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【ラクロス(女子)】早慶戦企画第4弾!選手が対談をプロデュース!~DF陣対談~(大木×飯豊×櫨本)

左から飯豊、櫨本、大木

第4弾はDF大木茉莉(#3・総4・慶應NY)選手プロデュースの「DF陣対談」。対談相手は同じくDFで早慶戦でもスタメンが予想される飯豊広奈(#70・政4・慶應女子)、櫨本美咲(#62・経3・慶應女子)。「超攻撃型ラクロス」を掲げる今シーズンの慶應ラクロス部において、強力な攻撃陣が注目されがちだが、DF陣の働きも欠かすことはできない。そんなDF陣の軸となる3人にDFになったきっかけやDFから見た「超攻撃型ラクロス」についてお話を聞いた。

「DFは自分のやりたいようにやれて楽しいポジション」(櫨本)

 

——他己紹介をお願いします

櫨本大木:ラクロス面では幹部の一員として日々引っ張ってくださる。細い所をつっこんで質問してくれて、出た反省にどんどん追求していって新しい発見を生み出している。あといろんな人に気を配って話しかけていて、たまに言い方がきつい時もあるけれど、放っておくことがないのですごい心強い先輩です。

大木:すごいいいこと言ってくれる。いい後輩だ(笑)

大木飯豊:一緒にDFをしていて、でも途中からこのポジションになって、最初はすごくびっくりしたんですけど。今考えると本当にいてくれてよかった。今はいないと慶應は成り立たないくらいだと思っています。ボールを呼ぶ声が必死で、それに焦ってこっちがボールを出す(笑)あとは的確に意見をまとめてビシッというのがうまいしわかりやすい。

飯豊櫨本:私が慶應女子高校時代から一緒にラクロスをしていて、その時はDFじゃなかったけど、才能はあると思っていて、インターとか高校生の時から上手だったし、大学でDF になった時も才能があって羨ましいなと思って。強みはクリアを持った時にすごく前を向くこと。ボールを持ったら敵が何人いようと突っ走っていく意思を強く持っている。性格面では攻撃的なDFからは想像つかないくらい和やかキャラ。私とか大木が熱い議論をしている時に穏やかな空気を醸し出してくれる。

——なぜDFというポジションになったのですか?

飯豊:DFの方が自分のやりたいことが明確で。ボールを奪うっていうのが楽しい。シュートを放つっていうのは花形でどうしてもみんな目がいきがちだけど、DFは縁の下の力持ちで、DFがボールを奪うからこそ、クリアが起きて、そこからアタックに繋いでアタックがゴールを決める。っていうイメージが私の中にあって、そこがいいなと思った。

櫨本:ATやMFや試合前にシュートを決めなければという気持ちが強くて楽しんで試合に臨めないっていう話を聞いて、 DFだとシュート決めなきゃいけないっていう責任はなくて、自分のやりたいようにやってボールを奪えるっていうのがすごく楽しくて。やらなきゃいけないことではないけどやっていいことが沢山ある、選択肢が沢山あるポジション。

大木:最初MFをやっていて全然DFをやりたくなくて。でもトップチームに人数が足りない関係でDFのメンバーに数試合入れられて不満に思っていた時もあった。やっぱりアタックが花形で、外したらため息が出るけど、決めたら歓声を浴びるのに対して、DFは守って当たり前、入れられたら落胆されて、その差が嫌でアタックに参加したかった。2年になってずっとDFをやって好きになったきっかけが自分の指示で全員が動いてくれるっていう。自分が中心に人を動かしてボールを奪うのが楽しいなと思って。アタックって個人能力が大事なんですけど、DFは全員が一つにならないとボールが奪えなくて。そこの中心に立って、動かしやすいし、自分の思い通りに敵のアタックが動いてくれる感じが楽しい。

——六大学戦を振り返っていただいて

大木:優勝できたのはよかった。全部のリーグで圧倒的勝利で全勝優勝を掲げているので、六大学戦は1冠取らなければって思っていたので、試合の内容以前に勝ち切るっていう意味でも優勝できてよかったです。

櫨本:楽しかったです。1試合1試合ではできてたことできなかったことは沢山あったんですけど、キックオフからずっとやってきたことがどこまで通用するのかを試せた。

飯豊:その期間はU-22や日本代表の活動期間でメンバーが抜けていた時期があって、どうしても戦力が欠けてしまって。最初は4年が少なくて不安だったんですけど、その代わり3年が見せてくれたなって思って。後輩が自信をつけてきて成長を感じた。

——印象に残った試合はどの試合ですか?

大木:法大(◯11-3)と早稲田(△5-5)の試合です。法大戦は攻守のバランスが良くて、連携がうまく決まって、観客を楽しませる楽しいラクロスができた。

飯豊:ダイナミックかつ流れるようなプレーが体現できた。本来の慶應らしいプレーができていた。

大木:早稲田戦はとても悔しかった。最後に3連続失点をされたところとか。チーム全体としてどうにかできたと思うところが沢山あった。それは重く受け止めなければならない。1試合25点を目標としている中で、3点差に怯えるようなラクロスは慶應が求めているものじゃない。

櫨本:早稲田と明大(△5-5)は苦い思い出。どっちもリードしていたのにラスト数分で守りきれずに同点になってしまって。そこで集中力が切れる時間帯に弱さが出てしまったのでそこは修正していかなければと思った。法大戦は楽しかったです。

——学年が一つ上がりましたが、心境やプレー面で変化はありますか?

櫨本:私はもっと自分で頑張らなければと思って。下級生でDFの先輩が沢山いる中でいままでやってきて、頼りがちになっているところが多くて、声出しも自分からやっていかないと上級生としておかしいなと思うので。もっと独り立ちしたいです。

大木:チーム全体を見なきゃいけないなって強く思いました。3年の時もそうあるべきだったんですけど、正直自分にいっぱいいっぱいで個を優先してしまって、それが去年の大きな後悔で。4年になったからというよりは去年を踏まえてもっと大きな心と目でチームを見なければと思ったし、それはすごい大変でまだまだ自分に甘いんですけど心の持ち方も変わりました。

飯豊:3年の力ってすごい大切で、4年だけでは絶対に勝てない。2年もだし、1年ももちろん上を追い越してやろうっていう気持ちも日本一には不可欠なもので、それって部員全員が上を抜いて、上にいってやろうっていう個の力がすごい大切だなって4年になってすごく感じたので、その個の力を引き出すために4年としていっぱい教えてあげたいし、力を引き出せるようになりたいって強く感じています。

大木:環境作りって絶対先輩がやらなければならないし、それを怠ると意見を言いづらい環境になってしまうので。それは成長を妨げるものなので、4年の間で話し合っています。

 

 

「日々の積み重ねもあってDFの自信はあります」(飯豊)

 

——DF陣の完成度はどうですか?

大木:バッチリです(笑)

飯豊:自信はあります。DFに力を入れているので、チームが変わった時から今年はこういう方針で行こうって打ち出して、それを着実に日々積み重ねているので練習量に対する自信はあります。

大木:「超攻撃型ラクロス」を掲げている以上、どうすればどれができるのかって考えた時にDFが重要で。DFもアタックの一員なんだっていう攻撃的なDFをしようってずっと言ってきたので、自信はあります。

櫨本:みんなボールを奪いたい欲がすごい。7枚のDFが自分が取ってやるっていう気持ちが去年よりもあると思う。

——早稲田の攻撃陣の印象はどうですか?

飯豊:一人一人の個が強い。早稲田の DFは組織的で考えて体現していて尊敬してます。

——大木選手は六大学戦で得点もあげていましたが、攻撃へのこだわりはありますか?

大木:めちゃくちゃあります(笑)ゴールしたい欲がすごくあって、前半に攻撃に参加できないと、後半ピッチをあげて攻撃に参加します。なかなか点には繋がらないんですけど、目標としていることは絶対ダイレクトに得点に絡むっていうのがあるので。しかもシュート率が2/2でチーム内で一番高いです(笑)

飯豊:(攻撃参加)したいですし、しろって言われてます。DF陣は「1人1点とって25点中3点を取れ」って言われてるんですけど、やっぱり越えられない壁がある(笑)

櫨本:守備選手が得点を決められるようになると超攻撃型が実践されるようになるので決めたい。

大木:早慶戦でゴール決めたいね。楽しみだ。

——今年のチームはどんなチームですか?魅力はどこだと思いますか?

櫨本:去年の結果があまり良くなくて、今年は絶対取りに行くぞっていう気持ちが練習中から溢れている。やる気では今までいた2年間よりも感じて、アフターや自主練の人数も多くなっているし、サブでも欠かさずにやっている人もいて、チーム全体で上を目指せているなって思います。トップだけではなくて慶應として勝ちに行くって意識が高いです。

飯豊:今年は練習の環境を作ろうとする意思がみんなにある。辛いメニューとかでもみんなで声を出し合っていて、雰囲気としてはいいチームです。

大木:チームを作ろうとしている3年に本当に感謝しています。去年できなかったことを反省しているんですけど、そういう環境を今年は作ろうとしているのもあるんですけど、3年から発信してくれることが多いし、意見もよく言ってくれるので、ちゃんと伝えるべきところで伝えてくれるのに感謝してるし、去年と変わったところだし、もっと変えるところもあるので、12月までに質のいいチームにしていきたいです。

——主将の出原選手(#99・経4・慶應女子)、副将の竹村選手(#11・環4・桐蔭学園)はどんな方ですか?

櫨本:出原さんは主将になる前からも悪いところを言わずに、いいところを引き出してくれるイメージがあって。あとはアタックの立場からDFについてを丁寧に教えてくれるので頼れます。竹村さんはラクロス歴が長いのもあって、ラクロスに対する知識がすごくて、ラクロスに対する細かい指導をしてくれる。一つ一つの動きやクロスの動かし方についてもアドバイスをくれるから頑張らなきゃって気持ちにさせてくれます。

飯豊:出原は見た感じ、求心力もあるし引っ張ってくれる力が別格。竹村は鬼のポジティブでムードメーカー的な存在。ラクロス部に笑顔をあたえてくれるチームになくてはならない存在。

大木:竹村はラクロス愛がすごいし、部員全員のことを愛している。本当に優しいし。出原は立派な方です。芯をしっかり持って、自分をしっかり持っていて、こんな大所帯でトップに立てるのは彼女しかいない。

飯豊:ザ・リーダーって感じで二度とあの人種には出会わないと思う。

大木:ちょうど二人でバランス取れている。二人とも全く違う人間だし。

——今のチームの雰囲気はどうですか?

大木:この時期にここまでできているのはすごいと思う。お互いに言いたいことを言っているし。

飯豊:チーム全体で言えば、サブが押し上げている。みんなラクロスを楽しんでいるし、成長に向けて貪欲に頑張っている。その勢いを感じて、トップがこんな練習じゃダメだって毎日思わされるので、チーム全体の相乗効果はすごい。

——Grit’n’Grindというチームスローガンにかけて、「これだけはチームメイトに負けない!」という磨き続けていることはありますか?

飯豊:1年の時から貪欲さだけは負けないって思っていて。そこをむき出しにするのがいいとこでもあり、ダメなとこだけれどラクロスにおいては武器だと思っています。

櫨本:ボールをもって走るって決めた時の前に行く強さだけは負けないようにしようって思っています。走り過ぎて怒られる時もあるんですけど、そこは負けたくない。

大木:全体を見てバランスをとる動き。逆に人に合わせすぎて課題でもあるんですけど、そこを武器にしていきたいです。

 

 

「早慶戦では得点を上げた時のDF陣の盛り上がりも見てほしい」(大木)

 

——去年の早慶戦は10連覇を果たせず悔しい結果になりましたがどのような思いででしたか?

大木:もう記憶から抹消した。

飯豊:苦い思い出。全員が10連覇へのプレッシャーに負けていた。それで攻めることへの貪欲さが無くなっていて、10連覇できなければどうしようっていう言葉には出さないけどそういう雰囲気がチーム全体に流れていたことが敗因だと思います。

大木:見えないプレッシャーがすごかった。10年上の先輩から繋いできて、10年前の自分は小学生で、自分が小学生の時からラクロスをやり続けている先輩が勝ち続けてきたってなかなかなくて。それに対してまた10連覇ってなると今度は自分は30代になるまで記録を伸ばせないって考えるとすごく大きいんだなって思います。

櫨本:私は試合を見ていた側として、すごい印象的なのが、慶應の中でトップのメンバーがこんなになってしまうんだと思って。いつもの先輩や同期のプレーと今日は違うなって思いました。

大木:誰も負けたらどうしようみたいなことは言っていなくて、見えないところで思っていた。

——早慶戦はどんな舞台ですか?

飯豊:あこがれの舞台。やっぱり違う。

大木:去年初めて出場したんですけど、本当に普通の練習試合、リーグ戦とも全然違くて。チームの緊張感も違うし、場所も日吉だし、種類が違う。そこの一発勝負でどこまで出せるかなんですけど、全く違う種類の試合です。

飯豊:1年が本入部するのが早慶戦の日で、その日に応援や雰囲気を感じて絶対にこの舞台に立ちたいってみんな思うことで。それを自分が実現できてフィールドに立っていることは素晴らしいことだし、特別な一戦だなって思います。

櫨本:とにかくフィールド内にいる選手がかっこいい。

大木:1年で初めて早慶戦を見て、應援指導部とかがいてかっこいいと思って。だからこそ絶対かっこいいところを見せたい。

——今年の見所はどこですか?

大木:超攻撃型ラクロス。

飯豊:DFもアタックも含めた超攻撃型ラクロスです。アタックも流れるような連携を取れた攻撃をして、DFもいかに早く相手からボールを奪って自分が点を取れるかっていう闘志むき出しのところを見てほしいです。

櫨本:今までやってきたDFを出せればと思って。DF全体から出るボールを奪いたい精神みたいなのが見えたら、すごい見ている側もやっている側も楽しいラクロスなんじゃないかなって思います。本当にDFを見てほしいです(笑)

飯豊:DF見てほしいよね。アタックはみんな見るんだけどね。

大木:アタックが点を決めたときの決めポーズの写真に写れない(笑)DFもDFで盛り上がっているのにスポットライトが当たらない。アタック陣の写真はたくさんあるのにこっちの写真が全くない。

飯豊:それかこっちが走っていくからそれまで待っていてほしい。写真写れないに一番悲しい。

大木:DF陣の盛り上がりも是非見てください(笑)

——早慶戦に向けて意気込みをお願いします

大木:慶應のいいところって観客を楽しませるラクロスで、それは慶應だからこそできるもので、絶対楽しませる試合にして圧倒的勝利をするので応援お願いします。

櫨本:楽しませるのもそうなんですけど、私が出るとしたら初出場なんですけど、雰囲気も経験したことがないのでいろんなことを考えると思うんですけど。まずは私が楽しむことを大前提にしてやりたいです。かつ観客を楽しませらるようにできれば一番いいので絶対に勝ちます。

飯豊:どの体育会の早慶戦でもそうなんですけど、絶対に負けられない戦いで、ここでの勝敗は今後目指す日本一に向けて大きく関わると思うので、絶対に落とせないし勝ち切るための今年の一歩だと思っているので、みなさんの応援がすごく力になるので、応援をお願いします。

お忙しい中ありがとうございました!

(取材:森田悠資、写真:鈴木琴子)

 

 

大木茉莉(#3・総4・慶應NY)

昨年からトップチームでプレー。今季は最上級生としてDF陣をまとめる。試合途中にある攻撃参加に早慶戦でも注目です!

飯豊広奈(#70・政4・慶應女子)

お姉さんも慶應女子ラクロス部でプレーしていた飯豊選手。貪欲さを武器に「闘」うプレースタイルで早稲田の攻撃陣を抑えます!

櫨本美咲(#62・経3・慶應女子)

昨年は準リーグ、Vリーグの2冠に大きく貢献した櫨本選手。「超攻撃型ラクロス」の起点となる「奪」取に期待がかかります!

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