円陣を組む選手ら
早大との試合を引き分けで終えた慶大は、大きくメンバーを変えた中で六大学戦第3戦の立大戦に臨んだ。前半、MF伊藤香奈(経2)の得点に始まり一挙6得点を挙げリードする。後半は相手の反撃もあり3失点を許すも、AT吉岡美波(理2)などの得点もあって結果は9−3。見事勝利を収め、六大学戦を2勝1分とした。
六大学戦 第3戦 vs立大
3/5(日) 9:30ドロー
@立教大学新座キャンパスグラウンド
| 前半 | 後半 | 合計 |
慶大 | 6 | 3 | 9 |
立大 | 0 | 3 | 3 |
スタメン
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 49 | 横田真央 | 経3 | 渋谷幕張 | 0 |
DF | 19 | 中原早紀 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 62 | 櫨本美咲 | 経2 | 慶応女子 | 0 |
DF | 70 | 飯豊広奈 | 政3 | 慶應女子 | 0 |
DF | 77 | 橋本ひかる | 政2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 66 | 石川のどか | 政2 | 品川女子学院 | 1 |
MF | 73 | 伊藤香奈 | 経2 | 慶應女子 | 1 |
MF | 89 | 山崎茉莉花 | 政3 | 渋谷幕張 | 0 |
MF | 97 | 小久保磨里奈 | 政2 | 慶應NY | 0 |
AT | 32 | 友岡阿美 | 政2 | 慶應女子 | 4 |
AT | 33 | 西村沙和子 | 商2 | 慶應女子 | 2 |
AT | 72 | 吉岡美波 | 理2 | 大妻多摩 | 0 |
ベンチ入り選手
ポジション | 背番号 | 名前 | 学部・学年 | 出身高 | 得点 |
G | 5 | 西村佳子 | 法1 | 東京女学館 | 0 |
MF | 6 | 望月早紀 | 法3 | 慶應湘南藤沢 | 0 |
MF | 17 | 脇坂遥香 | 経1 | 慶應女子 | 0 |
MF | 51 | 石田百伽 | 経2 | 慶應女子 | 0 |
MF | 98 | 大橋知佳 | 経3 | 慶應女子 | 0 |
AT | 22 | 清水あも | 経2 | 慶應女子 | 0 |
AT | 95 | 村田葵 | 経3 | 慶應NY | 1 |
この日は、主将のAT出原佳代子(経3)、副将のMF竹村薫(環3)などが代表招集により不在のため、早大戦から大きくメンバーを変えて試合に臨んだ。代わりに入った選手達の活躍にも期待のかかる一戦となった。
今試合のドローを務めた山崎
試合は前半、3分にAT西村(商2)のパスを受けたMF伊藤がゴールを決め先制すると、その後もAT西村などを中心に攻め続ける。前半9分には、この日何度も効果的なパスを供給し続けたMF伊藤のパスを受けたAT友岡が巧みなステップで相手をかわし得点するなど、終始慶大がペースを握り試合を進める。DF陣も、G横田(経3)を中心として安定した守備を見せ、前半を無失点。危ない場面もないまま得点を重ね、6-0で前半を終えた。
俊足を生かし攻める友岡
後半も前半の良い流れを保ちたい慶大だったが、1点を追加した後の後半4分に立大に得点を許すと、後半6分にも失点。「足が動かなくなる」(石川)、「悪い流れを断ち切れない」(飯豊)という言葉の通り、慶大の悪い癖が出てしまう。しかし、この失点で気を引き締め直した慶大はその後再びペースを握り3得点。守備陣も粘り強く守り、終わってみれば合計9-3の快勝で試合を終えた。
先制点を決めた伊藤
前回の早大戦から大きくメンバーが変わった中で、代わりに入った選手の活躍もあり、勝つことが出来たことは収穫と言えるだろう。また、新3年生の活躍もチームにとって良いことだ。しかし、その中で後半に気が抜けてしまう時があるという悪い癖や、細かい課題も見られた。六大学戦はこの後もまだ続く中で、それらの課題を修正しつつ強みを磨き、より強い慶大が見られることを期待せずにいられない。
(記事:岩見拓哉/写真:伊藤史織)
【ケイスポ選出”Grit”player!】
◇石川のどか(政2=品川女子学院)
昨季はサブチームでの出場が主だったが、試合を増すごとに成長が見えていた石川。この試合ではスタメン抜擢にゴールという結果で応えた。
※チームスローガン”Grit ’n’Grind”にちなみ六大学戦では、今季活躍が期待される選手を紹介していきます!
以下、選手コメント
飯豊広奈(政3)
(今日の試合を終えて)今日は代表活動で主力選手がいなくて、自分も怪我で出場時間が限られていたんですけど、これから一番活躍が大事になってくる新3年生の押し上げが見られた試合だったと思います。(意識していたことは)私は出る時間が限られていたんですけど、新4年生が少ない中、声を出して中心になっていこうと思っていたんですけど、課題であったクリアが、あまり上手くいかず、反省点も多かったのかなと思います。(前半は6-0、しかし後半だけで見たら3-3でした。)早大戦でもそうだったんですけど、試合は50分あるので、必ず悪い流れは来ると思うんですけど、今年の目標は、その悪い流れは来るということは前提として、その悪い流れでいかに失点を減らして次に巻き返せるかというのが今年の目標なんですけど、早大戦も今日の立大戦も、一度悪い流れが来てしまうと、3失点くらい立て続けにしてしまって、悪い流れを断ち切れないというところが今日の試合でも露呈してしまったと思います。(前半は良かったことに関して)昨年と比べて試合の入りは良いという印象で、それは確かに良いことなんですけど、試合の入りが良い分、3点、4点差がついてリードしてくると、どうしても選手達がだれてきてしまう所があって、入りが良い分そういうところが出てしまったのかなと思います。(今後に向けて)個人としてはまずしっかりと怪我を治してフル出場できるようになることが目標で、チームとしては今後まだ六大学戦も残っているので、そこでしっかりと圧勝して早慶戦に良い形で繋げられたら良いと思います。
石川のどか
(主力が抜けた中でどのような試合運びを考えていたか)主力がいなくても一人ひとりが強くゴールに向かえば勝てると思うので、あまり主力メンバーがいないと考えずに、そういった部分で勝負したいと考えていました。(試合を振り返って)前半は良い流れが来ていたと思うんですが、後半最初に2点入れられた時点から足が動かなくなることがありました。後半だけだったら3-3で同点だったのですが、自分達の流れを持ってこれなかった点が反省だと思います。(自身のプレーについて)クリアに関わるために走ろうと思ったんですが、まだ足りないところがあったと思います。あと、アタックではもう少しゴールを決めたかったです。(課題は)課題は1on1で、現在特訓中なので、これからもっとやりたいと思います。(次戦に向けて)運動量を上げてクリアに関わることと、自分で1on1をして得点に絡むことを目標に練習したいと思います。
西村沙和子(商2)
(試合を振り返って)今日は主力選手が結構いなかったんですが、その中でみんなそれぞれの力を出し切って良い結果をそれなりには出せたのかなと思います。(主力選手が何人かいない中でどう試合を組み立てようとしたか)主力選手が主にアタックめの選手ばかりなので、その中で私が軸となってアタックを整えなきゃいけないなと思いました。その整える中で、私も点を決めてチームに貢献しようかなと思っていました。(ご自身の得点シーンを振り返って)あまり最近得点があげられていなくて、とにかく私はスピードを武器にしているのでその武器を生かして得点を取りたいと思っていました。それはできたかなと思います。(後半に入ってから失点シーンが目立ったが前半と後半で何か違いはあったか)前半はノリに乗れていた感じで良かったなという思いもありながら、後半への集中力が途切れてその分足が動いてなかったなという単純な運動不足もあったと思います。それはこれからのリーグ戦や早慶戦にに向けて、改善というよりもどんどんスタミナとかを上げていかないといけないなと思います。(間が空くが次の六大戦に向けて)次は主力選手がいるか分からないんですが、それでも自分のやることは変わらないので、アタックを組み立てながら自分も得点を取ってチームを勝利に導きたいなと思います。