でFALCONSを倒すという目標を一日も忘れずに練習して欲しいです。そして、19年ぶりの日本一を取って欲しいと思います。

 

 

杉山達也(経3・都立日比谷)

 

(今日の試合を振り返って)思ってたよりFALCONSとの実力差はなくて、こっちの流れに持っていけなかったのが敗因だと思います。(日本一を決める決勝の舞台に立って)めちゃくちゃ楽しかったです。(試合を終えて、改めてFALCONSというチームに対する印象)ここぞという場面で決めきる能力が高いなと思いました。あと個々人の能力が高いので、そこを詰めてかないと勝つことはできないかなと感じました。(四年生との最後の試合になったが)今年の四年生はみんな優しくて、練習などでも下級生は伸び伸びとやることができたので、そういう環境を与えてくれた四年生にはとても感謝しています。(今シーズン一年間を振り返って)シーズンの初めに四年生にAチームに上げてもらえて、そこで成長のチャンスを与えてくれたことに本当に感謝しています。それでもまだまだ全然成長のスピードが足りないと思うので、来年はもっともっと頑張ってFALCONSを倒せるようにしたいです。(来年に向けて)まず学生をすべて倒してこの舞台に立つことが大前提で、その上でFALCONSに勝てるようなチーム作りをしていきたいと考えています。

 

 

杉本健(経2・慶應義塾)

 

(今のお気持ちは)今年の目標にしていた日本一に途中まで行けそうだったのに、負けたのは悔しいです。(今日の試合を振り返って)最初から点を取られて流れが微妙なまま入ってしまったので、もっと自分でどうにかできたのでやっぱり悔しいです。FALCONSはどういうチームでしたか)試合に入る前はどの選手もシュートがうまくて、今まで通りにはいかないとは思っていました。その中で試合に入って、相手の44番とか本当にシュートがうまくて、その中でもっと修正が効いたと思います。(今季を振り返って)最初入った時は、本当に今の姿とか全然想像つかなかったですけど、だんだんシーズンが経過するにあたって使ってくれている4年生のおかげもあって、自分にも責任感とか自分がやらなくてはという考えも生まれてきて。結構4年生のDFとかにも助けられた部分が多かったんですけど、こうして日本一を争う全日本決勝までこれてうれしかったです。(来年に向けて)4年生が抜けて、もっと厳しい戦いになるとは思うんですけど、さらに自分に責任感が降りかかるかもしれませんが、そこは受け止めて、このFALCONS相手に一桁失点で抑えられるように頑張りたいです。

 

 

毎試合、取材やインタビューにご協力していただいた男子ラクロス部の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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