慶應スポーツ新聞会

【ソッカー(女子)】大学リーグ第8節 首位との大一番で痛恨の敗戦…最後に見せた執念を繋げ―― 山梨学院大戦

台風の影響により2試合連続で延期となり、3週間ぶりのリーグ戦を迎えた慶大は、首位を走る山梨学院大をホーム・下田グラウンドに迎えた。慶大は立ち上がりから攻撃のペースをつかみ、中島菜々子(総3・十文字高)のゴールで幸先よく先制したが、その後は自分たちのミスからペースを乱してまさかの4失点、非常に苦しい展開となる。自動昇格にむけて絶対に負けられない慶大は終盤、鈴木紗理(総1・十文字高)の技ありシュートで反撃を開始すると、後半アディショナルタイムにも得点を挙げたがあと一歩及ばず、3-4で痛恨の敗戦を喫した。

 

第31回関東大学女子サッカー2部リーグ 第8

 

2017/11/05(日)16:45KO@慶應義塾下田グラウンド

 

【スコア】

慶應義塾大学 3-4 山梨学院大学

 

【得点者】

10 17分 中島菜々子(慶應義塾大学)

11 18分 鈴木日奈子(山梨学院大学)

12 29分 井原美波(山梨学院大学)

13 39分 小山由梨奈(山梨学院大学)

14 64分 小山由梨奈(山梨学院大学)

24 79分 鈴木紗理(慶應義塾大学)

34 90+3分 加藤楓琳(慶應義塾大学)

 

◇慶大出場選手

GK野村智美(総4・作陽高)

DF佐藤幸恵(総1・十文字高)

DF加藤楓琳(総2・常盤木学園高)

DF熊谷明奈(総1・十文字高)

DF足立智佳(環1・大阪桐蔭高)→70勝木日南子(総2・大和高)

MF松木里緒(環2・常盤木学園高)

MF中島菜々子(総3・十文字高)

MF工藤真子(総2・日テレ・メニーナ)

MF小川愛(総1・神村学園高)

FW志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)→46山本華乃(理1・山手学院高)

FW鈴木紗理(総1・十文字高)

 

台風の影響により2試合が延期となり、慶大にとっては3週間ぶりとなった大学リーグ。今節は、開幕から6連勝で首位を走る山梨学院大をホーム・下田グラウンドに迎えた。慶大はすでに1敗しており、1部自動昇格のためにこれ以上負けられない。TEAM2017の年間目標「1部昇格」を果たすべく、まさに正念場、何としても勝たなければならない大一番に臨んだ。

 

立ち上がりの慶大は強敵相手に持ち味であるパスサッカーを展開し、試合の主導権をつかむ。試合開始早々、慶大は立て続けにセットプレーのチャンスを得たが、得点とはならず。16分には右サイドから中島菜々子(総3・十文字高)がシュートを放ったものの、これは相手GKに阻まれる。続く17分、またもセットプレー、右CKのチャンスを得ると中島がニアサイドで合わせたボールはゴール左隅へ吸い込まれた。慶大は大事な試合で幸先よく先制に成功する。しかし直後の18分、自陣左サイドから相手の侵入を許すと折り返しを押し込まれ、瞬く間に同点に追いつかれてしまった。それでもサイド攻撃などでチャンスを作っていた慶大であったが、「どこかで歯車が狂ってしまった」と中島が振り返ったように徐々に自分たちのミスから相手にゲームの主導権を握られ始める。29分には右サイドからのクロスをダイレクトで合わせられて逆転を許し、39分には自陣での横パスを奪われてシュートを放たれると、ボールはクロスバーに当たってゴールへ。前半を1-3と2点ビハインドで折り返す。

 

後半開始から、慶大は志鎌奈津美(環3・常盤木学園高)に代えて山本華乃(理1・山手学院高)を投入。是が非でも逆転しなければならない慶大は52分、工藤真子(総2・日テレ・メニーナ)が中央からミドルシュートでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーの上へ。すると点差を詰められない中で迎えた64分、GK野村智美(総4・作陽高)の頭上を越すループシュートを決められ、まさかの4失点目。残り26分で3点ビハインドと非常に苦しい展開となってしまう。70分には足立智佳(環1・大阪桐蔭高)に代えて勝木日南子(総2・大和高)を投入し、状況の打開を図る慶大。ここから、昇格への強い気持ちがこもった攻撃を見せ始める。79分、左サイドから抜け出した鈴木がGKとの一対一を技ありシュートで決めて反撃の狼煙を上げると、さらに86分、89分と立て続けにゴールに迫っていき、そして後半アディショナルタイム3分、左CKを加藤楓琳(総2・常盤木学園高)が頭で決めて土壇場で1点差まで追い上げる。会場全体を包む追い上げムードの中、慶大の選手たちは同点を信じて最後まで攻め続けたが、無情にも試合終了のホイッスル。大一番で、非常に手痛い敗戦を喫した。

 

普段より一段と声が出ていた試合前の円陣からも、慶大のこの試合に懸ける思いが伝ってきていた。「ここで勝ち切らないと自動での1部昇格っていうのはないって全員が分かった中だった」と野村主将が語ったように、まさに今季を占い、そしてTEAM2017の底力が試される一戦だった。それだけに自分たちのミスからペースを乱してのこの敗戦は、彼女たちにとって非常にショッキングな結果だったのだろう、それは試合後の選手たちの厳しい表情にもよく表れていたように思える。しかし、決して昇格への道が閉ざされたわけではない。上位の順大、東海大の2校も今節敗れたことで入れ替え戦に進める3位以内はまだまだ十分確保できる位置につけている。この試合で味わった悔しさを自分たちの糧にし、1部昇格に「繋ぐ」――。そんな諦めない強い気持ちで戦う姿を、彼女たちは残り3試合で必ず見せてくれるだろう。

 

(記事 柴田航太郎)

 

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試合後コメント

 

伊藤洋平監督

(試合を振り返って)まあ、4失点したら勝てないですね。(点を取られてからも前に出る姿勢は崩さなかったが) 1失点目は別に完全に崩されたというよりは自分たちのミスからだったので特に変える理由もなかったですし、変えるプランも持ち合わせていない。あとは細かいところを少しハーフタイムで修正しましたけど、大きな路線を変えるつもりは全くなかったです。(3週間空いて首位との試合になったがメンタル面では)まあそこはお互い条件は一緒だったと思いますし、あんまり考えていなかったです。(1点目、3点目はCKから得点したが)そこはしっかり対策していきましたし、良いボールが入ってきていたので。まあ1点は狙っていましたけど2点も入るとは思っていなかったですね。(ここからは入れ替え戦も視野に入れた戦いになると思うが、次節の順大戦に向けて)順大も今日負けたみたいなので、順大との2位争いになると思います。いつも順大とは拮抗した勝負をしているので、相手の流れになりそうな時に我々がそれに対してどう立ち振る舞うのかとか、失点した後にどう立て直すかとか、得点した後にどう締めなおすかとか、そういう本当にメンタル的な部分も大事になってくると思うので、サッカー戦術的なことも含めて、全てをこの1週間でレベルアップしたいなと思います。

 

野村智美(総4・作陽高)主将

(試合を振り返って)すごくもったいない試合をしてしまったなっていうのが一番のところです。(悪天候の影響で長く試合が延期になっていたが)毎週中止は直前に決まったので、週末の試合に向けて準備していて、相手に対して準備していたんで、山梨学院大学に対して準備していたのは1週間なんですけど、チームとして積み重なったものはあるなって感じていたし、自信を持って入っていたんですけど、こういう結果になってしまったのはしっかり反省して次につなげなきゃなって思います。(6連勝している首位相手にどのようなモチベーションで臨んだか)もちろんここで勝ち切らないと自動での1部昇格っていうのはないって全員が分かった中での準備だったと思うんですけど、自分たちが持っていたものを出せなかったとかそういうレベルの話じゃなくて、この今の現状というのをしっかり受け止めなきゃいけないなって実感させられた試合になったなというふうに感じています。(前半は先制に成功したものの3失点を喫した)得点こそセットプレーで、流れで崩し切れたわけではなく、かつ自分たちのペースでプレーできてたのにそのあと3失点くらってしまったことに関しては、全部自分たちのミスから始まっていたと思うし、かなりもったいないことをしたなって思います。(終盤の追い上げは昇格に向けての強い気持ちを感じたが)そうですね。そこに対する気持ちは毎試合毎試合1人1人が持ってやっている中で、でも気持ちだけじゃどうにもならない部分だったりとか、自分たちが突き詰めてやらなきゃいけないところができていなかったんだなっていうのを素直に感じましたし、変に相手をリスペクトするわけではないですけど、自分たちはもっともっとやらなきゃいけない立場で、まだまだ足りていないところがあるっていうのを実感させられた試合だったんで、残りあと3つしっかり勝ち切って、厳しい状況になったけど1部昇格に繋げなきゃなって感じています。(次節に向けて)今日の試合結果も含めて、順天堂大学も厳しい状況になっていて、順位こそ私たちが上に立っているんですけど、他の尚美学園大とかもかなり近づいて来た中での試合になるんで、1週間しかないですけどしっかり成長した姿で、相手を圧倒して勝ち切らなきゃなと思います。

 

中島菜々子 (総3・十文字高) 副将

(痛い敗戦となったが今の率直な気持ちは)「やばいな」っていうところが率直な感想です。(試合終了後にはピッチに座り込んでしまう姿もあったがそれだけショッキングな敗戦だったか)やっぱり山梨学院がここまで全勝っていう中で自分たちが1敗という状況で、今日の勝負が1部に行けるか行けないかっていうというところに本当に大きく関わってくるところだったので、それだけ強い気持ちで臨んでいましたし、かなりショックでした。(試合内容を振り返って)先制点を取れたところまでは攻撃の面でも自分たちのペースでやれていて、1失点目した後も結構自分たちのペースでできていたんですけど、どこかで歯車が狂ってしまって。自分たちのミスからの失点が多くて、本当にもったいない試合をしてしまったなと思っています。(このレベルの相手にあれだけミスを重ねてしまうと難しい試合になってしまうと感じさせられたのでは)そうですね。ハーフタイムに監督もおっしゃっていたんですけど、(パスが)通ればチャンスになるっていうところで、そこを通せないという部分ではまだまだ自分たちの技術の低さですし、やっぱり相手が強くなっていくところでそういう細かい部分をしっかりやっていかないとこれからも厳しい試合が続くかなと思います。(自身のゴールシーンについて)(鈴木)紗理が良いボールを蹴ってくれたんで、自分は触るだけという感じでした。(かなりセットプレーでチャンスを作れていたがそれは分析の結果か)そうですね。毎試合相手のセットプレーはしっかりリサーチして、今日もセットプレーでの相手の失点というのが多いというのはリサーチしていたので、そこはしっかり狙っていこうというのはみんなで共有していました。(中島選手はセットプレーでの得点が多いが毎試合狙っているか)良いボールを上げられる選手がいるので、(工藤)真子なり紗理なり。自分は体を張ってゴールを決めようって思っています。(今季を通して尚美学園大戦や今日の試合など勝たなければいけない試合で勝てていないという現実がある中で、勝負強さというのは課題としてあるように感じる)得点は取れているのに勝ち切れないというところが本当に自分たちの弱さだし甘さだなって思っていて。得点を取るまでの技術的なところの力はついてきたと思うんですけど、チームとしてメンタル面であったり闘うっていうところがまだまだ弱いなと思います。(まだまだこのリーグは終わっていないし、全く諦めていないと思うが、今後に向けた意気込みを)もうあと残り3試合、全部勝てば全然自分たちも1部昇格という目標を達成することができるので、今日から、今から次の試合に向けて良い準備ができるように取り組んでいきたいと思います。

 

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