【野球】陸の王者、無念の初戦敗退 明治神宮野球大会vs環太平洋大

11月11日(土)明治神宮野球大会第2日 vs 環太平洋大(中国・四国三連盟代表/中国)

悔しい結果にスタンドへ挨拶する

崖っぷちから奇跡の6連勝を遂げ見事東京六大学の覇者へと登り詰めた慶大。全国の舞台では、関根智輝(環1)の好投も虚しく打撃が振るわない。6回までを全て打者3人で終わらせられると、リーグ戦時の勝負強さを見せつけることもなく東京六大学代表は16年ぶりに初戦で姿を消すこととなった。

 

環太平洋大

慶大

環太平洋大:○西山、岩永、又吉、大原―高祖

慶大:●関根、髙橋佑、石井、津留﨑、土井、川端―郡司

 

◆慶大出場選手

 

ポジション

選手名(学部学年・出身高校)

[9]

天野康大(環4・智辯和歌山)

 

R9

河合大樹(総3・関西学院)

[5]6

瀬尾翼(理4・早稲田佐賀)

[8]

柳町達(商2・慶應義塾)

[7]

岩見雅紀(総4・比叡山)

[3]

清水翔太(総4・桐蔭学園)

[4]

倉田直幸(法4・浜松西)

[2]

郡司裕也(環2・仙台育英)

[6]

瀬戸西純(政1・慶應義塾)

 

H5

小原和樹(環2・盛岡三)

[1]

関根智輝(環1・城東)

 

髙橋佑樹(環2・川越東)

 

H

明渡稜(政4・桐蔭)

 

石井雄也(商2・慶應志木)

 

津留﨑大成(商2・慶應義塾)

 

H

杉本京平(理2・中央中等教育)

 

土井涼(商2・慶應義塾)

 

川端康司(政4・慶應志木)

 

怪我で離脱した照屋のユニフォームを飾るベンチ

神宮の見慣れた緑と青のコントラストの中に見慣れない青のユニフォーム。主将の照屋塁(環4)が怪我で不在の中、日本一を目指す慶大と環太平洋大学の戦いの火蓋が切られた。

粘りの投球を見せた関根

慶大の先発マウンドには1年生の関根があがった。サイレンが響くとほぼ同時に主審の声が響き、電光掲示板にストライクを表示させる。先頭の打者を140㌔台のストレートで三振を奪うと立ち上がりは上々。郡司裕也(環2)が盗塁を阻止するなど見事3人で初回を終わらせる。

大歓声を浴びる岩見

2回裏の攻撃、先頭で慶大の主砲・岩見雅紀(総4)が打席へ向かうと観客で埋め尽くされたスタンドからは盛大な拍手が送られた。初球はバットが大きな弧を描き空振り。次の2球目。打球は勢い良く転がると二遊間を抜けた。これがチーム初ヒットとなる。先頭が出塁したのも束の間、1死から併殺に討ち取られ陸の王者の猛攻はあっけなく終わってしまう。

試合が動いたのは、直後の3回。関根が好投するも相手打者に粘られ、先頭の出塁を許す。するとここで、リーグ戦ではほとんど見られなかったが痛恨のバッテリーミス。簡単に得点圏にランナーを進めてしまうと先制点を献上してしまう。1点を失ってしまったが、その後は1人もランナーを許さないで試合は後半戦へ。関根は5回途中まで8つの三振を奪いながら粘りの投球を見せた。

ピンチを救った髙橋佑

そんな関根と裏腹に打撃陣はパッとしない。6回までを相手の先発投手にわずか57球で2安打に抑えられた。環太平洋大が継投に入ると、慶大はなんとか得点圏までランナーを進めるも1本が出ない。一度もホームを踏むことなく試合は進む。

4連打され肩を落とす石井

一方守りでは6回に関根がピンチを招くも、1つ年上の髙橋佑樹(環2)が見事な火消し役を演じた。やはり、主将の存在は大きかったのか。終盤に入ると、ここまで“隙のない野球”を続けてきた慶大の守備に乱れが生じる。エラーやボーク、連打などを絡め無念の4失点。最終回も、先頭から2者連続四球を与えてしまい、追い詰められた慶大だったが、マウンドに4年生の川端康司(政4)があがる。野球人生最後の意地をぶつけると、無死一、二塁からランナーを帰すことなく最後は三振に打ち取った。最後の攻撃、ここから4年生の意地がつながる。1死でリーグ戦最多四死球の瀬尾翼(理4)が四球を選ぶと、岩見、清水翔太(総4)と4年生が安打を放ち1点を返した。反撃を見せたい慶大だったが相手の好守に阻まれ試合終了。日本一への道のりはまだまだ遠かった。

4年生の意地を見せた川端

試合に出ている下級生全員が口を揃えて言った「4年生のため」。三大目標の最後の一つであった“日本一”は叶えることができなかったが、今年は最初から最後まで4年生主体のチームだったと言えよう。「リーグ最下位も有り得る」と言われ始まったこのチーム。何はともあれ、最後のリーグ戦を“優勝”の二文字で飾れたことは有終の美であった。野球継続者の少ない今年の4年生だが、今日のこの経験を活かし今後も躍動を続けてくれるだろう。そして、この4年生たちでさえ成し遂げられなかった“日本一”の夢を後輩に託した。

 

記事:千綿 加華

 

 

◆打撃成績

  

[9]

天野

二ゴロ

  

中安

     

R9

河合

      

遊ゴロ

 

三ゴロ

[5]6

瀬尾

中飛

  

右飛

  

中安

 

四球

[8]

柳町

一ゴロ

  

二併

  

二安

 

左飛

[7]

岩見

 

中安

  

空三振

 

右飛

 

左安①

[3]

清水翔

 

捕犠打

  

二ゴロ

 

一ゴロ

 

右安

[4]

倉田

 

投直併

  

一ゴロ

  

遊飛

遊直

[2]

郡司

  

二ゴロ

  

右飛

 

死球

 

[6]

瀬戸西

  

二直

      

H5

小原和

     

三ゴロ

 

四球

 

[1]

関根

  

投ゴロ

      

髙橋佑

         

H

明渡

     

空三振

   

石井

         

津留﨑

         

H

杉本

       

遊併

 

土井

         

川端

         

 

◆投手成績

 

打者

球数

安打

三振

四死球

失点

自責

関根

52/3

20

82

 

髙橋佑

 1/3

 

石井

11/3

10

31

 

津留﨑

 2/3

15

 

土井

 0/3

 

川端

 

 

◆監督・選手コメント

大久保秀昭監督

(試合を振り返って)奇跡的な勝ち上がりでリーグ戦を優勝させてあげられたのは良かったです。日本一というのは、全国のチームが目指しているものであって、そこに太刀打ちするほどの力を出せませんでした。簡単には勝たせてはくれないです。関根はよく頑張ってくれたけど、バッテリーミスというのはやっぱり選手にはけっこう痛いミスですね。相手のピッチャーも万全で四球も出さずに、本当に見事でした。うちは佐藤(宏樹・環1)や髙橋亮吾(総2)が万全ではなく無理させられなかったので、残りの投手でやりくりをして、打線でカバーしてくれるかなと考えてましたが甘くはなかったです。パレードの後のモチベーションの意地も、やっぱり学生が高い意地をずっと持ち続けるのは簡単ではなかったです。(わずか12日という短い期間でどのような調整をしたか)オープン戦で試合間を損なわないようにして、そこでも逆転勝ちしたりと順調でした。ただ、ピッチャーの調整だけ間に合わなかったですね。川端はオープン戦でかなり良かったのが今日も好投してくれて良かったです。最後4年生が本当に頑張ってくれました。照屋は本当に可哀想な終わり方をさせてしまいました。最後ベンチ入れても良かったんですけど、負けられない状況で余裕がなかったです。(キャプテンがいないことで影響はありましたか)ないと思いたいけど、あったんだと思います。打てなくても春からほとんど変えることなく使い続けていた選手だったので調子が崩れちゃったのかなと。(今日の敗因は)それはもう全て監督である私の責任です。選手をどうこういう言うことはないです。(今シーズンを振り返って)春からハラハラドキドキでしたが、私はこのような豪快さを兼ね揃えている、応援したくなるようなチーム作りを徹底していました。スタンドプレーをしてチームに貢献しないような選手がいなくなって、本当にチームで戦うということを照屋と石井(康平・学生スタッフ・総4)を中心にやってくれました。(今年4年生主体のチームでした。来年はどんなチームになるでしょう)来年は投手含めて下級生メインになると思います。自分が現役のときもほとんど下級生のチームでしたので、バッテリー中心で試合が作ることが大事になってくると思います。より一層チーム力を求められますね。(冬への課題はなんでしょう)明らかに投手の全ての面においてのレベルアップです。怪我しない体づくりやスタミナ含めてまだまだ伸び代があるので。野手は変わらず諦めない姿勢ですね。今日なんかも自分たちのミスから崩れてしまったので。(最後にファンの方々へメッセージを)リーグ戦のときから変わらずに声援をいただいたことには感謝の気持ちでいっぱいです。今日は負けてしまいましたが、みなさんが本当に楽しみにしてくれているんだな、というのは一層感じました。我々も皆さんの声援に応えられるよう精進していきますので、変わらず応援よろしくお願いします。

 

照屋塁主将(環4)

(今の気持ちは)勝ちたかったです。悔しいです。(残念ながら出場できませんでした)日本一になりたかったです。ただこのメンバーでリーグ戦優勝を目標にしてやって来て、それを達成できたということは大きいことだと思います。日本一という目標は後輩に託したいなと思います。(後輩へのメッセージ)今年のチームは後輩の力も大きかったので、来年以降もそれを継続しつつ、さらに良くして強いチームにしてほしいです。(ファンの方々へメッセージを)結果が出ない時とかうまくいかない時でも声援を送ってくれました。その声援が力になりました。ありがとうございました。

 

明渡稜副将(政4)

(神宮大会の舞台はいかがでしたか)神宮なのに、少し雰囲気が違うなという感じがしました。(今日の試合、打席を振り返って)なかなか簡単にはいかないなと率直に思いました。確かにこのチームは成長してきたけれど、まだやっぱり発展途上で、三年生以下には自分たちが変えてきたことにまたプラスして、チームにしていってほしいなと思います。(四年間を振り返って)まだわからないんですけれども、これから振り返って慶應でよかったなとこの先何度も感じるのかなと思います。

 

天野康大副将(環4)
(今日の試合を振り返って)やっぱり先制点を取れなくて、流れをうちに持ってこられなかったのが大きかったですね。(相手の印象は)向こうはコツコツとつないできているという印象だったので、うちも何とかつなごうという気はあったんですけど、なかなかつなぎきれなかったのが痛かったです。(4年間を振り返って)4年間いろんなことがありました。1年で優勝を経験して、でもなかなかそこから結果も出ずに、最後こうやって4年の秋で優勝という形で終われたので、いい形で後輩にバトンタッチができて、いい4年間だったんじゃないかなと思います。(後輩にメッセージ)今年優勝という形で終わって、来年はなかなかプレッシャーもあると思いますけど、来年こそは春秋日本一を取れるようにもう一回頑張ってほしいと思います。

 

岩見雅紀(総4)

(完敗となってしまいました)数字以上に点差は無かったと思います。(最後の打席は12球粘りました。どういう気持ちで打席に入りましたか)自分が最後の打者になりたくないという気持ちです。(秋にはリーグ優勝しました。今年はどんな1年になりましたか)良かったです。集大成として、リーグ戦優勝は3つの目標のうちの一つで嬉しいことですし、優勝したチームの4番を打たしてもらったことは光栄です。日本一は叶わなかったですけど、思い出になりました。僕は次に進むことができるので、終わったことは考えないようにします。ただ、ここで野球を止めてしまう選手がいる中で負けてしまったのは本当に悔しいです。(慶大野球部での4年間を振り返って)野球選手としても人間としても成長させてもらった4年間でした。チームメイトと監督、それから関係者のみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。まだ野球人生が続くので、活躍してちょっとずつでも恩返ししていけたらいいなと思います。

 

川端康司(政4)

(試合を振り返って)日本一を目指してやってきたので、本当に悔しいです。(後半の投手陣が振るわない中での好投でした)これ以上は点をやれない状況でもっとみんなと野球がしたいという思い出ゼロに抑えることがきました。(慶大野球部で過ごした4年間を振り返って)本当にいい仲間に恵まれたと思います。辛いこともありましたが楽しい4年間でした。最後にしっかり優勝できたのは良かったと思います。(このチームで戦ってきて最後の投手となりました)最後はやっぱり4年生として、4年生たちが(後ろを)守ってる中でゼロに抑えられたのは本当に楽しかったというか、いい思い出になりました。(来年の後輩たちへ一言)来年はこの悔しさをバネに、初めから日本一という目標を立てて絶対に達成して欲しいです。(最後にファンの方々へメッセージを)こういう形で終わってしまって申し訳ない気持ちもありますが、来年からもいいチームを作ってくれると思うので、これからも応援よろしくお願いします。

 

倉田直幸(法4)

(今日の試合を振り返って)やっぱり悔しいですね。(普段対戦のない相手でしたがどのような対策をしてきたか)データ班の部員が少ない中集めて来てくれた情報でやれる準備はしてきたつもりでした。(浪人をして目指した慶應野球部での4年間はどうでしたか)最後にもっといい形で終われたらな、というのと、振り返ると辛い経験が多かったですけど、それでも秋にリーグ優勝できたということで報われたかなという思いです。(特に印象に残った試合はありますか)全部覚えているつもりで、1試合1試合忘れないようにやってきたんですが、やはり1試合選ぶとなると今年の秋の立大1回戦。5点ビハインドから逆転して勝利したというのがこれまでの野球人生でなかったので。そこからチームにも粘り強さがついて、3年生以下に任せられると思ういいきっかけにもなったからですね。(卒業後の進路というのは)一般企業に内定を頂いています。野球はこれまで、という状態で社会人になってからは仕事を頑張りたいと思います。(最後に後輩に伝えたいことは)リーグ優勝できたというのは一生の思い出にもなるし、皆にもリーグ優勝していい思いをして欲しいと思います。そして僕たちの分も秋に日本一を目指して欲しいです。

 

清水翔太(総4)

(今日の試合に向けてどのような練習を)普段と変わらず自分たちの力が出せれば良い結果になるのかなと思ったんですけど、そうはならなかったので、悔しいなという気持ちはあります。(どのような気持ちで試合に)相手がどこであれ自分たちの野球をやるというのは僕もそうですし、監督もそうですし、みんな意識してきたことだったので、そこに重きを置いて、リーグ戦終わってから練習はしていました。(今日の試合を振り返って)僕と岩見が大事な時に打てなかったのが、敗因なのかなと思います。7回1死一、二塁で、一本どちらかが打てていれば、9回の一本をどちらかが出せていれば、同点に追いついて、絶対逆転できたと思います。悔しいですし、申し訳ないって気持ちはすごく強いです。(9回裏、1点返しての打席でしたが)特に変わらず、後ろにつなぐだけだっていうのはリーグ戦と変わらないことだったので、最後のバッターにならないというのもそうですし、後ろにつないでやるっていう気持ちで打席に入りました。(その場面でヒットでした)リーグ戦で打ったのと同じようなのが打てたなと、そこはいつも通りが出せたのかなとは思います。でも最後ではやっぱり遅いなというのはありますね。最初から出せたら、良い結果になったのかなと思います。(野球人生を振り返って)波乱万丈というか、結構苦しいことの方が多かったですけど、こうやって日本一をかけた試合ができた、というのは本当に嬉しいことですし、仲間にも恵まれたなと思います。

 

瀬尾翼(理4)

(今大会どのような意気込みで臨みましたか)リーグ戦優勝と早大に勝つという目標は達成できたのですが、日本一というのもチームの三大目標にあって、皆で日本一になろうという思いで挑んだのですがこのような形になって残念です。自分のミスで負けたというのもあって本当に「悔しい」のひとことです。(早慶戦から期間がありましたが今大会に向けてどのような準備をしてきましたか)具体的に特に変わったことはなく今まで通り、自分たちでまけの要因を作らないということを目標にバントであったり守備練習は大切に、負けない野球をしようということでやってきました。(今日の試合を振り返って)練習してきたのですが自身のエラーが直接的に失点に絡んだということで本当に最後の最後で申し訳ない気持ちです。(9回の攻撃では自身の出塁と盗塁が得点につながりました)この形で出塁するというのは今まで通り一年間やってきたことを出せたのではないかと思います。四球で出れたというのは最後よかったと思います。(リーグ戦とはまた違った相手との試合でした、相手チームの印象は)情報がないということでどんなチームかなと思いながら入りましたが守備は正確で強く振りすぎずに最後までしつこくやってくるような野球、細かい野球を最後までしっかりやっていたなという印象です。(野球人生を振り返って)最後負けという形で終わったので悔いがないといえば嘘になりますが、自分が出せる力は最後出せたと思うので最高の野球人生でした。いい仲間に恵まれました。ありがとうございました。

 

郡司裕也(環2)

(今日の試合を振り返って)悔しいの一言です。僕のミスから始まってしまったというところで4年生には申し訳ないなって思います。(この一年を振り返って)4年生の力でリーグ戦優勝出来ましたし、ここまで来れたと思うので、本当に感謝していますし来年以降、柳町などをはじめとしてバッテリー中心に引っ張っていかないなっていうことを今は感じています。(冬に取り組むことは)まずバッテリーとしてもっとレベルアップしなければいけないですし、僕自身ももっと打たなきゃいけないので、この冬はバットを振りこもうかなと思います。(来年の抱負は)もう本当に日本一をもう一回本気で目指して、リーグ戦優勝のその先を目指していきたいなと思います。

 

髙橋佑樹(環2)

(今の気持ちは)3年生以下の僕らが試合を潰してしまった部分が大きかったですし、4年生を引退させることになって申し訳ないと思います。(自身の投球は)僕自身は良かったと思います。でも4年生が頑張っていたので、下級生でもっと盛り立てて、勝たなきゃいけない試合だったなと思います。(4年生に声をかけられたか)僕は途中で出て、そのまま代わったのでそんなにはなかったです。今年は内野陣は4年生が多くて、安心して投げられました。みなさんがいなくなると考えると、寂しいです。(今年を振り返って)秋は優勝しましたが、僕は全く活躍できませんでした。次の春こそは僕の力でチームを勝たせられたらなと思います。(ファンの方々へメッセージを)僕はまだ4シーズン野球を続けます。これからは今日みたいな試合をしないように全員で頑張っていきたいと思います。

 

柳町達(商2)

(今の率直なお気持ちは)とにかく勝ちたかったです。(今日の試合を振り返って)相手ピッチャーの攻略ができなかったのと、自分たちからミスをしてしまったという印象です。もっとピッチャーを攻略できたとは思います。(打ち崩せなかった要因は)自分たちのスイングができなくて、結構ストライクを稼がれてしまったことだと思います。(相手ピッチャーの研究は)そんなにデータがあるわけではなかったので、試合の中で合わせるのが重要だと思っていました。(早慶戦から今日まではどう行った練習を)いつもの空き週と同じくらいの期間だったのでそれと同じような調整に加えて、レベルアップを意識してやってきました。(その間のチームの雰囲気はいかがでしたか)チーム全体で勝ちに行こう、日本一になろうっていう雰囲気で、明るい雰囲気でやれたのは良かったと思います。(初の神宮大会はいかがでしたか)いろんな地方から出てきていて、いろんなタイプの野球をしてくるので、そこに対応するのに時間がかかるし、難しさも感じました。(4年生に伝えたいことは)4年生の方には本当に迷惑しかかけてこなかったので、色々厳しいことも言っていただいたんですけど、本当に感謝しかないです。(来季へ向けて)今年はリーグ戦優勝して、神宮大会出場まではできたんですけど、来年こそは神宮大会でも優勝できるように頑張っていきたいです。

 

関根智輝(環1)

(今日の先発はいつ頃知らされましたか)昨日の夜のミーティングで伝えられました。(試合にはどのような気持ちで臨みましたか)トーナメント戦ということで、初戦で勝つことができればその後の試合でも流れに乗っていけると思ったので、絶対に良いピッチングをして良い勝ち方をしようと思っていました。(今日の試合を振り返って)もっと粘って、終盤まで自分が投げきることができたら良かったかなと思います。(5回と2/3を投げて8奪三振でした)予想よりも三振は多く取れました。ですが、思っていたよりも相手に粘られ、投げた回数に対しての体力の消耗が激しかったです。(早慶戦から今日まではどのような調整をされてきましたか)調子が良くなかったので、ひたすら投げ込んで調整してきました。(今季を振り返って)序盤は上手くいかず、ベンチからも外されてしまったのですが、最後の6連勝とリーグ優勝には貢献できました。来季からは1シーズン通して活躍できるように頑張ります。

 

◆最後に

今日まで慶應スポーツの記事、春秋に発行される早慶野球号をご愛読いただき、誠に有難うございました。今日を持って我々、第39期慶應スポーツ新聞会野球班の活動も終了致します。読者の皆様に野球部の魅力が存分に伝わっていることを願います。また、取材に協力してくださった野球部の皆様、野球部あっての私たちが今ここに在ります。皆さんを取材できたこの1年間とても幸せでした。「優勝号外を作る」という私たちの夢を叶えてくださり、本当にありがとうございます。4年生の方々はこれから様々な道に進むと思います。皆様がこれからもご活躍ご健勝されることをお祈り致します。

最後になりますが、野球部から読者の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも慶應スポーツ新聞会を宜しくお願い申し上げます。

(第39期慶應スポーツ新聞会野球班チーフ・千綿加華)

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