【ソッカー(男子)】連敗で早くも昇格に黄信号…窮地に立つ荒鷲軍団 第2節 vs東海大

ソッカー

前節の開幕戦では衝撃の4失点敗戦を喫した慶大。今節の相手は昨年2部で10位の東海大との対戦だ。慶大は前半開始早々に、コーナーキックからヘディングを決められると、その後もPKで追加点を許し、前半のうちに2点のビハインドを背負う。逆転を期して挑んだ後半は57分に八田和己(総3・桐蔭学院)が1点を返すも、その後は決定的なシーンをなかなか作れず、86分にはダメ押しの3点目が入り終戦。まさかの連敗で早くも昇格が危うくなる結果となった。

 

第92回関東大学サッカーリーグ戦 第2節 vs東海大

2018/04/15(日)11:30KO @日体大グラウンド

【スコア】
慶應義塾大学1―3東海大学

【得点者】
0-1 4分 米澤哲哉 (東海大学)
0-2 19分 堀越大蔵(東海大学)
1-2 57分 八田和己(慶應義塾大学)
1-3 86分 岡田侑也(東海大学)

 

◇慶大出場選手

GK藤川誠人(総4・桐蔭学園)

DF佐藤海徳(政3・桐光学園)

DF八田和己(総3・桐蔭学園)

DF篠原新汰(総1・FC東京U-18)

DF中島玲央(総4・柏レイソルU-18)

MF落合祥也(商3・横浜FCユース)

MF岩崎湧治(商4・ベガルタ仙台ユース)

MF橋本健人(総1・横浜FCユース)

MF多嶋田雅司(商3・国学院久我山)→57分 ピーダーセン世穏(経3・FCトリプレッタユース)

MF松木駿之介(総4・青森山田)→82分 杉本崇太朗(政2・名古屋グランパスU-18)

FW松岡瑠夢(総2・FC東京U-18)→74分 小谷春日(環4・藤枝東)

 

約150人の慶大部員たちの応援が日体大グラウンドに響き渡る

初戦の惨敗(1●4)から1週間、昇格に向けてもう1試合も落とせないという危機感を持って臨んだ今節の対戦相手は東海大となった。相手は昨季2部で降格ぎりぎりの10位のチームだが、油断は禁物だ。冨田賢監督はこの試合でセンターバックに篠原新汰(総1・FC東京U-18)、右のMFに橋本健人(総1・横浜FCユース)と2人のルーキーをスタメンに抜擢した。

開幕戦に続き、空中戦、セットプレーの対応が課題に

前半開始早々、慶大は相手の猛攻によって失点を喫する。キックオフからほぼ全時間ボールを支配する東海大は4分、コーナーキックからのヘディングシュートで先制点を挙げる。あまりに早い時間の失点によって完全にペースを掌握されてしまった慶大は、その後もまともに攻撃機会を作ることができない。さらには19分、中央に放り込まれたボールを巡る自陣ペナルティエリア内で混戦の中で慶大のハンドを取られ、PKで2失点目を喫した。この後、慶大は徐々に試合の主導権を取り戻していく。松木駿之介(総4・青森山田)の個人技でサイドへ深く切り込んでいく攻撃や、佐藤海徳(政3・桐光学園)を起点としたパスワークで少なくないチャンスは生み出したが、得点にはつながらず、あともうひと押しが足りないまま前半終了を迎えた。

FW松岡瑠夢(総2・FC東京U-18)のドリブルによるカウンターも単発に終わった

「チームとしてトライしていこう」(冨田監督)という言葉通り、前半終盤の流れを更に加速させていく慶大に57分、待望の得点が生まれる。コーナーキックのセカンドボールを拾った落合祥也(総3・横浜FCユース)が再度クロスを入れ、相手GKがこぼしたところを詰めた八田が押し込んだ。この1点をきっかけに更に攻勢を強めたい慶大だが、ここに来て攻撃パターンの不足に悩まされる。途中交代で投入した選手たちを有効に活用しようとするも、東海大の厳しいマークによってチャンスにつなげられない。刻一刻と時間が過ぎる中、86分、中央でのハイボール争いに負けてしまいカウンターを許すと、東海大にダメ押しの3点目を奪われてしまった。試合はそのまま終了し、慶大は開幕2連敗という結果となった。

スタートダッシュに完全に失敗してしまった

昨季1部昇格を果たした2チーム(早大・国士大)はリーグ戦を通して3敗しかしていないことを踏まえると、この開幕連敗は非常に痛い。まさかの結果に沈む慶大イレブンだが、下を向いているわけにはいかない。「こういうときこそ一つになって」(冨田監督)――。まずは1勝、なんとしてもリーグ戦初勝利をつかむために、チームが一丸となって勝利に突き進むことができるか。幸いにも次節は2週間後だ。この時間を生かし、どこまでパフォーマンスを高められるか、荒鷲軍団の真価が問われている。

(記事:中村駿作 写真:桑原大樹)

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以下、コメント

 

冨田賢監督

――試合を振り返って
相手が完全にああいう高い選手を入れてうちのセンターバックを狙ってきたという。今週1週間そういうクロスとかの対応といったところをやってきたんだけど、結局そこのところで立ち上がり失点したというところです。

――中盤の選手を前節から変えてきたが、クロスなどへの対応を主眼に置いたものだったか
そうですね、セカンドボールとかを拾うためにです。

――前半のクロスから2失点という結果については
本当に立ち上がりのところで相手が徹底してきて、2点目はPKになっちゃったというところです。もう1回そういう徹底してくる相手というか、そういうものに対して僕らは準備をもっともっとしないといけないなと。

――後半の入り方について
ちょっと前半恐れていたところが、まあ恐れるというか怖がっているところがあったので、ミスを恐れずにラインに入れて、チームとしてトライしていこうというような話はしたのですけども。

――その結果の得点については
そうですね。結果は見せてくれたので、それは前節と比べれば成長できたと思いますね。

――リーグ戦ここまで勝ちなしだが
連敗する可能性というのは僕としても、チームとしても持っていたのでこういうときこそ一つになって、ばらばらにならないで、ネガティブにならずに成長して、また次の青学戦に向けて準備していこうと思います。

――次節に向けて
2敗ということで苦しい状況ですけども、こういうときに軸をぶらさないで成長して、次の試合に向けてしっかり準備していきたいと思います。

 

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