慶應スポーツ新聞会

【ラグビー】スクラム勝負で上回れず。3年ぶり正月越え逃す/全国大学選手権大会準々決勝 vs大東文化大

12/23(祝土)12:05K.O. 全国大学選手権大会 vs大東文化大

@秩父宮ラグビー場

3年ぶりの正月越えはならなかった

 12月23日(祝土)、全国大学選手権大会の準々決勝が行われ、慶大はリーグ戦1位の大東文化大と激突した。試合は慶大がスクラムで大苦戦。前半序盤に3連続トライを許すなど苦しい展開が続いた。それでもFB丹治辰碩(政3・慶應)らBK陣の果敢な突破で、前半終了までに同点に追いつく。勢いもそのままに後半も先にトライに追加したが、再び自陣に押し込まれる時間が続き、2トライを奪われノーサイド。今年のチームの挑戦はベスト8で幕を閉じた。

得点

慶大

 

大東文化大

前半

後半

 

前半

後半

3

1

T

3

2

3

1

G

3

1

0

0

PG

0

0

0

0

DG

0

0

21

7

小計

21

12

28

合計

33

T=宮本瑛2、丹治、岡田

G=古田4

ポジション

 先発メンバー

 交替選手

1.PR

町田裕史(文4・埼玉栄)

 

2.HO

安田裕貴(政2・慶應)

→後半0分 岡田遼大(経4・慶應)

3.PR

吉田雄大(総4・秋田)

→前半24分 大山祥平(経1・慶應)

4.LO

辻雄康(文3・慶應)

→前半31分 山中侃(商3・慶應)

5.LO

佐藤大樹(総4・桐蔭学園)

 

6.FL

中村京介(文4・明和)

→後半34分 川合秀和(総2・國學院久我山)

7.FL

永末千加良(法4・慶應)

 

8.No.8

松村凜太郎(商4・慶應)

 

9.SH

江嵜真悟(商3・慶應)

 

10.SO

古田京(医3・慶應)

 

11.WTB

宮本瑛介(経3・慶應)

 

12.CTB

堀越貴晴(総4・茗溪学園)

 

13.CTB

栗原由太(環2・桐蔭学園)

→後半34分 柏木明(経4・慶應)

14.WTB

金澤徹(商4・慶應)

 

15.FB

丹治辰碩(政3・慶應)

 

 

 まずは立命館大との大学選手権初戦を難なく突破した慶大。準々決勝は、関東大学リーグ戦を22年ぶりに制した大東文化大を相手に迎えた。この試合は、大学選手権最初の関門になる。互いにスクラムを強みとするチームだけに、その攻防が焦点になった。

 大東文化大のキックオフで試合開始。注目のファーストスクラムは5分。慶大ボールのスクラムはスムーズに組み切れず、仕切り直しになる。12分、自陣深くのスクラムで慶大が3度コラプシング。ペナルティトライの判定を取られ、PR吉田雄大(総4・秋田)がシンビンで一時退場になった。18分、相手ラインアウトから相手LOタラウ・ファカタヴァ選手の突破からトライ。直後の分にも相手スクラムを起点にNo.8アマト・ファカタヴァを抑え切れず失点。一挙3トライで、早くも窮地に立たされる。

積極的なランで2トライをあげたWTB宮本瑛

 それでも30分、右展開から大外に張っていたWTB宮本瑛介(経3・慶應)がインゴール中央まで駆け上がると、このトライを足がかりに慶大が怒涛の反撃を見せる。続く32分にはFB丹治辰碩(政3・慶應)がラインブレイクからWTB金澤徹(商4・慶應)に繋ぎ、再び丹治がリターンパスを受けてトライ。金澤へのハイタックルで相手No.8アマトが退場になり、慶大にとっては大きく有利な状況になる。終了間際の39分も、金澤のゲインから、フリーの宮本瑛が左サイドを駆け抜けてトライを奪った。いずれもSO古田京(医3・慶應)がゴールを成功。BK陣の果敢なアタックがはまり、前半終了までに同点に追いついた。

卓越した突破力でディフェンスラインを何度も破った丹治

 勝負の後半戦。まずは慶大が仕掛けた。後半5分、連続攻撃でゴール前まで迫ると、WTB金澤の軽快なステップから途中出場のHO岡田遼大(経4・慶應)がトライ。この試合初めてのリードを奪う。しかし、慶大の時間帯は長く続かない。アタック中のミスが相次ぎ、ボールを失う機会が増えると、試合の主導権はセットプレーで優位に立つ大東文化大に。後半19分、相手SH南昂伸にわずかなディフェンスの間隙を突かれトライを許す。さらに26分には自陣のスローフォワードで与えたペナルティッキックでタッチを選択。ラインアウトからモールで押し込まれ、最後はゴールポスト左にトライ。再度逆転を許してしまう。

前半序盤の3連続トライ以降は外国人留学生の突破を最小限に食い止めたが…

 その後も相手有利の戦局を打開できず、刻一刻と時間が過ぎていく。いよいよ崖っぷちに立たされた慶大は後半37分、最後の攻撃に打って出る。古田のタッチキックで敵陣深くまで進出。ラインアウトから中央付近までボールを運んだが、相手FL河野良太主将の鋭いタックルが入り、痛恨のノックオン。フルタイムを告げるホーンが鳴り、スクラムから相手選手が外に蹴り出してノーサイド。タイガー軍団の戦いが幕を閉じた。

試合後肩を落とす堀越

 3年ぶりの正月越えはならなかった。「もっと上まで行けるチームだと自分は確信していたので、それがこの試合で終わったのは悔しい」と金沢篤HC。勝敗を大きく分けたのはスクラムだった。首の不調でメンバーを外れたPR細田隼都(商4・慶應)に代わり、対抗戦初出場を果たしたPR町田裕史(文4・埼玉栄)は「重さもあるが、向こうのいやらしく少し特殊な組み方に対応できなかった。それで何度も反則を繰り返して、レフリーに悪い印象を与えてしまった」と悔やんだ。町田や途中出場の岡田、大山らが奮闘を見せた一方で、やはりスクラムの柱である細田の不在は大きかった。ただ、それ以上痛かったのは、スクラムの劣勢が明らかになった後も、その機会を少なく抑えられなかったことだろう。「ギリギリのところでつないでミスをしてスクラムになり、スクラムで押されてペナルティーでまた陣地を戻される、というシーンが多くあった」(中村)。焦りが後半の失速を招いた。

 4年生にとっては、この試合が最後の公式戦になった。今後を担う後輩に向けて、「この悔しい気持ちを忘れないで欲しい。これから1年間、大変で辛い思いもいっぱいするとは思うが、やはり最後勝てないとこういう気持ちになるので、妥協せずやってほしい」と中村。悲願達成は、後進に託された。

記事:江島健生 写真:川下侑美、田中壱規

以下、コメント

共同記者会見より

金沢篤HC

率直に、悔しいばかりです。大学選手権なので、勝ち負けしかないのですが、途中逆転するなど、選手は精一杯やってくれたと思います。大東文化大学はキャプテンのタックルに象徴されるように素晴らしいディフェンスをされました。選手は100パーセントやったと思います。

——前半から短めのキックやタッチに出さないプレーが目立った

大東文化大学はかなり前へ出て来るディフェンスなので、裏のスペースは意識していました。ただ、1回もそこでマイボールになっていないので、精度が良くなかったと思います。

前半の最初もそうでしたが、自陣まで攻め込まれてロングキックを蹴って、簡単に相手にボールを渡してしまいました。自分たちがボールを持ってアタックするようになってから、慶應に流れが来て、見事に相手のディフェンスを崩して追いついてくれました。

−−先制され、ボールを回すようになった

そうですね。そこでミスがおこってしまったのと、ただがむしゃら回せばいいというわけではないので、そこの判断というか、いつも100%できるわけじゃないですけど、もう少し良いところにボールを運べたのかなというところは何回かありました。

−−ハンドリングエラーが多かったが、相手のプレッシャーか自分たちのミスなのか

両方ともあると思います。大東文化大学がいいプレッシャーをかけていたこともあると思いますし、あとは何気ないところで、自分たちが接点で近いところで無理に攻撃してしまうなど、自分たちの判断が原因になったところもあった印象です。

−−相手の5番、8番の外国人選手の対策は

良いボールキャリアーというのはわかっていましたが、特にそこに何か人数をかけるとかではなくて、低くタックルをしようと選手には言いました。ただ、前半の最初で高く行ってしまってゲインされる場面が多かったのかなと思います。それは自分が選手に勇気を持たせられなかったとも感じています。なので、特にそこですごくやられてしまったとは思っていませんが、特にゲームの入りでは慶應のプレーとしては良くないプレーが出てしまったように思います。

以下、個別取材より

——現在の心境を

悔しいの一言です。今日の試合の勝ち負けはそうですし、もっと上までいける上まで行けるチームだと自分は確信していたので、それがこの試合で終わったのは悔しいです。

——2日前のメンバー発表では1番は細田選手でしたが、直前で町田選手に変更になりました

細田が首をけがしていて、ギリギリまではいけるという見込みだったのですが、ちょっと難しいということで変えました。ただ、町田は今日すごく頑張ったと思います。

——前半早い段階でシンビンを受けた吉田選手がそのまま退いたことについて

吉田はこれまで良いパフォーマンスを出している選手ですが、今日に関してはレフェリーや相手との相性がちょっと悪かったのかなと。代わりに入った大山が安定とまではいかなかったかもしれませんが、崩れたりペナルティーを取られたりすることは無かったので、そのまま交替という形でいきました。

——最後の集合時にはどのような話を

良いラグビーができていたことには自信を持ってほしいと伝えました。ただ、4年生はこれから社会人になって、3年生以下は来年またありますが、それぞれのステージで負けないためにしっかりとした準備をしなければならない、それしかないということを話しました。

——改めて4年生はどのような学年でしたか

佐藤大樹のように1年生から出ている選手もいれば、中村京介のように最初はなかなか上に上がれなくても努力で成長した選手もいて、様々なキャラクターがいたチームなのかなと思います。普段はばらばらとしているんですけど、ラグビーになれば、佐藤大樹を中心に一つになれる学年だったのかなと思います。

LO佐藤大樹主将(総4・桐蔭学園)

自分たちもスクラムが強みと思っていましたが、スクラムで何回か取られたのが残念です。後半、自陣からのアタックでミスが出て、そこでスクラムで取られたところが反省点です。

−−後半の中盤は

あの時間帯は大東さんのやりたいようなアタックをされました。それはあまり気にせずに、自分たちらしいラグビーをできるように意識を切り替えました。

−−相手のディフェンスのプレッシャーは

最初の方はキックとかでボールを離しすぎたのかなとは少し思いますけど、プレッシャーに負けたとまでは思わなかったです。

−−大東文化大のタックルの印象は

試合前から大東さんはタックルもディフェンスもいいということはわかっていました。そこで避けたり小手先でかわしたりというよりは、自分たちが前に出て戦おうと思っていました。ただ、終盤は少しいつも通りのアタックの立ち位置ではなくて、狙われてしまう場面が多かったのではないかと思います。

−−狙われてしまう場面というのは具体的に

段々とポイントに近いような立ち位置になってしまったように思っていて。いつもなら間隔をもってプレーできていたところが、少し自分たちが焦ってしまった部分もあるかもしれないですけど詰まってしまったように思っていて、きちんとアタックをセットできていない状態でボールが出て、そこで一人で立っていた選手が狙われた場面はあったのではないかと思います。

以下、個別取材より

−−試合を振り返って

前半最初に3本トライを簡単に許してしまったところですね。相手がすごく前に出てくるチームで裏のスペースが空いていたので、キックで浮かすことを狙ったのですが、うまくいきませんでした。あとはスクラムでプレッシャーを受けたところで、最初にポンポン取られてしまったのは勿体無かったです。前半途中は点を取り返したときは自陣からアタックできたのですが、後半はミスが多くて。こちらがノックオンして、スクラムから再開してまたプレッシャーを受けてしまってという感じでした。

−−相手には外国人選手もいて、プレッシャーが強かった

やはり外国人選手は強く、懐も深くて、オフロードもパスですごく繋げるので、ある程度やられた場面はあったのですが、そこに関しては想定内でそこまでやられたとは思ってないです。どちらかといえばスクラムでやられました。

−−No.8の選手に気をとられて裏をとられたシーンもあったが

一人で止められない場面もあったので、意識したところはありました。

−−自分たちの強みは出せましたか

アタックでは出せました。自陣から回してトライを取りきれたので。

−−あと一歩届かなかった要因は

ミスとスクラム、セットプレー。あとは最初のキックの使い方、ボールキープのところです。今日は裏にボールを蹴って慶應のチャンスになった場面がなくて、そういうところかなと思います。その3点は今日の届かなかった点であり、来年度に向けた反省点になると思います。

−−主将としてチームを率いたこの一年を振り返って

色々あったなと思いました。あまり僕がどうこうという感じではなくて、選手のみんなが考えて、やっているというふうに思っていて。春から良くなったということではないんですけど、みんなが考える力は伸びたと思います。

−−4年間を振り返って

きついことも楽しいこともあった分、同期のおかげで頑張れたところはあったので、もう少し勝ちたかったです。

−−同期に向けて

お世話になったし、支えてもらったし、特に選手から身を引いてスタッフとして部に貢献してもらったメンバーが3人いて、彼らには申し訳ないと思います。

−−後輩に向けて

やはりミスが多かったので、そういうところは練習の雰囲気で変えられると思います。練習で起こることが試合でも起こるので。今日の反省をただ試合単位の反省にするのではなく、普段から意識してもらいたいと思います。

FL中村京介副将(文4・明和)

−−試合を振り返って

単純に悔しい試合でした。自分たちのアタック、ディフェンスを出せれば通用する自負があったので、それだけに最後勝ちきれず悔しかったです。

−− 5点差という数字を受けて感じることは

悔しいですよね、やっぱり。100点とか取られるとまあしょうがないなとなるんですけど、僅差なので。最後に取れていれば勝ちだったっていうのもあるので、悔しい気持ちはあります。

−−具体的にはどこが良くなったのでしょうか

後半はつなぎのミスとスクラムです。ぎりぎりのところでつないでミスをしてスクラムになり、スクラムで押されて、ペナルティーでまた陣地を戻される、というシーンが多くあったのでそこが良くなかったかなと思います。

−−そのミスに関しては大東文化大のプレッシャーが大きかったのでしょうか

そうですね。ディフェンスの時に相手が前に上がってくるので、そういうプレッシャーもあったとは思います。普段であれば、ボールをダウンしていたところを、いけるんじゃないかという考えでつないでしまったところがミスに繋がりました。そこがもうちょっと自分で作ってまた次のプレーというふうにできたらよかったかなと思います。

−−前半に3トライ連続でトライを奪われた時の雰囲気は

ちょっと固くなっている印象がありました。スクラムは僕らの強みとしている部分だったんですけど、そこで相手が思ったよりプレッシャーをかけてきて、うまくいかなくて。そこでみんな焦ってしまってアタックでもFWだけでなくBKもミスが重なったところがすごく僕は外で見ていたのですが、いつもと違って固いなっていう印象がありました。

−−その後連続で3トライ取れた要因は

早稲田との試合以降、ずっと勇気を持ってアタックしようというのをやっていて、キックを蹴らずにアタックしようと意識していました。今日の入りは簡単にキックして相手にボールを与えてしまったところが良くなかったので、そこを修正してしっかり自分たちが勇気を持ってアタックできたことが3トライにつながったのではないかと思います。

−−後半に逆転された場面、チームでどういう話を

ラック周りでゲインされる場面が多かったのでそこの部分と、ディフェンスのラインスピードが普段より上がっていないということを金沢さんから言われたのでそこはもっと出そうという話をしました。でも前半のように自分たちのアタックとディフェンスをすれば通用することはわかっていたので、いつも通り自分たちのラグビーをしようと話をしていました。

−−ノーサイドを迎えて感じたことは

及ばなかったなという感じですね。やっぱり4年間やれることはやってきましたし、勝てる自信もあったんですけど、こういう結果になってしまいました。ただ後悔はなく、しょうがないという感じです。やれることはやってきたと思っていて、それが及ばなかったっていうだけなので、また後輩たちに来年頑張って欲しいと思います。

−−後輩に伝えたいことは

この悔しい気持ちを忘れないで欲しい、という思いはすごくあります。また1年間のうちに大変で辛い思いもいっぱいすると思いますが、やっぱり最後勝てないとこういう気持ちになるので、後輩たちには妥協をせずやってほしいです。今年は残念ながら結果は出ませんでしたが、どの試合も良い試合ができていました。金沢さんが指導してくださることは間違っていないと思うので、そこにしっかりついていき、一日一日やるべきことをやって頑張って欲しいと思います。

−−慶大でのラグビー生活を振り返って

本当に色々あってすごく長かったです。下のグレードから上のグレードまでいろいろ経験しましたが、総じて楽しかったと思います。最後に勝てなくて悔しいですが、自分のやるべきことはしっかりやってきたつもりで、それが及ばなかったっていうだけです。悔しさはもちろんあって、終わってしまったなという感じはあります。でも、同期や後輩、先輩、色々な方に支えてもらったので今は感謝の気持ちでいっぱいです。

CTB堀越貴晴副将(総4・茗溪学園)

−−今日の試合を振り返って

スクラムでやられてしまって、BKでどうにかFWの負担を減らしたかったですけど、展開していく中、後半でミスが重なってしまい、悔いが残ります。一年間できたことをぶつけた結果なのでしょうがないというのはありますが、悔いは残ります。

−−どのようなゲームプランを立てて今日の試合に臨んだか

相手はディフェンスで結構前に出てくるチームなのでその裏であったり、外側のスペースであったり、逆に前に出てくるに対して逃げないで前に出るというようなことで、出足の早い相手のディフェンスをどうかわしていくかを意識しました。

−−BKとして意識したことは

今までの大東さんの試合を振り返ると、ハンドリングでうまく外に運ぶのが難しい場面が多かったのでラインの深さ、キックで裏の出てきたところの相手の裏のスペースを狙うということを意識しました。

−−チームとして試合を通して苦しんだこと

今日はスクラムですね。対抗戦や大学選手権の初戦で、あれだけやられたことはなかったです。そういった意味では細田の負傷とかありましたけど、今年のチームの強みであったスクラムで大東大に圧倒されてしまったところがすべてでした。

−−相手のディフェンスに押される場面が多かったですが、相手のディフェンスの印象について

思った通り相手の出足が速く、タックルも低かったです。そのような中でもトライを取り切る場面も何回もあったので自分たちのアタックは通用するという感触はありました。特別どうということはなかったです。

−−前半は3トライ差をつけられたあとに同点に追いつきましたが、どのようなところを修正しましたか

とにかくボールをキープするということですね。どんな状況でも勇気を持って、継続してアタックしました。青山学院大戦と立命館大戦ではそれができていました。(前半途中まで)相手も強かったのでキックで逃げていましたが、そこから相手のアタックになってしまうので勇気を持ってボールを継続しようという話をしました。

−−今年を振り返って

今年は慶應としてはタレントが揃っていて、良いチームを作れましたが、最終的に年を越せなかったのが悔しいです。ただ、金沢コーチが来てから3年たって、自分たちのラグビーの基盤ができました。去年と比べても今年はチームとして一年間成長できたと思います。

−−4年間を振り返って

入ってすぐ肩を脱臼して長いリハビリを経験しました。そこから復帰して、2年生の最初の頃までBチームだったのでそこでの挫折も味わいましたし、苦しいことも多かったです。最後はこのように試合に出させてもらっていい経験ができました。コーチや両親、同期に感謝したいです。

PR町田裕史(文4・埼玉栄)

−−準々決勝での敗退となりました。今の率直なお気持ちは

勝つつもりでいたのでとても悔しいです。僕の上の細田(隼都)と渡邊(悠貴)がけがをしてしまって、自分が出ることになって、しっかり責任を果たそうと思ったんですけど、スクラムも押されてしまったりして果たしきれなかったなと思います。

−−スタメンが決まったのはいつですか

昨日の夜です。細田がやっぱり無理だということになって、予想はしていたので準備はしていました。けど、実際に入ってみたらやっぱり緊張もあって、自分の思うようなプレーができなかったと思います。

−−チームとしてどのような意識を持って試合に臨みましたか

向こうのペースにならないように、慶應のラグビーをすれば勝てると思っていました。ですが、ディフェンスの細かい部分やスクラムでペースを乱されてしまって、自分たちのラグビーになかなか持ち込めなかったです。ただ、3つトライを取り返したときは自分たちのペースができていたと思います。

−−前半に3トライを追いついたあの時間帯を作れた要因は

ポゼッションを増やそうという話をしていて、自分たちのアタックを普通にすれば、トライを取れるという雰囲気がみんなの中にありました。アタックをしていく中で、一つトライが取れて、またもう一つトライが取れてという感じでいって、自分たちのペースに、持ち込むことがどれだけ大事かが分かりました。

−−普通にアタックをしていけばというのは、相手ディフェンスにスペースが見えていたという感じですか

スペースが見えていたというよりは、やり方を変えず自分たちのやりたいように、いつも通りのことをしようという感じでした。

−−スクラムで劣勢になってしまった要因は

重さもあるんですけど、向こうのいやらしくて少し特殊な組み方に対応ができなかったです。それで何度も反則を繰り返して、レフリーに悪い印象を与えてしまいました。

−−相手8番にゲインを許す場面が多く見られましたが、試合中の修正については

外国人選手が強いのは前々から分かっていたので、そこを止めてしまえばという意識はあったのですが、なかなかそこが上手くいきませんでした。上手く止めても、また次の外国人選手が来て、なかなかファーストタックルが低く入らず、悪循環に陥ってしまいました。

−−慶大蹴球部での4年間を振り返って

僕は4年間のうち3年間をずっと一番下のチームでやっていたので、すごく辛い時期の方が長かったです。ただ、最後にこうしてスタメンでも出られて嬉しいのもあるんですけど、結果があまり良くなかったので後悔も半分くらいあります。

−−最後に後輩たちへのメッセージを

僕は一番下のチームから這い上がってきた身として、そういうチームにいる選手たちでも、諦めなければチャンスがあるということを伝えたいです。

No.8松村凜太郎(商4・慶應)

−−現在の心境を

良い準備をして試合に臨んで、準備したことが発揮されたと思うので、悔しいという気持ちはあるのですが、ああしておけば良かったなというのはあんまり無いです。すがすがしさ半分、試合に負けて悔しいのが半分という感じです。

−−自分たちの持てる力を発揮できたと

つなぎの部分で細かいミスがあって、スクラムはFWが準備してきたところだったのですが、相手との相性やレフェリーのオーガナイズで苦戦した部分を含めて100%を出せたつもりなのですが、敵わなかったというのがちょっと悔しいです。

−−自分たちが強みとしているスクラムでここまでドミネートされた原因は

相手が単純に強かったというのはあります。こちらも新しいメンバーが出てきて、試合の入りのペナルティーからシンビンが出ちゃって、認定トライをされたあたりは、新しいメンバーが緊張していたというのもあって100%を出し切れてない部分はあったかもしれません。ただ試合が進んでいくにつれて、修正できて何本か良いスクラムを組めましたし、そういう意味でもやってきたことに間違いは無かったです。

−−対面の8番が外国人留学生で非常に強力な相手でした

相手は大きくて重かったんですけど、脚に入ればどんな選手でも止められると思っていました。外国人選手だからビビって上に入るのではなく、慶應らしく下にタックルに入ることは意識して、それは実際に体現できたと思います。

−−今日の結果はご自身の中で受け止められていますか

実感は無いです。一日一日に悔いを残さず、練習してきたつもりだったので、あのときこうしておけば良かったという悔しさは無いです。大学ラグビーが終わって、一つ自分のキャリアが終わって、良いラグビー人生だったと思います。

−−後輩たちに伝えたいこと

自分は勝てると思っていたので、なんで負けたんだろうという感じなんですけど。自分は勝てる準備をしてきたつもりだったのですが、まだどこか足りないところがあったのだと思います。それは自分にはわかりませんが、そこを後輩たちには見つけてもらって、自分たちより上のところに行ってほしいと思います。

WTB金澤徹(商4・慶應)

−−今日の試合を振り返って

悔しいんですけど、全部自分たちがミスをしていました。勝てた試合だったと思うので、悔やみ切れないです。

−−ご自身のプレーは

6、70点くらいです。ハイパントのキャッチなど取れるところを取れないミスがありました。

−−前半終盤に立て続けに3トライをあげました

今日はフィールドプレーでは勝っていたと思います。スクラムで負けないことや、ラインアウトでマイボールをキープし続ければ、トライを取れると前半の後半でわかってきました。あの時が一番、攻撃は乗っていたかなと思います。

−−後半は1トライに抑えられました

後半は相手のディフェンスが出ていたこともそうですが、全部自分たちのミスで終わっていました。そこが一番勿体無かったかなと思います。

−−今年を振り返って

今年は強いと自分でも思っていたので、もうちょっと行けるかなと思っていました。チームとしては3年生も強くて、良いチームだったんじゃないかなと思います。

−−今日までの4年間を振り返って

やっている間はすごく長かったですが、終わってみると短いように感じました。それでも練習などいろいろな思い出が詰まっていると思います。

−−後輩へのメッセージ

今日の試合で自分たちが足りないところ、ミスしてはいけないということを実感できたと思います。来年は、より強いチームになると思うので、そこを修正して来年こそ日本一になってほしいです。

−−ファンの方々へメッセージ

今まで応援していただいて、ありがとうございます。社会人では続けませんが、大学生のプレーをあそこまで見ていただいて、声をかけてくださる方もいました。勝てなくてとても申し訳ありませんが、ここまで応援してくださってありがとうございました。

FB丹治辰碩(政3・慶應)

−−今日の試合を振り返って

1年間、自分たちの形を持ってプレーの判断をしていくことと、常にアタックし続けるということに取り組んできました。それらが出ていたときは慶應に流れを引き寄せることができましたし、攻めることができました。ですが後半ではそのような形が取れなくなったり、判断で悪いところが出てしまったりするなど、相手を流れに乗せてしまいました。このレベルの試合になってくると、一つ一つの判断ミスが結果に直結するのだ、ということを痛感しました。

−−試合前の大東文化大に対するイメージは

ディフェンスがシャローで上がってくるチームというイメージでした。ですがラグビーは攻撃側も守備側も人数は同じですし、例えば前は厚いけれど裏にはスペースがある、ということもあります。なので、空いているところを常に見て判断しようと話していました。また、キープレーヤーの留学生に対しては、脚に刺さって低く当たることを意識していました。

−−ご自身のトライの場面を振り返って

ラックサイドが空いていたので、迷わず行きました。

−−その一方で、ハンドリングエラーも目立ってしまいました

ああいった判断ミスは自分の未熟さから出てしまっていると思います。これを忘れず、自分の課題として次につなげていきたいです。

−−今季を振り返って

チームとしては、みんなのやりたいことが明確になり、自分たちには力があると自信が持てたと思います。個人としては、判断というところに課題を持ってやってきました。成長できた部分もありましたが、まだまだだとも感じました。

−−最上級生として迎える来季に向けて

毎年言っていますが、もちろん日本一を目指します。また、それだけの自信をつけられるように、個人としてもチームとしてもここからまた成長していきたいと思います。

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