慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(男子)】早慶定期戦特集第12弾! 手塚朋克主将インタビュー

いよいよ明日、等々力陸上競技場にて“第68回早慶サッカー定期戦~早慶クラシコ~”が開催される。己と己のプライドだけを懸けたこの一戦。ケイスポでは、6年ぶり定期戦勝利を目指す慶應義塾体育会ソッカー部の選手・スタッフたちに意気込みをうかがった。

 

第12弾となる今回は、手塚朋克(環4・静岡学園高)主将のインタビューをお届けする。満場一致で主将に選出されるなど、大きな期待を背負って臨んだ今季。しかし、チームはリーグ前期で2勝しか挙げられず、11位に沈んでいる。手塚主将自身もなかなか満足のいくパフォーマンスを発揮できずに苦しんだ。そんな前期を振り返るとともに、主将として迎える自身最後の定期戦に懸ける思いを語ってもらった。

 

[取材日:6月24日(土)]

 

――まず、今季ここまでを振り返っていただけますか?

まず自分たちが春先からやろうとしてきたサッカーをやろうとはしたんですけど、ただやっぱり気持ちの面であったり、勝利に対する貪欲さ、勝負に懸ける思いというのが、自分たちが思っている以上に周りには表現できていなくて。相手に立ち向かうべきところで少し逃げに入っていたように見えたと思うので、それを自分が主将としてどうやってチームをまとめるか、どういう方向性で厳しく自分が言っていくかというのを考えてやってはいたんですけど、ただ少し未熟で物足りないことが多くて。ただ、今年主将をやると決めて強い決意でやったんで、まだまだこれから自分で修正するところもありますし、自分が一番戦う気持ちを見せてチームに対してそういうことを訴えかけていかなきゃいけないんじゃないかなと思っています。

――「勝利への貪欲さ」という言葉は試合後に何度も口にされていましたね。

そうですね。攻め込む時間があったり、ただ得点が入らない時に「大丈夫だ、良いんだ」っていうわけではなくて。もっとそこに対してフォーカスして一つ一つのチャンスに気持ちを入れなきゃいけないと思いましたし、そこで崩れた瞬間に自分たちが相手に向き合って自分たちもチームに向き合って試合を進めていかなきゃいけない。そういうところをコントロールできなかったのはそこが自分の一番の反省点だなと思います。

 

――そういったところにチームとして勝ち点を伸ばせなかった原因があったのでしょうか?

筑波戦(0△0)であったり流経戦(0△0)であったり、ああいう試合で我慢して、自分たちがやってきたことが通用するということが分かったにもかかわらず、やっぱりそこに対しての貪欲さと他の試合に対する姿勢というのがたぶん周りから見たら絶対違ったと、そう思うんですよ。俺らはやっているつもりだけど、それが表現できていないっていうのはやはりこの気持ちの中で何か違った面があったんだと思います。ただ、そこを「ああじゃあ違った、ああ違うんだね」ってそれで解決してしまったらこのチームの成長に絶対つながらないし、1回で修正できることは成長につながるんですけど、それが何回も続いてしまった。それは本当に反省すべき点だったと思います。

 

――セットプレーでの失点が多かったというのはその1つでしょうか?

そうですね。それこそ1日1日を大事にするであったり、1分1秒に集中する、そういう「集中する」ということに対してもっと訴えかける必要があったし、もっともっと全体でオーラを出して集中するべきところを変えなきゃいけなかったんじゃないかなと思います。

 

――守備が破綻して敗れるという試合が多かった中で、後ろの選手として相当に悔しい思いをされたのではないでしょうか?

自分は攻撃が好きで、ただ好きっていうだけじゃチームは成り立たないし、そこは絶対に自分の中でも履き違えていたところで。サイドバックといってもやっぱりディフェンスの選手なので、そこでまず役割を果たす。その後に、それができた後で、自分の得意なこと、ストロングポイントを引き出す。そういうところにフォーカスして考えていかないと自分のパフォーマンスも上がっていかないし、チーム全体としての雰囲気も変わらない。余裕がないとチームのことは絶対に見れないと思うし、そういう意味では自分がまずは役割を理解する。チーム全体としてどういう戦い方をするかを理解する。そういう意味ではもっともっとそこに対して自分が主将として向き合うべきだった、向き合わなきゃいけなかった。そういうところは「できるはずなのに、もったいない」というか。自分でも本当にすごく悔しい気持ちでいっぱいです。

 

――そういったことに気づかされた試合はどことの対戦でしたか?

それこそ逆の意味で筑波戦は自分の役割を理解して、前半は特に我慢して我慢して飛び出してチャンスを作る、そういう良い場面が前半には見られて、後半は逆に「自分たちはできるんだ」という過信をしてしまってどんどん前に行ってしまった。そこで「これは自分が求めていることとは違うんだな」と理解したんじゃないかなと思います。

 

――個人としての出来に今のお話を踏まえて点数をつけるとしたらどれくらいですか?

10点満点中半分も行かないと思いますね。確かに良い試合もあったし、ただ去年とか一昨年に比べて自分のストロングポイントは前で勝負して抜いてクロスを上げてチャンスメイクする、それが去年や一昨年だったら1試合にまあ10回は行かないにしても5回は絶対にある、相手のサイドバックを翻弄する、例えば遊び心だったりそういう余裕を持ってプレーするっていうのが自分の持ち味だったんですけど。ただ、今年に関してはチームのことをやりつつ自分のプレーに少し走ってしまった。慌てて慌てて自分のストロングポイントを出そう出そうっていう意欲が強くなってしまって、自分の納得いくパフォーマンスにならなかったんじゃないかなと思います。

 

――その辺りはこれまでよりポジションが1列下がったことによる影響もあるのでしょうか?

いや、そう考えてはいなくて。やっぱりポジションごとに役割があって前の選手だって守備もするし、去年や一昨年だったら守備をすることで自分の中でリズムを作って相手を怖がらせて守備でも脅威的な選手であろうと考えていて、それがうまくいって自分のペースをつかむことができていたんですけど。ただ逆に今年は自分の役割を理解しつつ飛び出していくことも同じくらいやろうと、そういう考え方が逆に自分にとってストレスに感じてしまったり、できなかったから、「ああじゃあ守備頑張らなきゃ」っていうマイナスな、ネガティヴな気持ちを自分の中で作ってしまった、それが自分の中で全くリズムにならなかったんじゃないかなと思います。

 

継続するだけじゃこのチームは変わらない

 

――いざキャプテンとしてシーズンに突入して、重圧を感じたりすることもありましたか?

うーん。自分の中で重圧を抱えている、責任を抱えているというのは周りからのサポートもあったんですけど、やっぱり負け続けたり勝利が見えてこないというところで、何か自分の中で気づかないところでメンタル的にネガティヴな気持ちになってしまっていたと思うんで、たぶんそれって周りから見ても分かると思うんですよ。僕ってオンとオフの切り替えができたりとか、そんなに熱いタイプではないけど集中してトレーニングするというところはずっとやっているところで、ただオフの時に自分がどういうふうにすごしているか、いつもと違う自分がいたんじゃないか、そういうように考えると、何かこうチームにありのままの自分でチームに向き合えていなかった、だから自分の中で日々のペースがくるってしまっていたんじゃないかなって思います。そういう意味では、感じていないところで感じていたプレッシャーというのが出てしまって、自分の中でマイナスに感じてしまっていたんじゃないかなと思います。

――流経大戦の後には「自分があまり慣れていないこと、声だったり熱さでチームをまとめ上げることを意識してやった」とおっしゃっていましたが、試行錯誤しながらの前期でしたか?

やっぱり声を出すこととか、チームをまとめる上で絶対に必要だと感じましたし、自分が高いパフォーマンスをしてかつ余裕を持ってチームを見る、というところを絶対に監督も求めていたし、それでマイナスな気持ちになったらそれこそ今も貫太(近藤貫太、総4・愛媛FC)にゲームキャプテンを任せていて、こういう事態になってしまうので。まずは自分に向き合うこととチームに向き合うことを同じくらいの熱さでもっともっとありのままの自分をぶつけていかないと自分が先頭に立ってチームを引っ張っていけないんじゃないかなとすごく感じました。

 

――須田芳正監督からも厳しい言葉が多くありましたが、それも期待の裏返しですよね。

僕はそういうふうに捉えています。自分のことを気にしてくれてかつ自分に期待があるからこそ厳しいことも言ってくれるし、1年生の頃からトップチームにいて4年間ずっとトップチームにいる選手っていうのは自分しかいないし、自分に懸ける思いというのも須田さんも周りの選手もすごく大きかったと思うし、こうやって自分のパフォーマンスがあまり良くなくて去年、一昨年の輝いていた自分と全然差がある、それを見てしまえばやっぱりスタッフや監督もすごく気にしてくれると思うし、厳しい言葉を掛ければ奮闘してくれるんじゃないかと。それは自分でも分かっていて、もっともっとその言葉というのを受け止めて、覇気じゃないですけど「やろう、やってやろう」っていう自分の固い意志を外に表現していかなきゃ自分がまたキャプテンマークを巻くことも絶対ないだろうし、自分のパフォーマンスが戻らなければ信頼も絶対に戻ってこないと思うので、まずはチームの勝利のために、自分がどうやって輝くか。輝くためにはチームの中でどういう役割で自分がチームをどうやって助けていくか。そういうところを自分が2年生や3年生でフレッシュだった時に考えていたことをまたしっかり思い出して、かつチームのことを4年生として経験をどうやって下級生に伝えていくか、そういうところを自分の中でもっと考えて真正面からぶつかっていかなきゃいけないなと。5月から厳しいことを言われていろいろと変わった時に、自分がどうやって元の自分に戻るか、自分とは何かということをもっともっとフォーカスして考えていく必要があるんじゃないかとすごく強く感じましたね。

 

――先ほどのお話にあった通り、第10節・順大戦(0△0)からキャプテンマークを近藤選手に譲っています。そこに至った経緯について教えていただけますか?

東洋戦(0●3)の後にキャプテンを変更しなきゃいけないんじゃないか、4年生としてダメなんじゃないかと指摘されて、もちろん自分としてもそう感じていたというか、まだまだ自分がやり切れていない、チームを引っ張り切れていない。ただ自分の中ではすごく強い意志があって、「絶対にこのチームを強くしたい」という気持ちが3年生の頃からずっとあって、元からキャプテンをやりたいと決めていたし。流経戦がラストチャンスと言われていて、すごく良い試合ができて自分も納得いくパフォーマンスができて、ただそれを継続することを意識してやっていたんですけど、継続するだけじゃこのチームは変わらない。自分も継続すればいいって思っていたんですけど、それじゃ自分の中の成長も止まっていたと思います。そういう自分がまた明治戦(0●3)で前半我慢して1点で抑えて後半に勝負だと、それで後半すごく押し込んでいる時間帯に1点も取れない、勝負に対する貪欲さが足りない、戻り切るところで戻ってこない。その時に何を自分が訴えかけるのか、リーダーシップを取ってチームを変えていかなきゃいけないと思っていたんですけど、ただそれが結果的にできなかった、3失点して。それで、須田さんは絶対的なリーダーシップと経験のある近藤貫太を、刺激を与える、キャプテンを変えて刺激を与えてチームの方向性をまた立ち直させるっていうところを、僕と貫太と須田さんと福井民雄総監督、スタッフと話して決まったことなんで、もちろん僕も話して決まったことですしそれで納得して「大丈夫です」と。僕はまだこの部で主将として認めてもらっているというか主将として活動しているので、ピッチ内外でやることは変わらないし、さっき言ったように継続することではなくて自分も継続かつ何をどうやって積み重ねていくのか、主将としてどうやってチームを見ていくのかというのを常に考えている状況ですね。

 

――その時の心境というのはどのようなものだったのでしょうか?

もちろん相当悔しかったです。「自分じゃダメなんだ」と思って。「物足りなかったのかな」って。話がずれるんですけど僕は高校の時もキャプテンをやっていて、すごく厳しい人というふうに見られていて。高校と大学って違うと思うし、訴える言葉だったりマネージメントの力というか。ただ、現時点であの頃の厳しさがないんですよね。なくなってしまっている。というのはやっぱり去年、一昨年と自分が引っ張ってもらう立場だった、それに少し甘えていた自分が、その時のことを忘れたというか。僕が思うキャプテン像って、厳しく細かいことまで追求していくことが僕の理想ではあるんですけど、ただ今現時点で厳しくできていなかった。だからこういう事態になっていると思うんですね。そういう意味でも同じようにできなかった、同じようにチームを良い方向性にできなかったということに対しては本当に悔しいし、「どうしたんだ自分」って。そう思うところはすごくありました。

 

――そこからまたすぐ1週間後に試合がやってくるという中で、どのようにして持ち直したのでしょうか?

まあでもそこに関してはキャプテンマークを巻く、巻かないというのは関係なくて。まずは試合で役割を理解して全力でやること。自分が何を求められているか、何で僕が使われているかというのをもう1回見つめ直して、試合に懸ける思いというのは全然変わらなかったですね。

 

――ここからの巻き返しに向けてチームにとっても手塚選手自身にとっても何かきっかけになりそうですか?

そうですね、こういう状況だからこそピッチ内外において厳しい目を向ける、かつ自分がまず行動しなきゃいけないので、例えば玄関が汚かったら靴を並べるとか、ゴミが落ちていたら拾うとか部室を綺麗にするとか、そういうところを自分が指摘するだけじゃ絶対周りは動かないと思うんですよね。自分が大学1年生の時からこうやって細かいところを指摘してかつ自分も行動して、仕事もして、チームのことを考えてやっていたんで、それが学年に評価されて誰の文句もなしでキャプテンに承認してもらったんで、まずそういうところを曲げないこと。かつそこをもっと厳しくして自分の主将としての役割を、今はゲームキャプテンを近藤貫太に任しているけど、ピッチ内においてもボトルを投げたり、絶対そういうところで運とか勝利っていうのは転がっていく。落ちてしまうと思うんですよね。そういうところをもっと追求していかないといけないし、下級生ができていないとか、明確にピッチ内外でどういうことをしなきゃいけないかというのをもっともっと自分が威厳を持って発信していく必要があるんじゃないかなって。そういうふうに意欲的になりました。

 

――もっともっと“凡事徹底”を追求していく必要があると。

そうですね。まあ自分だけが追求していくだけじゃ浸透していかないと思うので、自分からどうやって周りに浸透させていくか、それをもっと考えなきゃいけないと思います。

 

この早慶戦は自分の中でターニングポイントになる

 

――定期戦の方に話題を移していきたいと思います。これまでの定期戦で、手塚選手自身はあまり定期戦に縁がなかったですが、過去3回の定期戦を振り返ってどのようなことを感じましたか?

まあ1年生の時は正直死ぬほど悔しかったですね。1年生が自分1人で、心の隅っこで「1年生1人だし入れる」と思っている自分がいたんですよね。それがモチベーションになって「これ試合に出られるんじゃないか」「やってやるぞ」っていう思いでトレーニングから全力でやりましたし、すごく良いプレーをして「絶対これ入れるだろ」って思っていたんですけど、ただやっぱりそれ以上に上級生になるにつれて懸ける思いというのが強くて、その競争に負けたというのが本当に悔しかったし、自分が期待していた以上にその試合に絡めない自分が本当に悔しくて。その悔しさをバネにして夏はやっていたんですけど、そこで自分の中で過信してしまった。それで1年生はそのまま終わって。2年生の時は本当に伸び伸びとやれていて。早慶戦までは全然ダメだったんですよ。途中出場が多くて、須田さんにずっと言われていたのが「君は30分しかプレーできない」と。「自分がボールを持っている時間は2分で、88分は何をするのかというのをよく考えろ」と言われていて、全然理解できなかったんですよ。「え、自分がボール持って仕掛けてチャンスを作ればよくないのかな」と思っていたんですけど。ただそれは違って、それに気づいたのが定期戦の前あたりで、自分が輝くためにはチームのために何をしなきゃいけないとか、チームのためにどこに走るのかというのを考えなきゃいけないというのを、そこで須田さんにすごく叩き込まれて。それこそ定期戦では余裕を持ってプレーできたし、負けたけどその時は伸び伸びやれていた自分もあって、「一番輝いていた」って自分でも思っているし、「これを続けていたら後期も出られるだろう」って信じていたので。結果的に2年の後期で試合に出て他のところにも評価されて選抜にも選ばれて、それが須田さんに教えてもらった一番大きなポイントだったんじゃないかなと思います。定期戦で自分の自信もついたし、須田さんが言っているオフ・ザ・ボールの時に何をするべきかというのはそこで須田さんにサッカーをする上で一番大事なことを教えてもらったんじゃないかなと思います。3年の時は、6月の中旬くらいにケガをして、正直「いける」と思っていたんですよね。やっぱり早慶戦って出たいじゃないですか。無理して自分の足を殺してまで、っていうのをすごくスタッフの人に止められていて、だから復帰も8月まで延びまして。そこらへんはもう割り切っていましたね。「じゃあチームのサポートをしたい」と言って、ベンチの脇にチーム付きで仕事させてくれって頼んだし、結果的にあのピッチで自分が脇役としてピッチを見るというのもすごく良い経験になったんですけど。ただ、チームが負けて表彰式の時にボトルを取りにピッチに行っていたら、新井純平(昨季早大主将・現横浜FC)がトロフィーを掲げていると。ピッチに誰もいなくてモニターに映っている。本当に泣きそうになるくらい悔しくて。「なんで俺こんなところにいるんだろう」って思って。「無理してでもやっておけばよかった、絶対俺がいたら勝てた」って思って。もちろんケガしたのは自分が悪いし、後悔はないけれど、こんなに早慶戦って悔しいものなのかと。そういうふうに思いました。

 

――定期戦というのは1年に1回しかない試合ですが、それに対する重みというのをここまでの3年間で感じてきましたか?

そうですね、まあ自分が感じているというかは4年生の姿勢、この早慶戦に対する思いというのを見てきて、1年生の時は増田主将(増田湧介・環卒)を見て「こんなに熱い思いを持ってこの一戦に懸けている人がいるんだ」と思って、それこそあの人を見て主将になりたいと決めたし、あの姿を目標にして今自分でやっていて、そういう意味では自分が感じているというよりかは先輩を見て感じてきた部分なので、それを自分たちが今同じようにしていかないとやっぱり後輩にも伝わらないから、そういう意味では重みを感じていなきゃおかしい。それをオーラで感じてもらいたい。そこまでの熱い気持ちを持ってやりたいと思っています。

 

――慶大は現在定期戦5連敗中です。

早稲田との対談であった「早稲田は勝たなきゃいけないっていうプレッシャーがある」っていう言葉にしっくりこなかったというか、無茶苦茶嫌で。嫌というか悔しくて。1点も取れていないし、こうやって仲間が作り上げてくれた舞台、今も裏方でいろいろと仕事をやって何万人も入る舞台にしてくれているにもかかわらず自分たちがピッチで表現できない。それこそ早稲田にそういう思いで戦わせてしまっているというのがすごく悔しくて、この自分が4年生の年に絶対勝ちたいと思いましたし、その気持ちというのはすごく強くありますね。

 

――昨季は早大とリーグ戦、アミノバイタルカップ、定期戦、天皇杯予選で計5回対戦して2勝3敗でしたが、その2勝はともに手塚選手が出場されていた試合で、逆に3敗は欠場されていた試合でした。出れば結果を残せるという自信があるのではないでしょうか?

そうですね。早稲田との試合で悪かったのは2年の前期くらいだったので。悪かったといっても早稲田戦は今まで全試合でベストパフォーマンスができているので、たぶん自分の中でも内に秘めている思いが強くて、自然と体が動くというか、チャンスを作れる自信がすごくあって。アミノバイタルも「自分が出ていれば」と思いましたし、天皇杯も定期戦もそうでしたし。そういう意味ではすごく自信を持っていますね、早慶戦に関しては。

――今年も良いイメージで臨めそうですか?

そうですね。今のところこうやってリーグ戦で自分も苦労していて試練だと思うんですけど、ただこの早慶戦というのは自分の中でターニングポイントになると思っているので、すごく自信はあります。

 

――今年は早大が2部にいることもありこれまでと違ってリーグ戦での対戦がない中での対戦となります。

まあでも2年生の時に感じたのが、定期戦とリーグ戦の雰囲気って全く違って別の試合のようで、もちろん定期戦には定期戦にある緊張感っていうのがあるし、リーグ戦にはリーグ戦の緊張感があって。その時の早稲田と定期戦の早稲田って全く違うんですよね。それも自分の肌で感じているし、慶應もたぶん違うと思うんですよ。そこの違った早稲田と慶應とでレベルに差ができてしまったら確実に負けてしまう。その懸ける思いというのが集結して定期戦の時にどう変わっているか、そういうところを期待して見てもらえたらなと思います。

 

――そういったところはこれから主将としてチームにアプローチしていくという感じですか?

自分もそうですし、やっぱり4年生が全体としてこの定期戦に懸ける思いというのを示していかなきゃいけないんじゃないかなと思います。

 

――この試合に勝てば今年は慶大が早大より強いという証明になります。

この勝利を味わえることって人生において大きなものだと思うし、そこで勝利しないで卒業するなんてもったいないし、あの最高の瞬間を味わいたいなって単純に思います。

 

――定期戦でどのようなプレーを見せていきたいですか?

まずはチームとしての役割をはっきり自分の中ですること。あとはもう自分のストロングポイントというのは突破であったりスピードで相手を抜いてチャンスを作ることなので、そこで会場の雰囲気を沸かせて何かこうオーラで、慶應で圧倒したいという思いがあります。

――それでは、主将として迎える自身最後の定期戦に向けて意気込みをお願いします!

やっぱり悔しい思いをしてきた分、早稲田に勝つという喜びを去年2回得て、その中で感じたのがやっぱり勝つことに意味がある。早稲田に負けてはいけない、勝つという本当の勝負だと思うので、自分が強い気持ちを持って仲間を信じて自分を信じてプレーすること。あとはあの雰囲気の中でどれだけ慶應が輝けるか。見に来てくれた人にも、早稲田にも「これだけ慶應はできるんだ、やべえぞ」って思わせたいし、自分としてはあのピッチの中で一番脅威的な選手、輝いている選手になりたい。チームを活性化する、チームを勝利に導きたいなと思います。

 

(取材 小林将平)

 

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